暦の上だけでなく、春の準備は確かに始まっている。ネコヤナギの綿毛は毛皮のコートのように美しい。この外側には真っ赤な鱗片が小人の帽子のように被さっていた。それが落ち、やがて綿毛の間から雌雄の蕊が顔を出す。ふわふわの綿毛に守られて開花の時を待っている。
↑これが小人さんの帽子。赤茶色の芽鱗。この芽鱗は合わせ目のない1枚でできているため、帽子の形のままポトンと落ちます。ヤナギの仲間はこうしたタイプが多いらしい。
ネコヤナギは雌雄異株。こちらは雄株。2月も下旬が近づくと中から真っ赤な葯が伸びてきます。
そして葯が開くと中から黄色い花粉。
ネコヤナギの冬芽は次々に色が変化していく。
ネコヤナギの変種、クロヤナギ
名前の通り真っ黒!
でも蕊が伸びてくるとこの通り。
葯が開くとネコヤナギのように黄色い花粉が目立つようになるらしい。
ネコヤナギの白い毛皮の1本1本が光をうけてきらめか様子は遠からずやってくる春を予感させてくれます。
ちなみにこちらが夏のネコヤナギ。なんの変哲もない水辺の緑。ヤナギの仲間は湿地を好みます。ネコヤナギは根元が水に浸かるようなところが好きと言われています。
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