先日、『隠し剣 鬼の爪』を観てきましたっ。実に素晴らしい作品です。米国アカデミー賞にノミネートされた『たそがれ清兵衛』から、もう一歩山田洋次監督らしい世界に踏み込んでおりましたが(一寸寅さんっぽい)、しかし後半の設定がなかなかキツイ。そして殺陣。凄まじいと言ってもいいです。
観にきていた方々はやはり年齢層高め。僕などは若い方です。そうして劇中何度か嗚咽をこらえている声が聞こえていました。「昔はこうだったよなあ...」と思える懐かしい情景がたっぷりと詰まっているのです。貧しいけれども、心はとびっきり美しい。礼節と人の気持ちを何よりも思いやる。ああ、我々日本人はそんな心をどこに置いてきてしまったのだろう。そう思って涙が出るのですね。昨今流行の「泣ける...」なんていう安っぽいものとは一線を画する、質の高い感動があるのです。
ええ、ちなみにぼくぁ酔っぱらっております。終電に乗れずにタクシーで帰ってきましたん。明日はアセトアルデヒド星人だぞ~。げひひ♪
追:この記事は『Garnet Lips』“隠し剣 鬼の爪の撮影現場”~にトラックバック。milkyさんとこの映画との意外なつながり...♪