カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

後悔

2016年07月06日 09時54分10秒 | 生き方

何を「後悔」するのでしょう。

  • 難問ゆえの決断遅延後悔する
  • 即断後悔する 
どちらが「罪深い」のでしょう。
  • 誰でも難問に直面すれば、他人に決断させたり、わざとだまされるふりをして自分で判断できないまま他人の意見に従うことがあります。しかしそれが間違っていたとわかった場合に後悔しますが、①他人の判断の間違い後悔する場合と、②他人の判断に任せようとした自分後悔する場合とがあります。
  • 考える余地などないほど簡単な問題では、即断即決することがあります。しかし間違っていた即断を「後悔」することもあります。こちらのほうが深刻な「後悔」かも知れませんが、この可能性を恐れるがゆえに、常に自分では何も判断しない人が出てくる、のでした。
私の何の価値もない「見立て」で、最近の「後悔」をふり返ってみましょうか・・・・・・。 

ギリシャの国民投票

昨年2015年7月に、EUの要求する緊縮財政に反対していたギリシャの首相チプラスは、自分で決めることができず、国民投票を決意し、実際に実施しました。

その結果ギリシャ国民は「EUの緊縮財政に反対する」ほうを選んだのですが、結局チプラス首相はそのまま居すわり続けます。

昨年2015年9月にギリシャで総選挙があり、チプラス首相が勝利しさらに居すわり続け、EUへ財政再建案を出し国内での法制化を進め、EUとの交渉を継続していました

しかしその交渉が再び暗礁に乗り上げたらしい〔2016年4月27日 米WSJ日本語版〕。

EUへ大挙押し寄せる難民やイギリスの離脱問題に隠れていましたが、ギリシャ問題はまだ解決していなかったのです。

そもそもギリシャでの国民投票が失敗だったのか、そこでの問いかけ方法に間違いがあったのか、はたまたそれまでのギリシャ為政者の姿勢に疑惑が多すぎたのか、EUとギリシャ為政者の双方に「後悔」することが多そうです。

もしもギリシャが、今まで通りEU諸国からの観光客で潤うことを望み、今まで通りの放漫経営を温存したまま手あつい福祉政策の継続を要求し続けるならば、どこにも「痛み」を感じないだだっ子を連想させますから、EU域内南北での余りにも違いすぎる民族性もあって、EU内に留まる価値が減ってしまい、自発的にEU離脱を余儀なくされるかも知れません。後悔が見られる「イギリス国民投票の結果」とはいえ、十分参考になるでしょう。

さらに私は、難民問題で、EUやEU未加入のトルコに責任を押しつけるギリシャの体質にも、違和感をもってしまうのです。たとえEUやトルコの姿勢にも疑問があるとしても、です。

イギリスの国民投票

2016年6月23日の国民投票でEU離脱票が多数を占めたことがわかったあとで、離脱派が選挙前に示した「EUへの拠出金の値が誤っていた」ことを認めたようです。こんな金額をEUに支払っていたのでEUを離脱すべきだ、と根拠にしていた数値が間違っていたため離脱派が勝利したのではないか、という疑惑です。

また国民投票直前に、残留派の議員が、極右離脱派に銃撃されしかも刃物で刺されて死亡するという悲惨な事件も起こり、一時選挙戦が中断され、残留派にとって有利な方向に向かうかともされました。

しかし、離脱派が真剣に離脱を訴えたというより「離脱するはずがない」と楽観し、「残留派」にいくらか「おしおき」するつもりで離脱をあおったフシがいくらかあったはとしても、その結果としての「離脱決定」には重みがあるとしなければなりません。 

誓願が多いからといって再度国民投票をする価値があるか、それともそれらを無視し、今回の結果に鑑み近くイギリス下院が、国民の世論をどう受け止めて判断するか、にかかっているのかどうか。

キャメロン首相の次の保守党党首選挙も進行しているらしく、EU離脱交渉の開始は来年になる見通しとのことですが、EU側は早く離脱交渉を始めるべきだとしています。〔NHK 2016年7月2日

いずれにしても国民投票について、離脱派にも「後悔」があったと思われます。

離脱派の公約がウソだったらしいことについては、次をどうぞ。

BREXIT (ブレグジット) = BRITAIN(イギリス) + EXIT (離脱)
BREGRET(ブリグレット) = BRITAIN(イギリス) + REGRET(後悔)

フィリピンの大統領選挙

ドゥテルテがフィリピン大統領に就任しました。(2016/06/30- 任期6年)

中国系とされるドゥテルテですから、中国の海洋進出問題で前大統領の反中国路線ではなく中国に近い路線を歩むとしたら、仲裁裁判所への提訴を取り下げるか、あるいは近く出る予定の判決を重視しなかったり、再度フィリピンへ誘致した米軍基地の縮小を図ることになるでしょうから、一部のフィリピン人たちはドゥテルテを大統領選に選んだことを「後悔」することでしょう。

まだどうなるか方向が出ていませんが、私は若干心配はするものの、それほど深刻に憂慮してはおりません。

しかし中国についてですが

自分の国の方針について中国人が自国の首脳を間接的にも直接的にも選べない中国とは、一体どういう国なのか、改めて疑問がわいてきます。

この中国で、共産党の一党独裁が続く限り、東アジアで大混乱が続くことは避けられません。一刻も早く中国共産党が自然崩壊することを願っております。

それを許すものかと

中国共産党は、地位を脅かす人たちを、国家反逆罪・国家転覆罪・国家騒乱罪などを乱発して、拘束し、暴力的に分裂・崩壊を阻止し続けています。

また同時に中国共産党は、偽善者ぶって「(腐敗を利用して)腐敗を撲滅しようとする意味のない行動」・「平和国家を装う行為」に走ることでしょう。これらの欺瞞を見破ることができるかどうかですが、果たして・・・・・・。

中国共産党の程度では手に負えなくなった広大な領土を、ぼちぼち手放すべき時ですね。

それでもあなたは、内政干渉になるとして、中国について触れるのを避けようとしますか(大笑)。←中国が他国にうるさいほど干渉し続けているというのに!

アメリカでもしもトランプが大統領に選ばれたら

私はこちらのほうを憂慮しています。アメリカ国民が「不満をうまく受け止めてくれそうにみえる」トランプにだまされるのを、みてはいられないのです。

トランプが、いくら国民の不満を集めるのに成功したとしても、しょせんは政治の素人であり、トランプに多くの相反する事案を裁く能力がある、とは到底思えません。かりに大統領に選ばれたとしても、共和党の意見を無視して独断に走るならば、さっそく大統領弾劾の動きが出てくるでしょう。その準備をしている人がすでにいるかも。

アメリカ大統領についての選挙権がない私ですが

トランプを選んでしまったことをアメリカ人が「後悔」しないために大統領選でトランプを選ばないで欲しい

遠くからそう願っております(笑)。

選抜総選挙で選挙権がない私が、かりにシングルCDを購入して選挙権があったとしても、指原梨乃を選んだかあるいはそれ以外を選んだかは、この際、問題とはしません。←それって、AKBの話では?

FBIがクリントンの訴追を見送ったようですが、クリントンにも様々な問題があるらしく、今年2016年のアメリカ大統領選挙は、「よりマシな候補者を選ぶ」という消去法の選挙になりそうです。この結果、「今よりマシなアメリカになってもらいたい」と願っております。 


もしもフィリピン、イギリス、アメリカ、それぞれの国で、自分たちが下した決定を「後悔」するとしたら

  • 1600年頃から見られた「大航海の時代」と同様に
  • 2016年は「大後悔の年」になる

ことでしょう。

なぜか両者に共通した「16」から、いいも悪いも「後悔の多い読売の川上哲治(背番号16)」を思い出しましたが・・・・・・。そんな川上を知る人も、めっきり減りましたか(笑)。