March 16, 2019
新宿警察署から届いた封書を開けると、2月27日に新宿で紛失したシルバーパスの入った定期入れが届いているとのことだった。毎日使うものなので再発行してあったが、なくなったと思っていたものが見つかるのはうれしい。週明けに新宿署に顔を出すつもりだ。
今年は花粉が例年よりもたくさん飛んでいて、花粉症にかかる人が増えているという報道がある。私は大丈夫だと何の根拠もないままに思ってたが、大きな誤算だった。何事も自分の身に降りかかって初めて痛みがわかる。うっとうしい日々を過ごしている。毎日駅前まで出かけていた散策をやめて、身辺の整理を始めた。いつでもできると思っていたことの一つだ。ものをため込むことはしないとはいえ、まず衣類の片づけから始めると、不要なものが次から次へと出てくる。それを袋に詰めてごみ置き場に持っていく。公団なので、一般家庭よりは捨てやすい。
物のない時代を生きてきた身にとって、捨てるということに勇気がいる。それでもだいぶすっくりしたので、からになった引き出しを一つベランダに置いた。幸いこの住まいは、ベランダが通常の高層住宅のベランダよりは広い。終の棲家となるであろう場所に、余分なものは置かずに、しかし快適に暮らすことを心がけたい。老いの身で、何事にもさっさと運ばない苛立ちはあるが、時間はいくらでもある。少しずつやればいい。点訳はわきにおいて、読書会の本『宝島』の続きを読む。あまり知らなかった沖縄の現実が目の前に現れる。考えてみると、東京の近郊の都市に住んで、戦後の日本の事情に疎いままに年を重ねた。米軍基地も他人ごとのようだった。なんか悲しい。でも読み続けなければ。読書会での皆さんの意見も聞いてみたい。
画像は、妹のメールから「クリスマスローズ」。