風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

夏山! 日高幌尻岳へ。 その4

2013年07月24日 20時20分57秒 | ハイキング・登山

幌尻岳ピストンに必要な最低限のものと、雪渓の冷たい水を汲みなおして10時に七つ沼カールを再出発。



奥に見えるのが先ほど降りてきた雪渓。急でしょう?でも地元の人はアイゼンなしで下れます。
私は無理。でも登りはなんとか行けます。

それからまたあの急なガレ場を慎重に登ります。後ろの人に人工落石しないようにするのも難しい。



最後のひと登りはハクサンイチゲに囲まれて。そう暑くないのにこの急登でポトポトと汗がしたたり
落ちる。
しんどいけど、七つ沼から稜線まで30分で上がれました。荷物が軽いのもあるかな?
少しだけ休憩してから幌尻岳へ向かいます。



ハイマツ帯を30分ほど藪漕ぎしていると、左手にピンクのテープが。そこが幌尻岳側から七つ沼に
降りる道の印のようで、見た感じはしっかりしていた。

ここから急な、名もなきニセピークを息を切らして登ったら、そこからは比較的緩やかな稜線をお花に
囲まれて登っていく。



このあたりはチングルマがたくさん咲いていてきれい。風向きのせいか、稜線の西側か東側かで
まったく温度が異なり、東側に入ると暑いくらいでお花もたくさん咲いているのだが、西側に入ると
風が吹いて寒いうえ、あんまりお花は咲いていないのだった。

そうして歩くこと2時間ちょっとで幌尻岳山頂に到着です!わーい!!



12時13分。幌尻山荘方面から登ってきた人がたくさん休憩していました。
MIKOさんはここから見える東側の山について説明してくれます。すでにほとんどの日高の山を登っ
ているMIKOさんも感慨深いよう。

せっかく来たので30分ほど休憩。KUROさんに乗せられて買ってしまった草大福をいただく。



よく見たら北海道マークだった。ちょっとうれしい。

2日かけて来たけど、名残を惜しみながら13時出発です。
トコトコ稜線を下っていき、ニセピークの急な下りはゆっくりと。



また七つ沼が見えてきた。結局どの降り口から行くか考えたけど、幌尻岳側から降りてみることに。
私の持っている地図にはなぜかこちら側だけに「急坂・危険」の表記が・・・。戸蔦別岳側からでも十分
急だったんだけど?

降り口は正直こっちのほうがしっかりしていて、「なんだ、こっちのほうが道らしいじゃん。」と快適に
降りていったのだが、ものの5分もしないうちに、ガラガラのガレ場になった。



そしてこの細いガレた道幅いっぱいに雪渓が10mほど残っていて、アイゼンを付けないと下りら
れなくなった。アイゼンを付けるのも安定した場所を探すのが難しいほどの場所で、苦心して付け
ると先に降りたMIKOさんの後に従ってダブルストックと6本爪アイゼンで一歩一歩慎重に降りて
いく。

ほぼ垂直に降りていったのだが、ここは日陰のため雪渓が固く、特に右側はストックもほとんど
刺さらないほどで、半分ほど降りたところで私が滑落!
必死で腹這いになってストックを突き立てるも止まらない。このまま雪渓の下に落ちるとその下も
急なガレ場なので怪我は免れないという危険な場所。絶対に滑落しちゃいけないところだったのに。

ダメだ~!と思った瞬間MIKOさんがガシッと受け止めてくれた。そんなことは思ってもいなかった
ので、思わず振り返るとMIKOさんの足に私が乗っかっていたのでアイゼンで足を踏んだんじゃない
かとヒヤリとする。聞くと大丈夫とのこと。私も無傷で本当に良かった~。

これで私もMIKOさんに頭が上がらなくなりました。KUROさんのこと言えないわあ・・・。

その後夜光虫さんとKUROさんは左側の比較的雪が柔らかいほうを選んで降りてきて、そのまま
ガレ場を下り、さらにその下にあるまだまだ急な雪渓を降りていく。

滑落の恐怖を知ってしまったので、必死でストックとアイゼンを動かして移動。
この時分かったのは、トレッキング中はストックはバランスを取るために使っているので手と足を同
時に動かしているけど、こういうピッケル代わりにストックを使う場合は岩場を登るのと同じように
3点確保で動かなければならないんだな。MIKOさんが言うにはストックも谷側にしっかり突くように
とのこと。確かに山側に突くと体が寝てしまって余計に滑りやすくなる。



なんとか雪が柔らかくなり、垂直に降りても下まで滑り落ちたりしないほどの傾斜になった時には
ホッとした。



テン場は向こうの雪渓側。
みんなサクサクと降りていく中、私だけ恐る恐るなので遅れてしまう。ほんとにいやになるくらい
雪渓歩き下手なんだなあ。反省・・・。

下の沼に着いたのが15時05分。14時25分ごろに降り始めたので40分かかったことになる。
もう二度と訪れないであろう雪渓の冷たい水を汲んで休憩しつつ、今降りてきた雪渓を見上げる。



土砂が流れた場所の右側にある筋から降りてきて(少しだけ上部の雪渓が見える。)そのあと
土砂の流れたところを横切ったので、その後がなんとなーく見えるかな?よくもこんなところを
降りて来たもんだ。MIKOさんが受け止めてくれて本当に良かったよ。


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