goo blog サービス終了のお知らせ 

くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

プチ探検の日

2005-04-28 00:32:20 | まち歩き

tanken1400
あーっ、ナンだあの木は? どうなってるのかなあ

tanken2400
探検に行く前に弁当作って

tanken3250
歩くこと三分(近いな)、発見しますた♪


tanken4250

 古~い神社にありました。これが木の根元。石段も朽ちていて、全体が傾いています。
 あまりにも近場だったので、もう少し探検することにしますた。

 続く


夜更けの狂態♪

2005-04-26 22:15:47 | エッセイ

 夜のスーパーには“大幅値引き”という素晴らしい魅力がありますね。肉や魚などの生鮮食品は軒並み20~50%引き。
「こいつら、昼間に来たらみんな定価だったんだ...」
と考えると(当たり前だけど)、ますますトクした気分になって、「やっぱりスーパーは夜に限る」と思ってしまう。



 夜8時半、スーパーへ到着。腹ペコなので早足で店内を一周する。新鮮そうな鰺の刺身が20%引き。
「悪くないけど、どうも今夜は肉だな、脂だな!」
と刺身コーナーを通り過ぎる。生肉を眺めてるうちに、料理をするのが面倒になってきた。外食しちゃえばすぐ食えるのだけど、そこは我慢。そうすると弁当でもいいな、カツ丼か唐揚げ。あるいは揚げ物の総菜と太巻きという取り合わせもいいな。そりゃあいいな!
 急激に“弁当もしくは総菜、即ちすぐ食う人”となって、弁当総菜コーナーへ向かう足が早くなる。早くなるというか、元々早足だったのだから今度は駆け足である。そうして鼻息フンガー状態で駆けつけ、学生のあいだに割り込んで“カッ”と什器を一瞥する。『5』と表示されたシールが目について『50%引き』だと思い、真っ先に手を伸ばしたところが『5時以降に作りました』シールだった。先ほどのフンガー的狂態を恥じつつ、まぎらわしい表示にフンガイする。このシール、最近どこのスーパーでも見るようになったなあ。要するにこれは
『これは今日ちゃんと作ったから値引きには該当せず』
と謳っているのだ。そんなのなくても、ちゃんと製造日時を見てるぞっ。
 狂態冷めてやや冷静。見ればどの総菜も弁当も値引き品はなく、しょうがないから料理をすることにして再び生鮮食材コーナーへと戻る。すると、あろうことか、先ほどチェックした美味そうな鰺の刺身がなくなっているではないか。あんなに美味そうだったからすぐに売れたんだ。しかも20%引きだった。ピカピカ光ってた。あれはお買い得だったんだ...(さっきはそこまで思ってなかったくせに)。
 見れば周囲では「今日は刺身!」と決めているらしい人々が手を伸ばし始めている。慌てて『20%引きまぐろサーモン盛り合わせ』を確保。かごに入れてからよく見ると、まぐろにやや筋が多い。ややというよりだいぶ多い。しかしここで戻せば誰かに取られてしまうと思えば、少々の筋も愛しいものである。 



 最後にお酒。予定外に刺身になったので、急遽会津の日本酒(これも値引き品)を購入。心身共にヘトヘトになって家に戻り、鹵獲品を冷蔵庫へ収納する。 

 ここで重大な失態が明らかとなった。
 メインの飯物を何も買っていないのだ。

 時計を見ればもう閉店時間。おかずだけ食べて酒を飲めば、必ずそのあと腹が減るのは分かっているのである。
 あ~あ、あとでコンビニ行こう♪




心、開いて その3

2005-04-22 18:59:05 | エッセイ

 先日、街を歩いているときに面白い光景を目撃しました。
 僕の前を一人の中年男性が歩いていたのですが、彼は肩をがっくりと落とし、足を引きずるようにし「ああ俺は何もかもくたびれた...」といった感じでした。眺めているのはアスファルトのみ。時折力なく唾をぺっぺしながら、殺人的に混んでいるエスカレーターに向かっていたのです。

takanawa250

 彼は突然、立ち止まりました。そこは駅構内に向かうエスカレーターの前。僕は彼にぶつかりそうになり、ついでに後ろから誰かに意地悪く押され、思わず彼の後ろ姿を睨みました(意味ないけど)。
 彼は盲目の女性をエスコートし始めたのです。そこは一寸でも先に乗り込もうとする人で混雑しており、彼女は乗ることが出来ずにいたのですね。彼は慣れた様子で自分の腕を取らせ、一緒に乗り込みました。
 僕はそのとき、心を閉じた状態だったので、盲人にはまったく気付かなかった。その中年男性に一本取られた思いでした。しかも彼はエスコート中も、終わってからも、相変わらず「もう何もかもうんざり」という様子なのです。人助けをしたあとの、あの晴れ晴れとした気分を味わっているようには見えないのです。

 僕はすっかり混乱してしまい、そのまま埠頭まで歩いていきました。レインボーブリッヂのループの直下、東京湾の真ん中です。船着き場に降りてみると、水面は日の光を浴びて、思いがけず透明度がありました。ボラかなにかの稚魚が群れているのもはっきりと見えるほどです。

shibaurakou400

 しゃがみこんで水中を眺めていると、不意にギリシアの海が想い出されました。あそこでは海水に色というものがまるでなくて、海底の砂や岩が間近に見えるのです。そしてその上を泳いでいる魚たちは、まるで宙を飛んでいるようでした。

 きっとこうして、世界中の人々が異国に想いを馳せているのだろうなあと思いました。異国の楽しさは異邦人の楽しさです。そして日常は、自国のルーティンに溺れて心を開いたり閉じたりしている。
 そうやって人々の営みは続いていくのでしょうね。



おわり
その2へ
その1へ