トレッキング12日目。前日のお昼寝が過ぎたのかあまりよく眠れず4時10分に起きる。
エネルギー補給にスニッカーズを1本食べてから、ダイニングでマッシュルームヌードルスープとホット
チョコレートをいただいて5時40分ゾンラ出発!
チェリンじい、「今日はチョラパス越えなのでがんばりましょう!これはお客さんからもらったTシャツ
です」と見せてくれたのは東北応援Tシャツだった。いいね! でも寒いからジャケット着て分からなく
なっちゃうけど。(笑)
キンキンに冷えた空気の中、少しだけ登ってからまずはなだらかな盆地を進んでいく。
ここは山々の日陰になって本当に寒い。もくもくとチョラパスの取り付きまで歩くこと1時間。
取り付きまで来ると日も当たり、登りになるので汗をかきつつはあはあ言いながら少しずつ登っていく。
周りのトレッカーも朝からキツイ登りにかかってしんどそうだ。
みんなが途中で休憩しているところもチェリンじいは例のとおりすっ飛ばしての「ビスターリ登り」。
休ませてくれい!
そうして前方を見るも、いったいどこから登るのか見当もつかない感じ。そうして岩壁にぶち当たった。
最初どこを登るのか分からなかったんだけど、右の斜面を登るとのこと。一番奥まで行って確かに
ルートであることが分かった。これは今までの中で初めて山登りの部類に入りそうだ。
ね?
大きな岩の間をよじ登る。たまに凍ってたりするので慎重に。後ろからトレッカーが上がってくるので
休憩できないよ~。ひ~っ! しんどい。
そうして取り付きから1時間ちょっとで岩場のてっぺんに着いた。振り返るとこの景色。ラムロ!
他のガイドを伴わないトレッカーがチェリンじいに聞く。
「ここがチョラパス?」「いいえ、もっと先ですよ。」
ガクッという音が聴こえそうだった。(笑) ゾンラから3時間ちょっとらしいのでさすがにまだ早い。
10分ほど休憩する。ここから先はガイドか先行者がいなければ正直ルートは分からないと思う。
そう、本当に氷河の中を行くのです。ここは峠に近いから土砂に覆われてない白い氷河なのだ。
で、アイゼンはあったら便利、程度にしか言われてなかったので持っていかなかったのだが、朝早かっ
たこともあってか氷の表面が霜柱のようにささくれてたのでアイゼンは不要だった。良かった。
でも午後とかは溶けてしまって滑りやすくなるんじゃないかなあ?だからゴーキョ方面から来る場合は
下りになるし気を付けないといけないかも。
最初のほうは岩に矢印のあるところもあったけど、後は氷に覆われていてルートは分からず。チェリン
じいに付いていく。不安定な場所ではマチンドラじいが手を貸してくれた。
ちなみにマチンドラじいはスニーカーだ・・・。草履じゃないだけマシだろうけど。
そして氷河は谷間にあるのでここも落石があったら大変なところだ。両側に目を光らせて、けっこうな
斜面をチョラパスまでひたすら登っていく。真っ白な世界。
チョラパスが見えてきて断然元気になるも、その手前に窪みがあり、そこの下りはカチンコチンに凍っ
ていたのでチェリンじいに指示された通り足を置いていき後ろ向きに下りてなんとか通過した。
そうしてチョラパスに到着です!(8時38分)
やはりゾンラから3時間でした。チョラパスから来た道を見下ろす。
さすがにここではちょっとジーンとしてしまった。チョラパス越えたんだなあって・・・。
いや、ものすごい技術とかは別にいらないんだけどね、なんせこれまでですでに疲労困憊だから、予定
どおりチョラパス越えできるかどうかも心配だったからさ。
着いたらさっそく持って来たルンタを張る。
チェリンじいが「タンボチェでもらったカタも奉納したらいいですよ。」というので、ルンタと一緒に願いを
込めて結びつけた。
さあ、ここからは激下りが待ってるぞ。
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます