はるかのひとりごち。

のんびりと旅レポお届け中~。

かぼちゃとだいこんと赤い矢。

2012年05月26日 23時27分54秒 | たびろぐ西日本。

昨日はなんだかグッタリしてしまって更新できずにいましたが、一昨日の夜、旅から戻ってきました。
今回は、旅行会社で使えるポイントが流れてしまいそうだったので、
前から行きたかった富山へ行くことにしました。
いままでも何度か訪れてた富山ですが、富山地方鉄道の鉄道線には一度も乗ったことがなかったので、
今年の初めに観た映画の影響もあって(笑)、じっくり乗りつくしてきました。
お天気にも恵まれて、日差しはあるものの風が爽やかだったので、ほんとに気持ちよかった!
いまの季節がいちばん旅にピッタリかもしれませんね~。

ちょっとここのところいろいろありすぎて、ストレスでボロボロになってて、
正直なところ、旅って気分じゃなかったけど、
旅に出てしまえば、余計なこと考えずにただただ旅に没頭できるもんなんだと、
改めて発見できた旅でした。いい休憩になりました。
やっと気分も落ち着いたし。たぶん。いつか必ず夢は叶うはず☆

相変わらず旅先ではウマいものにもありつけたし、こちらもいつか必ずレポ書きますので(笑)、
そのときはどうかお付き合いの程、よろしくお願いいたします♪

とりあえず、その前に十鉄レポの続き書かないとね(^^;;

サヨナラ第3弾。

2012年03月01日 23時00分43秒 | たびろぐ西日本。

昨夜遅くに旅から帰ってきました~。
サヨナラ第2弾から何日も経ってませんが、今回は広島へ。
出かけてから気付いたんですけど、いまやってる大河ドラマ「平清盛」の舞台なんですね。
見てないのと、歴史に疎いもので、後付けって感じで知りました(^^;;

実は、広島にもこの春でサヨナラとなるものがあって、
以前、チラッと出かけたことはあったんですが、きちんと堪能する機会がないままだったので、
ずっと行きたかった場所と絡めて出かけてきました。
初めて行く土地なのに、みなさんほんとに親切で優しい人ばかりで、
2日間の旅だったのに、ものすごく長い時間旅してきた気分。
出かける前に、ちょっと心が痛む出来事があったんだけど、
そんなもんはどっかへ吹っ飛んでった気分!ってくらい、
寒かったけど、心が温かくなった旅でした♪

で、帰ってきてビックリ。
ちょっと心配はしてたものの、羽田にはほとんど雪がなかったので、
あ、ニュースでやってたけどそうでもなかったのね、なーんて余裕だったんですが、
リムジンバスで最寄り駅に近付くにつれ、

積もってるー!!(^^;;;

だんだん雪深くなっていくんですよ。けっこう降ったんですねー。
駅に着いたら、遅い時間だったにもかかわらず、地元のバスのリアタイヤにはチェーンが巻かれっぱなしだったし。
旅に出てなかったら、大好きな場所へ行けたかも~とちょっと残念に思ってしまいました。

なんかもう、この春はサヨナラが多すぎて、全然レポが追いつかない気がしますが、(^^;;
近いうちに書きたいと思ってますので、よかったらお付き合いくださいませ☆

とりあえず、次のサヨナラの旅までには、新しい旅レポにとりかかりたい所存~(^^;;

やんなっちゃうなぁ、もう。

2011年05月14日 23時57分01秒 | たびろぐ西日本。

旅から帰ったきた途端、いい天気になっちゃうんだもんなぁ。とボヤいてみる。

というわけで、一昨日の夜、遅くに旅から帰ってきました。
昨夜アップしたかったんですけどね、ちょっと疲れちゃって。歳のせいか?(^^;;;

旅先からもちょっと投稿しましたけど、西日本へ行ってまいりました。
今回の旅は、ある映画のロケ地めぐりなんかもしてきましたよ。
といっても、先日書いた「阪急電車」ではありません。
チラッとマルーンの姿は見れたけど、乗るまでの時間はなかったー。残念。
これはこれでいつか行く予定。いや、今津線ツアー、必ず行きます。

で、以前からどーしてもどーしても撮りたかったのが、こちらの橋。
こちらも先日チラッと書いた「橋コレ」にも載ってます。
目の前で見れてうれしかったんですけどねー、いかんせん、

大雨。

久しぶりにほんとにひどい雨の中、さすがになんにもやる気が起きませんでした(笑)。
普段の半分も動けなかったんじゃないかなぁ。
でも、キッチリウマいものにもめぐり会えたし、素敵な方々にもお会いできたし、
完全未乗だった鉄道事業者の路線も完乗できたし、来月にはサヨナラとなる381系特急にも乗れたし、
帰る日、ほんの少し晴れ間は見えたし、いい旅だったと思います。

大雨さえなければ。(ボヤ)

もうね、いまから宣言しますけど、

また行きます。(リベンジ決定)

旅の途中でリベンジが決定したのは、もしかしたら初めてかもしれません(笑)。
そのくらい、もっともっと見て歩きたい、素敵な土地でした♪

いつになるかわかりませんが、必ず書きたいと思います。しばしのお待ちを~☆
あと、いつもコメントありがとうございます!お返事、すみませんがしばしお待ちくださいね。

関西ぶらり旅 その8:最後に出会った大ベテラン

2010年03月26日 10時58分10秒 | たびろぐ西日本。

堺市側から大和川に架かる赤い橋を渡って、阪堺電車は「住吉鳥居前」駅へとやってきました。
ここで、まだ乗ってないもうひとつの路線「上町線(うえまちせん)」に乗るために途中下車。
上町線は、歩いてすぐのところにある「住吉公園」から「天王寺駅前」までを結ぶ路線。
降りてすぐにそちらに向かってもよかったんですが…、


ここで降りたからには素通りするわけにはいかないでしょ!というわけで、
鳥居前、と駅の名に付くとおり、目の前にある「住吉大社」さんをお参りすることにしました。


大鳥居を神妙な気持ちでくぐると、鮮やかな朱色の欄干がきれいな太鼓橋が見えてきました。
この立派な橋、「反橋(そりばし)」というそうなんですけど、
目の前まで来ると、「の、上れるかな??(^^;;;」と不安になるくらいに急です。
ゆっくりゆっくり足元に気をつけながら、一歩一歩渡る、というか上がっていきます。
ここ、上るよりも下りるほうが怖かったぁ~!でも、転ぶことなく無事に渡ることができました。ホッ。

平日の昼間だったのもあってか、境内の中は人はそれほど多くなくて、
静かにのんびりとお参りすることができました。
お天気もよかったし、緩やかに流れる空気がとっても気持ちよかった~。
これもまた、ぶらり旅の醍醐味のひとつかもしれません。


お参りのあとは、上町線に乗るために「住吉公園」駅へ。
左手に見える高架は、南海電車の「住吉大社」駅。すぐお隣なのに駅名が違うんですね。
以前はどちらも「住吉公園」だったそうで、しかも上町線は元々南海の路線だったとか。

と、ここでよく見ると、阪堺の駅舎に掲げられた駅名が右から左への表示になってる!!
駅の字も、「驛」と旧字体じゃないですか~!
車両洋風駅舎赤い橋に引き続き、4つ目の大ベテランさん登場です!!(笑)
いやぁ、ふらりと歩いてて新たな発見をするのって、ほんとに楽しいものです♪


こじんまりとした駅舎の中を抜けてホームへ出てみると、これがまたレトロな雰囲気。


行先案内板も、ぶら下がってるホームの屋根も、それを支える柱も、昔懐かしい感じがいいです♪


そこへ、天王寺駅前行きの電車が入ってきました。
阪堺線で乗った大ベテランさんとは違って、方向幕もLEDという若手(?)の赤い車両。


ほどなくして、わたしたちを乗せた赤い車両は終点天王寺前駅に向けて出発です。
後方から阪堺電車の小さなホームを見送ると、ちょうど隣の高架には南海電車が。
かたや現代を想わせるもの、かたや時間が止まってる雰囲気のもの、
この対比はすごいなぁ~、とここでもちょっと感動。


コトコト揺られ、賑やかな阿倍野筋に入った赤い電車は、
20分ほどで終点「天王寺駅前」駅に到着。これで念願の阪堺電車完乗です♪
阪堺線と上町線、1日乗車券のおかげで乗り応えのある路線を満喫できました!


降りてすぐのところにあった、地下鉄の案内板。目にした瞬間反応してしまった。
この、いかにも昭和を思わせる字体が、個人的にツボで思わずパシャリ(笑)。


歩道橋の上に上がると、目の前にそびえ立っていたのが近鉄「大阪阿部野橋」駅に入る近鉄百貨店。
ちょうどこの数日後に、背の低いこちら側が建て替えのために閉館になるとのことだったので、
記念に写真に収めておきました。あれから1年、ここの光景はどんな風に変わっているかな。

というわけで、旅から1年遅れになってしまった関西ぶらり歩きの旅レポもこれでおしまい。
読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました♪
次の旅レポも少しずつ書いていこうと思ってますので、よかったらお付き合いくださいね!

関西ぶらり旅 その7:さかいとのさかい

2010年03月23日 12時21分51秒 | たびろぐ西日本。

ふー、なかなかPCに向かう時間が取れず、相変わらずちっとも進まないレポですが、
どうかお付き合いのほどを~

阪堺線の旅の途中、とろとろのプリンでリフレッシュした後、今度はこちらの駅で降りてみました。
行きに通って感動した、あの川を渡り切ってすぐの「大和川」駅です。
乗ってるとその姿を見ることができませんからね、降りてじっくり見てみたかったんです。


その姿とはこれ、大阪市と堺市との境を流れる大和川に架かる橋。
いま立ってるのが堺市で、橋の向こうは大阪市なんですけど、
ホームに立って橋のほうをマジマジと見ると、その長さに改めて圧倒されます!


こちらが全景。赤い桁とちょっと細めの橋脚がすごくいいっ!
橋好きにとってはたまらない造りです。もう、電車が来るのをワクワクしながら待つわたし(笑)。
架線柱が細いところも、この赤い橋とピッタリ合っててかわいらしい♪
いやいや、線は細いけどそれにしても立派な橋です!これ、かなり歴史を感じるけど…、
と橋に近寄ってみると、


なんと!そこには「明治四十四年」の文字!!すごーい!明治時代に造られた橋なんだ!!!
行きに乗った車両も大ベテランさんだったけど、こっちはもっともっと大ベテランじゃないの!
右から左へ記された銘板からも、その歴史の深さを感じることができます。
いやぁ、途中下車してちゃんと見てみてよかった~♪
帰ってきてから調べてみたら、阪堺電車が開業した当時に造られたものだとか。
なるほど、歴史を感じるわけですね。改めて感動したのでした。


大阪市と堺市を繋ぐ、そんな大ベテランさんの赤い橋ですが、
阪堺線の堺市側の路線の存廃問題が持ち上がっているんだそうです。
環境にも優しい路面電車だけに、この橋をコトコトと電車が渡っていく光景を、
これからも永く見られるといいなぁ、と思います。

「その8」へつづく。

関西ぶらり旅 その6:至福の休憩タイム

2010年03月16日 18時17分10秒 | たびろぐ西日本。

南海電車の「浜寺公園」駅に出会ったあと、再び阪堺電車阪堺線に乗り込みます。
「浜寺駅前」駅を出てすぐ、南海電車の線路を跨ぐ阪堺線。
後方に視線を向けると、阪堺線の高架があるせいか、
南海電車の架線柱が、段違い平行棒みたいに徐々に高くなっていってる!
いや、他にもこんな風になってるとこはあると思うけど、改めて気が付くとおもしろいものです。


しばらくノンビリと車窓を楽しみつつ、併用軌道の紀州街道沿いに出てきた路面電車。
窓の外にちょっと気になる看板を見つけたので、こちらの「花田口」電停で途中下車してみました。
どんな看板だったかというと、


なんだかウマそうなものが~♪

道路の向こうに見えるその看板には、こんがりと焼かれたケーキやプリン、
そして、木がジャマしてますが確かに「菓子」の文字。
急にウマいものアンテナが働いちゃったんですよね~(笑)。

早速行ってみると、そこは「むか新」さんという和菓子屋さんでした。え?和菓子???
泉州にある老舗の和菓子屋さんの支店のようで、店内にはたくさんのお客さんがいらっしゃいました。
そんな中、あの看板に写ってたケーキを発見!和菓子屋さんが洋菓子も作ってるんですね。
お店の奥へと進んでいくと、あの魅惑的なプリンがある~!
この日は春らしく暖かい陽気だったので、喉も渇いたしイートインスペースでプリンをいただくことにしました♪


そういや、今回の旅レポで初のウマいもの登場(笑)。
コナズパパの「とろろんプリン」と「コーヒープリン」。同居人とひとつずつ食べてみました~。


このプリンがまさにトロトロ~♪心までとろろんとしてきます(笑)。
コーヒープリンも香りがよくて、どちらもとっても美味しかった!
ずっと電車の中で座ってたとはいえ、気が付けば朝から移動しっぱなしだったので、
立ち止まってこうしてゆっくりノンビリするのもいいね~、なんて言ってると、


窓の外には、素敵な光景が。行きに乗った大ベテランさんの同僚が現れました~!
甘いモノと最高の景色。至福の休憩時間となりました♪
気が付くと、このときからもう1年経っちゃったんだなぁ。(レポ遅すぎ(^^;;)
いまでも元気に走っているようでうれしいです。また会いに行きたいな。


プリンはちょっと厳しいけど、こっちは持ち歩きができるので、
看板に写ってた「こがしバターケーキ」ともうひとつ「紅玉りんごケーキ」をおみやげにしました♪
バターケーキのほうは表面がカリッとしていて、りんごはしっとりとしていて美味しかったです。
ふと降りて立ち寄ってみたけど、なかなかの収穫でした~。


ザビエル公園のそばにあった「南海グリル」にも惹かれましたが、
ぶらり旅にはちょっと似合わない価格設定だったので、あえなく断念(笑)。
特別な時にまた来ることを宿題にして、またまた阪堺線の旅に戻ります!
(電停にあった路線案内の絵がめちゃめちゃかわいかった~♪)

「その7」へつづく。

関西ぶらり旅 その5:私鉄最古の洋風駅舎

2010年03月14日 21時08分25秒 | たびろぐ西日本。

では、関西の旅レポに戻ります!

恵美須町から阪堺電気軌道「阪堺線」に乗って、終点「浜寺駅前」駅へとやってきました。
駅名に【駅前】と付くからには、そばに駅があるってことですよね。
阪堺電車の駅舎の写真を撮っていて、ふと右手に視線をやると、
その向こうにとても美しい姿の駅舎を発見、惹かれるがままにその駅へ足を向けました。
それがこちらの「浜寺公園」駅。南海電鉄南海本線の駅です。
ここの駅前にあるから、阪堺線の駅は「浜寺駅前」というわけなんですね。


屋根の形状や車寄せの柱、丸く模られた壁面の飾りといい、まるで洋館のような造りのこの駅舎、
なんと明治40年に建てられたときのままの姿なんだそうです。いやぁ、あまりの美しさに感動!
向こうに見える赤いポストも、丸いタイプなのがいい!


柱を壁の中へ埋め込まず、そのまま外へ現す「ハーフティンバー」様式を採っているので、
この美しい曲線の柱が、装飾として使われているところも素敵です。
この駅舎、東京駅のレンガ駅舎を設計した名建築家、辰野金吾氏が設計に関わっているとのこと。
駅に貼ってあったポスターによると、平成10年に国の登録有形文化財に指定されたそうです。
そんな素晴らしい駅舎に偶然出会えてうれしかった!ぶらり旅ってやっぱりいいものです♪


駅舎内から外を写してみました。
正面が浜寺公園。そのすぐ向こうは海。海水浴場として有名なんだそうですね。
つき当たりの右手に、ここまで連れてきてくれた阪堺線の「浜寺駅前」駅があります。
美しい柱のシルエット、ここが駅とは思えないってくらい素敵。


このときは「スルKAN2dayチケット」を持って旅してたので、ホームへ入ってみました。
改札のすぐ横にある待合室へ入ってみると、ちょっとレトロなかわいい灯りが。
木の窓枠といい、明治時代にタイムスリップした気分になります。
辛うじて、エアコンの存在が現代っぽいですね(笑)。


反対側の「和歌山市」方面の2番線ホームを見てみると、ホーム中ほどにこちらも素敵な佇まいの待合室が。
せっかくなので、行ってみることにしました。


こちらの待合室も、扉やベンチなど、木のぬくもりを感じられる素晴らしい建物でした。
格子状の天井の中に埋め込まれた灯りが、なんともかわいらしかったし、
上部のすりガラスの窓枠の形状もとっても素敵で、思わずウットリ(笑)。


せっかくホームを渡ってきたので、そのまま反対側の改札を出てみました。
洋風駅舎とは全然違った趣きで、不規則に波打つ屋根がおもしろいです。
その屋根を支える丸い柱が、下へ行くにつれて細くなってるのもおもしろい。いいデザインですね。


そして、この「浜寺公園駅」ってフォント、すごく味があって好き!
こちら側にも来てみてよかった~。

そんな素敵な浜寺公園駅でしたが、駅前に「南海本線連続立体交差事業」という看板がありました。
どうやらこの駅、高架になってしまうみたい。
ということは、現在はオーバーパスしている阪堺線は、アンダーパスになるのかも。
そしてそして、一番気になるところ。美しい私鉄最古の洋風駅舎の行方は??
まだまだ先の完成のようですが、高架に変わってしまっても、
現在の静かでのんびりとした時が流れる雰囲気は、変わることがないといいなぁ。
新しく生まれ変わるまでにもう一度来たい、と思える素敵な駅でした~。

「その6」へつづく。

関西ぶらり旅 その4:下町を走るベテランさん

2010年02月28日 23時25分55秒 | たびろぐ西日本。

姫路を散策した翌日は、こちらも以前から乗りたかった「阪堺電車」に会いに、
地下鉄を乗り継いで、「恵美須町」駅へとやってきました~。

阪堺電気軌道は、大阪で唯一の路面電車。
「チンチン電車」って言葉がピッタリくるような雰囲気の車両が、ホームで待っていました。
1日乗車券「てくてくきっぷ」を購入し、ここから「阪堺線」の終点、「浜寺駅前」を目指します!


恵美須町を出てしばらくは、専用軌道を走る阪堺線。
付近をほぼ併走している南海電車のガードをくぐると、いよいよ併用軌道へと出てきました!
後方に見える赤い橋が、南海高野線「岸里玉出」駅のホームのようです。
そして、車と併走する路面電車。やっぱりいいなぁ、こういう車窓♪


車内の「つぎとまります」ランプも味があって好きです。
「顔なじみ 今日も乗ってる 阪堺電車」
いかにも地元の味、といった感じがすごくいいですね~。
通勤時間帯もとっくに過ぎて、車内にはのんびりとした時間が流れていました。


阪堺電車のもうひとつの路線「上町線」と交差し、「住吉鳥居前」電停を過ぎたところで、
阪堺線は再び専用軌道へと入ります。このS字カーブ、けっこう好きです。


阪堺電車の車庫がある「我孫子道」駅で途中下車して、付近をちょっと歩こうとしたところ、
駅になんだかすごく懐かしい雰囲気の車両がいたので、急遽散策中止!(笑)
急いで飛び乗って、阪堺線の旅の再開です。
我孫子道を出るとすぐ、大和川を渡る路面電車。
橋を渡る路面電車って他にもあるけど、ここまで立派で長い距離の鉄橋を渡るところってあったかな?
ゴトンゴトンと鉄橋を行くベテランさんの車窓から見る川の景色、気持ちよかったー!


そんなベテランさんの車内はこんな感じ!
両開きの扉といい、座席の肘掛けの形状といい、もうすべてにおいてツボでした。
わたしの大好きなタイムスリップ系です。
いったいいつ頃造られた車両なんだろう?と、ふと上を見てみると、


わぁ!ベテランどころか、大ベテランさんじゃないですか!!この銘板見てクラクラきました(笑)。
この車両、現役の鉄道車両としては日本最古の「モ161形」だったんですね。
基本的には、主に朝夕の通勤時間帯に走っているらしいんですが、
この日はたまたま昼間の時間帯の運用に入っていたみたい。
非冷房車なので、夏場などは休んでいることが多いらしいのですが、
訪れたこの頃は春が来る少し前だったし、たまたま出会えたのはラッキーでした♪


大和川を渡って大阪市から堺市に入った大ベテランさんは、また併用軌道へ。
意外に慌しく変わる車窓、これもまたけっこう乗ってて楽しめますね。
まっすぐと続く紀州街道を走ってる途中で、後輩とすれ違います。
ガタゴトといい感じで揺れてたので、写真も微妙にナナメになってる~(^^;;;


またまた専用軌道に入ってしばらく走ると、南海電車をオーバーパスしていく阪堺線。
そして、左にカーブしながら坂を下っていくと、


終点、「浜寺駅前」駅に到着~!
というわけで、大ベテランさんの姿を改めてゆっくり拝見!ああ、なんてかっこいいのだ。


車両だけでなく、この駅舎もとっても味があってかっこよかった!
この2つが並んでいるのを見てると、いまがいったいいつの時代なのか、
ちょっとわからなくなる感じがたまらなく楽しかったです。
いつまでもこの光景が見られるといいなぁ。今後の動向が気になるところではあります。

「その5」へつづく。

関西ぶらり旅 その3:天守閣からの眺め

2010年02月21日 10時20分04秒 | たびろぐ西日本。

モノレールの廃線散歩から、JR姫路駅へと戻ってきました。
前回の記事でも少し触れたけど、当時JR姫路駅は高架化に向けて工事中だったとき。
各線の線路は既に高架になってたので、旧駅舎がどうなってるのか気になって入ってみました。


北側の中央改札が元々あった場所を通り抜けると、旧姫新線のホームの向こうに新駅舎が見えます。
地下通路に続く階段を見ると、ここはまさに駅構内という位置なんですが、いまでは駅の外。


ほぼ1年前のこの日には、まだ旧姫新線のホームは存在していました。
でも、よく見るとレールが剥がされてなくなっています。
その向こうに見える、各ホームを結んでいた跨線橋も途中でプッツリと切れていて、
すぐ横の高架線には、ちょうど播但線でしょうか?電車が入ってきてます。
かつての姫新線ホーム、いまではすっかりきれいになってしまったのかな。


地下通路に続く階段を下りてみると、あったはずの改札はこちらもきれいに撤去されていました。
駅だった場所が駅じゃなくなってしまって、なんとも不思議な空間だったなぁ。
駅ビル「FESTA」に続く通路として、いまでもこの場所は健在なんだろうか?


新駅舎をひと通り眺めた後、ふと思い立ち、
新幹線ホームの「ここからお城が見えます」って窓から見える「姫路城」へ行ってみました。


それまでは、ホームから小さく見える城しか見てなかったけど、
実際にそばまで行って見上げると、青空に白い漆喰の壁がすごくきれいで感動!
「白鷺城」と呼ばれるのもわかる気がする!ってくらいに美しかったなぁ。
このとき、なぜか頭の中では「暴れん坊将軍」のテーマがエンドレス(笑)。


せっかく来たんだから、もちろん上りますよ~!
というわけで、天守閣目指してゆるやかに続く石段を上ります。


お城なんだから当たり前かもしれないけど、なかなかその美しい姿は近付いてきません。
もうこの時点でかなりヘトヘトだったわたし(笑)。←弱
のぼってのぼって、くぐってくぐって(門をね)、やっと


ここまで近付いた~!!
美しいその姿を目の前にしたら、そこまでの疲れも吹っ飛びましたよ~!!
と言いたいとこですが…、ここからがほんとに大変だった!(笑)
天守閣の中に入ってから、スリッパ履きでちょっと高めの段差の階段を上る上る!
これは確実に筋肉痛が来るっ!とヘロヘロになりつつ最上階に到着!


そして、見たかった景色がこれ。天守閣から望む姫路駅。
いつもは向こうから見てたから、いつかはこっちから見たかったんですよね。
大手前通りの向こう正面に見える駅ビル「FESTA」は、
いずれ新駅舎側にセットバックして、新たに生まれ変わると聞きます。
ここからのこの眺めも、将来は見れなくなってしまうと思って上ったけど、
かなりツラかったけどがんばってよかった~、という眺めでした。


そしてもちろん、天守閣からだけではなく、下りてきてからのこの雄大な姿!
こちらも「来てよかった!」と思える眺めでした。絶景かな。

「その4」へつづく。

関西ぶらり旅 その2:ふたつの遺構

2010年02月14日 22時19分45秒 | たびろぐ西日本。

山陽電鉄網干線を完乗した後、分岐駅の「飾磨」まで戻って本線に乗り換えて、
終点、「山陽姫路」駅に到着。これで山陽電鉄完乗です!

って、本線の残りの区間をサラッと流しちゃいましたが、それにはちょっとした訳が。
それは、終点の山陽姫路に到着する直前に目にした光景。
あまりのインパクトの強さに、それまでの景色が飛んでしまったのです。
今回、それを見るのが目的のひとつでもあったので、駅を出てまっすぐその方向へ。
そして、目にしたのがこれでした!


細い路地に並ぶ建物の、向こう側に見える「塔」のようなもの。
実はこれ、「向こう」にあるように見えますが、「向こう」ではなく……、


なんと、建物の「中」からニョキッと生えている「橋脚」だったのです。
その正体は、以前コメントで教えていただいた「姫路モノレール」の廃線跡。
姫路駅から手柄山にある「手柄山」駅を結んでいた、途中駅が1つだけのとても短い路線で、
昭和41年の開業からわずか8年ほどで休止、その後廃止となった路線だそうです。
8年とはいえ、その間ここをロッキード式のモノレールが走っていたのかと思うと、
単純に「すごい!」というのが感想。この建物の中、いったいどうなってるんだろう??
簡単に撤去できそうにないからこそ、現代まで残った遺構ですね。シュールだ。


あまりのシュールさに圧倒されつつ、ふと横を見ると、そこにはこちらも歴史を感じる遺構がありました。
たぶんこれ、山陽電車の旧高架線の橋台。
以前はJRの上を走っていた山電が、JRの在来線の高架化に伴い、
そのままの高さでは交差できない、ってことで高架の新線を敷き直したんですね。
いちばん奥に見えるのが新幹線、その手前が在来線、そして上に見えるコンクリートが現在の山電。
いままでと上下逆転しちゃった2つの路線。
長い間がんばってきたこの遺構、あれから1年近く経ってるし、もう撤去されてしまったかなぁ。


さて、モノレールの軌道に沿って歩いていくと、
なんと!建物の中へと線路が吸い込まれていってるじゃないですか!
これが途中唯一の駅だった「大将軍」駅跡。
高層住宅の途中階が吹き抜けになっていて、そこにレールとホームがあったんですね。
あまりの斬新さに、ここでも圧倒されるわたし。実際に目にすると迫力あります。


建物の反対側で一旦は分断されるんだけど、その先に残るレールに向かって歩いていったら、
今度はこんな素敵な煉瓦造りの建築物に出会いました!
こちらは「遺構」ではなく、現役の建物。色素メーカーが所有するもののようでした。
いかにも昭和初期に造られたものという雰囲気の佇まい、これには感動。


船場川を挟んで、レールと向き合う煉瓦の建物。
モノレールが走る光景を知っている大先輩なわけですよね。すごいよなぁ。
重要文化財級の景色を眺めていたら、新幹線の下をくぐって走るモノレールが見えた気がしました。


もうちょっと歩きたかったけど、今回の廃線散歩はここまで。
モノレールという存在のおかげで、歴史あるものたちに出会うことができました。
近い将来、終点の駅があった手柄山公園の施設が一般公開される計画があるらしく、
この散歩の数ヶ月後に、手柄山に当時のまま今も眠るモノレールの車両が公開されたんだそう。
近ければ見に行きたかった~!全体像がお披露目となるのをいまから楽しみにしたいと思います♪

「その3」へつづく。