あれは遠い、遠い昔のことである。
2人で行った2泊3日の温泉地。
ここへは毎年2回ほど訪れていた馴染
の温泉である。
最初の夜はフランス料理にした。
夫は最後のコーヒーも飲んで部屋に戻った。
「お風呂はいる?」
「いや、今夜はやめておく」
それがわたくしが聞いた夫の最後の
言葉になった。
その夜・・もう日が変わって次の日の
早朝になっていたが突然隣のベッドから
夫が転げ落ちた。
びっくり仰天したわたくしはすぐ
フロントを呼んだ。
飛んできたフロントの人はすぐ救急車を
呼んでくれた。
病院の医師は「突発性硬膜下血腫」と
診断して手術に取り掛かってくれた。
わたくしは息子に電話して、不安な気持ち
で待合室で待った。
長くなるので省略するが
結局7か月余り後亡くなるまで意識が戻る
ことはなかった。
それでも病院近くの民宿を定宿にして
毎日病院に通った。
何の役にも立たないけれど傍にいないでは
いられなかった。
昼間は病院にいて気がまぎれるけれど
夜民宿の8畳間で1人になると
哀しみ、不安、自分に対する怒りが湧いて
きていたたまれない。その気持ちを吐き出す場
としてブログを始めた。
OCNブログだったと思う。
そのブログを夫が亡くなって閉じた。
少し落ち着いた後冊子にした。
5冊本にしたが1冊は友人に送った
けれど1冊はお墓の中に入れ、のこり3冊
は仏壇の中に残っている。
このことは息子にも話していないので誰も
知らない。自分で読み返すこともない。
誰にしても非常に身近な人の死はつら過ぎると思います。しばらく話せない事だろうと。
どうかご自身のお身体を大切にされてご主人の分まで長生きしてくださいね!
ご無沙汰していますがお元気で何よりです。
Gooブログが閉鎖になるようなので、あてなブログに引っ越しすることにして現在インポート中です。
一緒に引っ越してまたお付き合いしていきましょうよ。
ありがとうございます。
なんとか頑張って生きていきます。
励ましていただきうれしく思います。
コメントありがとうございました。
茉那
ご活躍の様子、読ませて頂いています。
一応はてなブログに移動するつもりでいます。
今後ともよろしくお願いします。
題は
「過客のあゆみ」に変える予定です。
これからもよろしくお願いします。
茉那