カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

「日本産」にご注意

2016年07月17日 12時31分02秒 | 社会

「原料原産地」表示

表示義務の「ある」「ない」が混在し、しかも法の隙間を狙うのもあり、十分に注意が必要です。

また義務はない場合の「自主的表示」にも注意が必要です。 

  • 日本産
  • Made in Japan
  • Assembled in Japan

私も先日、危うくだまされそうになった事があります。

中国産冷凍ギョーザ食中毒事件(2007年~2008年)以来でしたか、「中国産」と書かれている食品を絶対に購入しないと心に誓った人がいるようです。

それも正解でしょうし、中国人の中国内での消費行動や、日本へやってくる中国人観光客の消費行動などから、「日本産」への信頼性が高まっていることは言えそうです。

しかしそれは、原産地表示義務がある食品にだけ言えることで、義務がない加工食品(例えば冷凍の鰻丼など)で私たちは外国産の食品をどれほど口にしているかわかりません。

しかも中国産の食品輸入にも日本の商社が加わっているのですね。因みに私は、ウナギを10~20年に1度ほども食べます(笑)。

旬の季節なんでしょうか、タケノコをよく見かけるようになりました。

かつて大きな生のタケノコをもらい、重いのを自宅まで運ぶだけでも大変だったことを覚えています。しかも時間をかけて「ゆがく」のですが、皮をむいてもむいてもきりがなく、実際に食べられたのはほんの少しでした。

その苦労を知っているからこそ、水煮状態で販売されているのを見て、その製品の価値がわかるというものです。掘り起こしたタケノコを生でサシミのように食べるなんて、夢のようです!

糠(ぬか)や米とぎ汁でゆがくのですが、そのあく抜きの時間やら手間は大変で、昨今、年中みられるようになった「水煮」のタケノコには、違和感もありますが、ありがたさも感じます。とは言うものの、「骨を抜いた魚」については、行きすぎではないか、と思ってしまいますが・・・・・・。

先日、おもしろいことを発見しました。

私も例に洩れず、袋入りの「水煮タケノコ」の表示をしっかりと見ています。ほとんどが「中国産」ですので、たまに「日本産」となっているのを見つけると、異常に高価なのにもかかわらず、なぜかホッとします。ただし実際に買うかどうかは、値段によりますが。

しかしこの日見つけたのは、なんとタケノコの「袋」が日本産だったのです。購入していないので、明確な証拠はありませんが「日本製のパッケージ」「日本産の袋」「日本製の袋で日本で詰めた」という趣旨の表示が表にあり、裏の「原料原産地表示」がJAS法通り「中国産」でした。

とにかく法律の裏をくぐって、消費者を合法的にだまして購入させようとする魂胆がみえみえで、うっかり日本産のタケノコだと思って買って帰ると、自宅で後悔することになります。

これはちょうど

外国を旅行中、その国の言葉を理解できない時間が長く続く環境下で、突如として日本語で話しかけてくる『日本人観光客をだまそうとする詐欺師にそっくりですね(笑)。ふと心を許してしまうようですので、ご注意下さい。

ピーナッツ類もそうですが、気にしないで日本産以外の食品を口にしていることもあるのでしょう。

加工食品の「原料原産地」表示義務(消費者庁)

確かに、何が加工か、となると難しい問題がありそうです。

原材料」についてはこちらをどうぞ。

わかりにくいものですが、原料と材料との違い、にもご注意ください。

法治国家の悩みでしょうが、いろいろな分類があるものの、その定義上、どちらにも入らないものが必ず出てきます。かといって定義そのものを抽象的に決めすぎると、いくらでも抜け穴を認めることにもなります。

高度な技術がなければ抜け穴を活用できない、というレベルで決まるのでしょうが、時間が経過するとこれが「立派な」抜け穴になってしまうでしょう。

何らかの規制をしなければなりませんが

一部の製造者だけを優遇するのもどうかと思われ、「規制もまた、時代と共に見直しが必要」なのでしょう。

一旦法律で決めたら、永遠にそれを守るというのでは、腐敗するばかりですね。

さてさて、皆様はどう思われますか。


トルコで政変か? その3

2016年07月17日 00時00分58秒 | 海外

トルコの政変

いいか悪いかは別として、おさまったようです。そういえば長い時間が過ぎましたね。

軍部によるクーデターかと騒がれましたが、結局は未遂に終わったのでした。

日本では、オールスター戦がどうのこうの、という忙しい時期ですのに、南仏でのテロとか、トルコの政変騒ぎとか、ほんとうに困ったものですね(笑)。

さて難しい判断ですが

  • 大統領エルドアンの、独裁主義的なイスラム教化が、阻止されたのが、良かったのかどうか
  • 大統領エルドアンの、中国やロシアへの接近が正しかったのかどうか
  • そもそもエルドアンの選択が、トルコ国民にとってよかったのかどうか、が問われるのでしょうか

私にはなんとも言えません。ただしエジプトなどと同様に、民主的に選ばれた政権を武力で転覆させようとする試みが妥当かどうか、のほうが判断されるべきことだと思います。