風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

ゴールデンウィーク遍路総集編その10

2006年05月19日 13時09分01秒 | 2006年おへんろ日記(徳島編)

 さて,左右内の集落に降りてきた頃には足はがくがく。

 休憩を取ろうと思ったんだけど,日陰で座り込める場所と
いうのがこの辺にはほとんどないので,結局川を渡って最後
の登り初めのところで無理矢理休むことに。

     

 ここの川はとてもきれいなのだけど,一人お遍路さんが
下まで降りて佇んでいた。さっきからけっこうマイペース
な人だなあと思い見ていたのだが,疲れているだろうに
川面まで降りて写真撮るなんて心に余裕があるんだなあ。

                

 さて,登り口で休憩した後は,最後の急な山道を喘ぐ
ように登っていく。やっぱりしんどい,,。
 Yさんの背中を追うように登り続け,石材置き場のような
ところに出た。いつもならここで一息付くのだけど,Yさん
はそのまま通り過ぎていく~!
 「ま,待って~っ!」 と,呼ぼうと思っても後ろからじゃ
意味がない。あきらめて歩こう,,。

 でも,Yさんも実は疲れているらしく,足取りは重そう。
結局そのまま抜いてしまい,参道へ出て12番札所に
一番乗り。

 そして山門を入ったところでいました!
 群馬さんご夫婦が。

 そう,群馬さんご夫婦は今日自宅に帰られるということ
で,昨日の晩に12番からどうやって帰るのか話していた
ところ,焼山寺前から13時過ぎにバスが出てるらしいので
それで帰るとのこと。
 でも,バスは門前からは出てなかったと思うけど,,。

 「たぶん鍋岩まで歩かないといけないと思いますよ。
 そうなると下り1時間は見ておかないといけないから
 7時過ぎに出てたらちょっと時間が危ういかも,,。」

 と助言したら,足にも自信がないから,,ということで朝
5時過ぎに宿を出て歩かれたらしい。で,まさに今お参りを
済ませて鍋岩に降りられるところだったのだ。

 ぎりぎりセーフ!Yさんも門下の階段のところで会えた
らしい。残念だったのはとよいちさん。間に合いません
でした。

 群馬さん無事歩き通せて良かったですね。
 またどこかでお会いしたいなあ。


ゴールデンウィーク遍路総集編その9

2006年05月18日 06時38分55秒 | 2006年おへんろ日記(徳島編)

 柳水庵にはすでに何人かのお遍路さんが長戸庵のときと
同じように休憩していました。

 お手洗いを借りたあと、Yさんととよいちさんを待っていたら、
Yさんは結構早く到着。でも、とよいちさんはなかなか来ない~!              

                

 15分くらい待ったかな?とよいちさんはほかのお遍路さんに
だいぶ抜かれて到着。(笑)
 冷たいお水でのどを潤し、お掃除してくれていたおばあちゃんと
柳水庵の昔の話なんてして過ごしました。
 そうしてパラパラと休憩を終えて一本杉庵に向かって出発。

 実は長戸庵から抜きつ抜かれつしていた女の子の歩き遍路さん
がいたので、Mariさんかなぁと思いつつも尋ねられずにいたのです
が、柳水庵からの下り道で「ブログ書いてませんか?」と聞かれて
やっとMariさんだと分かりました。

                  

 実を言うと前の日にも女性の一人歩きの人と会って「Mariさん
ですか?」と聞いて違ってたので(笑)、声かけにくかったんだなあ。
 そうと分かると今日の宿も一緒なのが分かっているので、今晩が
楽しみになってきたぁ
 Mariさんに「歩かれるの何度目なんですか?」と聞かれて、
よーく考えたらここだけ4回目だった。(爆) 
 遍路ころがしも4回も歩くと転がされることはなくなってきたな。
 やっぱり最初が一番しんどい!ま、あの時は8番から歩いてそのまま
登ったから、今考えてもしんどくて当たり前なんだけど、、。

 さて、一本杉庵まではかなりきつい登りが続くので、これまでの
疲れもあってYさんもとよいちさんもMariさんも、そして他のお遍路
さんも随分おつかれの模様で足も上がらなくなってきて、ペースも
落ちていきました。

 私もしんどいのだけど、一本杉庵に行くのが楽しみなのと、まだ
勢いがあるのか、いいペースで登っていくことができて、比較的近く
感じつつ一本杉庵への階段に到着。
 また来ましたよ、お大師様。
 去年の今頃も来たけど、そのときはすごい羽虫が繁殖していて
とても長居は出来なかったのだけど、今回はまったくいなかった。
 なんで、、?

 先に着いていたお遍路さん達もしんどかったですねえ、と言いなが
らもこのお大師さんには感慨深げ。
 遅れてYさんも到着。しきりにカメラでパシャパシャと写真を撮って
いる。そのあととよいちさんやMariさんも到着。よく歩きました~。

 お菓子を食べてエネルギー補給をしたら、ここからしばらくの下り道。
今度はYさんが先頭で進んでいく。

       

 遍路ころがしは確かに何度も上り下りがあるのでしんどいん
だけど、ある意味変化に富んでいて楽しめる。これで荷物さえ
なければねえ。
           

 長い下り道なのでそのうちだんだん足がガクガクしてくる。
左右内の集落に休憩所か、せめて日陰にベンチでもあれば
いいなと思うんだけど、ないんだよねえ。U先生作ってくれない
かなぁ。
    


ゴールデンウィーク遍路総集編その8

2006年05月17日 07時14分23秒 | 2006年おへんろ日記(徳島編)

 はー、やっと3日目です。

 朝6時30分朝食で、7時に宿を出ました。
 決して遅いほうではないはずなのになぜかどんべ、、。

    


 藤井寺の登山口を7時10分に登り始めます。
 Yさんもちょっと緊張気味のようす。

    

 それでもきっと私達より体力あるから大丈夫でしょう。

 最初の展望台までが結構きつい登りなのですが、もくもくと階段を
登っていきます。途中にある仏様達にも挨拶をしつつ、茶畑のところ
まで来たら昨日渡った吉野川が見下ろせる展望台に着きます。

 今回は本当にいい天気。絶好のへんろ日和。
 ほかのお遍路さんたちも楽しそう

 そしてもうちょっと登っていくと、もっと展望の開けた場所に出て、
目を見張るほどの素敵な景色が広がっているので、みんな一様に
「わ~っ!!」と歓声をあげていました。

                    

 へんろ道は山ツツジやシャガの花で彩られ、本当にステキ!

  

 しんどいのも忘れてしまうくらい~。
 道も、今度ある空海の道ウォークのためにボランティアの方達が
整備してくださったらしく、とても快適でした。

 一気に上った後は細いなだらかな道をしばらく行くと長戸庵に到着。
 着いた早々、Yさんに曼荼羅の春美さんのへんろ石を教えてあげる
と、Yさんはそれはそれは喜んでへんろ石と一緒に記念撮影!
 長戸庵にはベンチがあるのでたくさんのお遍路さんが交替で休憩
していました。

 さあ、次は柳水庵です。最初の方は杉林の中の階段をずっーっと
登り続けるので大変なのですが、登りきってしまえばあとは木漏れ日
の中の尾根道を気持ちよく歩けます。

     
 で、結構あっという間に柳水庵に着いてしまった。
 というか、なんか勢いがついてしまって、だーっ!と一人で走るよう
に歩いてきて、Yさんもとよいちさんも放って来ちゃった。

 柳水庵の手前の木々は前回来た時よりさらに伐採されていて、なん
だか痛々しかった。これでは人間を襲ってくるというふくろうももう来な
いでしょうねぇ、、。

 柳水庵への階段を下りていく途中で、周辺を掃除しているおばあちゃ
んが、「お遍路さんにはお接待で差し上げてるんよ。」と、阿波の金平糖
を袋から2,3粒分けてくれた。

 これは初めて食べたんだけど、金平糖といえば硬いもの。
 でも、この金平糖はスーッと溶けて中に入っているニッキの皮が甘っ
たるさをなくしてくれる。なんだかやさしい金平糖だった。
 おばあちゃんの気持ちと一緒。 おばあちゃんありがとう


ゴールデンウィーク遍路総集編その7

2006年05月16日 09時11分14秒 | 2006年おへんろ日記(徳島編)

 切幡寺をお参りした後お店に戻って荷物を受け取ると,11キロ
先の藤井寺に向かって歩き出す。
                 
 お昼はどうしようか。
 10番下にうどん屋さんがあったみたいだけど,私たちが通った
時にはすでに閉まっていた。
 なので,11月と同じうどん屋さん(結局うどんなんだけど。)で
食べることに。

 Yさんは遍路装束に変身したのでいきなり立派なお遍路さんに
なっている。ただ,菅笠の紐がゆるゆるなので結局この後も被る
ことはなく,リュックにくくり付けていたけど。

                 

 そうしてうどん屋さんに到着。
 歩きの人はあまりいなさそうだけど,すごい盛況ぶり!
 大きい駐車場のあるそれなりの規模のお店が遍路道中に他に
ないからかも。
 食べ終わってさらに歩く。

 Yさんはすっかり前を行っている。
 とよいちさんと1回目の思い出を語りつつ進んでいると,土手が
見えてきた。

     

 Yさんは土手の上でちょっと驚いているのか戸惑っているよう
だったが,私たちが上にいくとスッタスッタと先に行ってしまった。
 私ととよいちさんはYさんがここがすでに川の中なんだってこと
が分かっているのかなあと訝っていたのだがやっぱり分かって
いなかった。
            
 
 で,Yさんが前を歩くことにまったく違和感なく歩いてたのだけど,
1つ目の沈下橋を歩いていてハッと気がついた。
 沈下橋は橋の一部を除いて一車線分ぎりぎりの幅しかないから
いくら端っこを歩いても車は避けられないのだ!
 わ~!こんなときこそ前歩かないと~っ! 

 でも、追いつけない!(爆)

 と、前のほうから車が来た。ら、Yさんは出っ張った部分に駆け
込むこともなく、狭~い欄干に上がって平気で歩いてるではない
ですか! おーい、下手したら川に落ちちゃうよ~!
 Yさん、こわいもの知らず、、。

 大きな中州も通り過ぎて2つ目の沈下橋も渡りきり、土手を上がっ
て近くの休憩小屋でしばしの休憩。とよいちさんは近くの公園に
トイレを借りに行ったまま長いこと帰ってこないので、Yさんと一緒に
お菓子やバナナを食べて待っていたら、とよいちさん曰く、トイレで
子供たちが遊んでてなかなか入れなかったとのこと。なんだそれ?

                   

 とにかくあと1時間強ですぞ。4時には着きたい!
 そして出来れば明日鍋岩まで歩いてから帰るという群馬さんに
会って手ぬぐい渡したいなあ。

 で、ゆっくり行くというとよいちさんを置いて、Yさんと私は構わず
どんどん歩いていった。そしてとよいちさんの姿は見えなくなり、
結局藤井寺までに追い付くこともなく、、。

 Yさんと私は4時前に到着。でも、群馬さんの姿は見えず、ちょっと
がっかり。とよいちさんは意外と早く10分後くらいには着いたので
お参りしてから今晩の宿「旅館吉野」に向かった。境内にはまだ宿
の決まっていないお遍路さん達が2,3組いて、寺近くの宿は2軒とも
いっぱいなのは確実なので今からまた駅前まで戻るのはしんどい
だろうなあ、と同情する。
 群馬さんたちは駅前に宿が取れたのかしら?

 と思いつつ今日の宿に2人を案内する。「旅館吉野」は前回も
泊まっていて、新しいし、女将さんもいい人なのでお勧めです。

 宿に着いて宿帳に名前を記入しようとしたら、なんと群馬さんの
お名前が!?女将さんに聞いたらキャンセルでちょうど空いたから
とのこと。ひゃー、群馬さんにはやっぱりご縁があるんだわ!

 また、この日はすごい偶然ながら、バー曼荼羅のオフ会にも参加
されたことのある女性も同宿で(とよいちさんの絵もお買い上げいた
だいているということで、とよいちさんも恐縮。(笑))、にぎやかな夕
食になりました。

                                             
       


ゴールデンウィーク遍路総集編その6

2006年05月15日 07時33分30秒 | 2006年おへんろ日記(徳島編)

 朝6時30分に昨日と同じ広間で朝食。  

 前回来た時もあった「バナナのお持ち帰り袋」。 
 私はバナナも食べてしまったので使わなかったけどとよいちさんは
リュックにゆで卵と一緒に忍ばせていた。

 そして昨日夕食のときに話したSさん家族とお別れの挨拶。
 これも何かの縁なので、たまたま持ってきていた青空屋の手拭いを
お渡しした。泊まってくれるかなあ?

                  

 7時過ぎに宿坊を出発~!
 前回も途中で道に迷ったので気をつけたつもりだったのに、やっぱり
行き過ぎて車道に出てしまう。

 そして十楽寺前の車道を下りてきてお寺に到着。
 十楽寺はどうやら寺務所を建て直し中のよう。山門を避けて中に入ると、
すでに大勢の人が参拝していた。そこに群馬さん夫婦の姿も。
 昨日は時間があったので安楽寺をすでに打っておいたらしい。

 十楽寺にはお大師さんの後ろに素敵な藤棚があって、とてもきれい。

    
 
 
 8番までは4.2キロ。途中で橋を渡っていたら、またもやとよいち
さんが、「前は車道歩いたんや。」 って。
 車道ばっかりだよ、本当に、、。
 でも、お接待していただいた思い出があるようで、懐かしそう。

 かくいう私も1回目は途中で間違えて車道に出てしまったのだけど、
そのおかげで日帰り温泉施設を見つけて入っていったなあ。  
 確か途中で「四国のみち」が車道の方向に向かって道を指してる
のだけど、そちらにいくと山門を通らない場合があるのだ。
 Yさんに、「四国のみち」は全部がとは言わないけど、お遍路の道じゃ
ないこともあるから信用しすぎないように、と伝える。
                   

 そうして1時間ほどで熊谷寺の山門に出た。
 すると車道のほうから群馬さんが歩いてくるのが見えた。
 本当によく会うなあ。
 ここでも本堂前でお互いに写真を撮ってもらった。納経所前で休憩
するお二人に挨拶をして、9番へ。

                   
 農道を歩いて9番までは25分ほど。いい天気で焼ける~!
 法輪寺は歩き遍路でいっぱい。
 ここも新しい建物が建設中だったけど、あれは何になるんだろう?
 ここでちょっと長めの休憩を取り、とよいちさんはお接待でもらった
クラッカーを、Yさんは門前で売っていた生姜味のお菓子を出してくれた。
 私はというと、休憩が終わってから山門前のお店でヨモギ餅を買った。
あとでまた食べよう。
                    

 ここまで、お寺がどこも改築して雰囲気が微妙に変わっていることに
とよいちさんはちょっと寂しそうだったのだけど、10番までの途中にある
小豆洗大師のお堂に来ると前来た時とまったく変わっていないその姿に
うれしそう。
 私もとよいちさんの書いた小豆洗大師の絵を見たときに、こんな小さな
お堂も書くなんて、とよいちさんくらいだなあと思ってすごく印象に残って
いるのだ。
                    

 さて、切端寺への道で途中ちょっと変なところを入ってしまいどうなる
ことかと思ったけどなんとか戻ることが出来て、ここでやっとYさんの遍路
装束を購入することに。

 しかしここはやっぱり安いなあ。お杖、菅笠、白衣袖なし、山谷袋、
そのほか数珠や経本、輪袈裟等々買い揃えても8000円程度ではなかっ
たかしら?私も大きめの菅笠がほしい~!
                     

 売店のお母さんの好意で荷物を置かせてもらえることになったので、
身軽に10番の階段を登れるよん。
 それでもとよいちさんはぜーぜー言っている。(笑)
 階段の途中で群馬さんに会ったけど、今度はこちらが後のほう。
すっかり抜かれてしまいましたねと言うと、お昼もまだですからとのこと。
またお昼ごはん食べるときにでも会えるかな。笑顔でお別れする。

 そうして長い厄坂を登りきって切端寺に到着。
 買い物もしているとはいえ随分とゆっくりペースになっている。3時頃には
宿に着いてしまうんではと思ってたけど、これからお昼も食べるしとんでも
ない。

 2度目で(私はここだけ3度目だけど)とよいちさんも私もゆったりペース
になってるのかもしれない。
 ま、それはそれでいいんだと思うけど、ついつい気になってしまうのは
A型の名残かしら?(笑)


帰ってきました。

2006年05月14日 04時58分43秒 | 番外(日常つらつら)


   


  さきほど白馬より帰ってきました。眠い、、、。

  しかし今回も食べてばかりの信州でした。(笑)
  山菜の時期ときのこの時期は必ず行っている「りこぼ」ですが、
 期待を裏切りません。

  さて、今年は春の到来が遅かったらしく、この時期にかたくりや
福寿草、二輪草が満開の姫川源流で、いつも来ているⅠ夫婦が
「こんなに咲いてるのは初めてかも。」とのこと。

  


  朝日が昇るとともに花開いていき、9時過ぎにはそこらじゅうに白い
 花が揺れています。

     

  かたくりの花もとてもきれいでした。

  今回はりこぼのご主人室井さんが、2日目の朝に「岐阜蝶を見に
行こうよ。」なんてさわやか~な笑顔でおっしゃるので、付いていっ
たら本当に間近で見ることが出来ちゃった!

    

  アゲハチョウみたいな感じの蝶で、大きさはもんしろちょうくらい。
  とても珍しいんだって。

  いやー、楽しかったです。
  今度は夏に来てね、って言われた。年2回が年4回になったりして。