俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

麦の秋

2016年05月20日 | 写真教室 写真俳句紹介

落椿 流れに抗し 咲き留む
(おちつばき ながれにこうし さきとどむ)
S553 【季語】 落椿 【季節】 三春


山吹は 傷ある竹に 寄り添いて
(やまぶきは きずあるたけに よりそいて)
S554 【季語】 山吹 【季節】 晩春


麦の秋 霞んで見えし 新名所
(むぎのあき かすんでみえし しんめいしょ)
S555 【季語】 麦の秋 【季節】 初夏


お地蔵さん 日陰で日焼け 顔赤く
(おじぞうさん ひかげでひやけ かおあかく)
S556 【季語】 日焼け 【季節】 三夏


夏の山 頂上近いよ おじいちゃん
(なつのやま ちょうじょうちかいよ おじいちゃん)
S557 【季語】 夏 【季節】 三夏


己が影 写して咲きし 春もみじ
(おのがかげ うつしてさきし はるもみじ)
S558 【季語】 春 【季節】 三春


花楓 草屋根越しの 風も凪ぎ
(はなかえで くさやねごしの かぜもなぎ)
S559 【季語】 花楓 【季節】 晩春


空草木 写りし中に 錦鯉
(そらくさき うつりしなかに にしきごい)
S560 【季語】 錦鯉 【季節】 三夏


色無くば 閑かさ響く 春の午後
(いろなくば しずかかさひびく はるのごご)
S561 【季語】 春 【季節】 三春


薫風に 天と地を見る 夫婦鶴
(くんぷうに てんとちをみる めおとつる)
S562 【季語】 薫風 【季節】 三夏


炎昼下 草の意地見ゆ 影の文字
(えんちゅうか くさのいじみゆ かげのもじ)
S563 【季語】 炎昼 【季節】 晩夏


花盛り 若芽萌え出す 苔の上
(はなざかり わかめもえだす こけのうえ)
S564 【季語】 若芽 【季節】 仲春


花よりも 興味をそそる 枝垂れ振り
(はなよりも きょうみをそそる しだれぶり)
S565 【季語】 花 【季節】 晩春


鯉幟 風も凪いでか ひと休み
(こいのぼり かぜもないでか ひとやすみ)
S566 【季語】 鯉幟 【季節】 初夏


聖五月 水面の波紋 鯉証
(せいごがつ みなものはもん こいあかし)
S567 【季語】 聖五月 【季節】 初夏


風鈴に 涼しさ感ず 観音様
(ふうりんに すずしさかんず かんのんさま)
S568 【季語】 風鈴 【季節】 三夏


空と木を 邪魔す街路灯 夏近し
(そらときを じゃますがいろとう なつちかし)
S569 【季語】 夏近し 【季節】 晩春


夏の午後 捕らわれ居るや スカイツリー
(なつのごご とらわれおるや すかいつりー)
S570 【季語】 夏 【季節】 三夏


風凪いで 雌鯉にからむ 吹き流し
(かぜないで めごいにからむ ふきながし)
S571 【季語】 吹き流し 【季節】 初夏


夏暑し デザイン劣る スカイツリー
(なつあつし でざいんおとる すかいつりー)
S572 【季語】 夏 【季節】 三夏


社丹 空と草木も 夏の色
(やしろたん そらとくさきも なつのいろ)
S573 【季語】 夏 【季節】 三夏


甥の夏 天井天下 行くあてなし
(おいのなつ てんじょうてんが いくあてなし)
S574 【季語】 夏 【季節】 三夏


納めしは 天の創りし 一輪挿し
(おさめしは てんのつくりし いちりんざし)
S575 【季語】 - 【季節】 -


著莪の花 見れば見るほど 気も新た
(ちゃがのはな みればみるほど きもあらた)
S576 【季語】 著莪の花 【季節】 初夏







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