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はるかのひとりごち。

のんびりと旅レポお届け中~。

さよなら「なは」と「あかつき」と…その13:なはで会いましょう

2008年06月15日 23時15分31秒 | たびろぐ九州。

熊本駅から乗った寝台特急「なは」は、
長崎からやってきた「あかつき」と、鳥栖駅でくっついて、
無事に「なは・あかつき」となって、終点京都駅を目指して走り始めました。

門司駅で、関門トンネル用のローズピンクの機関車に付け替え、ここ下関駅に到着。
ここでいよいよ、最後の機関車へのバトンタッチです。


終点京都までを担当するのが、こちらの力持ちの機関車、EF66。
この顔を見て、ああ、ほんとにもうすぐ終わっちゃうんだなぁ、っていうのを寂しさと、
ようやくこれで落ち着ける(笑)、っていうホッとした気持ちが複雑に入り混じってました。


ソロ(1人用個室)の窓はとっても大きくて、
電気を消しちゃうと、まるで映画でも見てるような車窓を楽しめます。
暗いとなんにも見えないかというと、意外とそうでもないんですよね。
街の灯りだったり、月明かりだったり。
そんな車窓を見てたら、なんかこう、寝ちゃうのがもったいなくて(笑)、
しばらく飽きずに外を眺めていました。


途中で何度も目が覚めたけど、気が付くとすっかり明るくなってて、
窓の外にはマルーン色の電車が疾走してるじゃないですか。
長いようであっという間だった旅のゴールも、もう目の前です。


新大阪駅に着くとお隣のホームには、旅の始まりに会いに行ったあの「はるか」が。
なんかこう、「おかえり」って言ってくれてるような気がしちゃいました。
それにしても、「はるか」ネタ書いたのってひと月前…(^^;;
いつもながら、なかなか終わらない旅レポですみません(笑)。


そして、熊本から約12時間。「なは・あかつき」は終点京都に到着。
いやぁ、降りたくなかったなぁ(笑)。
もっともっと乗っていたいと思えるくらい、乗り心地のいい列車でありました。


元々は別々に走っていた「なは」と「あかつき」。
最後に単独バージョンをつけて走った「なは」号のヘッドマークは、
沖縄の「ゆいレール展示館」へと贈られたそうです。
たくさんの人の願いと思い出を乗せて、
長い間走り続けてきた「なは」。そして「あかつき」。
もう、その姿は見ることはできないけど、
今度は沖縄へ、そのヘッドマークに会いに行きたいと思います♪

というわけで、
またもや長期連載になっちゃった(笑)「なは・あかつき」の旅もこれでおしまい。
次の旅レポは、先日の広島レポ!といきたいとこですが、
その前に、3月の沖縄の旅を書いていきたいと思います~(^^;;
よろしかったら、またのんびりとお付き合いくださいませ

さよなら「なは」と「あかつき」と…その12:遠く「なは」に想い馳せ

2008年06月12日 22時12分13秒 | たびろぐ九州。

「かしわうどん」と熊本のディープな銭湯を堪能し、
このときが最初で最後の乗車となる、寝台特急「なは」に乗る時間が迫ってきました。

長々と書いてきたけど、実際はここまであっという間。
旅の途中は、まだまだ帰るまでタップリ時間はあるし、なんて思ってるのに、
最後の行程に近付くにつれ、寂しく思うのはいつものこと。
特にこの旅は、廃止前の「なは」だっただけに、余計に切なくなりました。


いよいよ、熊本駅の5番線に「なは」が入線です!
それにしても…、青い客車の外板、痛々しすぎて思わず泣けてきた(泣)。
いずれなくなるんだろうから、と応急処置で済まされてきたんでしょうか。
でも、ここまでなるまでよくがんばってきたね。
たくさんの旅の思い出を、ほんとにありがとう。と心から言ってあげたくなる姿です。


帰りの宿は、B寝台はB寝台でも、開放型じゃなくて「ソロ(1人用個室)」!
痛々しい外板の客車が、この日の寝床です。
チケット取れるかな??と心配だったんですけど、取れてよかった~。
廃止直前だったら、きっと取れなかったかもしれないなぁ。


寝台はこんな感じ。「彗星」と同じ、線路方向に並んでるタイプです。
外見はものすごく痛々しかったけど、室内は広々としていてとっても快適。
行きに乗った「あかつき」のシングルツインとは大違いなのでした(笑)。


そして、寝台特急「なは」は熊本駅を離れていきます。
ところで、この「なは」という列車名、
沖縄を走る列車でもないのに、なんで「なは」??と思われがち。
この由来、以前、那覇で出会ったキャラ「りゅうちゃん」でおなじみ(?)の、
琉球新報という新聞社が、沖縄本土復帰を願って一般公募したものだったそうです。
海を越えた遠い地の願いを乗せ、「なは」は走り続けたんだねぇ。


そんなことを考えてるうちに、数時間前にうどん食べた「鳥栖」駅に到着。
やー、あいかわらず行ったり来たりしてますなぁ(笑)。
ここで、長崎からやってきて一緒に京都へと向かう僚友「あかつき」を待ちます。


始発熊本から「なは」の青い客車を牽いてきた赤いED76とは、ここでお別れ。
「あかつき」を牽いてくる同じ赤いカマへと、バトンを渡します。
「京都まで、あとは頼んだぞ」と、ちょっと凛々しげな面持ち。かっこいいです。


そして、定刻通り「あかつき」が鳥栖に到着、「なは」に連結される瞬間。
ああ、もうすぐこの旅も終わっちゃうなぁ、と思った瞬間。


記念に「あかつき」のサボも撮っておきました。できれば長崎からも乗っておきたかったなぁ。


熊本を出るときは「寝台特急なは」だった列車も、
ここ鳥栖で11両編成の「寝台特急あかつき・なは」となりました。
これ、先頭が「あかつき」だからこう呼ぶんだよね??
「儀式」を終えた青い客車は、翌朝の京都駅を目指して走り始めます!

「その13」へつづく~♪

さよなら「なは」と「あかつき」と…その11:唐津で魚(ギョ)っ!!

2008年06月09日 21時58分39秒 | たびろぐ九州。

さてさて、それでは九州レポの続きに戻りま~す♪

佐賀駅からJR唐津線を完乗し、西唐津駅から唐津駅まで戻ってきました。
ここで、駅からちょっと入ったところの「京町通り」を散策してみることに。
この左手の「写真館」って響きがいいなぁ、なーんて見惚れながら歩いてると、


角のお店の前で、とっても美人さんなネコ発見~♪
いや、男の子だったかもしれないな。だとしたら「ネコ王子」??(笑)
写真撮らせてね、と近付いていっても、全然動じないとこがかわいい。もうメロメロ。
毛並みも目鼻立ちもほんときれいで、一目惚れしちまいました(笑)。


一目惚れといえば、こんな超素敵な薬局にも一目惚れ!!(笑)
この看板の字体といい、年季の入り具合といい、木製の引き戸といい、
どれをとってみても、申し分ないくらいに好きなタイプ(笑)。
こういう味のある佇まいのお店って、薬局に多い気がしますね。ホレボレ♪


あてもなくフラフラと通りを抜け出ると、
またまたなんだかものすごく古そうな、木造の建物に遭遇。
いったいなんなんだ??なんかのお店??
ワクワクしながら近付いてみると、けっこうお客さんが群がってる。
なにが売られてんの??とよーく見てみると、


「魚ロッケ」???

「さかなろっけ」じゃないですよ(笑)。
ちゃんと「魚」のところに「ギョ」って吹き出しがあるとおり、
「ぎょろっけ」なるシロモノ。

 素材はおさかな
 見ためはコロッケ
 だから魚ロッケ

なんて書かれてました(笑)。
からつ名物、なんて言われちゃったら買うしかないでしょう~♪と2つ購入。
いったいどんなお味なのか、かなりドキドキです(笑)。


別行動していた同居人と駅前で合流し、
佐賀へ戻るために唐津線のホームへ行ってみると、そこにいたのは国鉄型の気動車♪
しかもこちらの車両、


バーバパパ号♪

いやーん!かわいい~!!
行きにチラッと見かけて、あっちに乗りたいなぁって思ってたのよね(笑)。
でも、なんでバーバパパなんだろう??と思ったら、はじっこに小さく、

「佐賀県はファミリーツーリズムを推進しています」

と書かれてました。なるほど。大家族だもんね、バーバファミリー(笑)。
バーバパパ号、といっても車内にキャラクターがいるわけでもなく、
いたって普通のキハ47の車内なのでした(^^;;


そんなバーバパパ号の車内で、早速「魚ロッケ」をいただいてみることに♪
ほんと、見た目は普通にお惣菜のコロッケといった感じ。
味や食感はいったいどんな風なのかな?とひと口パクリ!


なるほど、お魚のすり身にカレー味がついてるものだったのね~。
にんじんやたまねぎなんかも入ってるので、ピリ辛な中にほんのり甘みもあって、
ちょっと薄っぺらかったけど、いやぁ、これウマかったなぁ~♪
思いがけない収穫に、同居人もビックリしてました(笑)。
これ、帰ってきてから調べてみたら、伝統のある有名な唐津名物だったみたい。
知らずに旅先で名物にバッタリ出会えるのも、旅の醍醐味かもしれませんね~♪


そうこうしているうちに、山本駅を出た唐津線は、
運良く隣の線路を走ってきた「筑肥線」と併走~。
同じ方向へ走っていくのって、「複々線」みたいですごく不思議な気分。
そんな、行先の違う黄色い車両とは、あっという間にさよならとなりました。


そして、元来た線路を走ってきた唐津線は、終点佐賀駅に到着~!
少しずつ、寝台特急「なは」の出発時間が近付いてきました。
ここから始発の熊本駅へと向かったわたしたち。
でもその前に~、お約束のあの場所で腹ごしらえ♪
さすがに「魚ロッケ」だけじゃ足りなかったからね~

「その12」へつづく~♪

さよなら「なは」と「あかつき」と…その10:唐津線の旅

2008年06月05日 17時17分16秒 | たびろぐ九州。

島原鉄道のキハ20とのさよならを終えた翌日の朝、
諫早から「白いかもめ」に乗って、佐賀へとやってきました~。
3日目のこの日は、寝台特急「なは」に乗って九州を離れる日。
発車まで時間はたっぷりあったので、未乗だったJR「唐津線」に乗ることにしました。


やってきたのは、島鉄で乗ったのと同シリーズの黄色いディーゼルカー。
それにしても、九州って鮮やかな原色系が多いよなぁ(笑)。
目の覚めるような明るい黄色の車両に乗って、唐津線の終点「西唐津」を目指します。


佐賀から2つ先(臨時駅を含めると3つ)の「久保田」駅を過ぎると、
長崎本線とはお別れ、いよいよ唐津線の線路へと入っていきます。
単線の唐津線は、石炭輸送のためにつくられた歴史ある路線だそうで、
お隣の「小城」駅なんて、タイムスリップしちゃったんじゃないかってくらい、
風格ある木造駅舎なんです。降りる時間があったらじっくり見てみたかった。

そして、まだ古い駅舎が残ってはいたものの、
新しい橋上駅舎が出来立てホヤホヤだった「多久」駅を過ぎると、


列車は「厳木(きゅうらぎ)」駅に到着。
いやもう、この駅舎の造りにも目を奪われました。作られた古さじゃないんだもの。
最近の黄色い車両が、全然似合わない佇まいが素晴らしい。
調べてみたらこの駅舎、昭和5年に建てられたものだそうですよ!
九州って、こういう歴史ある駅舎が大事に残ってるとこがうれしいし、
乗ってて楽しめる魅力のひとつでもあるんですよね。


そしてそして、もうひとつうれしかったのが、このレンガ造りの給水塔!
蒸気機関車の機関区があった名残なんでしょうか?
放ってあるのではなく、ちゃんと保存されているとこがとにかく素晴らしい。
こういう貴重な施設には、国鉄型の気動車のほうがやっぱり絵になります。


そして「山本」駅の手前で、筑肥線の線路がやってきました。
以前、松浦鉄道の旅のときに、伊万里から筑肥線で通って以来のうれしい再会!(笑)
あのときは、この左側の線路を通ったんだよね。(ここまで、後ろから撮ってます)
そんな筑肥線は、次の山本駅で唐津線となり、分断されてしまうのです(悲)。
(詳しくはこちらの記事参照)


のどかな風景から一転、唐津駅の手前で高架区間に差し掛かりました。
向こうに見える高架上には、姪浜方面から来ている筑肥線の赤い103系が♪


そして、唐津を出て1つ目、終点「西唐津」駅に到着。
筑肥線で唐津線を通った時(まぎらわしー)に山本-唐津間を通って以来、
これで唐津線、全線完乗となりました~♪
せっかく来たので、ちょっとだけ駅周辺を歩いたあと、折り返しの電車に乗って、


唐津駅へと戻ってきました~。
前回、ここ唐津へ来たときは体調最悪でそのままスルーしちゃったからね、
今回はちょっとのんびり、駅前の通りを歩いてみることにしました。
そこで、「唐津名物」と思われる風景&ウマいもの発見!!
さて、その名物の正体とは??

「その11」へつづく~♪



…って、つづくんですけどね、その前に、
ちょっと明日から、久しぶりに旅に出てきます!
ちょっと最近ヤなことあったんでね、リフレッシュしてきます!!
にしても、旅レポどんどん溜まる一方だなぁ。ひー(^^;;
帰ってきたら続き、バンバン書いていきますので、ちょっとお待ちを~。
もちろん、出先からまたいつものようになんか投稿したいと思ってますので、
よかったら遊びに来てくださいね♪では行ってきま~す!

さよなら「なは」と「あかつき」と…その9:さよならとはじめまして

2008年06月03日 16時10分00秒 | たびろぐ九州。

廃止となった島原鉄道「南線」の終点「加津佐」から、諫早行きの列車に乗って、
今度はここ「南島原」駅で途中下車。
この、レトロ感たっぷりな駅名板がわたしたちを出迎えてくれました。
作られたものじゃなくて、ちゃんと時を重ねてきてるところに旅情を感じます。


南島原駅には島鉄の車庫があって、
「その8」でチラッと紹介したベテランさん、キハ20がお休みをしていました。
今回、廃止になってしまった「南線」に乗るのも旅の目的のひとつだったけど、
この古い車両たちも時を同じくして現役を引退するとのことで、
どうしてもこれに乗っておきたくて、ここ南島原で途中下車したのでした。


お目当ての車両が来るまでの間、駅の外へと出てみると、
歴史を感じさせる素敵な駅舎に、思わず目が釘付け(笑)。
「驛」の字もシブいし、窓枠や壁の色、そして門構えが何よりかっこいい。
で、駅の待合室には、この立派な扉じゃなくて、
ちょうどタクシーが止まってる辺りの小さい入口から出入りするんです。
あの立派な扉の中はいったい??かなり気になります(笑)。


日が落ちて、すっかり冷え切ってきた駅の待合室で諫早行きの列車を待っていると、
来ました来ました!!加津佐へ向かうときに島原で見送った三本ヒゲ
国鉄からお嫁に来た車両も貴重だけど、
最後に「島鉄オリジナル」が来てくれてよかった~♪
乗っていいよ、と言われるまでワクワクしながらジッと待ってたんですが、

あれ。車庫へ帰っていっちゃった。


ありゃ?もしかしてこのままベテランさんには乗れなかったりして??
また黄色い車両がきちゃったりして??
思いっきり肩透かしをくらい、ちょっと不安になりながらホームに佇んでいると、






車庫から、国鉄色のベテランさんが堂々登場~♪
ああよかった。今回最後の島鉄乗車で、お目当ての車両に乗ることができました。


車内の雰囲気も匂いも、時代を感じさせる懐かしさでいっぱい。
そこには昭和がそのまま残ってるように思えました。
この、シートについてる取っ手の形状が、手作り感があって大好きなんですよね♪


車内で、こんな銘板を発見。
日本車両で昭和37年製といったら、4月に乗った名鉄のパノラマカーの1年後輩!!
どう見ても、こっちのがノスタルジー溢れてて先輩っぽく見えるけど(笑)、
そう考えると、今でもまったく引けを取らないフォルムのパノラマカーってすごい。
そんなパノラマカーも、もうすぐ引退の時が近付いてるんですよね。
だんだん、この世代の車両たちが消えていくのも、寂しいものです。


そうこうしているうちに、発車の時間が迫ってきました。
辺りはすっかり日も落ちて、夕闇に浮かぶオレンジ色の車体に哀愁が漂います。
このホームの柱といい、とにかく絵になってました。

心地よいディーゼルエンジンのサウンドに包まれながら、
ベテランさんは諫早へ向けて走り出しました。
車庫から出てきて間もなかったので、暖房の効きがイマイチで寒かった~。
最近の車両と比べると、揺れも大きいし乗り心地は決してよくなかったけど、
普段乗れない列車で旅ができるってだけで、楽しくなるから不思議なものです。
このとき、廃止までまだ1ヶ月以上あったせいか、
さよならをしに来ている人もほとんどいなくて、
車内は地元の学生さんがメイン。楽しそうな笑い声が車内に響いていました。

名残惜しい気持ちでいっぱいになりながら、キハ20は終点諫早駅に到着。
長かった島鉄の旅も無事終了です。
諫早駅では、長崎ブロガーの征吾さんが待っててくれました!
長崎を訪れることを伝えたら、仕事後でお疲れのところ駆けつけてくださったのです。


お店に入って、お通しを頼む時、3種類くらいあったはずなのに、
みんな揃って「チキン南蛮!」と答えたのには笑っちゃいました(笑)。
やっぱ、九州来たらこれ食べたかったんだよね~♪
お刺身もプリプリで、写真撮り忘れちゃったけど「温泉湯豆腐」もウマかった~。

征吾さんに、「長崎へは何が目的で?」と聞かれ、
「あかつき!」と元気よく答えたら、
「ランタンフェスティバルじゃなかったんですね(^^;;」と。
そうそう、このとき初めて知ったんですけど、ちょうど開催期間中だったんですね(^^;;
今回、長崎の街を歩く予定がなかったので、まったくのノーマーク。
はるかさんらしい、と笑われてしまいました~。いやはやお恥ずかしい(笑)。
とっても誠実そうな優しい征吾さんとの晩ごはんもあっという間、
「はじめまして」でしたがとっても楽しかったです。ありがとうございました♪
切ない別れもあれば、素敵な出会いもある。そんな1日なのでした。

「その10」へつづく~♪

さよなら「なは」と「あかつき」と…その8:いまはなき「終着駅」

2008年06月01日 23時59分07秒 | たびろぐ九州。

島原の街で途中下車の旅を堪能した後、
当時の島原鉄道の終点、「加津佐」駅へ向かう列車に乗り込みます!
待っていたのは、最初に諫早から乗ったのと同じ黄色い車両。


そこへ、諫早方面へ向かう列車が、ここ島原駅で交換するためにやってきました!
これこれ!島鉄に乗りに来たのには、これに会いたかったってのもあったんです!
昭和30年代前半に誕生したベテランさん、キハ20。
目に眩しい黄色い車両の隣に並んだのは、島鉄オリジナルの三本ヒゲの車両。
最近の車両にはない、味わいと風格を感じさせるスタイルが大好きです。


2両編成のもう1両を、加津佐行きの車両の後ろから見てみると、
こちらは国鉄色のツートンカラー。いやぁ、国鉄&古参車両好きにはたまりません♪
終点へ向かわずに、こっちに乗って諫早へ戻っちゃいたい気持ちを必死に抑え(笑)、
ベテランさんを見送ります。どうかまた後で会えますように。


島原駅から3つ目の「島原外港」駅から先が、先日の3月末をもって廃止になった区間。
「南線」と呼ばれたその区間を走り始めると、
「安徳」という高架の駅から、きれいな白いトラス橋が見えました。
それが、左の写真の「安新大橋」。
ちょっと小振りな、もうひとつの「水無川橋梁」とともに、
あの雲仙普賢岳の噴火の被害を大きく受けた場所で、
噴火から4年ほど、不通となっていた区間だそうです。
こうして立派な橋が架けられて復旧したものの、それから10年ほどでの区間廃止。
2つの橋を列車の後ろの窓から見送りながら、
そうした辛い時期を乗り越えてきたことを考えると、なんとも切なくなりました。


その普賢岳・平成新山の脇を、列車は進んでいきます。
噴火した当時、ニュースから流れてくる映像がとにかく衝撃的でした。
いまでも噴煙を上げている姿は、怒っているみたいでなんだか怖くて。
あらわになった山肌が、噴火のものすごさを物語ってる気がしました。


また線路は海のすぐ脇を通り、ゆっくりゆっくり進む区間にさしかかりました。
線路脇の崖がちょっと危ないせいなのか、のんびりと徐行しながら進む列車。
きれいな海がゆっくり見られたのがうれしかった~。
でも、残念なことに噴煙を上げる山も、そしてこの海も、
いまでは列車の窓から眺めることができないのが寂しい…。


そして列車は終点、「加津佐」駅に到着。
途中下車したものの、区間距離78.5km、44駅の島鉄の路線を完乗です!
いやぁ、乗りごたえありました~。


終着駅でありながら、この加津佐駅は無人駅。
でも、以前は駅員さんがいたのかなぁ、というような窓口がありました。
2月だったけど、暖かそうな色の陽が射していた駅舎内。
ほんとにもうすぐ終わっちゃうのかなぁ、なんて思ったのを憶えてます。


線路を挟んだ向こう側に、ちらっと海が見えたので行ってみると、
途中、そこらじゅうからたくさんのノラネコちゃんが出現!!
追いかけて遊んでるうちに、諫早方面へ戻る列車の時間となってしまいました(笑)。
もう2度と鉄路で来ることのない「終着駅」とも、あっという間にお別れです。


島原の街で買った「焼きたてパン」をおやつに、元来た線路を戻ります。
クリームパンとりんごパン、そしてライ麦パン。
パンの酵母の香りが、いかにも手作りー!って感じでとっても美味しかった~。
夕陽を浴びながら走る黄色い列車の中で食べたから、より格別だったのかな♪

「その9」へつづく~♪

さよなら「なは」と「あかつき」と…その7:城下町散策

2008年05月30日 23時55分58秒 | たびろぐ九州。

美味しい餃子とおまんじゅうに出会った後、
島原の街を散策してみることにしました~。
歩いてすぐに気付いたのは、とっても歴史を感じる建物が多かったこと。
レンガ造りが素敵な金物屋さんがあったり、
古い建物を生かしたギャラリーがあったり、
こちら、酒屋さんなんだけど、黒塗りの壁に風格があったりと、
どこも見ていて目を引く建物ばかり。
この酒屋さんに近寄ってよく見てみると、
「登録有形文化財」と、長崎県の「まちづくり景観資産」というプレートが。
未来へ残すべき貴重な財産です、との記述がありましたが、
まさにその通りだなぁ、と頷ける美しい建物でした。

そんな、古い建物が並ぶ通りを抜け、
ゆるやかな坂を上がっていくと、目の前にそびえ立っていたのが、


島原城。

いや、実は遠目に眺めて帰ろうと思ってたんです。
だって、入口まるっきり反対側だし、しかも高台なんだもの~。
このとき、足の具合があんまりよくなかったから、あきらめてたのね。
でも、目の前まで行ったらやっぱり近くで見たくなっちゃって、
がんばって入口の急坂上っちゃいましたよ(^^;;
青空に白い天守閣がきれいでね~。来てよかったって思える瞬間でした♪


敷地の中にある「古野梅苑」へ行ってみると、
白梅がきれいに咲き誇っていました。紅梅はこれからって感じでしたね。
って、いまごろ梅の画像ってのも…。2月の旅レポなので許して~(^^;;


せっかくここまで来たんだからと、天守閣のてっぺんまで上ってみました!
眼下に広がる島原の街と有明海が一望できて、風が気持ちよかった~♪
海の向こうには、うっすらと熊本が見えるくらい、いいお天気でした。


反対側はというと、目の前に大きく見える山が眉山(まゆやま)。
その後ろにチラッと見えるのが、あの大噴火を起こした雲仙普賢岳。
ここから見えた島原の街は、眉山を避けるようにして火砕流が流れ出たために、
大きな被害を受けずに済んだそうです。
美しい反面、太刀打ちできない恐ろしさもありますよね、自然って。


階段の上り下りのおかげか、すっかり消化されちゃった餃子とおまんじゅう(笑)。
気になる商店街も惹かれたけど、次の列車を考えると周りきれなそうだったので、
たまたま目に入った食堂で、ちゃんぽんと皿うどんを注文。
ちょっと遅いお昼ごはんを、ペロッと完食(笑)。

すっかりお腹もいっぱいになって、お店を後にすると、
うん??どこからともなくいい~匂いがしてきましたよ。
食べたばっかだってのに、その匂いの方向にフラフラ~っとツラれていくと、


ちょうどこの日は火曜日。
手作りパンの日だって~♪と扉の前で興味津々なわたし。
そこへちょうど、このお店から出てきた地元のおばさんが、

「おいしいわよ~。ここのパン。」

と教えてくださったので、迷わず突入。皿うどん食べたばっかなのに(笑)。


店内は焼きたてのパンの香りでいっぱい!
ちょうど焼きあがったかわいらしいパンたちが、奥からどんどん出てきます。
もうね、どれもこれもウマそうなの♪目移りしちゃって大変です(笑)。
元々はこちらのお店、お菓子屋さんなんだけど、
週に1日だけ、焼きたてパンを販売してるそうです。
なんて素晴らしいタイミングゥ~♪
どれを買ったかは後ほどご紹介しま~す。


次の列車の時間が迫ってきていたので、最初に通った道を歩いて駅へ向かっていると、
満面の笑顔の「ほていさん」に出会いました。
お腹をなでると元気が出るんだって!もちろん元気をいただきましたよ~。
不思議と足が軽くなった気が??とっても素敵な島原の街でした♪

「その8」へつづく~♪

さよなら「なは」と「あかつき」と…その6:まんじゅううまい

2008年05月28日 14時46分30秒 | たびろぐ九州。

諫早から島原鉄道の黄色い列車に揺られ、島原駅にて途中下車
さすがお城のある駅だけあって、とっても立派な瓦屋根の駅舎に圧倒されつつ、
いつもは駅の正面の通りを行くことが多いんですが、
なんとなく、駅を出て左手へと歩いてみることにしました。
わたしの好きなタイプのバスがそっちへ走り去ってったんで、
それにツラれたってのもあったんだけど(笑)。

で、しばらく歩いてみると、島原市役所が見えてきました。
その先には、ちょっと気になる商店街みたいなものも見えてたし、
お、これはなにかウマそうなモノがあるかも~♪とアンテナ張り巡らせてると、

うん??なんのお店??




「万十」??「饅頭」じゃなくて??
でも、お店の扉にはまちがいなく「まんじゅう」と書かれてる。
しかし、「だんご」まではわかるけど、「ギョーザ」に「鶏めし」??
甘いモノ屋さんじゃないんでしょうか??

しばし観察していると、
来るわ来るわ、地元の方と思われる車が、店の前にひっきりなしにやってくるんです。
あ、これは間違いない!と確信し、勇気を出して店内へ。
そしたら、まだお昼前だったんですよ。それなのに、ほとんどが売り切れ!!
鶏めし、ちょっと狙ってたんだけど、

「ごめんね~、もう終わっちゃったの。」とお店の人。

とりあえず、次に来た方に取られちゃならねぇ、と、(ごめんね地元の人)
わずかに在庫のあったこちらのラインナップを購入~♪


まずは「ギョーザ」。透き通るような皮が見るからにウマそうです。
たぶん、持ち帰っておうちで食べるシロモノだと思うので、タレもなんにもなかったけど、
そのまま食べても十分にウマかったっ!!メチャメチャにんにく効いてました(笑)。
お箸もなかったけど、マイ箸持っててよかった~♪な瞬間。
同居人とふたり、あっという間にペロッと完食(笑)。


そして、こちらの「あんまん」と「ぶたまん」の2種。
あんまんのほうは、ラスト1個でした。おー、危ない危ない。
ちょうどお店を出るときに、
「もうまんじゅうないの??」と入ってきたおばちゃんがいたくらい、
人気のお店なんですね~。勇気出して入ってよかった~♪


1個しかないので、あんまんは半分こ。
フカフカでちょっと甘みのある皮に、ほどよい甘さの餡子がギッシリ詰まってて、
いやぁ、これとにかくウマかったです。人気があるのも納得。
出来立てホカホカではなかったのに、それでもウマいんだからすごい。
蒸し直して食べたら、より一層ウマいかも。


こちらがぶたまん。この、中の具も肉汁ジューシーでウマかった~♪
でも、具はもちろんなんだけど、やっぱフカフカの皮の印象が強かったなぁ。
さすが「万十」屋さんだけありますね~。できれば鶏めしも食べてみたかった!

で、食べ終わってお店をふと見ると、確かもう閉まってた気がする。早っ!!
ちなみに、ちょうどその頃、市役所のお昼のチャイムが鳴ってました(笑)。
おー、危ない危ない。いいタイミングでウマいものが食べられてよかった~♪
軽く(?)腹ごしらえも済んだところで、島原の街歩きの再開です!

「その7」へつづく~♪

さよなら「なは」と「あかつき」と…その5:海沿いを行くローカル線

2008年05月27日 23時43分11秒 | たびろぐ九州。

最初で最後の乗車となった寝台特急「あかつき」で、
終点の長崎駅に到着したのは朝の9時過ぎ。
この時間に目的地に着いたなら、どこでも行けちゃうぞ~♪
というわけで、向かった先が、


長崎駅のホーム。

また即折りかっ!!っていうツッコミはナシの方向でお願いしたいんですけど(笑)、
「あかつき」で到着したばかりのお隣のホームで、
わたしたちを待っていたのは、特急「白いかもめ」博多行き。
即折りに関してはね、いつものことではあるんですけど、(^^;;
今回、長崎の街を歩かず、すぐに別の場所へと移動したのには訳がありました。


その「白いかもめ」に乗って、ここ「諫早」駅にて途中下車。
つい何分か前に「あかつき」で通った駅だけに、なんだかヘンな気分でした(笑)。
で、どこへ向かったかというと、


駅のいちばん端っこにある「島原鉄道」の0番ホーム。
通称「島鉄(しまてつ)」と呼ばれる地方私鉄のこの路線、
島原半島をきれいに縁取るようにして走り、終点「加津佐」までを結ぶ路線でした。
でした、というのは、途中の「島原外港」から先、
終点加津佐までの「南線」が、今年の3月末をもって廃止となったのです。
帰ってきてすぐ、「夢を叶えてきました♪」って記事にも書いたとおり、
今回は「星」とのさよならだけじゃなく、
もうひとつの「さよなら」をしに行ったというわけだったんです。

ここで一旦駅を出て、島鉄の「島原半島遊湯券」という1日フリー乗車券を買いに、
駅前の諫早ターミナルホテルへ。
このフリーきっぷ、鉄道・バス・フェリーが乗り放題な上に、
どこか一ヶ所、ホテルのお風呂に入れるお得なきっぷなのです♪
で、このきっぷ、諫早駅でも発売されてるんですけど、券売機での発売とのこと。
感熱紙かも??というわけで、わざわざホテルへ買いに行っちゃいました(笑)。

その後、ホテルから歩道橋を渡ったとこにある、
長崎県営バスターミナルをチラッと見に行ったんですけど、そこでこんなものを発見。


やーもー、素敵すぎるー!!
スペシャル牛乳って、どんだけスペシャルなんでしょう??(笑)
ご当地牛乳ビンコレクター(?)としては、絶対手に入れたかった一品なんですけど、
この行灯のみで、売られてなかったみたい。昔は売ってたのかなぁ??残念!


さて、あんまりフラフラしているヒマはなし!(笑)
終点加津佐へ向けて、島原鉄道の旅の始まりです。
それにしてもこの駅舎、洋館みたいな造りでほんとに美しい建物だよなぁ~♪


島鉄のホームへ行くと、眩しいほどに鮮やかな黄色のディーゼルカーが待っていました。
まずはこちらの車両にお世話になることに。前面に描かれてるのは風車??


扉の脇には、「島原の子守唄」をモチーフにしたイラストが描かれていました。
実は悲しく切ない歴史の「島原の子守唄」ですけど、
歌詞とひっかけて「おどみゃ島鉄」と書かれてるとこなんかもかわいらしい♪


そんなかわいい黄色い車両は、終点「南島原」を目指して諫早駅を発車。
単線の島鉄は、途中「森山」駅にて反対列車を待ちます。
やって来たのは、よく見ると赤い小さなヘッドマークをつけた急行列車。
お顔の真ん中じゃなくて、ちょこんと左脇に丸いのをつけてるのがかわいい~♪


海沿いへ出たかと思うと、また陸のほうへと入り、
そしてまた、とってもきれいな海が開けたところで「大三東(おおみさき)」駅に到着。
ホームのすぐ隣が海!って景色に、とにかく感動~♪
ちょうどここでも反対列車の待ち合わせだったので、
ホームで海の写真を撮ったりしながら、ふとホームの先に目をやると、


並んでる~♪

かもめの水兵さんバリに(笑)、見事に並んでる姿が微笑ましかった~。
もうね、とにかく静かで、まるで時間が止まってるみたいだったなぁ。
いつもより長いお休みをいただいてることに、ちょっとだけ心痛めてたんですが、
これ見た瞬間に忘れました(笑)。来てよかった~!って思ったもの。


そして列車は、終点の2つ手前の「島原」駅に到着。
そのまま「南島原」までまっすぐ行くつもりだったんですが、
お腹も減ってきてたし、何よりこの巨大な駅名板に惹かれちゃったので(笑)、
ここ島原で降りてみることにしました。
さて、無事にウマいものとはめぐり合えたかな??(笑)

「その6」へつづく~♪

さよなら「なは」と「あかつき」と…その4:あかつきの空を目指せ

2008年05月25日 22時55分14秒 | たびろぐ九州。

さて、ちょっと間が空いちゃいましたけど、
「星」に乗って出かけた九州の旅レポの続き、書いていきますよ~♪

というわけで、ふわとろの晩ごはんを食べた後、
京都駅ホームで待ち構えていたわたしたちの前に現れた「星」がこちら。
寝台特急「あかつき」。まずはこちらに乗って長崎へと向かいます!


一緒に走る熊本行きの「なは」とのヘッドマークが燦然と輝く機関車、EF66。
こちらの力持ちくんが、まずは下関駅まで担当していきます。

以前廃止になった寝台特急「彗星」と併結して走ってた「あかつき」は、
パートナーを失った後、単独運行されてた「なは」と共に走り続けてきましたが、
そんな2つの「星」も、先日の3月のダイヤ改正で廃止、
九州向け関西ブルトレの歴史も、この2つの列車で最後となりました。
いつも思うけど…、時代の流れとはいえ、やっぱり寂しいもんです


先頭の機関車から「なは」と「あかつき」の客車を眺めながら、
最後尾の「あかつき」レガートシート(座席車両)までゆっくり歩いてみました。
このテールマーク、長崎駅の構内で昼間お休みしているときに見たなぁ。
そのたびに「いつか乗りたいね」って言い続け、やっと念願叶いました。
「あかつき」、つまり明け方の空を表してる(んじゃないかな)デザインが素敵。


車内に乗り込み、記念に「なは」と「あかつき」の連結面をパシャリ。
南国ムード満点の「なは」のテールマークもいいですね~♪
向こうにもチラッと「あかつき」のテールマークが見えるの、わかる??


この日の「宿」は、大好きな開放型B寝台ではなく、
同じB寝台でも、個室の「シングルツイン」。
元々は、やっぱり廃止になった寝台特急「出雲」で活躍していた車両で、
1人用個室だけど、2人でも使えますよ、という個室です。
で、こちらが寝台なんですけど、座席をベッドにするタイプなので、
「日本海」で乗ったA寝台みたいに、どうしたって割れちゃうんですよね。
じゃあ、今度はわたしが上で寝るよ、ってことで上がってみると、





せまっっっ!!!

思わず、最大サイズの文字↑を初めて使っちゃったくらい(笑)、
写真でわかるかなぁ?狭いというか「低い」んですね。天井が。
体を起こすとき、背中をまっすぐにできないんです。常に「おじぎ状態」(笑)。
まあ、元々1人用なだけに、サブベッド扱いだろうから仕方ない。
廃止前で個室が取れただけでも、ありがたいことだもんね(^^;;


ピッピッとキーを押して開錠するタイプの個室もあれば、
こちらの「シングルツイン」には、カードキーがついてるのがうれしい♪
これ、記念にいただけます。もちろん永久保存版(笑)。
だから我が家は、モノがどんどん増えていくのよね(^^;;

そんな「なは・あかつき」は、定刻20:02に京都駅を発車、新大阪・大阪と停車し、
明石大橋のライトアップを「きれい~♪」とか言いながら眺めた後、
せっかくだから下関での機関車付け替えを見ようと、ちょっと早めに就寝。
途中で寝ぼけてガバッと起き上がり、低い天井におでこ打たないかドキドキしながら(笑)、
いつの間にか眠っちゃったわたし。で、気がついたら、





鳥栖。

やー、すっかり寝ちゃった寝ちゃった(笑)。
「下関」で関門トンネルをくぐる機関車へバトンタッチし、
すぐに「門司」で変わった赤いED76で、夜の街を疾走してきた「なは・あかつき」。
そして、この「鳥栖」駅で、熊本行きの「なは」ともお別れ。
切り離されて出発していく姿を、あかつきの空をバックに見送ります。


「ああ、行っちゃったぁ。」
と、ちょっと寂しげな表情で、離れていく僚友「なは」を見送る「あかつき」。
この後、長崎まで牽いてくれる赤い機関車が連結されるのを待ちます。

そう、今回なぜ行きに「あかつき」を選んだかというと、
鳥栖でのんびりと、先発の「なは」を見送ることができるからなのでした。


機関車付け替えの「儀式」も無事に終わり、
定刻通り「あかつき」は、ゆっくりと、でも着実に終点長崎に向け進んでいきます。
いつしか空は明け方から日の出の時間に。もうすぐ「あかつき」ともお別れです。


そして、京都から約13時間。ほとんど遅れることなく、終点「長崎」に到着です。
「移動がメイン」なわたしにとって、目的地に到着することはうれしい反面、
「あーあ、着いちゃった」っていちばん強く思う瞬間。
特に今回は、「あかつき」に乗るのが最初で最後だっただけに、
より強く感じたような気がするなぁ。
いままで何度か訪れてる「長崎」駅が、
どこかいつもと違ったように感じたのは、きっと気のせいじゃないのかも。


「さよなら」と「ありがとう」の気持ちでいっぱいになりながら、
大役を果たして引き上げていく「あかつき」を見送ったのでした。
長い間、ほんとにありがとう。そして、おつかれさまでした。

「その5」へつづく~♪