当ブログでは、5ヶ月前の記事ロシアの醜聞19 ドーピング〔2016/02/26〕で
- ロシア陸連会長らを永久追放
- ロシアで開催する世界選手権のドーピング検査は国外で
- ロシア反ドーピング機関(RUSADA)幹部カマエフの死去(2016/02/14)
を伝えましたが、続報があります。
ロシア反ドーピング機関元幹部死す 深まる謎、真相は
ロシア陸連、進まぬ改革 組織的ドーピング疑惑:朝日新聞 2016年6月17日
朝日新聞社は、中国に関してはまだまだ真実を取材して報道する姿勢が見られませんが、ロシアに関して、とくに薬物隠蔽に関しては長く取材を継続しており、かなり「成長」しました。
ロシア反ドーピング元幹部、突然の死 告発本の出版、模索中に
連日の「ご注進」でけっこうですね。
何事も秘密裏に行動し、その秘密を握っている人間が「真実を明かにしよう」とすれば、この地球上のどこにいても見つけ出して密かに暗殺する、こう疑われてもやむを得ない伝統をもったロシア。
典型的な国家ぐるみの犯罪で、薬物事件もこれに類するものです。
ロシア陸上、リオ不可 国際陸連判断 個人出場は可能性
ロシアのプーチン大統領は17日、サンクトペテルブルクで「これはロシアだけの問題でなくスポーツ界全体の問題。政治化するのは大きな誤りだ」と話した。:朝日新聞 2016年6月18日
プーチンが「政治化するのは大きな誤りだ」としておりますが、「自らあらゆることを政治問題化」しておきながら平気でこう言えるのは、中国共産党とプーチンだけでした。
「ロシアだけの問題ではなくスポーツ界全体の問題」と一般化することでロシアの疑惑を「否定」できると考えているようですが、国家ぐるみで隠蔽工作をするのはソ連時代からの伝統なので、ロシアになったからと言って、そう簡単には「否定」できません!
ロシア陸連の資格停止継続を全会一致で決定 五輪参加は原則不可能 露「極めて失望した」:産経新聞 2016.6.18
ロシア陸連のみが五輪参加不可能になっただけでも「しあわせ」と考えましょう。なぜなら、ほかの競技には参加できるのですし、その上、陸上競技でも「潔白な人は個人参加」できる道が開かれているのですから(笑)。
ロシア陸上 薬物内部告発の選手にリオ五輪への道
:NHK 2016年7月1日←リンク切れ
どうやらロシアは、リオ五輪をボイコットしない方針のようです。
経済制裁されるやら、原油価格暴落で経済が麻痺しているときに、自らボイコットすることはできなかったのでしょう。
思い出せば
- 1979年12月にソ連がアフガニスタンへ武力侵攻したため、翌年1980年夏のモスクワ五輪をボイコットする国が出ました。
- 1983年10月にはカリブ海でクーデターが起り、上記ボイコットに対する報復のようなソ連の関与も指摘され、共産化を恐れた近くのアメリカなどがグレナダへ武力侵攻したため、翌年1984年夏の米ロサンゼルス五輪をボイコットする国が出ました。
- 2014年2月のソチ冬季五輪の場合は、これが終了直後にロシアがウクライナ領クリミア半島へ武力侵攻したため事前のボイコットはありませんでした。しかしロシアに対する経済制裁が実施され、2年後の今2016年でもこの制裁が続いております。ただしあと1ヶ月にせまった2016年リオ五輪をボイコットする国はまだ現われていないようです。開催国ブラジルが直接関係していないからでした。
- この順番だと、次はアメリカがどこかに武力侵攻することになりますが・・・・・・、それはどこか。30年後だとすると、トランプやクリントンではなさそうですが。
ブラジルでは
- オリンピックどころではないというほど大変な経済状況で
- 財政的な理由で警備に手が回らないようで、イスラム過激派による大規模なテロが心配
- 一方、競技設備の不備も心配されていて
- 交通手段に関しても不安材料があるとのこと