はるかのひとりごち。

のんびりと旅レポお届け中~。

ぐるり四国その9:宇和島のウマいもの

2010年08月21日 19時25分00秒 | たびろぐ四国。

かねてからの念願だった、予讃線の海側の路線「伊予長浜経由」を通り、
途中寄り道しながら、八幡浜から伊予市まで戻ったあとは、
この日の朝乗ったのと同じ特急「宇和海」に再び乗車、終点「宇和島」駅へとやってきました!
いままで、予讃線は八幡浜で途中下車ってパターンだったので、やっとここで予讃線完乗!!
この日1日で未乗だった予讃線を全て乗りつくしたので、なんかもうお腹いっぱい(笑)。
でもでも、ほんとのお腹は減ってきてたので、宇和島の街を歩いてみることにしました♪


駅からすぐの商店街を通り抜け、信号の向こうに見える商店街「きさいやロード」を歩いてみました。
いろんなお店が並んでいるものの、シャッターが閉まってるお店もあったし、
食べもの屋さんよりも生活雑貨系のお店が多かったような?
でも、ずーっと続くアーケードを、アテもなくのんびり歩くっていうのも楽しいものです。
途中で道を曲がってみると、地元のバスセンターにバッタリ出会ったりして、
高速バスの行先や時刻表を見て、旅情に浸ったりしながら(笑)、


結局、駅のそばまで戻ってきて、こちらのお店「とみや」さんで晩ごはんをいただくことにしました。
宇和島へ行ったら、一度は「鯛めし」を食べたい!ってずっと思ってたのです♪

「鯛めし」っていうと、よく駅弁などで見かける炊き込みごはんタイプのもの、
っていうイメージですけど、宇和島の鯛めしはそれとは別物。


ドーン!念願の鯛めしがやってきました!
おひつからお茶碗にごはんをよそって、いよいよ鯛さんとご対面♪
そんな主役の鯛さんは、右手のこんもりと丸い器の中にいらっしゃいました!


蓋を開けてみると、器タップリに鯛のお刺身と海草、その上にきざみ海苔がフンダンに乗ってます。
この具たちを、


2段になっている器の下にある、卵入りのタレをよーく溶いたあとに入れて、
アツアツのごはんの上に乗せていただく、っていうのが宇和島の鯛めしなんですね。


タレの色だけを見ると、いかにも濃そうな感じですが、全然そんなことはなくて、
わたしの大好きなちょっと甘めのタレと、プリプリの鯛の刺身とよく合っててとにかくウマい!
ごはん多いかも?なんて思ったのにスルスルと入っちゃいました(笑)。
そして、お味噌汁がこちらもわたしの大好きな麦味噌!磯の香りがして美味しかった~。
そんなわけで、気がついたらあっという間に完食!大満足の味でした。


帰りに、駅のコンビニキヨスクへ立ち寄ってみると、いかにも地元ー!な感じのパンを発見!!
どれも手作り感満載で、お腹いっぱいだったっていうのにあれこれ買ってしまった(笑)。
さすがにもう食べられなかったので、翌日の朝ごはんにしたんですが、
「たまごパン」の中には、なんと餡子が!!なんかズッシリしてるとは思ったけど!!(笑)
カネキチ製パンさん、いっぺんで大ファンになりました~♪

「その10」へつづく。

ぐるり四国その8:風光明媚な駅

2010年08月20日 13時21分00秒 | たびろぐ四国。

思いがけなく長浜名物に出会ったりしながら、のんびり街を歩いたあとは、
「伊予長浜」駅へ戻り、列車旅の続きの再開です!
ここまでは、川沿いの風景を見てきた予讃線の「伊予長浜経由」。
通称「海線」のまさに海沿いを、まだこの時点では通ってなかったですからね、
ワクワクしながら、松山方面へ向かう列車をホームにて待ちます。
ふと、反対の伊予大洲方面のホームを見ると、これがなんともいい雰囲気!
絵になるなぁ~、と見惚れているところへ、


ホームに普通列車が入ってきました。すぐそこが海という伊予長浜駅。
車窓の景色を期待しつつ、単行のディーゼルカーは走り出します。
そして、見えてきたのは、




海ーー!

やったー!これが見たかったんだよねー!海線、いいなぁ♪
不思議なもので、列車に揺られて海が見えてくると、テンション上がってくるのがわかって、
でも、ずーっとテンション上がりっぱなしってわけじゃなくて、
そのうち気持ちがとっても落ち着いてきて、まさに癒しなんですよね、
海って、なんだかとっても不思議な力があるような気がする。

その後、小さな駅にいくつか停まった普通列車は、
今回の海線の旅でいちばん行きたかった場所に到着。


こちら「下灘」駅。この駅、とっても有名な駅なんです。
これまでに「青春18きっぷ」のポスターに何度か登場している駅。
海側の線路を通るのなら、ここはどんなに本数が少なくても降りたかった駅。
やっと訪れることができましたー!


ホームからは、国道を挟んですぐ海が見える下灘駅。やー、とにかく素晴らしい眺望に感動!
お天気もよくて、最高に気持ちよかったです!


無人駅の下灘の小さな駅舎。入口の三角屋根がとってもかわいらしい。
駅舎の中には、地元の老人会の方からの歓迎の言葉の数々が貼られていて、
実際にお会いしたわけではないのに、とっても温かい気持ちになりました。
こういうふれあいも素敵だなぁ~としみじみ。


いつまでも眺めていたくなる絶景を前に、時間を忘れてボーッとするわたし(笑)。
ふと、青春18きっぷっていうけど、18歳が青春の始まりなのかな?
そんな旅ができる間は、ずっと青春なのかな??なんてことを考えてしまった(^^;;
のんびりと時間が止まっているような空間にいると、不思議な気持ちになるものです(笑)。


ホームに立つ古い電柱も、その向こうに見える大きな海も、
すべてにおいて絵になるんですよね。ああ、ほんとに来てよかった。
ホームの手前に見える花壇には、地元の方々によって植えられた野路菊がありました。
秋にはきっと控えめに、でもとっても美しく咲き誇るんだろうなぁ。
今度訪れるときは、その頃に。そのときには、伊予灘に沈む夕陽も見てみたいです。


風光明媚な下灘駅をあとにして、いよいよ予讃線の海線の旅も終わりに近付いてきました。
右側からは、内子線経由の線路が迫ってきました!


合流駅の「向井原」駅を通り、「伊予市」駅にて下車。というわけで海線完乗です!
念願の海線の旅、満喫できました~♪

「その9」へつづく。

ぐるり四国その7:長浜名物

2010年08月14日 22時35分10秒 | たびろぐ四国。

長浜のランドマーク、赤く美しい橋を見に行き、伊予長浜駅へ戻る途中、
来た道をちょっとだけ逸れてみたところ、「長浜」の名が付くお菓子のお店に出会いました。
志ぐれってどんなお菓子なんだろう?きっと長浜の名物なのかも!と興味津々。
早速、お店へ入って購入してみることに♪


箱入りももちろんありましたが、バラで買ってみました。
「銘菓 長浜志ぐれ」のシールが貼ってある、この中が透けて見える紙の袋が懐かしいです。
もうこれだけで旅情を感じてしまうわたし。←単純


試しに1本ずつ食べてみよう、と2本購入。
竹の皮を模した包みに、長浜大橋がデザインされた商品名が。
よく見ると、橋がちゃんと開閉されてて大きな船が通過しています!さすが長浜の名所だけあるなぁ。


包みをクルリと開いてみると、見た目は羊羹のようなういろうのようなものが現れました。
あずきタップリのお菓子、どんな味がするのかいただいてみたところ、




これウマーい♪




なんというかモチモチなんです!甘さもちょうどよくて、これはウマい!!
地元の方が「おみやげ用と自宅用ね」とか言いながら買っていかれたのもわかる!!!
あんこのお餅みたいな感じかな?羊羹よりも柔らかいし、ういろうより柔らかい。あれ?
とにかく、個人的に大好きな味でした。
あとから知ったけど、もう1軒駅のそばに志ぐれ屋さんがあったみたい。
せっかくだから食べ比べてみればよかった~。またいつか長浜訪れるようかも(笑)。

そして、駅へ戻る途中、ふと左手に見えた大きな煙突の向こうに誘われて歩いていくと…、


港湾センター…、そう、そこは「長浜港」でありました。
現在は、離島の「青島」とを結ぶ、朝夕2便の定期船のみしか運航されてないけど、
かつては山口の上関への定期航路があったそうです。
そんな長浜港の建物に、すっかり薄くなってますがよく見ると「長浜フェリー食堂」の看板!
え?食堂??やってるのか??八幡浜でお昼食べてきたっていうのに、かなり興味津々(笑)。
おそるおそる(?)中へ入ってみることにしましたよ。


建物の中へ入ってみると、「営業中」の看板発見!
フェリー食堂、ってネーミングがメチャメチャ素敵じゃないですか。
なぜか置いてあった冷蔵庫には、「フェリー特製!味自慢ちゃんぽん うまいよ!」
なんて貼り紙までありました。八幡浜のみならず、長浜にもちゃんぽんがあるんだなぁ。
すでにお腹いっぱいのはずなのに、食べられるだろうか?と真剣に悩むわたし(笑)。


奥へと入っていくと、おお~!この字体も素敵すぎる!!
さすがにちゃんぽんは入りそうにないけど、でもせっかくここまで来たんだからなんか食べたい!!


と思いきや、なんと準備中!!残念!!
貼ってあった「営業時間のご案内」によると、昼の部がちょうど終わってしまった頃でした。残念!!
でも…、このときすでにお腹いっぱいだったんですよね。これはこれでよかったのかも(^^;;
うーん、これはやっぱり長浜再訪決定だな、と心に誓ったわたしなのでした(笑)。

「その8」へつづく。

ぐるり四国その6:青い空と赤い橋

2010年08月12日 22時27分33秒 | たびろぐ四国。

八幡浜から予讃線の普通列車に乗って、「伊予長浜」駅へとやってきました。
実はここにもお目当てが。それにしても、今回の旅はお目当てが多いなぁ(笑)。

今回は、予讃線でも特急列車が走る「内子線経由」ではなく、
「海線」と呼ばれる、昔からの予讃本線に乗るのが目的で行程を組んだんだけど、
その途中、肱川の河口にあるここ伊予長浜に、わたしの大好きなモノがあることを知って以来、
いつか海線乗車の機会があったら、絶対見に行きたい!と思ってたんです。
その念願が叶うときがいよいよやってきました。ワクワクしながらそちらの方向へ。


駅からしばらく行ったところにある「長浜商店街」を抜けると、その姿が見えてきました!
また、この商店街の街並が、古い建物が立ち並んでいていい雰囲気だったんですよね。
ほんとはゆっくり眺めたかったけど、その姿を見たい一心で歩く歩く!
その、ずっと見たかったものとはこちら!


こちらの長浜町(旧・現「大洲市」)のマンホールのデザインにもなっている「長浜大橋」!
昭和10年に完成した、国内では現役最古の道路可動橋です。


地元では「赤橋」の名で親しまれているという長浜大橋の袂には、こんな案内板がありました。
かつては船が重要な輸送手段だったために、
大きな船が通過するたびに、橋の中心部が跳ね上がるように開閉されてたそうです。
今では観光用として、毎週日曜の午後1時に開閉されてるんだとか。
平日にしか旅できないわたしには、縁がないようです。残念!
ただ、団体でお願いすると見せていただけるようです。いつか大勢で行ってみたい!(笑)

そして、案内板に書かれた「肱川嵐」の文字。
肱川では秋から冬の晴れた日の朝に、真っ白い霧の突風が吹くそうで、
それを「肱川あらし」と呼んでいるんだそうです。こちらもマンホールにデザインされてますね。
このレポを書いてるいまは夏真っ只中ですが、このときの旅は冬の寒い日(汗)。
見れるチャンスだったかもしれないけど、ここにたどり着いたのがお昼過ぎ。
ああ、この日の朝は肱川あらしが吹いたのかなぁ。


というわけで、早速渡ってみることにします!
銘板の「ながはまおほはし」という文字が、いかにも歴史を感じさせます。


日本最古、とはいえ地元の方々の生活に根付いたこの道路橋、割と頻繁に車が行き来していました。
それほど幅の広い橋ではないので、端のほうに寄りながら、ゆっくり少しずつ渡っていきます。
橋の中心まで歩いてくると、橋だけでなく路面も赤くなっているところがありました。
なるほど、この部分が上へと跳ね上がるんですね。


反対側にある、この大きな箱みたいな部分が錘となって、開閉させるんだそうです。
大きくて重たい橋の一部が、スムーズに開閉するっていうのがすごい。
どのくらいの時間で開き切るのか、閉じ終わるのか、やっぱりいつか見に行ってみたいです!


ひとつひとつのボルトもでっかい!
こんな立派な開閉橋が戦前に造られて、しかもそれがいまも動くっていうのが素晴らしいです。


戦前といえば、この長浜大橋は戦時中に機銃掃射を受けているんだそうです。
その弾痕が残っているんだとか。帰ってきてから知ったので見逃してしまったのが心残り。
辛く悲しい時代を乗り越え、真っ青な空の下に美しく架かる赤い橋。
またいつか、今度は肱川あらしが吹き抜ける中に浮かぶ赤橋を見に訪れたいなぁ、と思います。

「その7」へつづく。

ぐるり四国その5:はじめての海線

2010年08月07日 23時30分40秒 | たびろぐ四国。

さて、それではお休みしていた四国の旅レポ、再開していきますねー。

ちょっと間が空いたので、いままでのレポはよろしければこちらからどうぞ。 → ぐるり四国その1

八幡浜の街をブラリと散策し、懐かしの味を堪能したあと、再び八幡浜駅へ戻ってきました。
ホームで待っていたのは、キュートなドキンちゃんヘッドマークを付けた気動車。
これに乗って、今回の旅のお目当てのひとつへと向かいます!


八幡浜を出発して20分、列車は「伊予大洲」駅に到着。
ところでここ、この日の朝の出発点、特急宇和海に乗り込んだ松山方面へ戻ったとこにある駅。
というわけで、またまたやってしまいました、行ったり来たりの旅!(笑)


といっても、ただ闇雲に元来た方向へ戻ってるんじゃなくて、これには理由が。
伊予大洲駅のホームにあったこちらの案内板、よく見ると2つの路線が書いてあります。
このJR予讃線、注意書きの通り「伊予長浜経由」と「内子経由」の2方向があるんです。
以前、豊後水道横断の旅レポでもちょっと触れてるんですけど、→こちらの記事
普通列車でのんびり海を見ながら行きたい!というのが実はお目当てのひとつだったんですね~。
今回の予讃線の旅は、水色で記された「伊予長浜経由」で「伊予市」を目指します!


というわけで、ドキンちゃんの普通列車は伊予大洲駅を出発。
しばらくして、右手に分かれて遠ざかっていく内子線経由のレール。
いよいよ初の海線の旅のスタートです。やー、ずっとこっち乗ってみたかったんだよね~。

伊予大洲のお隣、かつての内子線分岐駅だった「五郎」駅のホーム跡なんかを眺めつつ、
(余談ですが、五郎っていうとどうしても「北の国から」を思い出してしまいます(^^;;)
たどり着いたのがそのお隣の、





「はるか」駅♪

ははは~(笑)。漢字では「春賀」と書きます。
とっても小さな駅だったけど、こういう出会いってうれしいものですね♪


その後、「伊予白滝」駅を出ると、線路の左手を寄り添うように流れる肱川(ひじかわ)が見えてきました。
(いつものことですが、写真は車両の後部から撮ってます)
海沿いの線路も気持ちがいいけど、川沿いを走る列車の車窓も大好きなんですよね~。
川幅も広くゆるやかに流れる川。海はもうすぐかも!とワクワクしているうちに、
線路は大きく進行右側へとカーブしていき、


「伊予長浜」駅へ到着!いよいよ予讃線はここから海沿いを走っていきます!!
でもその前に。この昔ながらの琺瑯の駅名板に惹かれ(え?)、ここで途中下車することに。
ここでドキンちゃんともサヨナラです。さて、ここで降りて向かった場所とは??

「その6」へつづく。