はるかのひとりごち。

のんびりと旅レポお届け中~。

MRで行こう!その11:伊万里でランチ

2007年05月31日 22時23分47秒 | たびろぐ九州。
さて、またまた大きく寄り道をしちゃいましたが、
長崎・佐賀の旅レポへと戻りま~す!って、どこまで行ったっけ??(苦笑)

えーっと、松浦鉄道に乗って伊万里駅へとたどり着いたとこまで書きましたね。
どんどん悪化していく自分の体調に手を焼きつつ、
とりあえずお昼ごはんで体力を取り戻そう!!と、駅前を歩いてみることに。
駅から通りをまっすぐ進んでいくと、視線の先にこんな看板を発見。


伊万里牛??

体調悪いんだから、なにかあっさりしたものを、
なーんて考えが、吹っ飛んでいくのがはっきりわかりました(笑)。
というか、まともな判断ができてなかった、ってほうが当たりかも。
なんかこれ見た瞬間、ギュウが食べたくなっちゃったんですよね。
でも、ここで牛肉をお持ち帰りしてもしょうがないしなぁ、
と他のお店を探そうとした次の瞬間、




向かいにこちらのお店の直営レストラン、「さかき」さんがあるのを発見!
とりあえず、食べる食べないは別として、引き寄せられてみました(笑)。

すると店頭に、

今週のサービス定食
2:30迄
ポークステーキ
甘酢唐あげ
コーヒー付
¥700


なんてお品書きがあるのを発見。あらこれ、ずいぶんお値打ちじゃないの~。
お肉屋さんのメニューなら、味はきっと間違いなし!というわけで、
入ってみちゃいました!!風邪引いてるのに!!(笑)

正直、なにかモノを食べられる状況ではなかったはずです。
でも、「肉」が食べたい、って思ったのは、きっと本能だったのかも(大ゲサ)。
とりあえず、初心忘れるべからず!ということで、
わたしがアメリカンハンバーグ(←伊万里牛じゃないじゃん!!)、
同居人が店頭のお品書きにあった「サービス定食」を注文。


こちらがハンバーグ。とにかくやわらかかった~♪
肉汁ジューシーだし、黙々と食べた記憶があります(笑)。
温かいお味噌汁も、体に染み渡ったなぁ~。
お新香といっしょに高菜が添えられてたのが、九州っぽいかも。

で、こちらが「サービス定食」。↓


うわ!!!

なんと!!メインのポークステーキが、チラッとしか写ってない…。
ごはんと味噌汁がメインかよっ!!!(笑)
いやぁ、久しぶりの大失態です。これ、帰ってきてから気付いたもの。
それだけ、具合悪かったんでしょうね、わたし。

でも、お味のほうは豚肉がやわらかくておいしかったですよ~。
唐揚げもひと口もらったけど、甘酢が絶妙に絡んでてウマかった!
具合悪いからって無理にあっさりしたものじゃなく、
食べたいもの食べればいいってことが、今回よーくわかりました(笑)。


お店を出てから気付いたんですけど、
向かいのお肉屋さんの壁から、ニョキッと牛さんがコンニチハしてる!!
伊万里でおいしいお肉を食べたくなったら、この牛さんが目印かも!(笑)
体調不良にもかかわらず、かなり満足できたランチでした♪

「その12」へつづく~♪

MRで行こう!その10:MRの車窓から その2

2007年05月25日 23時52分46秒 | たびろぐ九州。

それでは、長崎・松浦鉄道の旅レポへと戻ります!
さぁ~、早く書き終わらないと、思い出せなくなるぞぉ。(と、自分にプレッシャー)

佐世保からMR線に乗ったわたしたちは、
本土最西端の駅「たびら平戸口」駅へと到着。
駅の周辺を散策しているうちに、次の列車の発車時刻が迫ってきました。
ここからまた、伊万里行きの列車に揺られる旅がスタートです。


元々、移動がメインな旅をするわたしですが、
行きの機内で引いた風邪が、この辺りからだんだんとヒドくなっていって、
めずらしく、列車に乗ってるのがツラくなっていきます。
ボーッとした頭で車窓を眺めていると、
「御厨(みくりや)」駅を過ぎたあたりから、海が見えてきました!
海が見える路線って気持ちいいよね。ちょっとした気分転換になりました。
遠くに見えるのは、なにかの工場?


車窓から見えたのはこちら。九州電力松浦発電所
ほどなくして、「松浦発電所前」駅に停車。
さすがに平日の昼間、乗り降りする人はほとんどいなかったような。
ここ、お隣に電源開発の発電所も見えましたけど、なんかすんごいデカかったなぁ。


そして列車は、お隣の「松浦」駅に到着。単線のMR線は、ここで反対列車を待ちます。


伊万里方面からやってくる列車を待つ間、
ちょっとホームへ降りてみると、こんなチラシが貼られているのを発見。
新型車両がデビュー(デブじゃないよ)したばかりだったんですね~。
写真を撮ってるときは何度か見かけたんですが、
結局この日は、最後まで乗車することはありませんでした。次回??


そして、たびら平戸口に引き続き、ここでも国鉄時代?の琺瑯駅名板を発見!!
ちょっと錆付いてはいるものの、かなり程度はよさそうなのがうれしいです。
作られた「昔」ではなく、本当に時を重ねてきたものだけにね。


松浦駅を出発し、しばらくずーっと海沿いを走るMR。
シンドくなってく体調を気遣うかのような、美しい眺めが続きます。
一瞬サヨナラした海が、また目の前に広がったあたりから佐賀県へと入り、
福島口駅を過ぎた頃、海の向こうに何か不思議なものが見えました。
でも、ダル~くなっちゃってたから、あんまり気にとめなかったのね。
すると突然、ものすごい物体が目の前に飛び込んできました。


蔦がビッシリと絡みついた壁、建物の内部が明らかに筒抜けの窓、
向かって右手へと続く細い柱群。
どうみても、かなり歴史のある古い工場跡のようです。なんだこれ??
もっと早くに気付いてれば、もうちょっとマトモな写真が撮れたんだけど、
まさかずいぶん先に見えてた細い柱の前を、列車が通るとは思ってなかったもんね。

ここ、気になって帰ってきてから調べてみたら、川南造船所という工場跡なんだそう。
もともとはガラス工場だったそうですが、戦時中は人間魚雷も作っていたという、
悲しい歴史を持つ建物だそうです。
そんな古い建物が、長い時間を経てもこうして残っていることがすごい。
廃墟そのものが好き、というわけではないけど、過去栄えた跡を見るのは好きなので、
ちょっと遠巻きでもいいから、いつかゆっくりと見てみたい建物ですね。
ただ、柵の中に作業車?が止まってたのが、ちょっと気になりますけど…。


貴重な物件の発見で体力を消耗し(笑)、グッタリしているうちに、
この列車の終点、伊万里駅に到着です!たびら平戸口から約1時間10分の旅。
ここからMR線の終着駅、有田駅を目指しますがその前に、
体力を回復させるべく、ウマいものを探しに駅前を歩いてみることにしました~。

「その11」へつづく~♪

南の島から帰ってきました!

2007年05月24日 23時50分22秒 | たびろぐ沖縄。

昨夜遅くに、那覇から無事に帰ってきました~。
今回の旅の目的は、こちらの写真のプロペラ機に乗ること。
石垣から、琉球エアコミューター(RAC)BN-2B
通称「アイランダー」に乗って、日本最南端の島、波照間島へ行ってきました!
こちらのプロペラ機、9人乗りのとってもちっちゃい飛行機です。
以前からずっと、乗ってみたい!と思っていた機種なんですが、
去年の終わり頃だったかな、石垣-波照間線がパイロットの退職とともに、
今年2007年の11月末で休止、という残念なニュースを聞き、
それなら、路線がなくなる前に、アイランダーで未踏の最南端の島へ行きたい!!
と、旅の計画を立てたのでした。

いざ搭乗!となったとき、こんなちっちゃくてほんとに大丈夫なのか??(失礼)
と、ドキドキだったんですけど、乗ってみるとこれが快適!!
というか、空中散歩という感じでほんとに楽しかったです。
しかも、うれしいハプニングなんかもあって、忘れられないフライトになりました。

そんなアイランダーで飛んだ波照間は、
お昼過ぎからピーカン!!肌に刺さる日差しが痛かった!!
いまだに腕が真っ赤です。お風呂に入るとピリピリして痛いのなんの(苦笑)。
でも、島のゆったりと流れる時間や風を感じることができて、元気を補給できました!
それと、今年1月以来の石垣と、2年ぶりの那覇の街もちょっと歩いてきたので、
アイランダー搭乗記と合わせて、また少しずつレポートしていきますね!

えー、早速書いていきたいとこなんですが、
その前に、先日の長崎レポの続きをお送りします!
なんとか旅に出る前に終わらせたかったんだけど、間に合わなかったぁ…。
今回の旅レポはちょっと先になっちゃいそうですが、お待ちくださいね~。


「目指すは波照間!その1」へ。

MRで行こう!その9:最西端の駅

2007年05月19日 23時00分15秒 | たびろぐ九州。

佐世保駅から伊万里行きのMR(松浦鉄道)に揺られ
「たびら平戸口」駅までたどり着いたので、途中下車してみましたよ。
ここは、改札口に掲げられた看板にもあるとおり、「日本最西端の駅」でした。
でした、というのは、沖縄モノレールが開業したことによって、
現在の日本最西端の駅は、「那覇空港」駅と変わってしまったのです。
でも、全国の鉄道と線路で繋がってる駅としては、ここが「日本最西端の駅」。
ここまでの行程が長かったせいか、ホームに降り立ったとき、
「到達した~!!!!」って気持ちになりました~。

そういえば、長崎ってもうひとつ「最西端の駅」があるんです。
それは、以前ご紹介したJR佐世保駅。こちらは日本中の「JR」の最西端。
JR最西端→日本最西端までやってきたというわけです。いやぁ、感慨深い。


駅舎のほうにも、こんなに大きな看板が掲げられてました。



もともと国鉄松浦線時代は「平戸口」という駅名だったそうですが、
第三セクターとして開業するときに、現在の「たびら平戸口」に改称されたそう。
お隣の平戸島へ渡る入口の駅だったので、「平戸口」なんですね~。


駅舎のすぐ脇には、「日本最西端の駅」の碑と、
日本の最北、最東、最南端(旧)の駅が表示された看板がありました。
そういえば、ヘンなきっかけで「日本の端の駅を目指そう!」なんて勢いついちゃって、
現在の南の「赤嶺」、西の「那覇空港」北の「稚内」東の「東根室」
そして、旧?最西端の「たびら平戸口」と、ここまでなんとかたどり着きました。
残すは現JR最南端の「西大山」駅のみ!早く行ってみたい~!!


そんな最西端の駅舎の中には、「鉄道博物館」なるものが併設されていました。
おお~、せっかくですからね、入って見学してみましたよ。


中には、松浦線時代のさよならヘッドマークから懐かしいサボなど、
たくさんの貴重な展示物が所狭しと並んでいました。
好きな人にはけっこうタマラナイ空間かも(笑)。
そうそう、こちらの駅では「日本最西端の駅訪問証明書」を発行してくれるのです。
もちろん迷わず購入。生月島に引き続き、またもや証明書系が増えました(笑)。


ホームへ戻ってフラフラ歩いていると、
なんと!!「ひらどぐち」と書かれた国鉄時代の琺瑯駅名板発見!!!
こういったものがそのまま残っているのって、ほんとにうれしい。
なんだかタイムスリップしたような錯覚に陥ってしまいます。


そして、ホームの下に横たわっていた、こんな「遺構」も発見!!
まだ平戸大橋が開通していない、船で平戸島へ渡ってた頃に使われてたものでしょう。
「連絡船」の文字が時代を感じさせます。まさしく「平戸口」だよなぁ~。


ベンチの脇にあったゴミ箱にふと目をやると、
うわぁ、こんなとこにも懐かしいマークが残ってるぅ~、と感動。
完全に時間が止まっちゃってます。急行「平戸」が来てもおかしくない感じ。
いいなぁ、好きだなぁ。こういう駅。
心地よい時間の流れの中で、次の列車を待つわたしなのでした。

「その10」へつづく~♪

MRで行こう!その8:MRの車窓から その1

2007年05月16日 22時26分06秒 | たびろぐ九州。

さて、佐世保駅を出発した松浦鉄道のディーゼル車両は、
以前、佐世保を訪れたときのレポで紹介した、
お隣の「佐世保中央」駅を過ぎるとすぐ、国道35号線を渡っていきます。
で、この国道を渡り切るとすぐに現れるのが、そのお隣の「中佐世保」駅。早っ!!
この間、わずか200mという、日本一短い駅間なんだそうですよ。
進んだ!と思ったら、もうブレーキ!って感じだよね??
国道挟んで両側に駅がある、ってすごいけど、
三セク後にできた、商店街の中にある佐世保中央駅と対照的に、
中佐世保駅はちょっと寂しげな佇まいでした。


現在の松浦鉄道には、三セクになってから新設された駅もあれば、
国鉄松浦線時代からの趣のある駅舎も混在していて、そんなのを見るのも楽しい路線。
こちらは、昭和40年代に大水害で廃止となった、柚木線の発着駅でもあった「左石」駅。
2つの線が発着していた駅だけあって、立派な高い屋根の駅舎が印象的で、
ホームの柱や改札も、昔のまんまって感じでした。
まるで時間が止まっちゃってる感じがよかったなぁ。こういう駅大好き。


対してこちらは、松浦鉄道が開業してからできた、その名も「大学」駅。
すぐそばに、長崎県立大学だったかな?があるそうなので、この名前みたいですけど、
なんと、神棚がホームにあるんですよ!!合格祈願??
このずっと先に、「今福(いまぶく)」駅というのがあるんですが、
そこと、ここ大学駅を結ぶ「合格祈願きっぷ」なるものも発売されてるみたいです!

松浦鉄道の車両基地がある、三角屋根がかわいらしい「佐々」駅を過ぎ、
高校野球でおなじみの「清峰高校前」駅のちょっと先あたりで、
窓の外をボケーッと眺めていたわたしの目に、
「あれはいったい何!!!???」といった物体が飛び込んできました!!
それが、こちら!!↓




しんかんせん!!!

見たところ、100系っぽいです。「グランドひかり」か??(笑)
ホンモノなのか、はたまたハリボテなのか??
どういった用途で使われているのでしょう???倉庫???気になる~!!!(笑)


先日紹介した、吉井駅と潜竜ヶ滝駅の間にある、竹筋の「福井川橋梁」。
車両の後ろから撮ったんですけど、やっぱり乗ってるとあっという間に通過!(笑)


その先にも、いくつか味のある橋が出現するこの沿線、
中でもこの橋、「江迎鹿町」駅と「すえたちばな」駅間にあるんですが、
前の日に平戸~生月へ行ったときに、下の国道を車で通って、
思わず、「すげー!!かっこいー!!」と叫んでしまった橋。(←ヘンな人)
ここ、平戸口に向かって微妙に下ってるのと、左にカーブがついてるんです。
しばらく眺めてても飽きることのなさそうな佇まいの橋だったので、
思わず、さりげなく前面にかぶりついて撮影しちゃいました~(^^;;


そして列車は、佐世保から1時間20分ほどで、「たびら平戸口」駅に到着!
全国の鉄道と線路で繋がってる駅としては、日本最西端の駅に到達です!!
せっかくなので、このたびら平戸口駅で降りてみることにしました~。

「その9」へつづく~♪

MRで行こう!その7:いよいよ乗車

2007年05月15日 23時28分16秒 | たびろぐ九州。

えー、ここまで来るのにずいぶんかかってしまいましたが、
今回の旅レポのタイトルにもある「MR」こと、
松浦鉄道に乗るときがいよいよやってきました~。

前日の晩、カレーを食べて調子が上向きになると思いきや、
やっぱり体調はどんどん悪くなっていって、
朝起きたら、そんなのはどっかに飛んでっちゃってますように!!
なんてささやかな願いは見事に打ち砕かれ、朝から絶不調だったわたし。
長丁場の松浦鉄道、ほんとに乗り通せるのか??と不安でいっぱいでありました。


でもね、せっかくここまで来たんだし、先のことを深く考えるのはやめよう~、
と、能天気モードに無理矢理持っていきつつ、エスカレータにてMR線のホームへ。
MRの佐世保駅は、JRと同じ構内にあって改札はありません。
そのままホームへと上がれます。
駅名板もJRのものと似た形で、「松浦鉄道」の表示がありました。
真ん中のイラストは、九十九島かな??


こちらが、今回お世話になったMRのディーゼル車両。
右側のJRのホームには、行きに博多から乗ってきた特急「みどり」がいましたよ~。


松浦鉄道は、旧国鉄松浦線を継承した第三セクターで、
長崎県の佐世保駅から、北松浦半島をグルーッと囲むようにして、
佐賀県の有田駅までを結ぶ、「西九州線」と呼ばれる長ーい路線。
なんと、全部で57駅もあるんですよ!こんな体調のときによりによって(笑)。
通しで走る列車はなく、途中の伊万里止まりがほとんどですが、
端から端まで乗ると、かなりの時間がかかるのは一目瞭然。乗りがいあるなぁ。
ちなみに佐世保-有田間は、JRの特急なら30分ほど。早いっ(笑)。

今回は佐世保駅の有人窓口にて、平日1日フリーきっぷ(2000円)を購入。
通しで乗ると、運賃が2290円なので、単純に片道乗っただけで元は取れます。
ちなみに、土日祝用のフリーきっぷは1700円と、もっとお得。


前日の夕方に上った弓張岳は、ホームから見るとこんな感じ。
そんな弓張に見送られながら、佐賀の有田を目指してMRの旅がスタートです。
ちょっと長くなりそうなので、車窓は「その8」へ続く~♪

MRで行こう!その6:イカスミ Sasebo Night

2007年05月12日 21時38分15秒 | たびろぐ九州。
佐世保での晩ごはんを、旅に出る前から楽しみにしていたわたし。
でも、行きの機内で、「なんか調子悪い」と気が付き、
時間が経つにつれ、どんどんノドの痛みやらの症状が悪化してきて、
夜にはもう、「佐世保バーガーなんて食べれません」状態に陥ったわたし。

旅に出て、何が楽しみって「ごはん」なのに…。


でも、とりあえずなんか食べないことには、力も湧きません。
といっても、食べたいものなんてサッパリ浮かびません。
そんな状態ですから、当然ウマいものアンテナも作動するわけありません。

もう、こうなったらコンビニでパンでも買って、部屋で食べるしかないか、
とボケーッとしながら歩いていると、ある店先のこんな言葉を発見。

「佐世保で一番辛いカレー」

「24時間営業」

ああ、こんな倒れる寸前のギリギリの状態にもかかわらず、
黄レンジャー魂は燃え尽きてはいなかったのです。(大ゲサ)
しかも、24時間営業の店って??
見たところ、普通の喫茶店のようです。
なぜ、そこに惹かれたのかは、まったく理解できませんが、
次の瞬間、ドアを開けてたわたし(笑)。

って、このお店、引戸なのね。(←ここでわかる方がいらっしゃるかも?>地元の方)


入ってみると、ちょっと奥行きのある、カウンターのみの店内。
と思いきや、「お2階空いてますからどうぞ」とテーブル席のある2階へ通されました。
メニューを見てみると、「佐世保で一番辛いカレー」以外に中辛があることを発見。
辛いモノが苦手な上に、こんな状態で「佐世保で一番辛いカレー」は危険と判断、
普通に中辛の「かきフライカレー」を注文。
同居人は、佐世保名物「ビーフシチュー」を選択。

待っている間、どんどん具合が悪くなっていきます。
なのに、なんでカレー?しかもかきフライまで??と、激しく後悔。
どこか、わたしの中で「まだまだ大丈夫」と思い込みたい自分がいたんでしょうねぇ。

でも、全然大丈夫じゃなくなっていきます。

「今すぐにでも、ここでいいから寝転がりたい」衝動に、何度も駆られました(笑)。
いや、いまだから笑えるけどね。ほんと死ぬかと思ったもの。
すみません!やっぱりいりません!!ってブッちぎって帰っちゃおうかとも思ったもの。
同居人が、「ビーフシチューと替えてあげようか?」なんて気休め言ってくれたけど、
どっちもコッテリしたものじゃん、と半ば投げやりモードだったもの。
食べる前にすでに、完全にノックアウトをくらってました。

自分との戦いが極限に達したとき、やってきました。かきフライカレー。


黒い。

あ、写真じゃそうでもないけど、黒かったんですよ。このカレー。
なんと、ここの「ブラック」さんのカレーには、イカスミが使われてるんだそう。
さすがの黄レンジャーも、見るのもキツいくらいダウン寸前だったんですが、
とりあえずひと口。


ウマい。


中辛だけあって、とってもマイルド。ほのかにイカスミのコクも感じられます。
あれだけ具合悪かったのに、食べ始めたらパクパク入る入る!!(ゲンキン)
かきフライも衣サクサクで、中身はミルキーというかジューシーというか。
直前まで死にそうだったのに、すでに別人です(笑)。


こちらが同居人のビーフシチュー。
ひと口いただいたんだけど、お肉はトロトロにやわらかく、
いや、お肉だけじゃなくて、にんじんやじゃがいもたちもホクホクだったし、
シチューもトマトの酸味が効いてて、とにかく優しい味でした。
風邪っぴきのわたしでも、これなら全然食べれるよ!!(嬉)

あ、いま思えば、「ガス欠」で倒れそうだっただけかもしれません(笑)。

食べてる最中、アメリカ人の方々が店内に入ってきまして、
ここはほんとに日本??な空間と化しておりました。さすが軍港の街、佐世保。
2階の日本人率、かなり低かったもんなぁ。(って、日本人はわたしらだけ)

おいしくいただいて、下へ降りていくと、カウンターはいっぱいになってました。
きっと人気のお店なんだなぁ、と思いながらお会計しにいくと、マスターが、

「辛い方は、ただ辛いだけじゃなくて旨みがあるから、次食べてみて」って。

つい、「また来ます」って言っちゃいましたよ~。
でも、ほんとにまた行きたくなるお店でした。近所なら通うな、間違いなく。
あんな状態でも、ウマいものアンテナって働くんだなぁ~と、
ちょっと感動した佐世保の夜でした。(自画自賛)

24時間営業、という謎の店「ブラック」
帰ってきてからわかったんですが、
ANAの「グルメマイルがたまる店」だったとは!!(貯めそびれた…)

「その7」へつづく~♪

MRで行こう!その5:佐世保の夕景

2007年05月11日 22時34分31秒 | たびろぐ九州。

ふたつの大橋を渡り、生月島までたどり着いた後、
急いで佐世保へと戻って向かった先が、市街地から程近い、こちらの「弓張展望所」。
佐世保の街を一望できると聞いて、以前から一度行ってみたいと思ってたのです。
前回佐世保を訪れたときは、さすがに時間がなくて行けなかったし、
いちおうバスでも行けるんですけど、本数が少なくて、
車があったほうが、絶対的に便利な場所なんですよね。
ただ、レンタカーを閉店までに返さなきゃいけないっていうのがあったので、
急いで平戸方面から戻ってきた、というわけなのでした。

展望台に向かう上り坂の途中で、やっぱり!耳に来ました!!(気圧に弱い女(笑))
けっこう上ってるんだなぁ~、なんて思いながらふと空を見ると、

あ、太陽が沈みかけてる…。

きゃーっ!!展望台に着くのと太陽が沈むのとどっちが早いか!?
ここまで来たんだから、なんとか沈むとこが見たい~!!

と、それまでのんびり走ってきたんですが、スイッチが入りましたよ。
もともと、山道は好きなのよね。(といってもそんなに飛ばしてませんけど)

駐車場に車を停めて、急いで展望台へと駆け上がります。夕陽は見れるか???






見れました~

なんとか間に合ってよかった~!
この2分後くらいだったかな、霞んだ空に夕陽は消えていきました。

と、ここで気が付いたんですけど、さすがに山の上だけあって寒い!
日が落ちてきたのも手伝ってか、急に冷え込んできたような感じでした。
そして、それまでなんとか持ちこたえていたものの、
このあたりから体調がどんどん悪くなってくのが、自分でもわかったんです。
それでも、まだなんとかこんな写真↓を撮る余裕があったわたし。


夕陽が沈んでいった九十九島側とは逆方向の、佐世保の市街地。
左下に見える、球場?公園?その奥には、佐世保駅の高架が見えました。
ほんとは夜景が見えるくらいの時間までいたかったけど、
体がダルーくなってきたのと、レンタカー返しに行かなきゃいけないのと、
これ以上暗くなったら、手ブレ補正のないわたしのデジカメでは撮影に無理があるのとで、
弓張岳を後にすることにしました。でも、十分きれいだったなぁ~。

弓張岳、といえば、特急「みどり」へと昇格して姿を消した、
急行「弓張」という名が浮かびます。「出島」とともに走ってたんだよね。
もちろん、車両は急行型の気動車、キハ58。
そんなのにも乗ってみたかったなぁ、と昭和の古きよき時代に思いを馳せながら、
残ってる力を振り絞り(?)、宿へと車を走らせたのでした。

「その6」へつづく~♪

MRで行こう!その4:ふたつの大橋

2007年05月09日 19時00分26秒 | たびろぐ九州。

松浦鉄道の歴史ある橋を十分に堪能した後、
どうしても見たかったものがあったわたしは、車を一路北へと走らせます。

その、見たかったものとは、ふたつの大橋。

上の地図の、向かって右手に見えるのが、本土、北松浦半島。
真ん中に大きく見える「平戸島」と本土とを結んでいるのが「平戸大橋」、
左上に位置している「生月島」と平戸島とを結んでいるのが「生月大橋」。
このふたつの橋ができたことによって、ふたつの島は本土と陸続きに。
そんな橋たちを、一度この目で見たい!!と前々から思ってたんですよね~。
橋は見るものじゃなくて渡るもの、って言われそうですけど(笑)。

というわけで、本日は「橋」画像満載!!(なんかマニアックだ(笑))


まずは、鮮やかな朱色が青い空に映える「平戸大橋」。
旧田平町側から平戸島へと渡り、橋の袂にある平戸大橋公園から撮影。
いやぁ、圧巻でした。思わず息を呑むくらいの美しい吊り橋。
桁のトラス部分が、またなんともいえないかわいらしさ♪(え?)
なんとなく、ゴールデンゲートブリッジっぽいよね、
なんて同居人と話してたんですけど、色だけ??(笑)
でも、朱色ってのは、霧のときなんかでも視認性が高いからいいんですよね。


しばらくボケーッと見惚れてると、一隻の船が橋の下を通って行ったんですけど、
またこれが絵になってたんですよね~。
空だけじゃなく、海の色も真っ青だったのがとっても印象的でした。


で、せっかく平戸島へ渡ったというのに、どこを見るでもなく通過!(苦笑)
まあ、いつものことといえばそうなんだけどね。1日に使える時間は限られてるし。
ただひたすら目的地へと車を走らせていると、
見えてきました!!今回わたしがいちばん見たかったもの!!!


いよいよ料金所が見えてきましたよ~!この「生月大橋」は有料道路なんです。
片道200円。ちなみに平戸大橋も有料道路で、片道100円。
でも、お金払ってでも、渡って見る価値アリです!!(興奮気味)


いやーっ!!すげーっ!!もうね、とにかく「すごい」のひと言につきます!!
実際に渡ってみると、その巨大さが体感できます!!来てよかった!!(興奮状態)
運転しながらの撮影は危険ですからね、走行中の写真はすべて、
横に乗ってる同居人が撮影。(ちょっとくらい運転しなさいよ!!)


生月島へと渡り、橋の袂にある「道の駅生月公園」から撮影した「生月大橋」。
トラス橋が好きなわたしにとって、ここはとにかく見てみたかったんですよね。
全長960m、中央径間(海中橋脚間)400mの生月大橋は、
三径間連続トラス橋としては世界最大級の規模を誇る、素晴らしい橋なのです。
ライトブルーのボディが青い空と紺碧の海に映えて、とにかく美しくて雄大で。
お天気もよかったし、もう何も言うことはありません。
念願の橋を眺めながら、しばらくここで運転士は休憩を取らせていただきました(笑)。


道の駅にて、「日本本土 最西北端の島到達証明書」を見つけたので迷わず購入~。
こういう証明書モノって、現地に行かなきゃ手に入らないものだし、
記念になるからって、ついつい買っちゃうんですよね~(笑)。


せっかく渡った生月島ですが、あと1か所行きたいとこがあったので撤収!
佐世保目指して戻ります!
もうね、Nシステムとかで足跡辿られたら、
「いったい何しに来たんだ?」ってくらいの滞在時間で折り返し(笑)。
橋を渡り、平戸島からすぐ後ろを振り返ると、
生月大橋の後ろで回る風車たちが、手を振ってくれていました。
ほんとは教会も見たかったし鯨も食べたかったけど、次回までおあずけです。(いつ?)

「その5」へつづく~♪

MRで行こう!その3:有形文化財の橋

2007年05月06日 23時24分07秒 | たびろぐ九州。

今回の旅レポのタイトルにある「MR」。
いったい何かというと、佐賀県の有田駅と長崎県の佐世保駅を結ぶ第三セクター、
「松浦鉄道」の略称なのです。「Matsuura Railway」だからMR。
今回の佐世保行きの一番の目的は、このMR線に乗ることだったんですが、
沿線に国の登録有形文化財に指定された、歴史ある橋梁がいくつかあると聞き、
橋好き(?)としては、いつか写真に収めたい!と思ってたんですね。
そんなわけで今回は、車を借りて見に行くことにしました。
橋って、列車に乗っちゃうと見えないから(笑)。

吉井駅と潜竜ヶ滝駅の間に、その橋梁たちは在るのですが、
吉井を出て、まずひとつ目にあるのが、こちらの「吉井川橋梁」。
昭和19年に造られた、コンクリート製のアーチ橋です。
なんと今回紹介する橋梁すべて、鉄筋ではなく「竹筋」が使われているらしいとのこと。
戦時中で物資不足だったために、鉄の代用として竹が使われた、
という話はよく聞きますが、この辺りもどうやらそうだったようです。
「らしい」っていうのは、実ははっきりとはわかってないそう。
でも、時代背景からも可能性は高そうです。


反対側からも撮影。手前に広がるレンゲがとってもかわいらしい。
地元の方の話によると、田んぼに水を張る頃になると、水鏡になって絵になるんだって。
うーん、もうちょっとしてから行けばよかった?(笑)


潜竜ヶ滝駅方面に国道を走らせると、ふたつ目の「吉田橋梁」があります。
これ、ほんとに見つけにくかった!!
家と家の屋根の間から、チラッとしか見えないし。
ちゃんと撮れそうなポイントもあるにはあるんでしょうけど、
人ん家の敷地に入るわけにもいかないしねぇ。国道沿いのファミマの駐車場から撮影。


そして最後、いちばん潜竜ヶ滝駅寄りにあるのが、「福井川橋梁」。
残念ながら逆光になってしまいました。午前中だったらきれいだったかな。
列車が渡って行く様子は、銀塩で撮影したんだけど、ちゃんと撮れてるか不安…。
(まだ現像してないヒト)
橋脚には、新たに「登録有形文化財」のプレートが取り付けられていました。


この福井川橋梁の特徴は、この角度だと見づらいけど3つの透かし穴があること。
この模様が無骨な橋に似合わず、かわいらしい表情を見せてくれています。
そういえば、同じような形の橋が旧国鉄宮原線(熊本)の廃線跡に残っていて、
そちらも竹筋の橋と言われてるんですよね。そっちもいつか見に行ってみたいな。

物資がない時代に、人々が知恵を絞って造られたものが、
現代にそのまま受け継がれ、しかも今でもちゃんと利用されている。
これって素晴らしいことだよなぁ~。
これからもずっと、この橋たちにはその役割を果たしていってほしい。
列車が渡って行くのを見送りながら、そんなことを思ってしまいました。

「その4」へつづく~♪