瓊花・・・鑑真和上ゆかりの花

2021-07-17 15:27:38 | 日々思うこと

毎日読ませていただいているブログはお花の記事が

多い。母がお花好きでよく手伝わされていたから、

自然と結婚してからも花を楽しんだ。

前の家では山野草もよく作った。

セツブンソウ、ショウジョウバカマ、ヤブレカサ、

アツモリソウ、ウラシマソウ、サギ草などなど。

夫はエビネを育てていた。

 

今の家に引っ越してから、80坪ほどの家の南側の

畑が大通りに面していてお日様カンカンの土地なので

山野草は駄目で、ワイルドフラワー、ハーブガーデン

なども楽しんだ。道行く人たちにも愛でてもらっていた。

 

夫が旅先で倒れ、7か月ほど病院近くの民宿を定宿

にして着替えを取りに帰る以外はそこで過ごして

いたので畑は草ぼうぼうで帰宅した時は手が付け

られない状態だった。

亡くなった後も誰とも会いたくなく、立ち上がれない

時期が続いて、お花畑は関心から遠のいた。

それでもその時の花のいくつかは今も残って季節が

くると咲いてくれる。

 

お花でふと思いだしたことがある。

数年前、京都へ行った帰りだったと思うけれど、

JRの駅から乗ったやや長距離になるタクシーの

運転手が話好きで「奈良に珍しい花があります。

日帰りでタクシーで行きませんか」と誘われた。

「友人を誘えば安くなります。今の時期にしか

見られない花ですよ」

瓊花 という花だそうだ。

折角だけれど奈良まで行くのならせめて1泊は

泊まりたい。

タクシーで日帰りなんて気が進まないので断った。

彼の話ではこの花は奈良唐招提寺御影堂供華園と

皇居にしかないという。

 

家に帰って調べると他に東大寺、飛鳥寺、岐阜県関市の

薬草園「神薬才花苑」でも見られるらしい。

なぜこんなに限られたところでしか見られないのか。

鑑真和上は日本に渡る前に揚州大明寺の住職をしていた。

その揚州の花が瓊花だそうで、隋の帝がこの花を気にいって

いて門外不出にしたのだそうだ。

和上遷化1200年(1963年)の記念事業で揚州から送られたのだ

という。

4月中旬から5月上旬のこの花の期間だけ唐招提寺御影堂供華園へ

入ることが許される貴重な機会なのらしい。

でも多分混むだろうな、

紫陽花に似た白い、よい香りがする花だそうだから

1度はみてみたい。

今年はもう間に合わないけれど。

 

コメント (8)
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