カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

「生前退位」について

2016年07月23日 04時23分49秒 | 社会

どんな「制度・仕組み」があっても、人は必ず裏をかこうとする、ものです。

制度・仕組み」に関する最近の話題としては

何と言っても「象徴天皇の生前退位」が大きいでしょうか。皇室典範に取り決めがないまま、高齢の天皇に公務という負担を強いているのも、これまた奇妙な「公平性」と言わざるを得ません。

象徴天皇の生前退位をどのように決めるかは、確かに難しい問題ですが、難しいからと言って

  • 取り決めをしないままにしておく(事実上の禁止)
  • 決定を先延ばしにする

のもまた、法の抜け道を用意していると受け取られてしまいます。

「象徴天皇」とはいえ

高齢のため体調を崩したときに、その崩し具合を判断するのが「医者」ですから、いくら複数の医者の判断だとしても、医者の判断次第でどの公務を欠席するかが恣意的に決められる心配があるからです。ここでは、

  1. 担当医の自由意志
  2. 担当医師へかかる外部からの圧力

などを想定しています。これらから

  1. 担当医師の自由意志と見せかけた外部圧力・・・・・・これが歴史上しばしば見られる「自由意志を装った物語」。
  2. 外部からの圧力と見せかけた本人の演技・・・・・・上の逆と言えますが、自分で判断できずに他人の責任にしてしまうもの。これまたよく見られます。俗な表現では「責任のなすりあい」ですね。

現在の皇室典範でさえ

象徴天皇の、「生前退位」の規定がない、つまり「生前退位」を認めていないのには、様々な理由があると思われます。

過去の天皇・将軍などの場合には、全権力の問題であり、関係者の生死(失脚や出世)・富裕度が関係していますから、それはそれは血みどろの醜い争いだったことでしょう。

それらを踏まえての現在の規定なのでしょうが、時代が変われば法律にも不備が生じるものであり、絶対に変更してはならない、のではなく「誰もが納得できるような皇室典範」への改正を目指すほうがよろしかろう、と思います。

とはいえ、生前退位を認めたとしても、同じようなことが起るのではないか、と反論するかたもいらっしゃるでしょうが、しかし

①元気な時の不可抗力としての公務欠席

②元気ではない時の不可抗力としての公務欠席

を混同してはいけないと思います。外部の恣意をできるだけ排除できるような仕組みのほうがいいと思われます。 


同じように私が心配しているのは

巨大与党の存在と、それを許している野党です。

  • 与党が国政選挙で高い支持率を得たことによって独裁への危険」が芽生え始めた、と同時に
  • 中国の横暴に触れないまま戦争法はんた~い」としか言えない野党の旧態依然とした危うさ

も散見されます。 


皇室典範について詳しくない私ですが

  • 皇位継承第1位としての皇太子についての記述がどうなっているのか、直系の男子であることの可否・善悪はどうか。
  • ①「生前退位」の制度がないのに起る恣意と、②「生前退位」の制度がある場合に起る恣意、について「象徴天皇」の観点から議論する必要があろうかと思います。
  • 法治国家らしく、「退位」の規定があってもいいのではないか、と思います。

想定する心配は

皇室典範の改定を隠れみのにした憲法の恣意的改変

実際に

先の参議院選挙の前には「憲法変更」に触れずにすすめ、多数を得たことがわかった選挙後に「国民の支持があった」として「憲法」に触れ始めようとしたのには、違和感があります。

堂々と憲法改正を主張して多数を得るのが、常道であり、そうでなければ物事を複雑にしてしまう心配があります。

いまのところ生前退位は難しいとする見方があるでしょうが、これを制度化する方向が必ずでてくるでしょうし、そのどさくさに紛れて憲法を改正する動きも、これまた間違いなくでてくると思われます。

念のために言っておけば

私は、憲法を「絶対に触れてはならない」とみなすのではなく、堂々と議論するほうが法治国家としては「安全」だと考えています。

これに反対する人、すなわち「憲法改正絶対反対」「憲法には絶対に触れてはいけない」「今なぜ憲法改正か」と唱える人は、現代の日本を、法治国家ではないと見なしているのでしょうか(笑)。

私には、まったく他意はなく、憲法改正についても、

  • 特に積極的に進めるべきだ、とも思いませんが
  • 憲法には触れてはならない、にも法治国家として違和感がある

のでした。

この私の姿勢には、何も悪びれることがありませんが、憲法改悪反対/憲法改正賛成、それぞれの陣営に属する人から見たら、きっと「もの足りない」のでしょう。

それでいいのです、私には私の、ささやかですが、自分なりの考えがあるのですから(笑)。 


最後になりましたが「生前」というのも不思議な言葉ですね。

  • 「死後」の世界というのがありますが、これは「死んだ」「後(あと)」の世界のことですね。
  • ならば「生前」は、「生きる・生まれる」「前」のこと、前世のことなんでしょうか。
  • ある人が死んだ時点を基準として、「死後」と「生前」とに区別したいのでしょうが、どうもぴったりしません。両方の言葉が同時にうまれたのではなく、日本語としての整合性を十分に考えているとは言えないように思うのです。
  • こんな疑問をもつという「原理主義的」な思考がないのが、いいも悪いも、日本語の特徴なんでしょうか。

すでに

生前贈与など「生前」という言葉が定着しているとは言え、「生前」よりは「死前(しぜん)」のほうが自然(しぜん)かも(笑)。

「生前退位」に代わる「死前退位」では縁起が悪い?(笑)。

ある疑問を提起しても、関係のない自分なりの定義を持ち出すことが多く、ピンときません。できるだけわかりやすい言葉遣いを考えたいものですね。

原理主義を排除したことで、いい面があったことでしょうが、たまには挑戦してみるのもいいかと思っています。

さてさて、皆様はどう思われますか。


中国に関する醜聞 120 「中国人的性格」

2016年07月22日 03時49分30秒 | アジア

アーサー・H・スミス著「中国人的性格」

これは

1890年に上海で初版本が出たアメリカ人宣教師による著作で、すでに100年以上が経過しているにもかかわらず、今でも輝きを保っていると思います。

この古典の和訳本から、少しずつ引用し、皆様のご判断を仰ごうと思います。

本人も言う通り、キリスト教徒的な「独善性」「尊大さ」がなく、非キリスト教徒である私でも、安心できるのです(笑)。

ただし同書には、無数の「事例」と索引が詰め込まれており、その中から今にも通じる何かを見いだせますかどうか、またどのくらい時間がかかるのか、まったく自信がありませんが・・・・・・。  

また引用するからといって

そのすべてに私が賛同しているわけではなく、私のささやかな意見と異なるところは、そう申し添えております。

この「分厚い本」の詳細は以下の通りです。

  • 著者:アーサー・H・スミス
  • 題名:「中国人的性格」
  • 訳者:石井宗晧・岩﨑菜子訳
  • 出版:中公叢書
  • 日付:2015年8月25日初版発行
  • 値段:¥2500+税
  • 原書:1890年上海で刊行
  • 底本:その後の改訂版を本和訳の底本とする 

中公 amazon 

では、始めましょう。 


証人が証言台に立つ時、証人に求められること。それは、真実を述べること、真実の全てを述べること、そして、真実のみを述べることだ。中国人について、多くの証人たちは真実を語ってきた。しかしおそらく、真実のみを語ることができた人はほとんどいないし、真実の全てを語ることができた人は誰もいないだろう。いかに知識が豊富であろうとも、誰も中国人についての真実の全てを知ることはできないのだ。:P.9 序章 アーサー・H・スミス「中国人的性格」石井宗晧・岩﨑菜子訳 中公叢書2015年8月25日初版発行


まず序章の冒頭から、衝撃を与えました。

真実のみを述べる

人が真実を述べるのにも2つあるとのことで

  1. 真実のすべてを述べる
  2. 真実のみを述べる

確かに多くの場合

  1. 都合のいい「真実だけ」を選び
  2. 都合のいい「真実以外」をねつ造する

不都合な真実には触れずに、好都合な偽造を付け加えるのが普通です。

著者の記述方針のようにみえて、これが当時の中国人気質だったに違いなく、同時にこれが

現在の中国共産党の欠点そのまま

になっていて

上沼恵美子えみこ)でなくても思わず笑み(えみ)がこぼれます(笑)。

ここで笑わないと、このあとの本記事では笑うところがありませんので、ごちゅういくださいませ(笑)。

もちろん笑うべきは

100年前と今とで、何も変わらない中国人気質

なのであり、上沼恵美子ではありませんね。

確かに中国共産党は

  • 不都合なことを言わない・・・・・・「真実のすべて述べる」に違反
  • 都合のいいことを付け加える・・・・・・「真実のみ述べる」に違反

100年前に書かれた本書の「序章(まえがき)」に

こう記述されていることから、スミスが100年後の現代を見通していた、とも思えるのです。

当時の中国人を、そして何も変わっていない100年後の中国人も、同じように表現できる、と。

誰も中国人についての真実の全てを知ることはできない

これについては、絶対に分離独立を認めない今の中国共産党に触れないわけにはまいりません。

当時から、醜い争いをひんぱんに起こしていたヨーロッパですが、100年後のいまEUとして何とかまとまっております。しかしその構成28カ国(イギリスが正式に離脱すれば27カ国)のそれぞれの国民性は、もうバラバラなんですね。

一方、「56族の中国」は、言語や宗教や人生観も異なり、国として存立できるはずがないバラバラの存在ですが、この弾圧に異論を唱える組織の抵抗運動を「テロ」という便利な言葉を使って排除し、武力で鎮圧して何とか「1つ」の中国を形成しています。この国はもうダメですね。

つまりスミスは

  • 100年後の今の統一EUを見て誰もEUについての真実の全てを知ることはできない」・・・・・・100年前の個別のヨーロッパ諸民族なら理解できる?
  • 100年後の今の中国を見て誰も中国人についての真実の全てを知ることはできない」

と見ているようなのです。

今と100年前では異なりますが、そもそも「中国が一つ」というのが「EUが一つ」というのに似て、すべての誤解の第一歩ではないか、と私はとらえています。

とはいっても

私は統合を否定するものではありません。

ただし、あくまでも「多くの人が納得する法律によって統合は運用されるべき」であり、一握りの人たちが恣意的に統合を運用してもいい、とは考えていません。

中国のかかえる問題はそこにあり、またEUがかかえる問題もそこにある、と言えます。

序章は続きます。 


また、本書では、宣教師としての視点というよりも、先入観を持たぬ観察者の視点を意識して、単に見たものを見たままに伝えようとした。したがって、いかなる中国人的性格もキリスト教によって修正されるだろうとはいささかも述べていない。 

たしかに、中国人はキリスト教を全く必要としていないように思えはするが、彼らの性格に重大な欠陥があるとするならば、いかにしてそれらの欠陥を正すのか、というのはもっともな疑問である。 

:P.15 アーサー・H・スミス「中国人的性格」石井宗晧・岩﨑菜子訳 中公叢書2015年8月25日初版発行  


そうです 

どの程度うまくいったかはわかりませんが、著者が「キリスト教という先入観をもたないよう意識していた」ことは大切なところで、いかにも宣教師が書いたと思われる「宗教臭さ」が多かったなら、100年後にこうして残っているはずがない、と言えるでしょう。 

現在、中国は 

世界を敵に回して独断を続けるのみならず、フィリピンが起こした仲裁裁判をも完全に無視して裁判を欠席し、先日あった「中国の法的根拠を認めない」という裁判所判断さえ「紙くず」と表現し侮辱しました。 

こうした時代に、この書籍「中国人的性格」は、もう論外にみえる今の中国を理解するための一助になるはず、私はそう考えております。

さらに序章は続きます。←いつになったら本文に?


既に述べたように、〈中国問題今や中国の国内問題ではなく、国際的な問題となっている

20世紀には、中国問題は現在よりもより一層差し迫った問題になるだろう。全人類の中のかなり多くの部分を占める人々を、いかなる方法で改善するかという問題は、人類の幸福を願う人の誰にとっても関心がないはずはない。:P.15 序章 アーサー・H・スミス「中国人的性格」石井宗晧・岩﨑菜子訳 中公叢書2015年8月25日初版発行 


スミスは

100年前に「中国問題が、中国国内問題ではなく、国際的な問題になっている」と言っていますが、100年後の今も同様に、「中国問題は国際問題」なのです

何も変わらず、あいも変わりません・・・・・・

「あいも変わりませんバカバカしいお噂をば聴いていただきまして」というのが落語家桂春團治ではなくで中国なんですね(笑)。 

息抜きに、軽い冗談を!


中国が10年以内にあらゆる面で日本を追い抜くのは100年前から変わらぬ真理だ。リンク先記事の末尾  


中国が100年前も今も、何も変わらないことを端的に示す例を示しました。

ついこの間も、同じことを言っていましたね。

いや経済規模で日本を追い越した、とおっしゃいますか。

  • 実際にはそうでないことが、10億の民の犠牲の上に成り立っていて一人あたりのGDP(2015年)は、日本の26位に対して、中国の75位から、十分に推定できます。
  • しかも中国が発表する貿易数値に疑惑があり信頼性がありません。 

序章は続いていますが、今回はこのあたりで。

100年前のスミスの時代でも「まとも」な中国人へ「改善」させるにはどうしたらいいかと探らせ、そして現代の中国人もまた、同じように世界中に探らせています。

これをみてもわかることですが、不可解な中国人を56族の大家族だとするから、解決しないのでしょう。

中国共産党が、武力で異民族を拘束し、絶対に分離独立を許さないという姿勢を続ける限り問題は解決しないでしょう。

私は

中国が少なくとも10地域に分割されるか、「まともな」自治権をもった異民族の集合体である連邦制になる事によって初めて、「中国人全体は理解できない」という問題が解決に向かう

とみています。

100年前のヨーロッパも100年後の中国も、バラバラの無法地帯であり、そのままでは理解できるはずがありません。

さてさて、皆様はどう思われますか。


ロシアの醜聞23 陸上は不参加

2016年07月21日 19時43分10秒 | 海外

偶然ですが、号外があり

号外:スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、ロシア陸上選手のリオ五輪出場申請を却下(18:21)〔朝日新聞:閲覧は2016年7月21日18:26

という臨時ニュースが字幕で現われました。

これをもとにIOCが「ロシア選手全員(陸上競技以外)のリオ参加不許可」の判断を日本時間19時以降に下すのでしょうか。

どうなるかわかりませんが、ますます目が離せなくなりました。 


その後のニュースです。

ロシア陸上、リオ出場ならず=全競技除外に影響も―仲裁裁判所〔五輪〕:時事通信 2016年7月21日(木)18時23分配信

こちらでは

ロシア人陸上競技選手が「個人参加」を求めて提訴していたものの、却下され、原則としてロシア陸上競技選手のリオ五輪参加は認められなかった、と報道しています。

またIOCはこのCAS(スポーツ仲裁裁判所)の判断を精査する必要があるとして、24日(日曜)の臨時総会で「陸上競技以外のロシア選手全体のリオ五輪参加を認めるかどうかの判断」を下すことになったとし、「除外する可能性が高くなった」とも指摘しています。

とにかく本日2016/07/21にCASの判断がでただけで、IOCの結論は24日(日)に持ち越されたようです。

しかしその24日(日)には、Softball世界選手権の準決勝がBSジャパンで生中継(14:00-)されるそうで、それどころではないのですが・・・・・・(笑)。

尤もその準決勝に日本が出場している可能性は、大変高いとはいえ、実際にそうなるかどうか、まだ誰にもわかっていません(笑)。

 


ロシアの醜聞22 五輪出場?

2016年07月21日 08時49分45秒 | スポーツ

IOC ロシア選手のリオ五輪出場の可否 結論出ず

スポーツ仲裁裁判所が、ロシアの陸上選手が国際陸上競技連盟による国際大会への出場資格停止処分の取り消しを求めた訴えの裁定が今月21日までに出る予定で、その結果を待ちたいとしています。:NHK 2016年7月19日 23時32分

WADA〔世界アンチ・ドーピング機構〕が

ドーピング問題で「ロシア選手全員のリオ出場禁止」を訴えていましたが、ロシアの「潔癖」とされる選手がスポーツ仲裁裁判所に訴えていて、その判断結果が本日2016/07/21に出るため、結論を持ち越していたIOCでした。

そしてその日がやってきました。

ただし同じ今日とはいえ

    1. まずスポーツ仲裁裁判所の判断が出る
    2. これを参考にしてIOCの結論が出る

このため、今日遅くなってから「ロシア選手のリオ出場の可否」が出るのではないか、と私は見ています。

おもしろいですね。

    • ロシアの陸上競技以外の選手がスポーツ仲裁裁判所に訴えていて、その結論が出てから、IOCがロシア選手(陸上以外)についての出場可否を本日決める
    • 一方ではフィリピンが仲裁裁判所に訴えていた南沙諸島・西沙諸島付近の中国の横暴については、中国が仲裁裁判所を無視しその判断を「紙切れ」と切り捨てる

予断を許しませんが、「中国よりロシアのほうがまだマシ」、なのでしょうか。そうとも言えず、どっちもどっち、ですか(笑)。

ロシア・中国の両国は、違いこそあれ、なぜこれだけ大きな問題を起こすのか、と疑問が残ります。

両国に何か共通点があるのでしょうか。あるとしたら、共産主義国家というのに行き当たります。

国家による「報道規制と弾圧」といえば、ともに王座の位置にある両国ですから、共産主義国特有の全体主義が国家ぐるみと見なされたのでしょう。

中国の場合、「国家ぐるみ」では生ぬるい感がしないでもありません。中国では、共産党政府に従わなければ何もできないほどの地獄ですから・・・・・・。

本日(2016/07/21)日本時間で夕方以降に決まると思われますので、それを待ちたいと思いますが、さてさて、皆様はどう思われますか。


お家騒動

2016年07月21日 05時38分40秒 | 社会

いつもどこかで見られる争いで、同じ組織内で発生する権力争奪戦がしばしば「お家騒動」と称され、社会にとって危険でないものが多いのですが、まれに極めて危険な例があります。

たとえば・・・・・・

主に

経営方針ではなく「組織の存続」そのものに最大の意義をおく同族企業などで見られますが、そうでない場合の公の企業でもたまに見られ、多くは裁判沙汰になります。

いずれも取り決めの不備によって発生するのでしょうが、どんな取り決めを作っても、必ずその裏をかこうとするのが人間ですから、永遠になくらないのでしょう。

400~500年前の戦国時代に

権力者の実子・兄弟姉妹などを巻き込んで繰り広げられた「お家騒動」「権力争奪合戦」。

外部に漏れては困る場合、記録上は「別の理由」になっているので、実際の事例はもっと多かったかも知れません。

最近のお家騒動を順不同で並べておきます。 

別に特別な意図はありませんが、なぜか最初の3件が「大」で始まっていますね(笑)。

やや古いのも含まれていますが、後年の成長を想定できずに最初の家訓・定款を維持していたため、時代の経過と共に「ボロ」が見られるようです。

私が期待する「お家騒動」あるいは「準お家騒動」は、次のようなものですが・・・・・・。

  • 全米ライフル協会(NRA)・・・・・・アメリカ合衆国憲法を根拠として銃規制に反対しています。他の国では珍しい銃乱射事件はアメリカではお馴染み。むしろ銃乱射事件があるたびに販売を伸ばしているとも
  • 米国銃所有者協会(GOA)・・・・・・銃規制に妥協しがちなNRAのことを「最強の銃規制団体」と呼んでいるようで、上には上があるもの。アメリカ憲法を改正しない限り、現在の危機的状態がこのまま続くと考えられます。
  • 読売ジャイアンツ・・・・・・ここがもう諸悪の根源なのかも。プロ野球を運営する組織が大きく変わらなければ、サッカーに追い抜かれてしまうことでしょう。いや既に後塵を拝しているのかも。
  • 関東の落語界・・・・・・各地の寄席で棲み分けているようですが、一層のこと統一会派を作りませんか。そんな人物が出ないのでしょうか。できれば上方落語とも合流して、日本での統一を果たせば、あり方も、海外進出の工夫も、変わってくることでしょう。福岡・関西・中部・関東・北海道など日本各地に支部があってもいいけれども、組織としては統一すべき時がきたように思います。

さてさて、皆様はどう思われますか。


韓国の醜聞119 ハングルの功罪

2016年07月20日 06時51分26秒 | アジア

なぜハングル世代の反日は激烈なのか

反日の主役、ハングル世代の異常にして過激な自己主張と行動の理由はいったい何なのだろうか。祖先崇拝を宗としてを万徳の大本にし、祖先を大事にするはずの韓国で、今高齢者は悲惨な運命をたどっている。「老人は早く死ね」といわんばかりで、高齢者の自殺率は世界1だ。

かつて「戦前の日本は韓国でよいこともした」と発言した日本の閣僚が辞任に追い込まれたが、同じことを口にした韓国の老人はハングル世代に殴殺され、犯人が「愛国無罪」という理由でネットで称賛を浴びる有様である。

3・1独立運動を語り草にする戦前派の韓国人もいるが、「日帝の時代」は反日よりも順日だった。朝鮮文化、朝鮮語の廃止までを主張する日本化運動組織で知られる緑旗連盟の旗振り役だった玄永燮(ヒョン・ヨンソプ)が朝鮮語全廃を唱え、朝鮮総督府がこれに反対したことさえあったのだ。

戦後のハングル世代は反日の教育・メディアに育てられ、反日一色に染まっている。このハングル世代と、漢字の繁体字(簡略化していない漢字。画数が多い)を知らない中国の簡体字世代は非常によく似ている。 

彼らは難しい漢字で記録されている歴史を知ることができず、新たな世代専用に創作された知識しか得られないのだ。

理由はそれだけではない。ハングル文字は構造的に科学性に欠け、分析能力や理性の育成に向いていない。知識の取得にはおのずと限界があるという韓国文人からの分析もある。

漢語も科学性に欠け、理性の育成に向いていない。ハングルは漢字系の表音文字であるため、この「一蓮托生(いちれんたくしょう)」とも言える関係にも納得がいく。言語、文字は文化から生まれ、文化を生むものだ。千年単位で考えるべきではないかと私はいつもそう考えている。・・・・・・

尹泰林著『韓国人その意識構造』で分析しているようにハングルは「理論的、科学的表現」に向かないだけでなく、客観的事実を直視する能力さえ失ってしまう。だから韓国人は「自己主義」に固執し、他人の意見に耳をかすことはほとんどない。・・・・・・

ある時、韓国人のハングル自慢に辟易した私は

「日本語の50音中の『バビブベボ』をハングルで表現できるか」

「いかなる言語も表音できるというなら、台湾語の鼻音と八声を表記してみろ」

と返答したことがある。すると相手は途端にトーンダウンし、あいさつすらしてこなくなった。・・・・・・

日本で1000年以上前に発明された漢字かな交じりの文章体系は、視覚と聴覚を習合させたものであり、交信の媒体ツールとして、古代日本人は現代のテレビ型の文化を編み出していたといえるだろう。私はこれを日本史上最大の発明の1つと考えている。

こうした発明こそ人類の文化・文明史上に特筆すべきものであり、日本人は独自の先進的・複合的創造力を再認識しなければならない。創造性のない漢字文明やハングル文明と比べれば、その違いは1目瞭然である。

ハングルに書きかえられた書物のみを読んでいるハングル世代は、過去の歴史記録を再検討する能力を漢字の廃止によってほとんど失ってしまっている。

いくら漢語の語嚢を解体して、ハングルに読み直しても、語意だけでなくその概念も包括性も異なる。そして、ハングルの同音異義語の氾濫をもたらすため、ハングル世代は混乱してしまい、誤解と曲解が横行している。ハングルで書かれている歴史ファンタジーを「正しい歴史認識」と思い込んでしまうのだ。そして、「反日」イデオロギーに呪われ、政府にただ踊らされてしまうのである。

:P.50-55 黄文雄「犯韓論」幻冬舎ルネッサンス新書090 2014年03月10日第2刷


いきなり引用が長くなってしまいましたが、これでもかなり略したほうです。

尹泰林著『韓国人その意識構造』は次で得られます。 

その1 その2

近年の韓国で、なぜあれほど「反日」が多いのか、についての私の意見ですが

  • 韓国では、中国に似て、「」のみあり「忠」がない
  • 韓国で漢字が禁止され、ハングルという表音文字だけで育った世代が抽象的思考を停止した〔北朝鮮では徹底して漢字が禁止されて久しいらしい〕

と考えています。要するに視野が狭く抽象思考ができない、という欠点が「反日」に結実されたのだと思うのです。 


いろんな見方がある「忠」「」ですが・・・・・・

親孝行だけがあり、もっと広い忠義がない

韓国人は

狭い「」のみを守り、より広い意味での「忠」を捨て去っているようです。この結果、他人とは「けんか対立」ばかりを繰り返しています。そして長年にわたる中国朝鮮省意識(属国意識)がこれに拍車をかけ、ずっと「自分の利益だけを考えた」反日を続けてきました。

2016/07/12 にオランダの仲裁裁判所から

南沙諸島・西沙諸島付近での武力紛争・領有権に関して判断が示されました。

この判決が出る前の段階で韓国政府は、「いかなる判断がなされても、裁判所の判断を尊重する」とは言えなかったのです。韓国政府が、裁判結果ではなく、いかに中国共産党の顔色をうかがっているかが、よくわかります。

韓国政府は「裁判そのものを否定」しているらしく、これは中国の姿勢そのもの。

韓国人の誰も法律や裁判を信頼していない」という、驚くべき「法体系」に対する理解度と、韓国内での「裁判というものの軽すぎる位置づけ」さえ、みえてきました。

韓国人にとって裁判とは、自分たちが守るべき法律によって運営されるものではなく、あくまでも自分の利益を得るための手段に過ぎないため、誰も法律や裁判結果などを尊重するはずがないのですね。これが常設仲裁裁判所の判断が出る前に「裁判所の判断を尊重する」と言えなかった根本的な理由なんでしょう。

他人の利益を守ることが自分の利益を守ることにつながるなんて「民主的」な考えは、微塵もありません!

恐ろしいほどの、大混乱、未発達地域ですね。

まさに中国では

国内での「裁判」はすべて茶番劇であり、中国で「守るに値する」のは、弾圧と報道規制で支えられた中国共産党の判断だけ、なのでしょう。

よって国外の紛争調停のための仲裁裁判所の判断結果も「紙くず」でしかないのです。

これらの国、中国や韓国が、法治国家とは縁がないことに、ご注目下さいますように。

ハングル表記のみゆえ、抽象的思考ができない

韓国では近く

小学校あたりから再度漢字教育が始まると聞いておりますが、表音文字ばかりだと、日本で言えば小学校低学年の「さいたさいた、さくらがさいた」あたりの表現を思い出します。

これと似た表音文字のハングルだけでは、高度な表現ができないため、抽象的思考ができなくなり、自分で善悪を判断しなくてもよい勧善懲悪の「童話」や「水戸黄門」的な思考から脱することができなくなったのは、やむを得なかったのだ、と思われます。

ハングルの非論理性から

近年の韓国人にみられる、あの日常的で雑な論理展開を理解できるようにさえ、思われるのです。

それのみならず、韓国の研究者たちは

自分たちが習ってこなかった漢字を長じてから独学することでしか、過去の文献を読み解けなくなったようです。

それでなくても中国そっくりでして

前政権の不都合な古文書を破棄してしまう伝統がある韓国ですから、ますます過去と断絶することとなり、国として極めて深刻な事態と言えます。日本でも「世代の断絶」が指摘されていますが、韓国では「5~10年ごとに断絶が起っている」、とも言えます。

韓国では、「大統領職を辞したあとのご不幸な運命」が、「過去との断絶」を裏付けています。

韓国人がなぜ歴史をねつ造するのか、をまとめますと

漢字を禁止したので歴史を知ることができず、論理性のないハングルだけを使って、歴史を「うっかりねつ造してしまった、のでしょう。

つまり意図的な「ねつ造」ではなく、「歴史を知らない」ために起った「ごく無邪気で非論理的な歴史ねつ造」だった、と理解できます。

韓国で客観性が育たなかった一因もそこにある、と愚考します。

韓国人の面子(めんつ)を保つような「この程度」の結論なら、納得していただけるのではないかと思っておりますが、どうでしょうか(笑)。

かつてスペインの記者が中国共産党政府に対し

「中国政府は日本に歴史を直視するよう求めているけれども、文化大革命・天安門事件などの中国の歴史を中国人が直視出来るのはいつのことか」

と質問したのは、文字通りこのことだったようです。

中国の報道規制・弾圧に加えた非論理的な「漢字依存体系」が、韓国にも非論理的な「ハングル依存体系」へ、そのまま移植されたに違いありません。

私の考えでは、朝鮮半島に望まれる言語体系は、ハングルだけではなく、「漢字混じりのハングル」ではないか、と思います。

おお、なんと韓国人の面子を重視した提言か(笑)。


それにしても

韓国の「反日無罪」、これがどれだけ韓国内に浸透しているか知りませんが、あまりにも時代錯誤な認識であり、韓国が法治国家ではないことの明確な証明になってしまいました。

韓国は、道半ばだった「民主国家の建設」をあきらめたのでしたか(笑)。

それでも、一部の日本人だけが、「韓国は民主国家」と素朴に信じており、私はこの信仰を「尊重」することにしています(笑)。

さてさて、皆様はどう思われますか。


「信じさせる」には

2016年07月20日 05時08分02秒 | 似た言葉

断定的に何かを述べると

たくましさ」「崇高さ」「偉大さ」があるのですが、同時に「いぶかしさ」「でっちあげ」「尊大さ」につながりますし

受け身表現を多用すると

客観性」「信頼性」「荘厳性」を演出できますが、一方では「ほんとうなのかな」「権威主義的」「薄汚さ」も出てしまいます。

みなさまは、次のような表現をどう思われますか。

  • ~と伝わります
  • ~と伝えられています
  • ~とされています
  • ~と言われています
  • ~と信じられています
  • ~というご利益(りやく)があるとのことです
奇跡を演じたい宗教関係で見られる「安心感を与える」表現ですね(笑)。

目くじらをたてるほどではありませんが、私は
  • 事実と伝説とを「わざと」混同し信者の便宜を図る宗教に、幸あれと祈らずにはいられません。
  • また同時に皆様にも、「あ、やってるな」程度でいいので、見きわめる眼力(がんりき)が身につきますよう、これまた祈らずにはいられません。
祈ってばかりですが、皆様はどう思われますか。

中国に関する醜聞 119 言論の自由

2016年07月19日 06時26分51秒 | アジア

当ブログでは

中国のありのままを率直に述べてはおりますが、かといって、中国を嫌って述べているのではありません。誤解のないようにお願いしておきます。

ですから

  • いつから中国が嫌いになったのですか」などと言わないで下さいね(笑)。
  • そんな質問をするかたが、事実を述べること自体が、嫌っている証拠」と決め込んでいるように思われ、当方としては大いに戸惑ってしまうのです(笑)。

多くの人が言います。

  • 好き」ならば、事実を言うはずがない
  • 好き」ならば、欠点を言うはずがない
  • 嫌い」だからこそ事実を言うのだろう
  • 嫌い」だからこそ欠点を言うのだろう

はたして、そんなものでしょうか(笑)。

誰でも最初は

白か黒か、賛成か反対か、敵か味方か、好きか嫌いか、「わかりやすく判断」しがちですが、徐々に細かいことまでわかってくるようになると、「一言では言えなくなる」ものなんですね。

たとえば三味線を例に挙げると

何も知らない段階では、津軽・長唄・京・地歌・沖縄などの三味線が、みな同じように聞こえてくるものです。

しかし関心の度合いが深まるにつれ、少しずつそれら楽器が違った楽器のように響いてくるはずです。

さらに、そこで大きく2通りに別れます。

  • 1つに没頭しようとする(必然性がある)
  • 全体的に深めようとする(必然性がない)

どちらも正しいでしょうが、前者はしばしば「専門家」と呼ばれ、多くは営利や名誉を求めて何かを「専攻」しますが、後者の場合そんな縛りはありません。

日常のことや国際関係でも、「専門家」はしばしば何らかの「利益」を求めて行動するものですが、そうではない立場の方が自然で気楽なんです。


中国に関して言うならば、もちろん先日の「仲裁裁判所の判断」を取りあげなければなりません。

  • それぞれフィルタを通して報道されることを、しっかりと自分の目で見つめ直す必要があります。ただし、「報道のフィルタ」に気づいている人は、もうそれで立派です。
  • 報道のフィルタ」とは、うぬぼれ過多の中国共産党の見方、そしてそのうぬぼれを嫌う反中国共産党の見方、のことです。
  • いや現実は逆であり、各人が自分の考えを築くために、色の違った各紙報道や各局番組がある、のかも知れません。ここまで言えるなら、すばらしいですね。

そして「言論の自由」は

自分の考えを築くために、最初に必要です。

国や地域によっては、報道が一色に染まっていることがあります。

「異論がないのはおかしい」と考えて、できるだけたくさんの情報源を得て、自分の力で判断し、自分なりの考えをまとめていきたいものです。

その意味では

  • 「言論の自由」が満たされていると思っている人こそ、そこに安住してしまう危険があり
  • 「言論の自由」がない環境にいる人のほうに、切実で崇高な視点がある、のかも知れません。

つまり、

  • 環境が悪いほう:まだマシで
  • 環境がいいほう:腐敗しがち

ということになります。たしかにそういう面もあると、納得するしだいです。

  • ▲総選挙なるものが存在せず選挙権がない中国の香港で、若者が自分たちの代表を自分たちで選びたいとして、選挙権を求めて激しく行動しています。しかしそれは許さない、中国の全ては中国共産党がしきるのだとして、中国共産党による弾圧が、繰り広げられます。
  • 一方では、住民票と共に一定年齢以上の人に選挙権が発生し、選挙前には自動的にお知らせが来るのに、自らその選挙権を放棄する人が半分くらいいる日本。 

これらから、何かが、見えてきそうですね。

さてさて、皆様はどう思われますか。


トルコで政変か? その4

2016年07月18日 02時41分59秒 | 海外

トルコでは、その後の報道によれば

国営テレビ局を占拠して「全権を掌握した」と放送させたにもかかわらず、どうやら一部の軍人によるクーデターは、失敗したようです。

トルコの政権も「クーデターは失敗した」としていることから、これは事実なんでしょうが、この騒動で多くの人命が失われたようです。

かつてエジプトでは

  • ムバラク〔1928-  大統領在任1981-2011〕政権が続きましたが、長すぎて弾圧が避けられなくなり、同じ北アフリカのチュニジアに影響されて起った「エジプト革命」によって、腐敗政権は崩壊しました。
  • 独裁政権の崩壊はよかったのですが、そのあとがいけません。エジプト軍が一旦全権を握った状態で、いままで押さえつけられてきた各派の勢力が力を伸ばし、選挙で選ばれたはずの新大統領が、イスラム教独裁を目指していると批判され、大混乱に陥りました。
  • 見かねたエジプト軍が再び全権を掌握し、新しく選挙で大統領を選び、現在に至っています。エジプトはイスラム圏ではありますが、軍隊に頼った中東の世俗主義社会、という印象が残ります。

さてトルコではどうか。

  • この国もまたイスラム圏にあるものの、中東の世俗主義が根強く、エジプトと同じで軍隊の動きから目を離せません。
  • ついこの間の2016/05/24、トルコ大統領エルドアンの独裁と対立して首相ダウトオールが辞任し、新しく首相が誕生しました。その2ヶ月後の2016年7月15日に発生したのが、このクーデター未遂事件でした。
  • 国によって異なるでしょうから、トルコの一部軍人がどのような意図でこの騒ぎを起こしたのか、私は把握していません。

あらゆる可能性を想定するならば

  1. エルドアンの独裁に危機を感じた一部イスラム主義者の軍人が起こしたクーデターだったのか。またギュレン運動も関係しているのか。
  2. トルコ政権では、軍部を把握できていないのか、それとも軍の内部が分裂しているのか。
  3. また騒動に関係したとされるきわめて多くの軍関係者や司法関係者を処罰・更迭したのが事実だとすれば、それほど危機感があったのでしょうか。
  4. エルドアンは、イスラム教徒には違いないでしょうが、そもそも①非世俗主義者なのか、②世俗主義者なのか、それとも③単なる独裁主義者なのか。あるいはまたそんな分類など意味がないのでしょうか。

これにクルド人問題、シリア問題(移民・難民・空爆)、EU加盟問題、ロシアや中国への接近、などがからんできて、まったく私にはわかりません(笑)。

ただし私が、がとても大切だと思うのは

  • エジプト/トルコが中東を考えている(中東イスラム国家との節度をもった関係)
  • 日本がアジアを考えている(アジア儒教国家との節度をもった関係)

エジプト/トルコと日本が

共に宗教国家(イスラム教独裁主義・儒教風味の独裁主義)から距離を置きたいという点で似ているのではないか、と思うからです。 

念のために言っておけば

福沢諭吉は「脱亜」を主張していますが「入欧」という言葉は使っていません。〔脱亜入欧:Wikipedia

日本が、言論・報道を統制し国家独裁を続ける中国・朝鮮半島との「節度をもった関係」をもつことを「脱亜」と表現するというのならば、私はこれに賛成するものです。

そして

「入欧」は日本・エジプト・トルコの、どの国にとっても、正しいとは思いません。

なぜかというと、いいも悪いも今のヨーロッパ社会は、キリスト教を前提としており、そこにはイスラム教との関係で自ずと限界があるからでした。その限界に気づいている人は、昔からたくさんいたようです。

ザビエルの頃からキリスト教は、死生観が異なる日本では、爆発的には普及しなかったようです。詳しくは次のリンク先を御覧下さい。

私は決して

「宗教をなくす」ことを主張しているのではなく、「宗教色を薄めてはどうか」と主張しています。こうしないと今の対立・大混乱は、長く続くと思われるからです。

もちろんそこには、イスラム教徒がイスラム教色を薄めることも、キリスト教徒がキリスト教色を薄めることも、含まれます。

さらには中国が共産主義独裁色を薄めることも、含まれます。

こういった理由で私には、エジプト問題・トルコ問題が、人ごとではないのでした。

さてさて、皆様はどう思われますか。


「日本産」にご注意

2016年07月17日 12時31分02秒 | 社会

「原料原産地」表示

表示義務の「ある」「ない」が混在し、しかも法の隙間を狙うのもあり、十分に注意が必要です。

また義務はない場合の「自主的表示」にも注意が必要です。 

  • 日本産
  • Made in Japan
  • Assembled in Japan

私も先日、危うくだまされそうになった事があります。

中国産冷凍ギョーザ食中毒事件(2007年~2008年)以来でしたか、「中国産」と書かれている食品を絶対に購入しないと心に誓った人がいるようです。

それも正解でしょうし、中国人の中国内での消費行動や、日本へやってくる中国人観光客の消費行動などから、「日本産」への信頼性が高まっていることは言えそうです。

しかしそれは、原産地表示義務がある食品にだけ言えることで、義務がない加工食品(例えば冷凍の鰻丼など)で私たちは外国産の食品をどれほど口にしているかわかりません。

しかも中国産の食品輸入にも日本の商社が加わっているのですね。因みに私は、ウナギを10~20年に1度ほども食べます(笑)。

旬の季節なんでしょうか、タケノコをよく見かけるようになりました。

かつて大きな生のタケノコをもらい、重いのを自宅まで運ぶだけでも大変だったことを覚えています。しかも時間をかけて「ゆがく」のですが、皮をむいてもむいてもきりがなく、実際に食べられたのはほんの少しでした。

その苦労を知っているからこそ、水煮状態で販売されているのを見て、その製品の価値がわかるというものです。掘り起こしたタケノコを生でサシミのように食べるなんて、夢のようです!

糠(ぬか)や米とぎ汁でゆがくのですが、そのあく抜きの時間やら手間は大変で、昨今、年中みられるようになった「水煮」のタケノコには、違和感もありますが、ありがたさも感じます。とは言うものの、「骨を抜いた魚」については、行きすぎではないか、と思ってしまいますが・・・・・・。

先日、おもしろいことを発見しました。

私も例に洩れず、袋入りの「水煮タケノコ」の表示をしっかりと見ています。ほとんどが「中国産」ですので、たまに「日本産」となっているのを見つけると、異常に高価なのにもかかわらず、なぜかホッとします。ただし実際に買うかどうかは、値段によりますが。

しかしこの日見つけたのは、なんとタケノコの「袋」が日本産だったのです。購入していないので、明確な証拠はありませんが「日本製のパッケージ」「日本産の袋」「日本製の袋で日本で詰めた」という趣旨の表示が表にあり、裏の「原料原産地表示」がJAS法通り「中国産」でした。

とにかく法律の裏をくぐって、消費者を合法的にだまして購入させようとする魂胆がみえみえで、うっかり日本産のタケノコだと思って買って帰ると、自宅で後悔することになります。

これはちょうど

外国を旅行中、その国の言葉を理解できない時間が長く続く環境下で、突如として日本語で話しかけてくる『日本人観光客をだまそうとする詐欺師にそっくりですね(笑)。ふと心を許してしまうようですので、ご注意下さい。

ピーナッツ類もそうですが、気にしないで日本産以外の食品を口にしていることもあるのでしょう。

加工食品の「原料原産地」表示義務(消費者庁)

確かに、何が加工か、となると難しい問題がありそうです。

原材料」についてはこちらをどうぞ。

わかりにくいものですが、原料と材料との違い、にもご注意ください。

法治国家の悩みでしょうが、いろいろな分類があるものの、その定義上、どちらにも入らないものが必ず出てきます。かといって定義そのものを抽象的に決めすぎると、いくらでも抜け穴を認めることにもなります。

高度な技術がなければ抜け穴を活用できない、というレベルで決まるのでしょうが、時間が経過するとこれが「立派な」抜け穴になってしまうでしょう。

何らかの規制をしなければなりませんが

一部の製造者だけを優遇するのもどうかと思われ、「規制もまた、時代と共に見直しが必要」なのでしょう。

一旦法律で決めたら、永遠にそれを守るというのでは、腐敗するばかりですね。

さてさて、皆様はどう思われますか。


トルコで政変か? その3

2016年07月17日 00時00分58秒 | 海外

トルコの政変

いいか悪いかは別として、おさまったようです。そういえば長い時間が過ぎましたね。

軍部によるクーデターかと騒がれましたが、結局は未遂に終わったのでした。

日本では、オールスター戦がどうのこうの、という忙しい時期ですのに、南仏でのテロとか、トルコの政変騒ぎとか、ほんとうに困ったものですね(笑)。

さて難しい判断ですが

  • 大統領エルドアンの、独裁主義的なイスラム教化が、阻止されたのが、良かったのかどうか
  • 大統領エルドアンの、中国やロシアへの接近が正しかったのかどうか
  • そもそもエルドアンの選択が、トルコ国民にとってよかったのかどうか、が問われるのでしょうか

私にはなんとも言えません。ただしエジプトなどと同様に、民主的に選ばれた政権を武力で転覆させようとする試みが妥当かどうか、のほうが判断されるべきことだと思います。


トルコで政変か? その2

2016年07月16日 14時07分02秒 | 海外

トルコで起った政変は膠着状態が続いているようで、ロイターも1分間隔で、異なる状況を伝えています。

大事なところなので、全文を引用します。


トルコに戒厳令・外出禁止令、国営テレビが軍声明伝える

[イスタンブール 16日 ロイター] - トルコ全土で戒厳令が敷かれ、外出禁止令も出された。国営テレビTRTのアナウンサーが15日、軍の命令を受け声明を読み上げた。

アナウンサーによると、トルコは現在、「平和評議会(peace council)」が掌握、公共の秩序が損なわれる事態は認めないという。

また、民主的、世俗的な法の支配が、現政権下で後退したとし、新憲法制定に向けた準備が間もなく行われるとした。:ロイター2016年07月16日 12:42 JST


クーデター派が、トルコ全土に戒厳令・外出禁止令を出し、占拠したテレビ局から「公共の秩序を損なう事態を認めない」と放送させたもようです。

ところが1分直後には、次のように報道しています。 


トルコ軍一部集団が政権転覆計画、首相平静呼び掛け 

[イスタンブール 15日 ロイター] - トルコのユルドゥルム首相は15日、軍の一部集団が政権転覆を図ったと明らかにした。治安部隊を動員し、必要な措置を講じるとした。

コメントが民間放送で報じられた。「一部の者らが指揮系統を逸脱し、違法な行動を起こした」と述べた。:ロイター 2016年07月16日12:43 JST 


国営テレビを占拠された政府側は、民間放送で「軍部の一部が政権転覆を企てた」と述べたらしい。

1分間隔で全く異なる条項を伝えたのは「ロイター社」でした。カナダのウッドブリッジカンパニー傘下の同社が、同時に異なる報道をしていることに、何らかの意味があろうかと思います。

以下の通り、4ヶ月前にアメリカ政府は、一部のアメリカ人へトルコから出国するよう命じています。 


米政府、トルコ在住外交官・軍人家族に出国命令 

 【イスタンブール(トルコ)】米政府はトルコに居住している一部の米外交官と軍人の家族数百人に対し、治安上の懸念が高まったとしてトルコから出国するよう命じた。:米WallStreetJournal日本語版 2016年3月30日 08:24 JST


アメリカ政府が、一部とはいえアメリカ人にトルコ出国を命じているとはどういう意味か。皆様がご判断ください。

こんな報道もあります。 


「トルコ万歳」叫ぶ・軍隊の行進曲…在住日本人が証言朝日新聞 2016年7月16日12時08分

こちらでは、トルコ政府が「首謀者は米国在住のイスラム教指導者でエルドアン大統領の政敵だと示唆している」、と報道しています。


さらに先ほど13:50〔2016/07/16〕のNHKBS1では、12:30ごろの民放テレビでエルドアン大統領が「反乱を鎮圧した」と述べているけれども、各地で爆発音が聞こえる、としています。 

発端は7月15日の夜ですから、12時間経過しても事態は混沌としているようです。 


トルコで政変か?

2016年07月16日 10時35分35秒 | 海外

2016/07/15 トルコで起ったとされる、争乱/クーデターが、心配です。

先に学者から首相になったダウトオールが、大統領エルドアンとの対立から首相を辞任し、新しく首相にユルドゥルム〔在任 2016年5月24日- 〕が就任したばかりでした。

それでなくてもトルコでは独裁を突っ走るように思えたため、2ヶ月前に首相ダウトオールが辞任したとき私としてはやや心配しました。

とにかくトルコでは最近、内政や外政で問題が多かったようです。難民問題、クルド人問題もあり、テロが頻発し、しかも独裁者は独裁者を好むのか、ロシアや中国へも接近して、上海協力機構にも興味を示しながらも、EUからは難民の送還の代償として金を受け取っているのに、EU加盟は一層遠のくという、これまたギリギリの瀬戸際外交を続けていました。

そういう中で起った騒ぎですから、なおさら心配なのです。

大統領エルドアンとしては、クーデターを認めたくないでしょうし、反乱軍としては「既に政権を奪取した」といいたいでしょうから、情報が錯綜しています。

トルコといえば、バレーボールの木村沙織が2012年から2年間ほどトルコへ移籍〔ワクフバンク→ガラタサライ〕したあと日本へ復帰したことを思い出します。

そうこうしているうちに、afpbb〔2016年07月16日 07:30 発信地:アンカラ/トルコ〕では、反乱軍が「全権掌握」を発表したと伝えていますが、不透明なところもあります。

かつて軍隊が反乱をおこした例は無数に見られますね。

  • 韓国では、朴正煕〔任期 1961-1979〕が軍事クーデターを起こしました。
  • アフリカでは枚挙にいとまがないほど、クーデターが続出しています。
  • タイでは、対立が激化し、混乱を鎮めるためか、しばしば軍事クーデターが起り、弾圧がありました。
  • エジプトでは、ムバラク長期政権失脚のあとイスラム主義が進んだことへの反発があり、軍事クーデターが発生。世俗派が民主化をすすめるのでしょうか。
  • 今回のトルコのクーデター?でも、大統領エルドアンのイスラム化・独裁を恐れたために発生したのでしょうか、詳細はまだわかりません。 

トルコ首相「クーデターほぼ制圧」混乱続く〔日本テレビ系(NNN) 7月16日(土)9時55分配信〕

こちらでは、反乱軍が全権を掌握したと発表したり、首相側がクーデターを制圧したと発表し、首都では混乱している、と伝えています。

反乱軍は外出禁止令を出し、首相側は外に出て抗議を、としています。

いずれにしても、続報をまちましょう。こういうのは通常、反日もすれば落ち着くものです。フランスでの近年3回目のテロのあとで起った争乱であり、不穏な時代になりましたね。


高校野球の地方予選

2016年07月16日 05時37分49秒 | スポーツ

夏の甲子園を目指して、どんどん進んでいる予選。

  • 2015年度は3906校 
  • 2016年度は3874校 
どんどん参加する高校が減っていますね。まだ道半ばですが、今年とくに気になるのが
この2つに関する最新のニュースをお届けします。
  • 一方は、久しぶりの大物「清宮幸太郎(きよみや)」を有する早稲田実業が地方大会で優勝して、甲子園へ出場できるかどうか。2016/7/14(木)のニュースでは、清宮が高校通算52号本塁打を放ったとのことで、まだ勝ち進んでいるようです。
  • そしてかたや今夏で休部(廃部がほぼ決定)となるPL学園野球部。暴力事件などから部員が集まらず、選手が11人になったと思っていたら、練習中のケガで9人となり、試合ができるかどうかさえ心配になってきました。そして大阪予選が始まりこちらのニュースでは、なんとPLが初戦で敗退したとのことです。まことに残念なことですが、PL学園そのものがなくなるわけではないので、5年後には野球部が復活するよう祈っております。
  • 事件が多いので宗教の力で不良化を防ごうとすれば、ますます人気がなくなるでしょうから、学校の運営とは難しいものです。
最後に、清宮についての私の個人的な考えですが
  • 早実で1年生の頃から4番を打った清宮というすごい選手がいるからといって早実が試合に勝てるとも限りません。しかしかりに甲子園に出られなくても来年2017年度のプロ野球ドラフト会議では間違いなく上位指名され、くじ運で決まることでしょう。
  • 早実で清宮が2年生になった今、清宮が3番を打ち、4番にまたまた1年生の野村大樹〔兵庫県宝塚市出身〕という大物が現われたとのこと。いよいよ高校野球も、甲子園だけではなく予選から目が離せなくなったようです。
  • 同じ早実に在籍した斎藤佑樹を思い出します。甲子園の決勝でも国体の決勝でも田中将大(駒大苫小牧)に勝った斎藤でしたが、早大へ進学後にプロ野球日本ハムに入った頃、田中は楽天ですでに一流の投手。そして斎藤は長期に渡ってなかなか芽が出ず、戦力外の恐れさえ出てきました。斎藤に2度も負けた田中が今ではヤンキースの高給取りになっています。金だけで比較するのはどうかと思いますが、若い頃には「負ける」というつらい経験が必要なのかも知れません。
  • よって清宮には、早実から早大へ進むのではなく、いち早くプロ野球へ進んでもらいたいと思います。このまま順調に進めば、2017年度~2018年度のドラフト会議が楽しみで、客を呼べるかだけしか念頭にない球団ではなく、いい指導者がいるところに決まって欲しいと願っています。しかし、本人の意識の方が重要ですから、清宮や野村がプロ野球で大成するかどうかになると、これだけは何とも言えません。ドラフト1位指名以外で活躍した選手がいることも知っておきたいものです。各球団とも特に投手に目をつけていますが、その大成率はいかほどのものでしょうか。

トラック突入 仏ニース

2016年07月15日 08時22分55秒 | 海外

トラック突入、30人以上死亡か=意図的攻撃、銃撃戦も―仏ニース時事通信 2016年7月15日(金)6時58分配信


トラック突入、60人超死亡=仏報道

【パリ時事】仏ニースで花火の見物客の列にトラックが突っ込んだ事件で、地元メディアは14日、60人以上が死亡したと報じた。(2016/07/15-07:47


つい昨夜のフランスでの事件で、先ほど08:09にもNHKBS1でも「死亡者60名以上と仏紙が報道」と臨時ニュースがありました。

さらに続いて時事通信では死者数が「73」とも伝えております。

詳細はまだわかっていませんが

どうやらイスラム過激派によるテロではないかと思われます。

イギリスのEU離脱を受け、結束を図っているEUですが、このテロに対する対応策がEU結束に大きな影響を与えると思われます。