まさに、9月16日(水曜)~18日(金曜)の間に参議院を通過しようか、という安保法案。
私が考える状況は、次の通りです。
- 国会周辺デモで強硬に国会に対して抗議しているようにみえ、実は自民党にすり寄りこれを大勝させた自分たち有権者に対して抗議する意味合いが強いのではないか。
- 香港でのデモも、中国共産党の横暴に抗議しているように見え、実は中国共産党にすり寄る自分たち香港人たちに対して抗議する意味合いが強いのではないか。
というものです。
もしも日本が民主主義社会だとするならば
いくら批判・抗議しても構いませんが、「死守する」「暴力を使ってでも阻止する」
ことだけは止めましょう。それを許せば、もう民主社会ではなくなります。
どんなに困難があっても
堂々と言論で主義主張しましょう。旧社会党などでも見られましたが、国会内で椅子・机を積み上げて議員が議場に入るのを妨害するなどは、暴力そのものであり、論外でした。
もしも不服なら、自分の意志でもって、次の選挙で落とせばいいのです。
私たちにできる最大の手段が、意見をのべ、そして票を投じることです。反対票を投じればいいのです。
暴力はいけません。
選挙民が、選挙で大勝させたからこそ、自民党などが、無謀な行動に出たのであり、この共同責任者は、有権者なのかも知れません。
ここが、総選挙がない中国・香港と大きく違うところです。
有名人・芸能人が反対・賛成を述べても構いません。ただし芸能人さえ述べているのだからと、無謀な行動に走る人が出ないことを祈っております。
また公共の電波を使って、特定の政党の肩を持ち、賛成・反対合戦をすることは、避けなければなりません。
私が考える現状分析は、次の通りです。
- 安保法案に賛成する人は、中国の暴力・脅威について語っています。強調しすぎる傾向があるかも知れません。
- 安保法案に反対する人は、中国の暴力・脅威について、触れたがりません。中国が悪さをするとは考えていないようで、やや甘さがみられます。
この対立構造は
性善説/性悪説、の争いかも知れませんね。
性善説とは
悪いことをしなければ誰も悪いことを仕掛けてこない、つまり無防備ならばどこの国も攻めてこない、という姿勢。
これを狡猾に利用したのが中国のチベット占領でした。いろいろな要因がありましたが、チベットは無防備だったのです。印鑑を偽造されたとの説もあります。偽造なら中国の得意技ですね。
また比較的安全と言われている日本の各地に駐在所があるのはなぜか。性善説では説明できません。
中立をまもり国連加盟にさえ慎重だった人口787万人のスイス〔2002年に国連へ加盟〕は、今でもEU未加盟ですが、約4,000名の職業軍人と約210,000名の予備役という〔人口比0.05%と2.7%、GDP比0.8%〕をかけて、かなり強力な軍隊をもっているのはなぜか。中立を守るための費用だと考えているからにほかなりません。世の中には悪人がいるのですね。これまた性善説では説明できません。
ちなみに日本の自衛隊は、24万人〔人口比で0.2%、GDP比1.0%〕です。
一方、日本の武器製造会社・武器商人たちは、武器・殺人兵器を作って売り儲けるため、中国の脅威を強調して何とか国費から甘い汁を吸いたくてうずうずしているようです。寄せ集めの自民党にはこの種の人たちも含まれていて、虎視眈々と儲けの機会をねらっております。この人たちは憲法など無視し、金さえ儲かればそれでいい、という人たちでした。自民党の多くの議員がこれに押される可能性が高いといえるのは、自分の懐にも金が入ってくるからでしょうか。
まとめると
- 中国の脅威を強調し、暴力には暴力で対抗する、という主義を前面に押し出し、法律や憲法を無視するという大きい欠点をもっている人たちは、敵を外国に求めるという点で中国そっくりの薄汚さをもっている、と言えます。
- 一方中国の横暴に触れたくなく、単に反自民で結集したのが、これまたてんでばらばらの薄汚い野党連合で、この人たちに従っていると、暴力的な中国の言いなりになりそうです。
どちらも薄汚い事には変りがありません。
- 戦争法案だとか、強行突破だ、絶対反対、国民のためだ、とか様々な意見がみられますが、「中国」についての意見が堂々と出てこないのが共通したところで、これがまずい、と思うのです。
- 今回、あえて中国を持ち出して記事を書いてみました。
どちらを支持するか、国会を取り巻くデモに賛成するか反対するかは、それぞれの人が決めることであり、私ごとき者が決められることではありません(笑)。