はるかのひとりごち。

のんびりと旅レポお届け中~。

「日本一」で道東の旅'10秋 その2:代表銘菓

2011年06月29日 22時28分18秒 | たびろぐ北海道。

前日の晩、危うく喰いっぱぐれそうになりましたが、
大逆転(?)で美味しいお寿司を食べたステラプレイスに、翌朝早くにまたもややってきました。
といっても、朝ごはんを食べに来たんじゃないですよー。
ここ札幌駅から、今回の旅がいよいよ始まります!
羽田初便じゃ、この時間の列車には間に合わないので、今回は前日の晩に札幌入りしたんですけど、
前夜から雨降りで、この日の朝もなんだかグズグズとした天気。ちょっと残念。
でも、まだこのときはそれほど寒さもなくて、快適な気温でありました。
さて、乗りたかった列車はというと、


こちら!特急「スーパー宗谷」稚内行き。
札幌からJR函館本線で旭川と、そこから先は宗谷本線の終着駅、稚内までを走る特急です。


シュッとした細面(?)のお顔がかっこいい、キハ261系気動車が今回最初の乗車車両。
ちなみに、「スーパー宗谷」って、気動車特急の中では日本一の距離を走る特急なんです。
いきなり旅の序盤で「日本一」が登場!


最初の記事にもチラっと書いたけど、北海道に上陸したのがほぼ3年ぶり!
ほんとに久しぶりだったので、やっぱりこれが食べたくなった!(笑)
わたしにとって、北海道といったらセイコーマートの「しっとり豆パン」
変わらぬお味にホッとしながら、もひとつ仕入れた小さな駅弁で朝ごはん。


豆パンと駅弁をつまみながら、列車は終点稚内へ向けて走り出しました。
しばらく走ったところでふと車窓を見ると、空が明るくなってきたー!!
ほんのちょっとの間ではあったけど、青空がチラッとでも見えるとうれしくなりますね☆


そして列車は、途中「滝川」駅に到着。というわけで、ここで途中下車。(!)
稚内にはこの後の列車でも行けますからね、ここでちょっと街歩きをしてみようかと。


降り立ったホームで、とっても素敵な自販機コーナーと遭遇!!
なんと、「いい日旅立ち」と書いてあります。わー、たまんないなぁこういうの!!
最低でも、30年はここにいらっしゃるんじゃないかと。素晴らしい。
初っ端から旅気分全開。こういう出会いが旅を楽しくさせるんですよね。
これで「ディスカバージャパン」とか見つけちゃったら大変なことになります。(←懐古趣味)


早速、駅の外へ出てみました。これまたいい雰囲気の駅舎。
この造りはけっこうあちこちで見かけますけど、いいですね。歴史を感じさせます。
やっぱり「JR」ではなく、「国鉄」の文字のほうが似合いそうです。

まだ少し早い時間で、静かな商店街を歩いていると、
ちょっと懐かしい感じの消火栓や、重厚な造りの蔵なんかを見つけたりして、
のんびりとまた駅の方向へ戻っていくと、



うん??なんだこれ???




モンモオ??

なんかモオ(?)、このかわいらしいフォントといい、この言葉の響きといい、
ものすごーく気になっちゃったので、のぼりのお店「おかだ」さんに寄ってみました。

「モンモオってなんですか???」

と伺ったところ、バターを使った白餡の焼き菓子とのこと。(だったと思う)
そういやのぼりに「代表銘菓」と書いてあります。これはモオ買うしかないです。


日持ちがしないってことで、自宅用のみの購入だったんですけど、
このレトロな包みがかわいらしくて、お店で見た瞬間に気に入ってしまった。
大臣賞も受賞されてるお菓子ですよ。期待は膨らみます。


袋から取り出してみると、思ってたのとはちょっと違った印象。
シャトレーゼのあの銀紙に包まってた「梨恵夢」みたいのかと思ってたんだよね。
ちょっとポッテリとしたかわいらしい形をしてます。


ひと口食べてみると、これがとっても優しい甘さでウマいっ!!!
ほんとにバターがたっぷり効いていて、和菓子のような洋菓子のような。
これはねー、いくつでも食べられそうな美味しさでした。
そう、「モンモオ」の名前の由来は、牛さんの鳴き声からだそうな。なんてかわいらしい響きなんだろう。
街歩きしたからこその、滝川の代表銘菓との出会いでした♪

「その3」へつづく。

「日本一」で道東の旅'10秋 その1:前夜祭

2011年06月24日 22時37分13秒 | たびろぐ北海道。

これまた、ずいぶん前の話になりますが、
昨年の秋に出かけてきた、道東の旅レポを書いていきたいと思います。

帰ってきてすぐの記事にも書きましたが、
「やってみたかったコト」と「行ってみたかったトコ」の2つを叶えるために出かけてきました。
季節はまだ秋なのに、後半には北の大地に冬がそこまでやってきているのを感じたりして、
そんな北海道へ向かう前からすでに、ヒヤヒヤモノの事態が起きようとは…。(^^;;

今回の旅は、朝早くから移動したい行程だったので、前の日の夜から札幌入りすることに。
札幌の友人と、久しぶりに晩ごはんをいっしょに食べたかったので、
前もって予約していた便よりも早い便に振り替えができればいいなと、
仕事終わったあと、急いで羽田へ向かったんです。
おお!間に合ったー!!と思いきや、1本前のエアドゥ便がなんと千歳を50分遅延で出発予定とのこと。
結果的には、予約していた便より羽田を飛ぶのが遅くなるという事態に。
うわぁ、これ、無理して1本前を予約してなくてよかったー!おかげで所定の便満席!!
ということで、結局予定通りに飛ぶことになりました。もちろん、札幌着も最初の予定通り遅い時間。
友人との晩ごはんもキャンセルとなりました。残念。


新千歳空港から快速エアポートに乗って、札幌に到着。
とりあえず晩ごはん!と急いで宿にチェックインして、急いでステラプレイスへダッシュ!!
でも、こんな時間で開いてるお店あるかなぁ…、と不安でいっぱい。
せっかくだから北海道のウマいものを!とか言って、腹ペコで向かったがいけなかったかぁ。
下にあったレストラン街の写真を見つつ、どっか開いてますように!と祈りながら上へ上がっていくと、


ありましたー!回転寿司の「花まる」さん♪
ラストオーダーまであんまり時間がなかったけど、コンビニ晩ごはんを回避できただけでも感謝です。
ここ、後から知ったんですけど、普段はけっこうな行列のできるお店だそうです。
ごはん時には2時間待ちとかも当たり前なんだとか。遅い時間でラッキーだったかも。


さあ、ここでチーム鮭好き(?)っぷりを如何なく発揮していきますよ(笑)。
絶妙な炙り加減の「炙りサーモン」は、身がプリップリでウマかった!!
そして、「中落ちサーモン」なんて、口に入れてすぐにトロけました。あまりのウマさに腰が砕けました(笑)。


めずらしいところでは、「生さば」なんぞを。〆てない鯖って、あんまり食べないけど美味しいのね。
脂が乗ってるんだけど、全然しつこくないので、ペロッといただけます。
そして、茶色いプチプチは「たらば蟹の外子」だって。これがまたウマかった!
地元の回転寿司屋では、あまり見かけない(んじゃないかな)ネタを食べられるのがうれしい♪


そして、鮭に始まり鮭に終わる。〆はやっぱりこれでしょう。「秋味」。
オススメです、といわれるだけありました。脂が乗ってて身がシットリしていて、
鮭の甘みや旨みが口いっぱいに広がります。さすが旬だけあるなというお味。シアワセ。
さすが北海道、回転寿司屋さんのレベルの高いこと。しかも安いんだから素晴らしい。
北海道入りして、いきなりノックアウトの晩ごはんでした。お腹減らして飛行機乗ってよかった!(笑)

さあ、いよいよ翌朝から、いつもながらの移動がメインな旅の始まりです☆

「その2」へつづく。

残りのきっぷで夏の九州'10 その13:運命の出会い

2011年06月12日 23時13分29秒 | たびろぐ九州。

歴史ある日田の酒蔵で涼を取ったところで、自転車での散策再開です!
涼は取ったけど、あっという間に強い日差しに負けてしまいます(笑)。
って、笑えないくらい暑かったー!でもこの街並。好きじゃなきゃ回れないな(笑)。


スイーツ屋さんや雑貨屋さんなど、見て回るのに楽しい古い建物が並んでます。
ふと気が向いて入った脇道で見つけたのが、こちらの看板。
おおっ!東京芝浦電気!!この看板があるということは、電気屋さんなんですね。


思わず中へ入りたくなるような間口。嘉永~安政年間に建築された建物だそうです。
入口のベンチも重厚感があって無骨だけどオシャレ。街並のひとつひとつが絵になってます。素敵♪


表通りに出るところにあった足元の標識。「とまって」と書いてあります。なんか優しい☆
そういえば、日田は下駄も有名なんですよね。
実はひとつ欲しくていろいろ見て回ったんだけど、どうしてもこれ!と決めきれなかった。
今回は縁がなかったということで、次回に持ち越すことにしました。


そしてまた脇道に入る。そしたらこんな水路発見。はぁ~なんか生き返る~(笑)。
すぐ横に建つ蔵のなまこ壁も、涼しげに見えてきます。


その先に、大好物(?)の古い洋館を発見!!これは素晴らしい!!!
入口の表札には、「船津歯科医院」とありました。
さすがに現役の歯医者さんではないそうですが、大正3年に建築されたという木造セメント瓦葺きの3階建て。


入口脇のタイル張りにも目を奪われたんだけど、もっと気になったのがこの2階部分。
窓の周囲の壁を洗い出しで吹き付けているところや、左右の部屋の窓ガラスの模様が違うとこが素敵!
3階部分は後から増築されたものなのか、それともこだわって違うコンセプトで造られたのか。
しばらくジーッと見てても飽きませんでした。あはは。

他にもたくさん、素敵な瓦葺きの建物や洋館があったんですけど、
こういうとき自転車って、写真撮るたびに降りなきゃいけないから不便(^^;;
ゆっくりじっくり見るのなら、やっぱり歩いたほうがいいですね。


そして、日田を訪れるのなら手に入れたいなぁ、と思ってたものがもうひとつあって。
あちこち走り回ってたとき、真っ白な壁が眩しいこちらのお店に出会いました。「小鹿田焼 大原」さん。

引き寄せられるように入ってみると、とってもオシャレにディスプレイされたお皿や湯呑が並んでいました。
「小鹿田焼(おんたやき)」というのは、日田で古くから伝わる焼物。
ちょうど日田へたどり着く途中に通ってきた「英彦山」辺りに伝わる「小石原焼」から伝わったとされていて、
飛び鉋(とびかんな)といわれる模様が特徴の焼物です。
もしもいいものが見つかったら、ぜひ連れて帰りたいと思ってたんだけど、
見つけてしまったー。手に取った瞬間、ものすごくしっくり来たんです。


他でもあちこち見て回ったけど、
汗だくになりながら限られた時間で立ち漕ぎ(笑)しながら見て回ったけど、
絶対的にこれでした。運命の出会いでした。大ゲサだけど(笑)。
こちらの奥様もとっても素敵な方で。いまも毎日使ってますけど本当にいい出会いでした。
なんというか、土が優しいのかなぁ。不思議なほどに手になじむんです。
帰ってきてから調べてみたらこちらのお店、訪れる数日前にオープンしたばかりだったみたい。
出会えてよかったー!ものすごく暑い日だったけど、充実した散策になりました!

さて、そんな日田の町とも、そして九州ともそろそろお別れです。

「その14」へつづく。

残りのきっぷで夏の九州'10 その12:天領日田の酒蔵

2011年06月09日 22時15分38秒 | たびろぐ九州。

日田のご当地グルメ「日田やきそば」をいただいたあと、日田豆田の街を散策することにしました。
「豆田上町通り」をチャリで進んでいくと、通りのおしまいのところで「杉玉」を発見!
これがあるということは???



さかぐら~♪




お酒に弱いクセに、味は大好き♪というワタクシ(笑)、
ただでさえうれしい出会いだったんですが、感動だったのはこの佇まい!!
ここ日田豆田の街並は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているそうで、
古くからの建物がそのままの姿で残っている素敵な街並なんです♪
ちなみに、日田やきそばをいただいた「宝華」さんは、明治前期の建物だそうな。
ここにたどり着くまでにも、興味深い建物がたくさんあったんですが、
この薫長酒造さんは、江戸時代~大正時代に建築されたものなんだそうです。瓦屋根がすごい。


せっかくなので、中を見学させていただくことにしました。
風通しのいい通路からも、歴史を感じることができます。厳かで落ち着いた雰囲気。


通路を抜けると、立派な酒樽が迎えてくれました。
この日の朝、博多を出たときはちょっと曇行きが怪しかったけど、この頃にはすっかりいい天気で、
ふと敷地の中から空を見上げると、


真っ青な空に、「酒は薫長」の文字がある、年季の入った煙突が聳え立っていました。
思わずポカンと口を開けて見上げるわたし。いいですね~、こういう光景。


さらに奥へ進むと、きれいな陶器の酒樽が置かれていました。
これ、陶器ということは、けっこう歴史あるものじゃないのかなぁ。
「薫長」は日本酒の銘柄なんですが、「薫露」は焼酎の銘柄。
ここでは日本酒と焼酎が造られている蔵元なんですね。


その先には、「薫長酒造資料館」がありました。入口には「文政九年(1826)建築」とあります。
計算してみたら、なんと185年前の建物!!ひゃー!!これは入ってみるしかありません。


ものすごーく急な階段を上がっていくと、そこには酒造りで使われた道具が所狭しと飾られていました。
ただね、この日ものすごく暑くて、じっくり見て回れなかったー。ごめんなさい。


暑くて暑くてポーッとしてきたので(危)、入口にあった「アイスクリーム」の文字を思い出し、
併設のカフェ「旅の舎 sakabayashi」へ入ってみることにしました。
いくつか種類はあったんですが、やっぱりここでいただくのならこれは外せないよねー。
酒蔵オリジナルの「吟醸アイスクリーム(赤米入り)」!


薫長の生酒と大吟醸酒粕が練りこまれてるそうで、さらにお酒で炊き上げた赤米入り。
いただいてみると、上品な甘さでほのかに日本酒の香りがして、これ美味しい!!
サッパリしてるんだけど、お酒の甘みがしっかりあって、美味しかったなぁ~。
ポーッとしてたのが、このアイスのおかげで一気にクールダウンできました(笑)。
これ、また食べたいなぁ♪


ヒンヤリ酒蔵スイーツで復活したところで、向かいにあったショップに立ち寄り、
いくつかおみやげを手に入れてきました。
お酒は瓶だとどうしても重くて持ち帰りがツラいので、コレクション用にワンカップと、
こちらのお猪口をゲット。もちろんこちらもコレクション用(笑)。


そして、いつの間にかすっかりハマってしまった「通い袋」。
結局保存用になってしまう傾向にありますが(笑)、旅の思い出をしまっておくにもよさそうだよね。
それと、酒粕あめ。この飴が疲れたときにいいんですよねー。旅の疲れも癒してくれました♪

 
そしてそして、荷物になると言っておきながら、ついつい誘惑に負けて買ってしまった!(笑)
しっとりとしたスポンジに、たっぷりとお酒が染み込んでる「吟醸ケーキ」。
もうね、封を切った瞬間、いや、箱を開けた瞬間だったかも??
日本酒のいい~香りが広がっちゃってました。美味しかった~♪
天領日田の歴史ある蔵元が醸し出す雰囲気に、すっかり酔わされたわたしなのでした(笑)。

「その13」へつづく。

残りのきっぷで夏の九州'10 その11:昼ごはんは日田名物

2011年06月05日 23時02分48秒 | たびろぐ九州。
田川後藤寺駅から日田彦山線に乗り、「日田」に着いた頃にはお腹ペコペコ(笑)。
朝、博多を出てからずっと列車に揺られてきただけなのに、ちゃーんとお腹は減るんですよねー(^^;;
この辺りではいちばん大きな駅の日田の街を、せっかくここまで来たので散策することにしました。
この2階建ての日田の駅舎、いかにも国鉄っぽい感じがいいですね♪

日田市内へ行くにはちょっと距離がありそうだったので、駅前のレンタサイクルを借りて出かけます!
とりあえずは昼ごはん!と自転車を走らせ進んでいくと、きれいな街並が見えてきましたよ。
そこで見つけたのがこちらのお店。ラーメン屋さんのようですが、
気になったのが店先にあった黒いノボリ。


写真じゃひっくり返ってますけど(笑)、なにやら「やきそば」の文字。
やきそばといえば富士宮や横手など数あれど、ここ日田にもご当地焼きそばがあるんですね!
ここまで来て、食べないわけにはいきません(笑)。というわけで、ドキドキしながら入ってみました♪

店内はこじんまりとしていて、テーブル席がひとつ?と小さな小上がりにひとつ、
そしてカウンターといった感じ。お昼時でけっこう混みあっていたので、カウンターへ。
そして、お目当てのやきそばがやってきました♪



ドンッ!

いやぁ、これがけっこうボリューミー!!
具のメインはもやしさんでしょうか。お肉も入ってましたが、とにかくすごい迫力。
いただいてみると、ガッツリいくにはちょうどいいくらい、麺がしっかりとした食感で、
ソースもちょうどいい絡み具合で、腹ペコにはピッタリの昼ごはんでした~♪
で、うちの同居人はなにを頼んだのかというと、





やきそばライス

これって!!主食に主食じゃないかっ!!(笑)
どんだけガッツリいけば気が済むのだよ、というくらいボリューミーでありました。
もちろん、ペロッと完食(笑)。いきなりそのボリュームにやられた日田の昼ごはんでした(笑)。

「その12」へつづく。

残りのきっぷで夏の九州'10 その10:夜明けまで

2011年06月02日 21時43分07秒 | たびろぐ九州。

さてさて、新飯塚からJR後藤寺線で4ヶ月ぶりの田川後藤寺駅のホームに降り立ったわたしたち。
ここでもまたもやピタピタの接続で、こちらの黄色いディーゼルカーに乗り換えです。
ここからは、「残りは次回の旅にとっておこう」と宿題にしておいた「JR日田彦山線」の旅の続き。
まさかこんなに早く再訪するとは思ってもみなかったけど(笑)、きっと縁があるってことだよね♪
旅名人きっぷ、ここまで寄り道ナシで大活躍しております(笑)。


しばらくは車内混雑していて、なかなか自由に写真を撮れる状況じゃなかったんですが、
かつてJR上山田線の終着駅だった「豊前川崎」駅を過ぎ、
前回の旅でチラッと触れた、同じ日田彦山線の「香春」駅から分岐していた旧国鉄添田線の終着駅「添田」を過ぎ、
3年ほど前に新しく誕生した、道の駅超最寄駅の「歓遊舎ひこさん」を過ぎた辺りの車窓が素敵でした。
真夏の暑さではあったけど、稲刈りの始まる時期でもあったのね。
ほんの少しだけ、秋の気配を感じたりして。いいねぇ、こういう牧歌的な風景。


そして列車は、「彦山」駅に到着。霊山「英彦山」の入口の駅ですね。
英彦山神宮の赤い柱を模した木造駅舎は、大きく広がる赤い屋根が見事。
ここはできることなら外に出て、ゆっくり駅舎を見たくなる駅です。
ここに限らずではあるけど、日田彦山線も素敵な木造駅舎の路線だったんですよね。
いまでは解体されてしまったり、新しく建て替えられたりしている中、
彦山の駅舎は開業以来の姿をいまも残してるんだとか。このままずっと残ってくれるといいなぁ!


駅舎が雄大なら、景色も雄大。高台から見下ろす車窓に心が洗われる思いでございます。
こうやってノンビリ眺めることができるから、鉄道の旅はやめられないのよね。


しばらく走ると、なにやらホームにハタハタとはためくなにかがある駅に到着。
あれってどう見ても、


黄色いハンカチ。

だよねぇ。なんでこんなとこに???まるで夕張みたいじゃないの。
気になったので、帰ってきてから調べてみたら、
「幸せの黄色いハンカチ」にご出演されていた高倉健さんのお父様がその昔、
ここ「大行司」駅のすぐそばにある宝珠山炭鉱で働いていらっしゃったそうで、
健さんも幼少の頃に、この駅を利用されていたことがあるってことで、
このような黄色いハンカチを飾ったんだとか。なるほどそれでなのね。
この写真を見るとなんとなくわかるんですけど、ホームが高い位置にある駅のようです。
下にある駅舎や駅前の広場に、思わず降りていきたくなるなぁ。いつかまた訪れたい駅です。


お隣の「宝珠山」駅に着いてビックリ。ここ、九州で唯一の「県境の駅」なんですねー!
ここまでは福岡県、いよいよここから大分県へと入ります。
やー、この日の朝、博多を出て3時間。ほぼ列車に揺られっぱなし。っていつものことか(笑)。
で、ホームの途中に県境があるってことは、そのしるしが何かしらあるはず。
ということで、去り行くホームに目を凝らし、撮影準備オッケー!!
撮るぞー。撮るぞー。まだかな?もうちょっとかな??えいっ!!


パシャッ!



早かったー!

たぶんね、目印の標はちょうどこの横くらいにあったんじゃないかと思う(笑)。
カメラが次のシャッターチャンスに復帰する頃には、はるかかなたへ。残念!!


そして、お隣の「大鶴」駅の駅名板には「大分県」の表示が。
いよいよこの列車の終点と、日田彦山線の旅の終わりが近付いてきました。


今山駅を出て、しばらく走ると、進行右手からJR久大本線の線路が見えてきました。
そして列車は、


「夜明」駅に到着!黄色い列車は「日田」行きですが、ここ夜明までが日田彦山線なんです。
というわけで、前回の旅の「城野」-「田川後藤寺」間の乗車も含め、今回で完乗!!


夜明から久大本線に乗り入れた黄色い列車は、
田川後藤寺から1時間10分ほどで、終点「日田」駅に到着です!ああ、やっとここまで来たぁ。
このままのイキオイで、久大本線制覇!!といきたいトコですが(笑)、
せっかくなのでここでいったん鉄路から離れ、街歩きをしたいと思います♪
しかし、列車に乗ってるだけなのに、お腹が空いてくるのはなぜだろう??(笑)

「その11」へつづく。