弱い立場になったら

2021-07-14 15:52:29 | 日々思うこと

昨日の朝刊読者の声欄に概ね次のような記事があった。

彼女の勤務する会社に月2回清掃に訪れるフイリピン人女性が

いてワクチン接種券は届いているものの予約をしておらず

自分が対象者かどうかも分からないという。

いろいろ調べて、対象者になっていることが分かり

彼女のかかりつけ医に電話で確認するとすでに予約は中止に

なっていた。

彼女にそう告げると拙い日本語で「おねがいします。どこでも

いいです」というので駅まえの接種会場にネットで予約し、

付箋に予約日時、場所を記し、携帯番号と名前も書いて

「困ったことがあったら電話してよいからね」と渡した。

弱い立場の人に歩調を合わせることが政治の基本ではないかと

嘆いていた。

TVで全盲の夫婦のところに接種券がきたけれど点字では

ないので読めない。

民生委員かだれかが気づいてお手伝いしたというので

その市では今後点字も考慮するという。

でも、市町村も一人一人の状態を把握して通知を出すのも

大変だと思う。

選挙の時の券はどうなっているのかなとふと思った。

投票率の低さからみてもこれはいかなくてもすむ。

しかしワクチン接種は自分の問題だ。

こういうだれもが普通にできると思っていることが

できない弱い立場の人はきっといっぱいいると思う。

 

4年前、わたくしは胸部動脈瘤の手術をして46日間入院し、

東京の大学病院から帰宅してすぐ車の免許を返上し、車も

処分した。自転車に乗るのも怖かった。胸には人工の管も

入っている。

それ以来、外出はタクシーに頼っている。

ワクチン接種は土曜日の午後で弟が2回とも付き添って

くれた。

わたくしが2回目の接種を終えた次の日曜日、彼は郊外にいる

同級生の友人を訪ねた帰途、近くに糖尿病で目が見えにくく

なっている知人がふと気になり立ち寄ったところ、やはり

接種券が届いたのでかかりつけ医に訪ねたらずっと遅くなると

いわれ、よく読めないので市の予約ができなくて困っている

という。

その場でスマホで予約して成り行き上、当日迎えに来ると

約束して帰ってきた。

彼は2回目の朝も今日も連れて行ってもらえるかと電話して

きて当然そのつもりだと迎えに行き、この前の日曜日に無事

完了した。

人は歳をとればいろいろ支障も出てくるし、それだけでなく

いつ何が起きるか分からない。

わたくしは長女だからか「しっかり者」と友人たちには

思われているようだけれど、困った時には人の助けを

借りて生きていかねばならないと考えている。

そのためには「かわいいおばあちゃま」になって

助けてあげたいと思ってもらえることが大切だ。

なれるかなあ??それが問題だ!

 

 

 

コメント (10)
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