俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

2020年11月17日

2020年11月17日 | 俳句





冬旱 使い道無き 五円玉
ふゆひでり つかいみちなき ごえんだま
21093 2020/11/17 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


五円無く 財布使わぬ 隙間風
ごえんなく さいふつかわぬ すきまかぜ
21094 2020/11/17 【季語】 時雨 【季節】 初冬


困憊の 二文字に時雨る 身と心
こんぱいの にもじにしぐる みとこころ
21095 2020/11/17 【季語】 時雨 【季節】 初冬


枯園に 憂鬱の日々 続き居り
かれそのに ゆううつのひび つづきおり
21096 2020/11/17 【季語】 枯園 【季節】 三冬


退屈な 夜長の終わり 日の出かな
たいくつな よながのおわり ひのでかな
21097 2020/11/17 【季語】 夜長 【季節】 三秋


窓開けて 陰鬱になる 冬の雲
まどあけて いんうつになる ふゆのくも
21098 2020/11/17 【季語】 冬 【季節】 三冬


冬雲は 色濃ゆくして 動かざり
ふゆぐもは いろこゆくして うごかざり
21099 2020/11/17 【季語】 冬雲 【季節】 三冬


いつ会える 青く澄み切る 冬の空
いつあえる あおくすみきる ふゆのそら
21100 2020/11/17 【季語】 冬 【季節】 三冬


冬の日の 三時の記憶 寝てばかり
ふゆのひの さんじのきおく ねてばかり
21101 2020/11/17 【季語】 冬 【季節】 三冬


成り行きに 任せて籠もる 冬の部屋
なりゆきに まかせてこもる ふゆのへや
21102 2020/11/17 【季語】 冬 【季節】 三冬


昼飯は 天丼なりし 冬一日
ひるめしは てんどんなりし ふゆひとひ
21103 2020/11/17 【季語】 冬 【季節】 三冬


耳残る 消防の音 初時雨
みみのこる しょうぼうのおと はつしぐれ
21104 2020/11/17 【季語】 初時雨 【季節】 初冬


二の酉が 過ぎて気付くや 結婚日
にのとりが すぎてきづくや けっこんび
21105 2020/11/17 【季語】 二の酉 【季節】 初冬
二の酉=今年は11月14日。

コロナ禍に 余日ばかりの 小春かな
ころなかに よじつばかりの こはるかな
21106 2020/11/17 【季語】 小春 【季節】 初冬
余日=暇のある日。

意味も無く やる事多き 冬一日
いみもなく やることおおき ふゆひとひ
21107 2020/11/17 【季語】 冬 【季節】 三冬


寒暖差 大き十一月 はや半ば
かんだんさ おおきじゅういちがつ はやなかば
21108 2020/11/17 【季語】 十一月 【季節】 初冬


褞袍着て 蟹股歩き ヤクザ風
どてらきて がにまたあるき やくざふう
21109 2020/11/17 【季語】 褞袍 【季節】 三冬


懐手 昔英雄 今八九三
ふところで むかしえいゆう いまやくざ
21110 2020/11/17 【季語】 懐手 【季節】 三冬


空っ風 決まり文句の 日の本よ
からっかぜ きまりもんくの ひのもとよ
21111 2020/11/17 【季語】 からっ風 【季節】 三冬


夕紅葉 赤みを増して 閑かなり
ゆうもみじ あかみをまして しずかなり
21112 2020/11/17 【季語】 夕紅葉 【季節】 晩秋


木守柿 ポチポチ目立つ 奈良の道
きもりがき ぽちぽちめだつ ならのみち
21113 2020/11/17 【季語】 木守柿 【季節】 三冬


山の辺の 道の傍ら 草の花
やまのべの みちのかたわら くさのはな
21114 2020/11/17 【季語】 草の花 【季節】 三秋


花暦 昔は柳 今は菊
はなごよみ むかしはやなぎ いまはきく
21115 2020/11/17 【季語】 菊 【季節】 晩秋


一輪の 大輪の菊 豁然と
いちりんの たいりんのきく かつぜんと
21116 2020/11/17 【季語】 菊 【季節】 晩秋

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