三連休スタート
先週の今頃は尾瀬に行っていました。
湿原にはこの季節、ウメバチソウという花が咲いています。もっとも、夏の終わり頃から咲き始めてますからそろそろおしまい。
日本画で使うような、梅の形をした絵の具皿。あの皿は梅皿とか梅鉢って呼ばれているらしいです。これ↓
それでウメバチソウ。
他にも梅鉢の家紋から命名されたとの説も。
まあ、いずれにしても梅の花に形が似た5弁の花が咲くのがウメバチソウ。
たまにこんな風に花弁が多くなることも自然界ではよくある話。
この花、よく見ると、なんだか不思議なつくりをしています。
中心に集まっているのが雄しべで、その中に隠れて見えない雌しべがあります。そしてその周りに「仮雄蘂」と呼ばれる黄色いプチプチ。
仮雄蘂というのは、退化して花粉を出さなくなった雄蕊とのことですが、ウメバチソウの仮雄蘂は根元から蜜のような液体をわずかに出しているとも…。
虫を呼ぶ作戦でしょうか?
さて、今回はこの花について興味深い話を聞いてきました。
ボランティアさんによる観察会でのお話です。
まずは開花1日目。
5ほんの雄蕊が中心に集まっています(写真は花弁が7枚のレア物なので雄蕊も7本)。
この時点で花粉は出ていません。
翌日から蜜、1日一本ずつ葯が開いて花粉を放出。それとも同時に雌しべから離れていくそうです。
そして5本の雄蕊が全て花粉を出し切った7日目。雌しべが成熟し、柱頭が顔を出します。
自家受粉を避けるため、雄蕊や雌蕊が時間差で熟すという植物は多々ありますが、このように、雄蕊が1日に1本、まるでカレンダーのように熟していくという植物は初めて知りました!!
ちなみに、上の写真の柱頭は黄色く色づいているので、すでに受粉が完了しているようです。柱頭はもともと白い色をしているようです。
受粉成功、おめでとう!!
他家受粉は、受粉できない危険性を伴いますが、成功すれば、様々な形質を獲得し、変化する環境に適した子孫を生み出すチャンスにもなります。
それにしても、ウメバチソウの受粉システムはなんとも複雑!!
やがて花弁が剥がれ落ち、子房が膨らみ種子を作り始めた個体。
枯れかけた仮雄蕊に露がついて、光っていました。
公園や植物園などでは、こうした観察会がよく開かれているので、時間が許す限り参加するようにしています。今回もとても勉強になりました。楽しいお話、ありがとうございました!!
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