カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

トルコで政変か? その2

2016年07月16日 14時07分02秒 | 海外

トルコで起った政変は膠着状態が続いているようで、ロイターも1分間隔で、異なる状況を伝えています。

大事なところなので、全文を引用します。


トルコに戒厳令・外出禁止令、国営テレビが軍声明伝える

[イスタンブール 16日 ロイター] - トルコ全土で戒厳令が敷かれ、外出禁止令も出された。国営テレビTRTのアナウンサーが15日、軍の命令を受け声明を読み上げた。

アナウンサーによると、トルコは現在、「平和評議会(peace council)」が掌握、公共の秩序が損なわれる事態は認めないという。

また、民主的、世俗的な法の支配が、現政権下で後退したとし、新憲法制定に向けた準備が間もなく行われるとした。:ロイター2016年07月16日 12:42 JST


クーデター派が、トルコ全土に戒厳令・外出禁止令を出し、占拠したテレビ局から「公共の秩序を損なう事態を認めない」と放送させたもようです。

ところが1分直後には、次のように報道しています。 


トルコ軍一部集団が政権転覆計画、首相平静呼び掛け 

[イスタンブール 15日 ロイター] - トルコのユルドゥルム首相は15日、軍の一部集団が政権転覆を図ったと明らかにした。治安部隊を動員し、必要な措置を講じるとした。

コメントが民間放送で報じられた。「一部の者らが指揮系統を逸脱し、違法な行動を起こした」と述べた。:ロイター 2016年07月16日12:43 JST 


国営テレビを占拠された政府側は、民間放送で「軍部の一部が政権転覆を企てた」と述べたらしい。

1分間隔で全く異なる条項を伝えたのは「ロイター社」でした。カナダのウッドブリッジカンパニー傘下の同社が、同時に異なる報道をしていることに、何らかの意味があろうかと思います。

以下の通り、4ヶ月前にアメリカ政府は、一部のアメリカ人へトルコから出国するよう命じています。 


米政府、トルコ在住外交官・軍人家族に出国命令 

 【イスタンブール(トルコ)】米政府はトルコに居住している一部の米外交官と軍人の家族数百人に対し、治安上の懸念が高まったとしてトルコから出国するよう命じた。:米WallStreetJournal日本語版 2016年3月30日 08:24 JST


アメリカ政府が、一部とはいえアメリカ人にトルコ出国を命じているとはどういう意味か。皆様がご判断ください。

こんな報道もあります。 


「トルコ万歳」叫ぶ・軍隊の行進曲…在住日本人が証言朝日新聞 2016年7月16日12時08分

こちらでは、トルコ政府が「首謀者は米国在住のイスラム教指導者でエルドアン大統領の政敵だと示唆している」、と報道しています。


さらに先ほど13:50〔2016/07/16〕のNHKBS1では、12:30ごろの民放テレビでエルドアン大統領が「反乱を鎮圧した」と述べているけれども、各地で爆発音が聞こえる、としています。 

発端は7月15日の夜ですから、12時間経過しても事態は混沌としているようです。 


トルコで政変か?

2016年07月16日 10時35分35秒 | 海外

2016/07/15 トルコで起ったとされる、争乱/クーデターが、心配です。

先に学者から首相になったダウトオールが、大統領エルドアンとの対立から首相を辞任し、新しく首相にユルドゥルム〔在任 2016年5月24日- 〕が就任したばかりでした。

それでなくてもトルコでは独裁を突っ走るように思えたため、2ヶ月前に首相ダウトオールが辞任したとき私としてはやや心配しました。

とにかくトルコでは最近、内政や外政で問題が多かったようです。難民問題、クルド人問題もあり、テロが頻発し、しかも独裁者は独裁者を好むのか、ロシアや中国へも接近して、上海協力機構にも興味を示しながらも、EUからは難民の送還の代償として金を受け取っているのに、EU加盟は一層遠のくという、これまたギリギリの瀬戸際外交を続けていました。

そういう中で起った騒ぎですから、なおさら心配なのです。

大統領エルドアンとしては、クーデターを認めたくないでしょうし、反乱軍としては「既に政権を奪取した」といいたいでしょうから、情報が錯綜しています。

トルコといえば、バレーボールの木村沙織が2012年から2年間ほどトルコへ移籍〔ワクフバンク→ガラタサライ〕したあと日本へ復帰したことを思い出します。

そうこうしているうちに、afpbb〔2016年07月16日 07:30 発信地:アンカラ/トルコ〕では、反乱軍が「全権掌握」を発表したと伝えていますが、不透明なところもあります。

かつて軍隊が反乱をおこした例は無数に見られますね。

  • 韓国では、朴正煕〔任期 1961-1979〕が軍事クーデターを起こしました。
  • アフリカでは枚挙にいとまがないほど、クーデターが続出しています。
  • タイでは、対立が激化し、混乱を鎮めるためか、しばしば軍事クーデターが起り、弾圧がありました。
  • エジプトでは、ムバラク長期政権失脚のあとイスラム主義が進んだことへの反発があり、軍事クーデターが発生。世俗派が民主化をすすめるのでしょうか。
  • 今回のトルコのクーデター?でも、大統領エルドアンのイスラム化・独裁を恐れたために発生したのでしょうか、詳細はまだわかりません。 

トルコ首相「クーデターほぼ制圧」混乱続く〔日本テレビ系(NNN) 7月16日(土)9時55分配信〕

こちらでは、反乱軍が全権を掌握したと発表したり、首相側がクーデターを制圧したと発表し、首都では混乱している、と伝えています。

反乱軍は外出禁止令を出し、首相側は外に出て抗議を、としています。

いずれにしても、続報をまちましょう。こういうのは通常、反日もすれば落ち着くものです。フランスでの近年3回目のテロのあとで起った争乱であり、不穏な時代になりましたね。


高校野球の地方予選

2016年07月16日 05時37分49秒 | スポーツ

夏の甲子園を目指して、どんどん進んでいる予選。

  • 2015年度は3906校 
  • 2016年度は3874校 
どんどん参加する高校が減っていますね。まだ道半ばですが、今年とくに気になるのが
この2つに関する最新のニュースをお届けします。
  • 一方は、久しぶりの大物「清宮幸太郎(きよみや)」を有する早稲田実業が地方大会で優勝して、甲子園へ出場できるかどうか。2016/7/14(木)のニュースでは、清宮が高校通算52号本塁打を放ったとのことで、まだ勝ち進んでいるようです。
  • そしてかたや今夏で休部(廃部がほぼ決定)となるPL学園野球部。暴力事件などから部員が集まらず、選手が11人になったと思っていたら、練習中のケガで9人となり、試合ができるかどうかさえ心配になってきました。そして大阪予選が始まりこちらのニュースでは、なんとPLが初戦で敗退したとのことです。まことに残念なことですが、PL学園そのものがなくなるわけではないので、5年後には野球部が復活するよう祈っております。
  • 事件が多いので宗教の力で不良化を防ごうとすれば、ますます人気がなくなるでしょうから、学校の運営とは難しいものです。
最後に、清宮についての私の個人的な考えですが
  • 早実で1年生の頃から4番を打った清宮というすごい選手がいるからといって早実が試合に勝てるとも限りません。しかしかりに甲子園に出られなくても来年2017年度のプロ野球ドラフト会議では間違いなく上位指名され、くじ運で決まることでしょう。
  • 早実で清宮が2年生になった今、清宮が3番を打ち、4番にまたまた1年生の野村大樹〔兵庫県宝塚市出身〕という大物が現われたとのこと。いよいよ高校野球も、甲子園だけではなく予選から目が離せなくなったようです。
  • 同じ早実に在籍した斎藤佑樹を思い出します。甲子園の決勝でも国体の決勝でも田中将大(駒大苫小牧)に勝った斎藤でしたが、早大へ進学後にプロ野球日本ハムに入った頃、田中は楽天ですでに一流の投手。そして斎藤は長期に渡ってなかなか芽が出ず、戦力外の恐れさえ出てきました。斎藤に2度も負けた田中が今ではヤンキースの高給取りになっています。金だけで比較するのはどうかと思いますが、若い頃には「負ける」というつらい経験が必要なのかも知れません。
  • よって清宮には、早実から早大へ進むのではなく、いち早くプロ野球へ進んでもらいたいと思います。このまま順調に進めば、2017年度~2018年度のドラフト会議が楽しみで、客を呼べるかだけしか念頭にない球団ではなく、いい指導者がいるところに決まって欲しいと願っています。しかし、本人の意識の方が重要ですから、清宮や野村がプロ野球で大成するかどうかになると、これだけは何とも言えません。ドラフト1位指名以外で活躍した選手がいることも知っておきたいものです。各球団とも特に投手に目をつけていますが、その大成率はいかほどのものでしょうか。