━ 痔疾患、頭痛、脱毛症、高血圧症 ━
身体を動かすことが少なくなった現代人は、座る、しゃがむ、かがむ、中腰
というような姿勢をとる機会が多くなり、腹圧が高くなり、肛門周辺の血液が
心臓に戻り難くなって鬱血(うっけつ)し、“痔疾”になり易くなっています。
そこで、仕事の合間に肛門をすぼめたり、軽い体操をしたりして、姿勢の
転換をはかり、肛門周辺の気血が滞らないようにして、よい排便を心がけます。
そして効果的なのが【百会 ひゃくえ】のツボ刺激です。
鍼灸医学には、「病上にあればこれを下にとり、下にあれば上にとる」と
いう“遠道刺”という方法がありますが、下の病である“痔疾”を頭(上)の
天辺にある【百会】のツボを刺激することで気血の虚実を調整し、肛門付近の
鬱血が改善されていくのです。
また【百会】のツボは、頭痛、高血圧、乗り物酔い、鼻が詰まる、疲れ目、
耳鳴り、脱毛症などにもすぐれた効果を発揮します。
ツボ療法・・・【百会】穴は、頭頂部のほぼ中央に取ります。