はるかのひとりごち。

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さよなら「なは」と「あかつき」と…その4:あかつきの空を目指せ

2008年05月25日 22時55分14秒 | たびろぐ九州。

さて、ちょっと間が空いちゃいましたけど、
「星」に乗って出かけた九州の旅レポの続き、書いていきますよ~♪

というわけで、ふわとろの晩ごはんを食べた後、
京都駅ホームで待ち構えていたわたしたちの前に現れた「星」がこちら。
寝台特急「あかつき」。まずはこちらに乗って長崎へと向かいます!


一緒に走る熊本行きの「なは」とのヘッドマークが燦然と輝く機関車、EF66。
こちらの力持ちくんが、まずは下関駅まで担当していきます。

以前廃止になった寝台特急「彗星」と併結して走ってた「あかつき」は、
パートナーを失った後、単独運行されてた「なは」と共に走り続けてきましたが、
そんな2つの「星」も、先日の3月のダイヤ改正で廃止、
九州向け関西ブルトレの歴史も、この2つの列車で最後となりました。
いつも思うけど…、時代の流れとはいえ、やっぱり寂しいもんです


先頭の機関車から「なは」と「あかつき」の客車を眺めながら、
最後尾の「あかつき」レガートシート(座席車両)までゆっくり歩いてみました。
このテールマーク、長崎駅の構内で昼間お休みしているときに見たなぁ。
そのたびに「いつか乗りたいね」って言い続け、やっと念願叶いました。
「あかつき」、つまり明け方の空を表してる(んじゃないかな)デザインが素敵。


車内に乗り込み、記念に「なは」と「あかつき」の連結面をパシャリ。
南国ムード満点の「なは」のテールマークもいいですね~♪
向こうにもチラッと「あかつき」のテールマークが見えるの、わかる??


この日の「宿」は、大好きな開放型B寝台ではなく、
同じB寝台でも、個室の「シングルツイン」。
元々は、やっぱり廃止になった寝台特急「出雲」で活躍していた車両で、
1人用個室だけど、2人でも使えますよ、という個室です。
で、こちらが寝台なんですけど、座席をベッドにするタイプなので、
「日本海」で乗ったA寝台みたいに、どうしたって割れちゃうんですよね。
じゃあ、今度はわたしが上で寝るよ、ってことで上がってみると、





せまっっっ!!!

思わず、最大サイズの文字↑を初めて使っちゃったくらい(笑)、
写真でわかるかなぁ?狭いというか「低い」んですね。天井が。
体を起こすとき、背中をまっすぐにできないんです。常に「おじぎ状態」(笑)。
まあ、元々1人用なだけに、サブベッド扱いだろうから仕方ない。
廃止前で個室が取れただけでも、ありがたいことだもんね(^^;;


ピッピッとキーを押して開錠するタイプの個室もあれば、
こちらの「シングルツイン」には、カードキーがついてるのがうれしい♪
これ、記念にいただけます。もちろん永久保存版(笑)。
だから我が家は、モノがどんどん増えていくのよね(^^;;

そんな「なは・あかつき」は、定刻20:02に京都駅を発車、新大阪・大阪と停車し、
明石大橋のライトアップを「きれい~♪」とか言いながら眺めた後、
せっかくだから下関での機関車付け替えを見ようと、ちょっと早めに就寝。
途中で寝ぼけてガバッと起き上がり、低い天井におでこ打たないかドキドキしながら(笑)、
いつの間にか眠っちゃったわたし。で、気がついたら、





鳥栖。

やー、すっかり寝ちゃった寝ちゃった(笑)。
「下関」で関門トンネルをくぐる機関車へバトンタッチし、
すぐに「門司」で変わった赤いED76で、夜の街を疾走してきた「なは・あかつき」。
そして、この「鳥栖」駅で、熊本行きの「なは」ともお別れ。
切り離されて出発していく姿を、あかつきの空をバックに見送ります。


「ああ、行っちゃったぁ。」
と、ちょっと寂しげな表情で、離れていく僚友「なは」を見送る「あかつき」。
この後、長崎まで牽いてくれる赤い機関車が連結されるのを待ちます。

そう、今回なぜ行きに「あかつき」を選んだかというと、
鳥栖でのんびりと、先発の「なは」を見送ることができるからなのでした。


機関車付け替えの「儀式」も無事に終わり、
定刻通り「あかつき」は、ゆっくりと、でも着実に終点長崎に向け進んでいきます。
いつしか空は明け方から日の出の時間に。もうすぐ「あかつき」ともお別れです。


そして、京都から約13時間。ほとんど遅れることなく、終点「長崎」に到着です。
「移動がメイン」なわたしにとって、目的地に到着することはうれしい反面、
「あーあ、着いちゃった」っていちばん強く思う瞬間。
特に今回は、「あかつき」に乗るのが最初で最後だっただけに、
より強く感じたような気がするなぁ。
いままで何度か訪れてる「長崎」駅が、
どこかいつもと違ったように感じたのは、きっと気のせいじゃないのかも。


「さよなら」と「ありがとう」の気持ちでいっぱいになりながら、
大役を果たして引き上げていく「あかつき」を見送ったのでした。
長い間、ほんとにありがとう。そして、おつかれさまでした。

「その5」へつづく~♪


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はるかさんもお疲れ様でした (瑞穂)
2008-05-25 23:52:58
あ~…長崎駅ですね。
この色の機関車の前で、「さくら」「みずほ」を撮影したの、今も忘れてません。

>だから我が家は、モノがどんどん増えていくのよね

え~っと、我が家も同じでして…

「瀬戸」「あさかぜ」は勿論、
100系とか200系H編成の個室キーもアルバムの中。
でも捨てられないし売れないし。
生活に困ったら…考えます
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思わず・・・ (青い流れ星)
2008-05-26 02:15:13
僕も叫んじゃいました
これが、あの「出雲2・3号」にも使われていた車両なんですね!
壁と天井が迫ってくるような感じでしょうか??照明の大きさからして、本当に狭そうな…

歴史ある愛称、そして長崎発着のブルトレが、こんなに早く消滅してしまうなんて、思ってもいませんでした
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あかつきの・・ (shota)
2008-05-26 08:37:10
はなとあかつきの旅再開しましたね。
寝台特急の夜明けの空は良いですよね
だんだん消えてゆく星たちは悲しいですね

JR宮島口のうえのサンありましたが、
着いたとたんに売り切れで、暖簾を下ろされて・・・
お隣で食べました
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あかつきの露 (奉賛会)
2008-05-26 13:37:13
私も結局「あかつき」に乗ったのは1度だけ。
夜行列車の減少はもはやノンストップの様相ですね。
少ない休みを有効に活用する強い味方だったんですが。
【夏】の臨時列車を見ると、あてにしていた列車の運転日数が減ってしまていてガッカリ。
計画変更を余儀なくされました。
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最初で最後の・・・ (nobu)
2008-05-26 15:43:08
【あかつき】・・・私にとっては32年前、佐世保発のDD51牽引でした。
開放三段ベッドの一番上は意外と広かった憶えがありますが、このシングルツインは・・・ホントに頭打ちそうですね(笑)

ちなみにその時はまだ子供・・・長崎本線を出る前に寝入ってしまい、気がついたらもう終点。
ホームに降り立って見た先頭のEF58がカッコよかったのを憶えています。
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瑞穂さんへ。 (はるか)
2008-05-28 00:00:09
「さくら」も「みずほ」も、そして「あかつき」もなくなってしまうなんて、
ほんとに寂しいですよね~。赤いカマも泣いてるように見えたりして(泣)。
そうそう、旅にまつわるものってどうしても残しておきたくなっちゃいますよね(^^;;
それまで改札できっぷを渡しちゃってた友人が、
わたしと旅するようになって、一緒に
「記念にください」って言うようになっちゃいました(笑)。
意外と貴重なもの?もゴロゴロしてるけど、
こればっかりは、捨てられないし売れないですよね~。
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青い流れ星さんへ。 (はるか)
2008-05-28 00:04:48
叫んじゃいますよね(^^;;
初めての経験だったとはいえ、けっこう衝撃的でした(笑)。
しかも、下の居住性を考えてか、高いんですよね、上のベッド。
だから、落ちたら大変だなぁ~、なんてことも漠然と考えたり(笑)。
それもまた、旅のいい思い出ですけどね~。
それにしても、九州向けの関西ブルトレの歴史が終わっちゃうなんて、
ほんとに寂しいですよね。
そして来春には「富士・はやぶさ」かぁ。やっぱ、狙わなきゃダメかな??(^^;;
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shotaさんへ。 (はるか)
2008-05-28 00:08:36
相変わらず歩みの遅いレポですが、なんとか再開しました~。
朝起きて、上ってくる太陽が見れるのってなんか得した気分になりますね。
そんな寝台列車の旅も、もうすぐ気軽にできなくなると思うとやっぱり寂しいです。
あ、うえのさん、閉店間際でしたか~
そういやお隣のお店も素敵な構えだった憶えがあるけど、
味のほうはどうでしたか??美味しかったらいいなぁ。
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奉賛会さんへ。 (はるか)
2008-05-28 00:13:58
奉賛会さんも、「あかつき」には1度きりでしたか…。
残念だけど、夜行で旅をする、っていう時代じゃなくなってきてるのかもしれないですね。
あの、夜行王国だった北海道ですら、風前の灯火…。
わたしも「まりも」リベンジ、できそうにないです(悲)。
夏の旅、計画変更になってもきっと奉賛会さんならいい旅になりますよ♪
計画段階のいまから楽しみですね!
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nobuさんへ。 (はるか)
2008-05-28 00:19:50
おお!「あかつき」全盛の時代ですよね??
わたしも子供の頃、「出雲」で3段寝台の中段担当だったんですけど、
上段は広いってイメージでした。むしろ低かったのは下段かも??
シングルツインの上段は、ちょっと大柄な男性だと厳しそうだったなぁ。
でも、またそれも楽しい思い出です。おでこ打たなかったし(笑)。
子供の頃の列車の旅って、なんかちょっと大人の仲間入りっぽくって大好きだったなぁ。
そんなときに見た光景って、ほんと忘れられないですよね~。
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