カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

中国に関する醜聞 43

2015年09月08日 06時30分04秒 | アジア

誰にも醜聞があります。本人が否定しようが、肯定しようが(笑)。

ここでは最近の「中国の醜聞」を集めてみました。必要な方のために出典も明示し、あればリンクも用意しています。


 中国「5年は苦難の調整」 生産・在庫が過剰 

◇楼継偉財政相が経済の先行きの見通しを示す

毎日新聞 2015年〔平成27年〕9月6日 

かなり前から

幾多の賢者が「中国バブル崩壊」を予測していました。

数年前から不動産の過剰提供で売れなくなったので、価格を下げて回収に走りましたが、価格暴落を経験し危ぶまれました。ただし発表される統計数値に疑惑は今でもあるものの、その他の個別事案で大きく騒がれたことはなかったように記憶しています。

ようやく最近になって

中国政府がしぶしぶ認め始めたのが、工業製品の需要の伸びが鈍化→原材料の過剰生産→工業生産活動の停滞、でした。それでもGDP成長率が7%超〔2014年7.4%→7.3%〕とは不思議な統計数値操作ですね。そもそも中国が発表する数値にまず信頼性がありませんが(笑)。

長期の需要渇望に追いつこうと、やや遅れて生産力を上げますが、なぜか目測を誤るもので、ほとんどの場合に過剰供給となり、在庫処理に頭を悩ませるもの。

これに輪をかけるようにして上海での株価暴落とその後の中国政府の稚拙な対応を経験し、いよいよ正念場を迎えたようです。これまで発表数値に疑惑がありましたが、もうねつ造ではごまかせないほどの状況と言えましょうか。

もしこのまま円安が進むならば

  • 日本から中国への輸出がしやすく、中国から日本への輸出が厳しくなり、それでなくても人件費の高騰・雇用トラブル・偽造などの規律違反が多発する中国ですから、撤退企業が増え、中国の生産額はますます下がることでしょう。
  • ちょうどロシアが輸出困難になったのと同様に、今まで通り中国が輸出を続けることができなくなりそうです。ロシアも中国も、今まで通りのボロ儲けができなくなりそうなのを、様々な人が理由づけをしています。
  • 中国は、高度成長から無事に安定成長へ切り替えることができるのか、このままだと破滅しかないのか。

中国官製バブル崩壊で習政権の経済政策は正念場平野英治 2015年7月18日 

不動産投資を抑えた結果、資金が株式市場に流れて異常に高騰したのですが、中国政府が高騰そのものを認めることなく「こっそり介入」した結果、維持できなくなりバブルがはじけそうです。


さて今回のキーワードは「過剰」でした。「不足」を不満に思うためか、人はいつも「過剰」に悩むもの。どうなりますか、始まり始まり。


物知りは発見のチャンスに恵まれることが少ない。無知なものにとってはすべてが謎で解決をせまっている。宗教が謙虚を大徳と考えるのもそういう人間には発見の可能性が大きく、神秘にも参入しやすいからであろう。反対に傲慢が大罪となるのも、自信過剰では精神が枯渇しやすいことを洞察した結果であるに違いない。:P.73 外山滋比古「知的創造のヒント」講談社現代新書

中国もまた、伝統的な自信過剰により精神が枯渇し、傲慢の大罪を免れることはできないでしょう。


韓国で喫茶店に行けば、華やかな衣装に身を包んだ厚化粧のウェイトレスがたちが、注文を終えた客たちの側にまつわりついてくる。ちょっとお茶でも、と立ち寄った日本人たちが、彼女たちの過剰なサービスに辟易とし、キャバレーと間違えて入ったのではないかと焦ったという話をよく聞く。純粋にお茶を飲みたければ、学生街の音楽喫茶か外国人向けのラウンジなどに入ることである。

韓国で喫茶店と言えばおもに、ビジネスマンたちが打ち合わせをしあり、お客を軽く接待する場として利用される。そのため、ウエイトレスたちのセクシーなサービスがつくのだ。‥‥‥‥何杯のお茶をお客に提供したか‥‥‥‥常連客を獲得し‥‥‥‥いかにしてたくさんのチップをもらおうかと、必死にサービス合戦を展開する。

真面目な留学生たちが、日本で焼肉屋のアルバイトはしても喫茶店で働くことに抵抗をみせるのも、韓国のこうした喫茶店がイメージにあるからなのだ。:P.106 呉善花「スカートの風」角川文庫

この「過剰」は韓国と日本とで同じ「喫茶店」という言葉を使うことからくる勘違いに過ぎないでしょうが、知らないと困りますね。

とにかく一歩でも日本から出たら、似ているとしても別物と考える智恵が必要ですね。


もともと母親にそっくりで瓜二つだった娘が整形手術をして突然美人に変身したら、当然母親の顔とは違ってしまう。すると結婚をするとき、新郎側に整形手術をしたことがばれてしまう。

だから母親もいっしょに整形手術をして、娘の顔形そっくりにしたのである。・・・・

美人でなくては白い目で見られる社会、顔が美しく整っていなければまともに扱ってもらえない国、韓国。韓国には美人が多いという「神話」は、このように韓国社会の歪んだ価値観、美意識、そして自己顕示欲と過剰なまでの虚礼虚飾の風潮が生み出したものであった。:P.126-128 金文学/金明学「韓国民に告ぐ!」祥伝社文庫

過剰」が社会をゆがめる典型的な例でした。

韓国社会がもしも「顔の整形」をなんらかの方法でなくしたとしても、韓国社会での価値観を変えない限り、社会のゆがみはなくならないだろう、と思われます。


 過剰栄養摂取、過剰塩分摂取、などなど、元々悪いイメージをもった「過剰」ですが、絶対的な価値に疑惑があるとしても、充分に注意したいものですね。