YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

ちょっきり

2014-09-20 06:44:57 | 三ッ池公園の自然情報


青いコナラの実がたくさん落ちていました。先日、ちょつきりの仕業ではないかとコメントをいただき、改めてよく見てみると…

なるほど殻斗の部分に小さな穴が穿たれています!!




まるできりで開けたかのような鋭い穴です。

殻斗を外してみると、やっぱり堅果にも!!



これはハイイロチョッキリという、小さな虫の仕業です。オトシブミの仲間で、まだコナラの実が青くて柔らかいうちに、こうして穴を開け、卵を産み付けるのです。

もちろん道具を手に持って作業するわけでなく、長い口を器用に使って穴を開けます。どうやら殻斗の下は比較的穴が開けやすいようです。

そしてその穴から種子の中に卵を産みつけます。やがて卵は孵化し、どんぐりを食べながら成長し、外へ出てきます。

いわゆるどんぐり虫なんて呼ばれるやつです。ちなみにどんぐり虫にはゾウムシの仲間もいます。

外へ出た幼虫は土中に潜り、冬を越して蛹化し、成虫になるという仕組みです。

ハイイロチョッキリのお母さんは、コナラとクヌギの実に卵を産み、そして産みつけた後に枝を切り落とします。母の愛は偉大です。

ちなみに成虫はこんな感じ↓

webよりお借りした画像です

なお、どんぐりは実と呼ぶのが正しく、外側の硬く茶色の部分は果皮。その中にある渋皮のようなものが種皮です。りんごなどの果物類は、果皮と種皮の間に果肉(内果皮)がありますが、どんぐりの仲間にはこれがなく、果皮も硬く木化することから「堅果」と呼ばれます。

ですから、正確には実ということになりますが、そのほとんどは種子だったりします。

ややこしや~

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