━ 肌荒れ・にきび、吹き出物 ━
鍼灸医学では、皮膚は肺・大腸経の流れをスムーズにすることが
大切であると説いています。
気血の流れを良くして、皮膚の表面の水分を蓄える力を高めてあげることで、
水分不足のカサカサ状態が解消されます。
そこで、皮膚の症状に陽明大腸経の【曲池 きょくち】が効果を発揮します。
また、【曲池】のツボは、にきびや吹き出物にも有効なツボで、
4/25【合谷】穴とあわせて刺激すると効果が相乗的になります。
反対側の親指で「心地良い」と感じる程度の強さで3,4秒ほど圧し、
それを10回ほどくり返します。
肌荒れには、温灸によるツボ刺激もお勧めです。
ツボ療法・・・ 腕を60度ほど曲げると肘にできる横ジワの先端の
ところが【曲池】のツボです。
━ 生理痛・冷え性 ━
手首や肘、肩関節、股関節、足首、膝などの関節部分は常に動かせて
軟らかしておくことが大切ですが、運動不足、机仕事の毎日でその部分が
硬くなってしまっています。
その上、折り曲げたり伸ばしたりする関節部は、気血の流れが滞り易いため、
血液やリンパなどの流れも悪くなり、冷えの原因ともなります。
特に、足の付け根の股関節の部分は、血液の循環を良くして冷えを改善する
とても大切なツボが点在している場所でもあります。
中でも、鼠径部のほぼ中央にある【衝門 しょうもん】のツボは
冷え症や生理痛を治し予防するための有効なツボでもあります。
冷えは万病の元です。
足腰の血液の流れを良くしてすることで全身の不快症状がなくなって、
健康な毎日を送ることができます。
ツボ療法・・・ 鼠径部の動脈の拍動を感じるところが
【衝門】のツボです。
━ 歯周病・歯痛 ━
大人の歯は32本ありますが、50歳前後から急激に抜け出してしまい、
80歳では4本ほどしか残っていません。
特に中高年からは、歯磨きを丁寧に励行していても、歯ぐきなどの病気
(歯周病)が原因で歯が抜け落ちてしまうようです。
したがって歯無し予防には、歯肉への手入れを行うことが肝心です。
そこで、唇のすぐ下にあるツボ【承漿 しょうしょう】をお勧めします。
【承漿】を刺激することで歯肉の決行が良くなり、炎症なども起り難く、
腫れや出血などもなくなってきます。
また、このツボは下の歯などの痛みにも効果を発揮します。
ツボ療法・・・ 下唇と顎(あご)の骨の間のくぼみのところが
【承漿】穴です。