さて、中央本線・篠ノ井線・大糸線・北陸本線と乗り継ぎ、
直江津までやってきました。
そろそろゴール目指して、今度は信越本線へと入っていきます。
この信越本線の長野方面は、山越えの厳しい路線。
ここからお世話になった車両が、こちら。
夕陽を浴びて黄昏る115系。いやぁ、国鉄型づいてますなぁ。
同じ系列の113系は、東海道線や横須賀線でなじみの深い車両でしたが、
現在では残念ながら撤退してしまっているので、
こうして懐かしい車両に会えるのはうれしいものです。
車内の化粧板やシートモケットはリニューアルされてましたけどね。
直江津駅の改札を入ったところで駅弁を買い込み、いざ出発です。
さすがに夕方ともあって、始発の直江津ではそれほど多くなかった乗客も、
すぐに帰宅の高校生で、車内はいっぱいになりました。
そして、信越本線で唯一のスイッチバック駅、「二本木」に到着。
といっても、どうスイッチバックしていくのか、
いまいちよくわからなかったんですよ~。え?どっち向いてるの??って。
いったん本線へと入り、バックして駅へ入る、という感じなんですね。
だんだんと山を上っていってるのが、こうした駅でもわかります。
新潟県側の最後の駅、「妙高高原」駅まで来ると、
それまでたくさん乗っていた高校生も、ここでほとんど降りていきました。
ボックス席の窓側に座ってたんですが、
外からの冷たい空気が鉄板を通して伝わってきました。寒かったなぁ~。
長野県へ入ると、あたりはもう真っ暗。何も見えません。
さすがに1日の疲れが出てきました。朝早かったし、ずっと列車に揺られっぱなしだし。
ちょっとウトウトして気がつくと、長野に近付いたせいか、
微妙に車内が混んできていました。
直江津から1時間半、列車は終点「長野」駅に到着。
ここまで来ると、ほんとにグルーッと回ってるなぁ、という気になってきます。
せっかくここまで来たんだからと、以前訪れた長野電鉄を見に行ってみました。
記念の入場券を購入し、ホームへ下りてみると、
そこにいたのは、元日比谷線の「マッコウクジラ」かと思いきや、
東急田園都市線からお嫁に来た8500形。すっかり主流になっているようでした。
この姿といい、走り出しの音といい、渋谷かどっかにいるような錯覚に(笑)。
とても長野にいるとは思えない!という感じでしたね~。
以前乗った、特急車両の
2000形にも会いたかったんですが、
もう走っていない時間帯だったので、残念ながら会えずじまい。
そうこうしているうちに、もう帰りの列車の時間になりました。
長野からは、新幹線を使うことに。さすがにここまで来ると、もう在来線はキツくて(苦笑)。
しかし、乗り心地は快適でも、この新幹線によって失われた路線があると思うと、
やっぱり寂しい。特急「あさま」、長野出張のときに使った思い出がありますからね。
北陸新幹線が全通したら、今回乗った路線のうち、
どれほどの鉄路が失われるのでしょうか。
どんなに便利になろうとも、やっぱり「新幹線」を好きにはなれないのです。
みんなで楽しく歓談してるうちに、新幹線は「大宮」駅に到着。
ここで青さんとはお別れ、それぞれの駅へと帰ります。
もちろん、一度通ったルートを通らずにね!
いやぁ、あっという間でしたが、かなり内容の濃い1日でした~。
一筆書き、やろうと思えば日帰りでできちゃうもんですね。
また機会があったら、時刻表とにらめっこして1本の線を引いてみたくなりました。
そしてこれから先も、こうして線を引ける鉄路が残っていくことを、
願わずにはいられない、そんな1日となりました。