2016/07/15 トルコで起ったとされる、争乱/クーデターが、心配です。
先に学者から首相になったダウトオールが、大統領エルドアンとの対立から首相を辞任し、新しく首相にユルドゥルム〔在任 2016年5月24日- 〕が就任したばかりでした。
それでなくてもトルコでは独裁を突っ走るように思えたため、2ヶ月前に首相ダウトオールが辞任したとき私としてはやや心配しました。
とにかくトルコでは最近、内政や外政で問題が多かったようです。難民問題、クルド人問題もあり、テロが頻発し、しかも独裁者は独裁者を好むのか、ロシアや中国へも接近して、上海協力機構にも興味を示しながらも、EUからは難民の送還の代償として金を受け取っているのに、EU加盟は一層遠のくという、これまたギリギリの瀬戸際外交を続けていました。
そういう中で起った騒ぎですから、なおさら心配なのです。
大統領エルドアンとしては、クーデターを認めたくないでしょうし、反乱軍としては「既に政権を奪取した」といいたいでしょうから、情報が錯綜しています。
トルコといえば、バレーボールの木村沙織が2012年から2年間ほどトルコへ移籍〔ワクフバンク→ガラタサライ〕したあと日本へ復帰したことを思い出します。
そうこうしているうちに、afpbb〔2016年07月16日 07:30 発信地:アンカラ/トルコ〕では、反乱軍が「全権掌握」を発表したと伝えていますが、不透明なところもあります。
かつて軍隊が反乱をおこした例は無数に見られますね。
- 韓国では、朴正煕〔任期 1961-1979〕が軍事クーデターを起こしました。
- アフリカでは枚挙にいとまがないほど、クーデターが続出しています。
- タイでは、対立が激化し、混乱を鎮めるためか、しばしば軍事クーデターが起り、弾圧がありました。
- エジプトでは、ムバラク長期政権失脚のあとイスラム主義が進んだことへの反発があり、軍事クーデターが発生。世俗派が民主化をすすめるのでしょうか。
- 今回のトルコのクーデター?でも、大統領エルドアンのイスラム化・独裁を恐れたために発生したのでしょうか、詳細はまだわかりません。
トルコ首相「クーデターほぼ制圧」混乱続く〔日本テレビ系(NNN) 7月16日(土)9時55分配信〕
こちらでは、反乱軍が全権を掌握したと発表したり、首相側がクーデターを制圧したと発表し、首都では混乱している、と伝えています。
反乱軍は外出禁止令を出し、首相側は外に出て抗議を、としています。
いずれにしても、続報をまちましょう。こういうのは通常、反日もすれば落ち着くものです。フランスでの近年3回目のテロのあとで起った争乱であり、不穏な時代になりましたね。