カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

韓国の醜聞116 セウォル号引き上げ

2016年07月01日 05時51分52秒 | アジア

2014年4月16日に起ったセウォル号沈没事故。2年以上前のことです。

事故はどこにでもありますが、事故後の処理手法によって、日頃から事故に備えていたかどうか、がわかります。

韓国セウォル号沈没事件では、「用意周到な国家レベルでのロシアの薬物隠蔽体質」とは似て非なる「非常時に何もしない国家レベルでの韓国の責任転嫁体質」がみられました。

韓国は、形式的には近代国家の「つもり」でしたが、緊張感を欠く「擬似民主国家」の本質が、不覚にも世界に知られてしまったのでした。

この事故に関して、最近のニュースで私が思いついたことを申し上げます。

事故処理が遅い

交通の要所らしい海に沈んだ船を、事故後2年ものあいだ放置し、ようやく2016年6月頃になって引き上げようと試みるのですが、技術的な壁にぶつかってしまい、台風シーズンを迎えるまでに引き上げられるかどうか、という状況。

なぜそんなに遅いのか、官僚体質に大きな疑問をもってしまいます。

もしも陸からずっと離れた沖での沈没事故であり、通過する船に何も影響を与えないならば話は別ですが、内海の浅瀬の、たぶん船の通行が多いと思われる場所で、こんなことが許されるのか、と誰でもが思うでしょう。

私の理解では、次のようになっています。

  1. 2014年04月16日韓国セウォル号が沈没
  2. 2015年06月01日中国長江で客船沈没(1年後)
  3. 2015年08月04日セウォル号引き上げでは、韓国企業に加え長江沈没船引き揚げに関連した中国企業が参加と報道
  4. 2016年06月15日ニュースで「セウォル号引き上げが本格的」と報道される

いいも悪いも、中国では

韓国でセウォル号が沈没して1年後、まだ船体を引き上げていない段階で、長江で船の沈没事故があり、こちらでは極めて迅速に沈没船を引き上げました。

しかし中国では、中国共産党政府にとって不都合なことを報道規制するため、その後の報道が許可されません。事故が中国政府の許認可権限に関連していたという疑惑を与えてしまったのは、例によって独裁政治の失敗ですね。

自らの失態を報道規制で覆い隠せるため、改善の動機さえ芽生えないまま、弾圧手法のみが発達します。

韓国にも、中国にも

それぞれ特有の深刻な問題があり、少しでもマシになるという明るい気配は、残念なことに見られないのです。

この意味では

中国漁船が遠い異国で不法操業していることがバレて、乗組員を移動させたあと爆破されたのは、中国政府として一応形式的に抗議しているものの、証拠が残らないため、内心では嬉しいことだったでしょうね。しかし肝心の証拠はすでに押収されてしまったあとかも?

要するに中国では

これら漁民の海賊行為さえ禁止できない体質が現代にも活きているのでした。

そんな体質だからこそ、かつての原因不明な海賊行為さえ責任を外国に転嫁して一件落着にするのでしょう。すべてそれらは、中国のでっち上げ体質・一方的な報道規制に、原因があったと言えます。

  • 中国では、2011年7月23日の温州市鉄道衝突脱線事故〔Wikipedia〕の直後に「衝突車両を即座に埋め立てた」のですが、この素早い処理がかえって「隠蔽工作だ」という疑惑を残しました。
  • いいも悪いも、事故が発生したあとで見られた「韓国の遅さ」と「中国の素早さ」の鮮明な対比がみごとです。事故後2年も沈没船を放置する韓国政府の官僚体質と、事故後に原因解明をしないまま即座に事故車両を埋め立てた中国政府の隠蔽体質!
  • これも原因究明によって、車両の欠陥や運行システムの不備など、中国共産党政府に不都合な事態が発覚するのを恐れたためだ、と直感できます。近代国家を装う中国共産党政府なら、未熟さがバレてはまずく、別の口実をもうけて埋め立てて隠さなければならないのです。

韓国の

ケンカ・対立を好む民族性と責任転嫁体質が社会の未熟さをバラしてしまったとはいえ、中国より少しはマシな状況であることも、見せつけました。

なんでもない隣同士の国の社会の違いですが、受け取る人によっては、このような大きな差が感じられるのです。

事故の調査

  • 韓国では、まるでセウォル号沈没事故の責任追究を逃れようとするかのように、船の引き揚げを前にして船の調査を終えた2016年6月28日 NHK〕とのことで、あとは引き上げて鉄くずにしてしまうだけのようです。
  • これは、船を引き揚げたあとで調査すれば、何か韓国政府に関連する組織に重大な責任問題があると臭わせます。昨年から行なわれていた「水中調査」で韓国政府の責任問題につながる重大なことが判明したからではないか、そう疑われてもやむを得ません。

韓国では、「主権在民」ではなく「政府に主権がある」ことを、まざまざと見せつけました。

主権在民」の意味がこれではっきりしてきますね。

  • 沈没船を引き上げてから本格的な調査が始まる」ほうが自然なのに、引き上げ前に「調査完了」とのことで、コハイカニト思ヒテ、一段と注目度を上げさせたのは、主権が政府にある韓国為政者としては想定外でしたね。
  • しかも中国の沈没事故に関与し、中国共産党の隠蔽工作に荷担したと思われる中国企業をセウォル号引き上げ企業群に加えた姿勢から、「韓国での隠蔽工作に中国を利用しようとしている」のではないかという韓国政府の意図さえ感じられるのです。

セウォル号事件以後、韓国では

「社会が変わってしまった」、と嘆く人がいます。まるでそれまでは立派な社会であったのに、突然この事故以来、だめになった、と言っているかのようです。

しかし全然ちがいますね。私は、「以前から問題になっていた韓国社会の実体が、この事故によってはっきりした」ととらえています。

韓国社会が、この事故があったにもかかわらず、今までの膿(うみ)をだして健康体に戻れず、従来通り何も変わらなかった、となるほうが犠牲者に対して大変失礼な仕打ちではないか、と思うのです。

あくまでも「変わった」のではなく、「あらわになった」のであり、これをきっかけに、意志をもって韓国社会を変える必要があります。

自らをふり返る習慣がない民族としては、これを未来に活かさなくてはいけません。え?、活かそうとしても活かせないのですって。あ~ぁ・・・・・・

さてさて、皆様はどう思われますか。