私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

映画「さざなみ」

2016-06-03 14:59:49 | 日記

June 3, 2016

天気は良いが風が強い日だ。いつの間にか6月に入っていた。今日は予定していた映画「さざなみ」を見に「アルテリア・シネマ」に出かけた。12:15開場、中途半端な時間だったので早目に家を出て、チケットだけ買って図書館で時間をつぶした。こういった映画には人が集まると思っていたとおり、間際に来た人は満席だと言われていた。映画の簡単なあらすじは、パンフを引用しよう。「結婚45年の記念パーティの準備をする夫婦。夫のもとにドイツから届いた手紙は、50年前にアルプスの氷河に消えた恋人の遺体が発見さたという知らせだった。恋人の存在すら知らなかった妻の心は次第に揺れていく。」とある。別の解説には、「歳月を重ねた結婚生活の奥底に横たわる、老いと人間の絆の危うさとはかなさ・・・」という言葉もあった。

夫婦の物語であり、私の人生とは無縁のようではあるが、人は一人では生きれない。長く生きていればいろいろな人間の絆の中で暮らしているということだろう。そういった点では、妻の夫への信頼が揺らいでいく心のうちがよく理解できる。老いても慣れ合わずに新鮮な気持ちでいられる夫婦の形が、やはり外国ならではのものかもしれないが。

妻を演じたシャーロット・ランプリングの演技が光った。主演女優賞を総なめしているとのことだ。あまり映画を見ていないので俳優の名前には疎いが、「愛の嵐」は記憶に残っている。現在70歳とのこと、日常着ているカーデガンやコート髪形など、若い女優の衣装とは違った趣も素敵だった。また、子供や若者は日本人と外国人の違いが大きいが、歳をとると内面のものが出てくるので、人間の美しさという点ではあまり変わらないのではないかとも思った。ランプリングには、イギリス女優としてではなく年老いた女性としての美しさを感じた。久しぶりの映画鑑賞だったが、私には前評判ほどではなかった。今月はもうひとつぐらい他の映画も見てみようと思いながら映画館を後にした。

画像は、映画のパンフから、結婚45周年パーティでの場面。冬の日、イギリス郊外を愛犬と走るコートを着たランプリングの姿が素敵だったが、それはパンフにはなかった。


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