YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

綿柎開(処暑初候)

2021-08-23 06:00:00 | 歳時記
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☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2021年)

8月23日☀️5:07/18:21🌙14.5
8月24日☀️5:07/18:20🌙15.5
8月25日☀️5:08/18:18🌙16.5
8月26日☀️5:09/18:17🌙17.5
8月27日☀5:10/18:16🌙18.5

季節は二十四節気を「処暑」へと移行。暑さが止まり過ごしやすい季節という意味。
たしかに朝夕はずいぶんと過ごしやすい気候になりました。
 
初候は「綿柎開(めんのはなしべひらく/めんぷひらく)」とのことで、綿の実が弾けるからという意味。

アオイ科らしいハイビスカス似の黄色い花が咲いた後、風船のように膨らんできた綿の実。



これが弾けると中からワタが出てきます。




ここから糸を取り出し、布にするという作業は本当に大変な手仕事。それでも、他の植物から糸を紡ぐよりは、効率的なのかもしれません。この植物が「繊維」として利用されてきたことがよく分かります。





ちなみに綿製品て安いイメージがありますが、以前見つけた記事に深く考えさせられましま。

インドの綿花農場では、その働き手はほとんどか14歳以下。理由は、大人よりずっと安い賃金で働かせることができるからなんだそうです。30度を超える炎天下で12時間も作業して、手にできる賃金は100円以下。

日頃、ついつい安いものを求めてしまう自分ですが、その安さが他者の犠牲で成り立っているのだとしたら…。





さて、昔から処暑の頃は台風が来やすい季節などと言われています。近年では、夏の早い時期から台風が来たり、集中豪雨があったりと、梅雨以降は気が休まる間がないほど。

ところで台風の名前。どうやって決めているか知っていますか?
改めて調べてみた記事がこちら


そして、8月の台風の折に保護したオオミズアオ(蛾)のお話


短期的なサイクルで見ると、台風は被害をもたらす厄介でしかない存在ですが、長期的に見ると地球の生態系にとって必要不可欠な自然現象とも言えます。ただ、近年の気候の変動はどう解釈して良いのやら…

話は変わって秋の七草



毎年忘れてしまう七草の順番!
万葉の時代より変わりなく受け継がれている日本の自然。

秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種の花(万葉集・巻八 1537)
「萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝貌の花」

尾花はススキ。朝貌は諸説ある中、現代で言う桔梗の花を指しているというのが有力説ということです。


【季節の昆虫】セセリチョウ



地味なチョウで蛾と間違われやすいです。身近な種でも18種くらいるようで、いまだ勉強中(^^;;
こちらの写真はコチャバネセセリ?



【季節の植物】トキリマメ



それほど目立つ植物でもないのですが、なんとなく赤い実が印象的で…。
今年はまだ花が咲き残っていますが、この季節にはすでに色づいていた年もあったようです

というわけで季節は「綿柎開」
本格的に秋の足音が聞こえてくる頃です




大人気のアマビエ様
出典は、京都大学附属図書館所蔵「肥後国海中の怪」

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