はるかのひとりごち。

のんびりと旅レポお届け中~。

はじめてのおいせまいり その6:疲れがとれました

2009年10月26日 22時14分15秒 | たびろぐ東海。

三岐鉄道三岐線の旅のあとに向かったのは、JR関西本線の「桑名」駅。

三岐鉄道には「三岐線」ともうひとつ、「北勢線」という路線がここ桑名から出ています。
あっち乗ったんだから、こっちも乗ろう!というわけで、


JR桑名駅に隣接する三岐鉄道北勢線の駅へとやってきました。
JRの駅を出て、連絡通路を渡ってすぐのところにあるのですが、
北勢線の駅名は桑名ではなく、「西桑名」なんですね。
ここから、終点「阿下喜(あげき)」駅へと向かいます。

ここ北勢線で使ったきっぷが、「阿下喜温泉往復割引券」
終点の阿下喜駅のそばにある「あじさいの里」の温泉入浴券と、
北勢線の往復乗車券がセットになっている、お得なきっぷ。
このときはまだ、三岐線と両方使える1日乗り放題パスがなかったのでこれを購入したけど、
温泉でゆっくりのんびりするには、十分に魅力的なきっぷです♪


そして、終点まで連れてってくれた車両がこちら!
写真でわかるでしょうか?車体の幅が一般的なものと比べて断然細いのです。
普段見慣れないサイズなので、なんだかおもちゃみたいでメチャメチャかわいい♪
以前は近鉄北勢線として運行していたこちらの路線は、(その前は三重交通だそう)
線路幅が狭い「ナローゲージ」と呼ばれる線。
「軽便鉄道」として生まれた狭軌の路線で、現在では数少ない貴重な存在です。


車内に入ると、その幅の狭さが歴然とします。
ロングシートに向かい座りすると、前の人と膝がくっついちゃいそうです。
不思議な空間なんですけど、なんだかアットホームないい感じ。

で、空間だけでなく乗り心地もなんともいい感じだったようで、
せっかく初めて乗りに行った路線だというのに、心地よい揺れが眠りを誘い、
ほとんどの車窓に記憶がありません(^^;;;
気がついたら、終点「阿下喜」駅に到着。うあー、もったいないことした。


外へ出てみると、黒い木の壁が美しい立派な駅舎が。
以前は長年活躍してきた旧駅舎があったそうなんですが、
ホームなどの改修とともに、駅舎も建て直されたようです。


さて、温泉入浴券付きの乗車券を買ったので、
駅から歩いて5分ほどの「阿下喜温泉 あじさいの里」へと行ってみました。
ほんとはゆっくりのんびり温泉に浸かりたかったんですが…、
心地よい揺れで寝ちゃったくらいなので、表にあった足湯にしておきました。
あそこで風呂入ってたら、確実に帰るのがイヤになってたと思う(笑)。

この足湯、温度が3段階に分かれていて、
いちばん熱めのところでも熱すぎず、ちょうどいい湯加減でした。
地元のおばちゃんが「こっち入んなさい」と誘ってくれて、楽しくおしゃべり。
足の疲れもすっきりと取れて、とってもいい時間が過ごせました~。


駅までの帰り道で見つけた、旧「北勢町」の「北勢町 おすい」マンホール
前回紹介した「藤原町」同様、こちらも合併で「いなべ市」となったので旧町名バージョンです。
北勢町時代の町花、あじさいと桜がデザインされたマンホール。
いつかは「いなべ市」バージョンができるのかもしれませんが、(もしかしたらもうあるかも?)
こうして慣れ親しんだ土地の名が残ってるのもいいなぁ、なんて思ったのでした。

足がホカホカになったところで、
帰りの車内も気持ちよく寝てしまったのは言うまでもありません(汗)。
北勢線、改めて乗りに行かないとなぁ。温泉も入りたいし!

というわけで、お伊勢さんがきっかけで旅した三重の旅レポはこれでおしまい!
次の旅レポは、遡りますが最後の上陸となった県の旅をお送りしまーす。
よかったらまたお付き合いくださいませ♪

はじめてのおいせまいり その5:藤原岳へ

2009年10月23日 21時07分10秒 | たびろぐ東海。

お伊勢参りがきっかけで三重を訪れたんだから、
三重県内のいままで乗ったことのない路線も乗りたい!
というわけで、JR関西本線の「富田」駅までやってきました。

この富田駅、以前一筆書きの旅をしたときの記事(こちら)で紹介した駅。
JRのホームから見える、

「宇賀渓・藤原岳へ 三岐鉄道」

の跨線橋の文字に惹かれ、いつか乗りに行こうと思わせてくれた「三岐鉄道」が、
今回の旅のもうひとつのメインなのでした。


以前の記事にも書きましたが、
すぐそばの「近鉄富田」駅から出ている「三岐鉄道三岐線」は、
昔はここ国鉄富田駅が始発駅だったそうです。
その名残なのか、跨線橋から繋がるホーム上に駅名板が残されていました。
(「三菱カラーテレビ」が渋い!)


JR富田駅から歩いて数分、近鉄富田駅へとやってきました。
三岐鉄道三岐線に乗るのに、あるきっぷを買うため、
踏切を渡った側の改札から入って3番ホームへ。


ホームで待っていたのは、かわいい顔したこちらの元西武の車両。
この車両に乗って、終点「西藤原」を目指します。

この日使ったのは、「三岐鉄道三岐線1日乗り放題パス」というきっぷ。
三岐鉄道には、この三岐線ともうひとつ、「北勢線」という路線があるのですが、
訪れた時に発売されていたのは、三岐線だけで使えるものでした。
で、改めてHPを見てみると、なんと!この10月から両路線で使えるきっぷになってます。
うーん残念!訪問がちょっと早すぎたか。
でも、これから行くには、よりお得なきっぷになりましたね!


住宅街から徐々に、車窓はのどかな田園風景へと変わっていきます。
大安駅を出てすぐ、宇賀川に架かる橋から河原に咲き誇る満開の桜に見惚れながら、
しばらく走ると、上り列車との交換駅「伊勢治田(いせはった)」駅に到着。
駅の脇の何本もの線路には、電車のほかにたくさんの貨物車両がいました。
いいタイミングで、タンク車を牽いた茶色い機関車も入庫してきましたよ。
元々はセメント輸送が主力だったというこの路線、途中貨物列車ともすれ違いました。


「東藤原」駅を過ぎると雰囲気は一変。ゆっくりと山の中へ入っていきます。
セメント工場らしきものが見えたりしながら、終点「西藤原」に到着です。


とってもかわいらしい駅舎の周りにも、満開の桜~♪(季節感ないな)
駅前の公園には、こちらもかわいらしい鉄道が敷設されていました。
三岐鉄道開業70周年を記念してつくられた、「ウィステリア鉄道」という施設です。


そこには、開業当時に活躍していた蒸気機関車などが展示保存されていました。
こちらの「いぶき502号機」は、中部国際空港の埋立土砂輸送で活躍していた機関車。
大井川鉄道から兄弟機とともに助っ人としてやってきたんだそうです。
もう1両の501号機は大井川へとお里帰りしたそうなので、
兄弟離れ離れになっちゃったのはちょっとかわいそうな気もしたけど、
藤原岳をバックに、誇らしげに佇んでたのが印象的でした~。


駅前で見つけた旧「藤原町」の「ふじわら おすい」マンホール
現在では合併で「いなべ市」となっているので貴重かも??
雄大な藤原岳をバックに、藤原町時代の町花「藤の花」が咲いているデザイン。
ちなみに、藤を英語で「Wisteria」というんですね。
駅前の施設の名称、「ウィステリア鉄道」はここからきているようです。


そんな西藤原駅を後にし、のんびりのんびりと富田まで帰ってきました。
帰りはまたJRで。名古屋方面へ向かって走っていると、
さっき乗ってきた三岐鉄道の車両が、関西本線の頭上を走り抜けていきました。
念願の三岐線の旅。いい旅になりました♪

「その6」へつづく。

はじめてのおいせまいり その4:威風堂々

2009年10月18日 21時50分43秒 | たびろぐ東海。

おかげ横丁でお腹いっぱいになったところで、いよいよお伊勢さんともお別れ。
内宮前のバス停から、帰路はこちらの近鉄「宇治山田」駅へと向かいました。
この駅舎、いつかお伊勢参りに行ったとき、ぜひ立ち寄りたいなぁと思っていた駅。
この、両手いっぱいに広げたような、威風堂々とした造り、
見れば見るほど、ホレボレとしてしまう建物です。


昭和初期に建てられたという、洋館のような宇治山田駅は、
外観にクリーム色のタイルやスペイン瓦が使われている近代建築の駅舎。
タイルのひとつひとつをよく見ると、とってもかわいらしいデザインが施されてました。
駅の構内は、八角形の明り取りの窓から射し込むやわらかい光が、
美しい造りの天井や柱を優しく照らしていて、ゆったり列車を待つことができる感じ。
とても居心地のいい空間となっていました。素敵だなぁ、こういう駅。


こちらの駅舎は、平成13年に国の登録有形文化財に登録されたそうです。
建築当時を思うと、その頃に高架の駅として建てられたってのもすごいよなぁ。
さすがはお伊勢さんの玄関口の駅だけありますね。
この駅には、ほかにも見どころがあるのですが、それはまた次回の宿題に。
(やっぱり宿題がちょっとずつ増えてく)


そんな素敵な駅から、もしかして初乗車??の近鉄に乗って、


お隣の「伊勢市」駅へ。これでお伊勢参りのふりだしにもどりました。
たったひと駅の近鉄の旅も、これでおしまい(笑)。
その訳は、


行きで通らなかった「伊勢鉄道」を通るためなのでした。
帰りはこちらの快速「みえ」に乗って、名古屋へと向かいます。


途中、伊勢鉄道線を走ってるところで、
夕暮れの空の下に、鈴鹿サーキットのスタンドがチラッと見えました。
あの観覧車にもいつか乗ってみたいなぁ。またひとつ宿題が増えました(笑)。

「その5」へつづく。

はじめてのおいせまいり その3:おかげでまんぷく

2009年10月10日 23時01分30秒 | たびろぐ東海。

お伊勢参りのあとは、やっぱりウマいもの♪(←食いしんぼ)
というわけで、楽しみにしていた「おかげ横丁」へ。

いつか伊勢を訪れたら、うどんともうひとつ、食べたいものがあったんです。
歴史を感じさせる建物が並ぶ、古い町並みの「おはらい町通り」を進んでいくと、
素敵な佇まいのお店が見えてきました。こちらの「すし久」さん。


1階の広いお座敷へ通され、しばらく待つとやってきました!
お目当ての「てこね寿し」~♪
けっこうな厚みのある、キラキラ光るヅケの鰹の切り身が、
大きな桶に入ったちょっと甘めの酢飯の上に敷き詰められてます。
元々は漁師メシだったというこの「てこね寿し」、これが食べたかったんだよね~。
タレがしっかりと染みた旨味のある鰹が、口の中でトロけます。
ごはんとの間に敷かれたしょうがも、食感と香りがいいアクセントになってます。
あおさのおみそ汁もすっごくおいしかった~!これで1050円はお得!


窓際の席だったので、すぐそばを流れる五十鈴川を眺めながらお食事。
川沿いには満開の桜。すごくきれいでしたよ~。(季節感ないね(^^;;)
そういえば、帰ってきてから気付いたけど、
「おにぎりあたためますか」で大泉さんご一行もこちらのお店を訪れてるのね♪


大満足でお店を出ると、店先に桜の苗木が飾られてるのに気付きました。
そこここに春をふりまいてる感じで、かわいらしかったなぁ♪


食後のお散歩~とのんびり歩いていると、おかげ横丁でこんな文字を発見。

「ひりょうず」??

とうふと魚のすりみ、と書いてあります。
なんだかとってもおいしそうだったので、


買っちゃった♪

手にとるとズッシリとした重みを感じるこちらの中身はというと、


ドンッ。

ポッテリとした形のこれ、関東でいうところの「がんもどき」なんですね。
パクッとかぶりついてみると、これがフワフワで美味しい!
にんじんやひじき、ごぼうに枝豆など、たくさんの具が練り込まれていて、
なんと真ん中にうずらの卵が入ってます。
てこね寿し食べたあとだってのに(正確にはうどんとてこね)、
美味しくいただいてしまいました(笑)。もー何も入らん。


もー何も入らん、と言いつつ、喉が渇いたのでこちらの抹茶フロートを購入(危)。
ソフトクリームの甘さと、下のアイス抹茶のほろ苦さのコンビネーションが絶妙で、
サッパリとした喉越しにポカポカ陽気だったのも手伝って、あっという間に飲み干しました(笑)。


もうさすがに何も入らない~!
と、せっかくここまで来たけど、本店を目の前に赤福は断念。残念。
こちらの桜の苗木を愛でながら、ベンチに座って食休みです。
ほかにもたくさん、おかげ横丁には魅力的なお店があったけど、
おかげさんですっかり満腹になったので、ここらへんでおしまい。
赤福を筆頭に、次回お伊勢さんを訪れるときの宿題にしたいと思います♪

「その4」へつづく。

はじめてのおいせまいり その2:次は渡れますように

2009年10月05日 09時57分00秒 | たびろぐ東海。

フニフニのおうどんで、おなかいっぱいシアワセいっぱいになった後は、
いよいよお伊勢参りへと向かいます。

「お伊勢さん」と親しみをこめて呼ばれる「伊勢神宮」は、「神宮」が正式名称。
内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)のほかに14の別宮、
摂社・末社など125社から成り立っているんですね。
お参りする順番は、外宮から内宮というのが古くからのならわしだそうなので、
まずは、伊勢市駅から参道をまっすぐ来たところにある外宮へ行ってみました。
天気もよかったし、ちょっとした森林浴気分で思わずたくさん深呼吸。
風も心地よくて、すごく落ち着く場所でした。ヒーリング効果抜群です。
あまりの清々しさに、写真を撮るのも忘れて進んでいくと、見えてきたのが正宮。
手を合わせた瞬間の荘厳な雰囲気に、「ああ、お伊勢さんに来たのね」と実感。


次は内宮へ。外宮前のバス停からバスに乗って向かいます。
やってきたのはこんなデザインの「CANバス」。
シートモケットのデザインまでもが、なんともかわいらしいバスでした♪


10分ほどで内宮前のバス停に到着。春でしたからね、桜が満開でした~♪
しかし、もうすぐ菊の季節だってのに桜が満開って…、季節感なさすぎ(^^;;

うーん、このまま行くと真冬に真夏のレポを書くことになりそう(汗)。


と、そんな言い訳はさておき(笑)、
誘惑いっぱいのお店が並ぶ小道を振り切り、内宮を目指して歩いていくと、
そこにあるはずのものが、


ない。

「聖俗界の境にある橋」として知られる「宇治橋」が、そっくりそのままなかったんですよ。
平成25年に式年遷宮(定期的に社殿を造り替える)が行われる伊勢神宮は、
この宇治橋だけ、その4年前に架け替えるんだそうです。
4年前といったら平成21年、そう、今年じゃないの。
何も知らずにちょうどその真っ只中に訪れたわたしたち。
以前の善光寺さんの「平成大修理」に引き続き、またも工事中だなんて~(^^;;


でも、20年に1度のこの儀式に偶然出会えたのは、ある意味幸運だったのかも。
仮橋でも、渡れたことに感謝ですね。
11月には新しく生まれ変わる宇治橋。
4月のこの頃に比べて、今ではほぼ出来上がってきてるんでしょうね。
架け替えられた名橋を、次回渡るのが今から楽しみです♪


そんな宇治橋が架かる川がこちらの「五十鈴川」。内宮の中を流れる清流です。
こちらの御手洗場(みたらし)にて、心身をお清めします。
「御裳濯川(みもすそがわ)」の異名をとるこの川、
とにかく水がきれいで、そばに寄るだけで気持ちよかったなぁ~。
さらさらと流れる水の音に誘われて、しばらくボケーッと佇んじゃいました(^^;;


そして、いよいよ内宮の正宮へ。
立派な石段を一歩一歩上がり、参拝しているたくさんの人の後ろに並びます。
わたしの番になって手を合わせた瞬間、
目の前に下がっていた白い布が、風でワーッと舞い上がって視界が広がり、
天照大御神がお鎮まりになっている正殿が、目に飛び込んできました。
なんか、すごく神秘的だったなぁ。身も心も癒された「お伊勢参り」でした。

「その3」へつづく。