9月26日は大きな台風が日本を襲った日である。洞爺丸台風と伊勢湾台風。
今年の9月25日も(1日前だけれど)大きな風が吹き荒れた。
小池さんが突然「希望の党」を打ち上げたのだ。安倍さんは遅れて衆議院解散を
宣言した。これから10月下旬までどんな風が吹くことになるのか。
洞爺丸事故によって青函トンネル構想が高まったと言われている。
水上勉の「飢餓海峡」はこの洞爺丸事故から物語がはじまっている。
洞爺丸事故と函館大火事。それを題材にして犯人を追う刑事の物語である。
なかなか面白い小説であった。
それとは関係ないけれど下北半島の下風呂温泉「長谷旅館」は「海峡の宿」と言われていた。
井上靖が「海峡」を逗留して書いた宿である。
大間からの帰りわたくしはその宿に宿泊した。古い旅館で「この部屋が井上氏がお泊りに
なった部屋で廊下を隔てた前の部屋に奥様がお泊りでした」と宿の主が説明して
その部屋にわたくしは泊まった。
温泉が地下で暗い細い階段を降りて行ったところにあった。これには閉口し翌日
大湊に出て「むつグランドホテル」に宿泊した時は「やはり文人墨客の宿はわたくしには無理だ」
と痛感した。一度前に城崎温泉「清輝楼」で失敗していたのだ。
由緒ある立派な旅館で文人たちの作品が多く残っていたけれど、エレベーター無し
(当然だけど)で木の階段をしこしこ上ったのだった。どちらも1人旅。
ちなみに井上靖の「海峡の宿」は今は休業中らしい。