カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

安保法案反対デモ

2015年09月16日 09時43分56秒 | 社会

まさに、9月16日(水曜)~18日(金曜)の間に参議院を通過しようか、という安保法案。

私が考える状況は、次の通りです。

  • 国会周辺デモで強硬に国会に対して抗議しているようにみえ、実は自民党にすり寄りこれを大勝させた自分たち有権者に対して抗議する意味合いが強いのではないか。
  • 香港でのデモも、中国共産党の横暴に抗議しているように見え、実は中国共産党にすり寄る自分たち香港人たちに対して抗議する意味合いが強いのではないか。

というものです。

もしも日本が民主主義社会だとするならば

いくら批判・抗議しても構いませんが、「死守する」「暴力を使ってでも阻止する」

ことだけは止めましょう。それを許せば、もう民主社会ではなくなります。

どんなに困難があっても

堂々と言論で主義主張しましょう。旧社会党などでも見られましたが、国会内で椅子・机を積み上げて議員が議場に入るのを妨害するなどは、暴力そのものであり、論外でした。

もしも不服なら、自分の意志でもって、次の選挙で落とせばいいのです。

私たちにできる最大の手段が、意見をのべ、そして票を投じることです。反対票を投じればいいのです。

暴力はいけません。

選挙民が、選挙で大勝させたからこそ、自民党などが、無謀な行動に出たのであり、この共同責任者は、有権者なのかも知れません。

ここが、総選挙がない中国・香港と大きく違うところです。

有名人・芸能人が反対・賛成を述べても構いません。ただし芸能人さえ述べているのだからと、無謀な行動に走る人が出ないことを祈っております。

また公共の電波を使って、特定の政党の肩を持ち、賛成・反対合戦をすることは、避けなければなりません。

私が考える現状分析は、次の通りです。

  • 安保法案に賛成する人は、中国の暴力・脅威について語っています。強調しすぎる傾向があるかも知れません。
  • 安保法案に反対する人は、中国の暴力・脅威について、触れたがりません。中国が悪さをするとは考えていないようで、やや甘さがみられます。

この対立構造は

性善説/性悪説、の争いかも知れませんね。

性善説とは

悪いことをしなければ誰も悪いことを仕掛けてこない、つまり無防備ならばどこの国も攻めてこない、という姿勢。

これを狡猾に利用したのが中国のチベット占領でした。いろいろな要因がありましたが、チベットは無防備だったのです。印鑑を偽造されたとの説もあります。偽造なら中国の得意技ですね。

また比較的安全と言われている日本の各地に駐在所があるのはなぜか。性善説では説明できません。

中立をまもり国連加盟にさえ慎重だった人口787万人のスイス〔2002年に国連へ加盟〕は、今でもEU未加盟ですが、約4,000名の職業軍人と約210,000名の予備役という〔人口比0.05%と2.7%、GDP比0.8%〕をかけて、かなり強力な軍隊をもっているのはなぜか。中立を守るための費用だと考えているからにほかなりません。世の中には悪人がいるのですね。これまた性善説では説明できません。

ちなみに日本の自衛隊は、24万人〔人口比で0.2%、GDP比1.0%〕です。

一方、日本の武器製造会社・武器商人たちは、武器・殺人兵器を作って売り儲けるため、中国の脅威を強調して何とか国費から甘い汁を吸いたくてうずうずしているようです。寄せ集めの自民党にはこの種の人たちも含まれていて、虎視眈々と儲けの機会をねらっております。この人たちは憲法など無視し、金さえ儲かればそれでいい、という人たちでした。自民党の多くの議員がこれに押される可能性が高いといえるのは、自分の懐にも金が入ってくるからでしょうか。

まとめると

  • 中国の脅威を強調し、暴力には暴力で対抗する、という主義を前面に押し出し、法律や憲法を無視するという大きい欠点をもっている人たちは、敵を外国に求めるという点で中国そっくりの薄汚さをもっている、と言えます。
  • 一方中国の横暴に触れたくなく、単に反自民で結集したのが、これまたてんでばらばらの薄汚い野党連合で、この人たちに従っていると、暴力的な中国の言いなりになりそうです。

どちらも薄汚い事には変りがありません。

  • 戦争法案だとか、強行突破だ、絶対反対、国民のためだ、とか様々な意見がみられますが、「中国」についての意見が堂々と出てこないのが共通したところで、これがまずい、と思うのです。
  • 今回、あえて中国を持ち出して記事を書いてみました。

どちらを支持するか、国会を取り巻くデモに賛成するか反対するかは、それぞれの人が決めることであり、私ごとき者が決められることではありません(笑)。


中国に関する醜聞 47 蔑(さげす)まれる職業

2015年09月16日 07時20分42秒 | アジア

誰にも醜聞があります。本人が否定しようが、肯定しようが(笑)。

ここでは最近の「中国の醜聞」を集めてみました。必要な方のために出典も明示し、あればリンクも用意しています。 


司法、公安、人民解放軍はもっとも蔑まれる職業

河南省党宣伝部にて省団委員会会議が行なわれた際、民衆に対して各階層の社会的地位に関するアンケートが行なわれた。こういったアンケートは、その後中央党部の命令で禁止となったが、このときわかったのは、中国でもっとも社会的イメージがよいのは小学生で、もっとも悪いのは司法官であった。

日本では、弁護士や裁判官の社会的地位はかなり高い。しかし中国では、それらの職業に就くのは最低の人間だけだと考えられている。

同様に、記者も人民解放軍もろくな人間ではないというのが中国だ。記者には良心のかけらもなく、党の宣伝ばかりしている。金さえもらえば、どんな捏造記事でもでっちあげられる名人だ。

人民解放軍は、企業やタクシー運転手集団などとの武闘に重装備で対処にあたる一見たくましい存在だが、実際は民衆がもっとも嫌う集団のひとつだ。

ことに、改革開放後の人民解放軍は金の亡者と成り下がり、軍営企業をつぎつぎと設立して暴利を貪(むさぼ)った。軍営企業と民間企業との問のトラブルも頻発し、そのたびに軍事力をバックに民間を脅している。九〇年代末からは、軍の企業活動が禁止され、軍営企業はじょじょに国務院に譲渡されていったが、それにも限界がある。利益をめぐっては群は民衆の敵となったのだ。: P.94-96 黄文雄「日本人が知らない中国人の本性」徳間文庫


こういったアンケートは、その後中央党部の命令で禁止となった」

というのは、中国では当然であり、どんなことであれ、中国共産党に不都合になることは「全面的に禁止」しなければなりません。笑ってしまいますね。批判を許さない中国共産党の体質がみごとに表われています! 

批判する→批判を許さない→批判されず安心→腐敗する批判する→批判を許さない→批判されず安心→腐敗する→ ・・・・

という「永遠」の負の連鎖です。

日本であれどこの国であれ

自然に何の疑惑もなく当然そうだと思っていることがあり、それが「自分が生まれ育った環境の産物に過ぎない」と、あるとき突然、気付くことがあります。危ない危ない!

ある国で「高く評価される職業」と 「低く評価される職業」という区別も、そのひとつです。

こういう分類は、人によって大きく異なるので注意深く受け止める必要がありますが、上記引用先によると

中国では

  • 悪いイメージ・・・・司法・軍人・記者
  • いいイメージ・・・・小学生

中国では、

中国共産党政府による弾圧・粛正(拘束・逮捕・投獄)の恐怖に屈しているのが裁判官や軍人や新聞記者

かれらは、共産党政府に屈するだけではなく、共産党政府に代わって国民を弾圧・威嚇し続け、「あの悪しき中国共産党からさえ暴利をむしりとろう」としているため、被弾圧者からは馬鹿にされ悪いイメージをもたれている

と理解できるものの

小学生に好感をもつ

というのは、奇妙な傾向でして、一目では理解できません。

私の個人的な見解によれば

中国で共産党政府の言いなりになっている人たちのすべてが「小学生高学年レベル」にみえ、その小学生に一番の好感をもつ、というのは、どうも解せません。〔弊ブログでこれを扱ったのは、こちら など〕

まぁ冷静に考えるならば、この場合

まだ素直(?)な低学年の小学生のことを言っているのでしょうか(笑)。

しかし私は、上方落語・江戸落語に出てくる憎まれ役の「こなまいき」な丁稚(でっち)、今では小学校に入るかどうか分らない年代の子供たちによるウンザリさせられる話も聞き及んでいるので、日本では相当むかし、たぶん奈良平安の時代から、そんな子供たちはいたのだろう、と想像しています。もちろん大人でも、そういう連中は、掃き捨てるほど、いや、掃ききれないほど、いますね(笑)。

しかし中国では、そんな子供たちでさえ純粋無垢に受け止められていて、腐敗臭ただよう大人よりは充分にマシだと受け取られていると思われ、中国社会に蔓延する「腐敗」の深刻さが、ひしひしと伝わってきます。

飜って(ひるがえって)いま日本で蔑(さげす)まれる職業というのは何か、というのは難しい問題ですが、「人をだます」職業の意味でしょうから、「狭義」には

  • 寿命が延び国民がなかなか病院へ来なくなり死ななくなったので、導入した新設備費用の「元を取る」ためサラリーマン根性をたっぷりに開花させるしか生きる道がなくなった「国民を健康面で検査検査と脅し裏切っている」医師たち
  • 偽善・偽装に走る経営者/料亭/販売者/研究者
  • わりあいまともになってきた「第一線の接客担当」以外の、派閥闘争だけが生き甲斐という没落公務員

などでしょうか。こういう国際比較調査があるといいですね。

繰り返しますと

日本では、問題が依然として残ってはいても、比較的「司法関係者・新聞記者・救助する人(自衛官・海上保安官・自治体の救援担当者など)」たちには、いいイメージがあるので、他の国でも当然そうに違いないと思うのが、ごく自然にみえて非常にあぶない

ということです。

外国に対しては、まず自分の国とは大きく異なっているかも知れない、と見ておくのが安全。どこかの国にあわせている、だけではいけませんね。