茨城で、どどんぱっ!

今までのタイトルがブログの内容に合わなくなってきたので、模様替え。

光と影

2024-02-17 20:21:16 | 安曇野移住
父が他界した。
90才という年を鑑みれば、長寿で前日まで元気で過ごしていたので
喜ぶべきであろうと思ってる。

父の死自体はキレイな哀しみ。
その日から容赦ない現実が訪れてきた。
痴呆である母の世話をどうする?という現実。

一年前に実家に戻ってくれないか?と両親に打診されたが
私だって遠く離れた茨城で仕事あるし無理。
二人で生活出来ているんだからと、
ショートステイや、公的な介護を使ってみては?
と介護認定を取るところまで手伝った。

何か問題起きれば高齢者支援センターや、親から
連絡あるだろうと、連絡なければ何とかやっているだろうと
タカをくくってた。

今、思うことは父一人に老老介護を押し付けてしまってたな、、、
父が夕ご飯作る、何度も同じ話を繰り返す母の相手をずっとさせしまってた、、

もう少し、私がたまに来て手伝うべきであった。
そう悔いてる。

そんな父への申し訳ない思いの償いに母の面倒はこれから私が見よう!
と実家で在宅勤務出来る道筋もつけている最中に母の二度の救急搬送。

一度目は夜中の腹痛で救急車を呼んで、結局、翌日の父の葬儀の日に
胆石だったと病院から連絡。

やれやれと退院し一週間も経たない内に今度は脳梗塞で緊急搬送。
幸いな事に細い血管の詰まりだったので命に別状はない。
ただ右半身に麻痺があると未だI CU入院中。

脳梗塞の時、仕事中の私に救急車の救急隊員から電話が来て病院へ駆けつける。
その病院のあるのは大きなショッピングモールの隣。
三連休の中日で多くの人で溢れかえるショッピングモールの中をキャリーバックをガラガラ引きながら、
病院はこっちか?と小走りで人を掻き分けながら進む自分。

私の周りの人達は誰もが満面の笑みを浮かべ、楽しそうにしてる。
対して、私は無表情で多分、口は一文字に結んでいたんだと思われる。
あぁ世の人達が眩し過ぎる、
今の自分とは偉い違いだ。
光の中にいる自分は影だ。

自分だけがその場で異質、不釣り合いな人間だな、
光と影だ、そんな事を感じながら病院へ向かった。

病院でとりあえず状況確認し、今後の事を先に駆けつけた姉と相談する為、
ショッピングモールの中のレストランにどこでもいいからと空いてる店に入った。

これっぽっちも美味しくない。
実際の味もそうなんだろうが、美味しくない。

父が亡くなり母の世話の為に実家で生活を始めてから、
食欲は無くなり、何を食べても砂を噛んでるような感じ。

美味しいとか、お腹が空く、そういう事って、
自分が充たされていないと感じないんだ、初めて気づく。

人生長く生きてきたな、そう思ってたが、
今更ながら知らなかったこと、気づくことが、ここ数日でたくさんある。

生活は実家に行き180度変わり、夜は眠れなくなり、
光と影を感じた事なんて無かったなぁ。


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