先ほど「敬老の日」のお祝いにニットのプルオーバーが届いた。
学生の孫からのプレゼントである。
正直ものを贈るのも頂くのもなかなか難しい。
「おばあちゃま、今年は何がいい?」と聞いてきたので、「ちょっと考える」と
返信してこちらで決めた。
今までにキンドルが最初に出たときは発売を待って。名前いり万年筆の時もあった。
丁度お気に入りの傘を壊した時はそれに近いものを要望した。等々。
わたくしが父母に贈るときも困った。欲しいものがないというのだ。
欲しいと思えばすぐ買うのが母で、わたくしもその血を受け継いでいる。
欲しければ(買える範囲のものは)たいがいはすぐ買う。(息子もその血を受け継いだ。)
考えあぐねて晩年の父母にはそれぞれ1万円を包んだ。
わたくしよりずっとお金持ちだったけれど(宝石など買ってもらうことが多かったが)
一応こういうことは大切なしきたりなので、守りたかったのだ。
昨年の誕生日は息子の家族と金沢に行っていた。(経費はわたくしが持った)
お誕生日のお祝いに何がよいかと聞かれて、さてと考えても何もない。
「それでは1万円頂く」と言うと息子も嫁も恐縮して「それではあまりにも・・・」と
言ったけれど納得してもらった。さて、今年も病院のベッドにいて同じことの繰り返し。
「今年も1万円」と。今年はそれに加えて退院するときのためのブラウスと薄いカーデガン
を準備してくれた。冬用の洋服で入院したので。
押し入れや机の中にただ放り込んでおくものではもったいない。
毎年1万円に決めるつもりでいる。
ちなみに夫へのプレゼントはいつも地方の銘酒だった。これは簡単でどちらにとっても
好都合だった。