トレッキング10日目。4時過ぎに一度目が覚める。頭の表皮や首が痛い。たぶん寒さから来るものと思われる。
頭痛薬を1錠飲んでもう一度寝る。相変わらずの疲労感。
が、周りが起きて準備をし出したためしぶしぶ起きることに。まったく登れないという感じではないので一応準備
をしてダイニングへ降りると、かなりの人々がすでに出発していた。
6時、朝食にシナモンシュガーパンケーキとミルクティを注文する。昨日ストーブ前でお話ししたカリフォルニアか
らの女性2人は初めて来た女性の方がしんどいのでカラパタールに行くのは止めて、このままトゥクラへ降りる
らしい。
朝食は頼んだものの喉を通らないが、起きがけに食べ残しのスニッカーズを半分食べることができた。
スニッカーズはカロリーが高いので途中でバテた時用に1本購入。ネバッとしているので比較的食べやすい。
高カロリー行動食万歳!
実はこの時、スニッカーズ1本1250カロリーと思い込んでいたので、恐ろしいほどの高カロリーだな!でも半分
食べれば600カロリー以上なら正直助かる~!と思っていた。(笑)(パッケージに1250キロカロリーって書い
てあったと思ったんだけどなあ。実際は250キロカロリーです・・・。)
泊まっていたロッジとカラパタール、その奥がプモリ。カラパタールはプモリの尾根筋に当たるのだ。
大したことなさそうに見える「丘」への道だが、真下に来ると出だしは急なんだな。6時50分発。
このとおり。きつい登りだ。もうみんなゼイゼイである。この写真も帰りに撮ったもの。登りになんてカメラ出す気
もしないし、上を見るのもいやだし。
このキツイ登りを我慢して登っていくと少し緩やかになる。
このあたりで休憩したいけど、チェリンじいの登り方はビスターリビスターリ、でも休憩はしないでずーっとビスタ
ーリで登りましょう。うさぎと亀ではないけど、コツコツ休まないで登れば先に登っていた人もみんな追い越しちゃ
いますよというものなので、休憩させてくれないのだった。ツライ・・・。
で、コツコツ登っていくと急に岩場に変わり、すぐ近くにカラパタールのトップが。もうすぐだからここで休憩しましょう
と言われるが、その時8時37分で登りは2時間あれば登れるよと聞いていたから休憩しないで登り、8時50分
にカラパタールのトップに着いた!
ここがカラパタールのトップである。ちょっとワクワクするような岩場で、トップはこのとおり。
スラブの一枚岩なのだ。やっぱりこの一番上まで登りたいのでエイヤ!と上がったらチェリンじいに本気で怒ら
れた。実はこの岩の下は完全に切り立っており、落ちたら確実に死ぬ、石鎚山の天狗岳みたいな感じかな。
私がヨレヨレなもんだから、もしこんなところでフラッとしたら、死んでしまうでしょ!って。どこも同じなんだから
そこに登る必要はない!とさ。 私に何かあったら大変だもんね。でも登りたかったんだもん。
さて、カラパタールからの眺めは最高だった。
このとおり、今までにない大きさでエベレストが見えるだけでなく、なんとサウスコルも見えている。わ~っ!!
あそこが死の香りがするというサウスコルか。でも、すでにあそこで8000mあるのに、サミットまではまだまだ
遠い感じがするよ。は~、すごいねえ。
ここで約束のルンタを張る。
視線を右に移すと見慣れた山々が小さく見える。
アマダブラム、カンテガ、タムセルク、ツォラツェ、タオツェなどなど。は~、カラパタール、登る価値あるね。
今回のトレッキングルートでもTOP3に入るお勧めスポットです。さすがエベレストの展望台。
カラパタールにはお地蔵さんではなく天使がいます。
しばらく展望を楽しんだらおしみつつ下山。9時25分発。
帰りは写真を撮ったり、ケルンに石を積んだりしながら降りていく。
チェリンじいとマチンドラじいはカラパタールに着いてから携帯で話しまくっている。意外とルート上では通じない
し、ましてゴーキョ方面になるとほとんど通じるところはないらしいので、こういう高い開けたところでは携帯が
通じるのでうれしいんだろう。
登りは2時間かかったところを下りは1時間で降りる。10時20分。
またもや部屋に上がる気がせずそのままランチを注文しダイニングでゆっくりする。
またスパゲティとマッシュルームスープ、そしてとても疲れたのでコカ・コーラを頼む。ネパールの人は冷たい
ものを飲んだりすると病気になりやすいと思っているので、チェリンじいが止めた方がいいんじゃないかと言っ
ているが、やはり疲れた時の炭酸、特にコカコーラは元気が出るね!
で、ダイニングに久しぶりに日本人の姿を見つけた。6人分ほどの食事の準備がされているがおじさま2人しか
いないし、キャンピングのようだ。日本人がいるのがうれしかったので話しかけてみると三浦支援隊の人たち
だった。BCで2日間キャンプしたのだが大変疲れたので2人は馬でここまで帰ってきて、ほかの人たちは歩い
て後から来るらしい。今日はロブチェまで下りるのなら正解だったんじゃないかな。
日本人と話して少しリフレッシュ出来た。11時18分ゴラクシェプを後にする。
最初は登りになるのでゆっくりと歩き、少しずつ高度を下げて一番の難所だったところを抜けるまで1時間しか
かからなかった。ここからは平坦だし特に急ぐ必要もなかろうと長めの休憩(お昼寝タイム)を取ったら、強風の
中をもくもくと歩いてロブチェに13時20分着。
行きに泊まったロッジだとマチンドラじいが泊めてもらえなさそうなので、今回はあの寒いバッティの上にある
ロッジに泊まることにする。このロッジのダイニングや廊下は地面がむき出しで凸凹しているなんとも粗雑な
感じなのだが、トイレはあちこちにあるし、ストーブは3回も燃料を足して炊いてくれる良いロッジだった。
そして死んだようにグッタリしている中年のハンガリー人のグループがとってもフレンドリーで、特にリーダー
のおじさんは面白かった。前日はタグナクからチョラパスを超えてきたらしく、今日はゾンラからロブチェまでの
短い行程だったけど前日の疲れがまだ残っているようだ。
他にもイスラエル人の若者グループがいたが、チェリンじいはイスラエル人が嫌いらしい。ネパールではイスラ
エル人と言うだけでロッジも拒否することもあるとか。どうやらかなりいろんな問題を起こしているようだ。
それはともかく、温かいロッジに楽しいトレッカーとの会話で生き返った。
20時就寝。
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後ほど、ゆっくりネパールブログ読ましてもらおうっって
思ってたら 22 なんですね!!
何処まで読んだかな???
そして まだ 続くのですね・・
トレッキングは19日まであります。まだ折り返し地点。(笑)
私も遠い昔のような気がします。