「エルマーのぼうけん」から話が弾んで

2024-06-23 10:37:05 | 日々思うこと

昨日土曜日のお昼頃息子にRhineした。

会社が休みで家にいるだろうと。

 先日新聞で「エルマーのぼうけん」

 の作者がなくなったとの記事を

 みた。久しぶりに懐かしい名前を見て

 書斎の本箱を見に行ったけれど

 見つからなかった。

息子からすぐ返事

 そのニュース僕も見た。

 実は数年前急に懐かしくなって英語版を

 kindleに入れて読んだ。

 表紙が思い出に蘇る。

 ストーリーも覚えてる。

  

彼が幼かった頃わたくしが夕ご飯の後片付

けをやっと終えて居間に戻るとすぐに

スカートやエプロンの裾を引っ張って

「ご本読んで」とせがむ。

父親には「もうおしまい」と言われたのだ。

母親がせわしなく動いている間は幼い

ながら遠慮していたけれど暇になった

らしい母親に今度は読んでもらおうと

「ご本よんで」と

くる。

いい加減に読むと「そこちがう」と訂正を

要求。筋が分かっているなら読ませるな

と言いたくなる。

 

朝からバタバタして勤務先に駆けつけて

1日働いてきたのだ。

少しはゆったりしたい。

もう自分で読むことを教えるしかない。

夫が「もじ積み木」を買ってきた。

興味をもって覚えてくれた。

ひらがなの次はカタカナ。

3年保育の幼稚園に行かせたが入園する

前にはひらがなとカタカナの読み書きが

できるようになった。

 

あるとき、「絵本じゃなくて字だけの

ご本が読みたい」と言い出した。

彼をおんぶして近くの本屋さんに行き

児童書コーナーに並んでいる易しそうな

本をえり抜き背中に負われている息子に

1冊づつ見せた。

表紙だけをみるのだからたぶん当てづっぽう

に彼が「これ」といった本を購入してきた。

アラジンと魔法のランプ」

夫の両親が世話をしていてくれたのだが

1人になると読んでいたのだろう。

大人4人に囲まれて友達はいない。

向こう3軒両隣にも子供はいない。

公園デビューもできなかったしママ友も

いなかったので本だけが友達だったのだと思う。

すぐ読んで「新しいご本」という。

日曜日毎に市の中心部にある大きい書店に

夫が息子を連れて行き数冊づつ買うように

なった。

大げさに言えば溢れるほど本を与えた。

その中の1冊が「エルマーのぼうけん」

である。

 

小学校にはいったとき、家庭訪問にきた

担任に本をクラスにおいてもらえないかと

言ってみた。もう読まなくなった本が山

ほどある。

小学校低学年向きの本を選んで持って

行った。

すると校長先生から達筆のお礼状がきた。

そんなつもりではなかったのに。

ほとんど汚れていない本を捨てるのは忍び

難く読んでくれる人がいたらうれしかった

だけだった。

 

土曜日の昼下がり年老いた母親と

中年になった息子が児童書の話しで

盛り上がるのは滑稽だが

考えようによっては若かった母親と

幼児であった息子が共感できる思い出話に

浸れるのは幸せなことかもしれない。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 選択的夫婦別姓制度の議論 | トップ | 新装開店した喫茶店へ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿