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蛍光法を用いた腹腔鏡下胆嚢摘出樹t

2020-05-06 | 医療・病気・いのち

腹腔鏡下手術の進歩は著しく、今や消化器外科手術のほとんどの領域で取り入れられています。日本で初めて行われた腹腔鏡下手術は胆嚢摘出術で、1990年のことです。私自身も1993年から行うようになりました。その後ほとんどの消化管手術にも適応が広がってきています。

この30年の間に画像技術、凝固切開装置、鉗子類その他その進歩は目を見張るものがあります。

最近のお気に入りは、蛍光法を胆嚢的手術に利用すること。ICG(インドシアニングリーン)という色素を少量静脈注射すると、その色素は肝臓から分泌されます。さらには肝管、総胆管、胆嚢管、胆嚢などへと分布していきます。そこで特殊光を当てるとICGが蛍光を発するので、解剖学的位置関係が容易に確認出来るのです。胆嚢周囲は、人によって解剖が異なる場合も多いので、注意が必要ですが、そのストレスをずいぶん軽減してくれます。現在でも誤認による損傷~的変異が0.4~0.5%程度報告されているとのことですから、蛍光法のような進歩を取り入れることも必要ですね。


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