December 20, 2019
今日が最後のブログになった。たしか2005年の4月に始めたと記憶しているので、足掛け15年ほど続けたことになる。60歳代の後半から80歳に入った今、うれしかったこと、つらかったことなど、様々な体験があった。よくここまで一人で歩んでこれたという思いもあるが、家族、友人の支えがあってこその今だとしみじみ思う。予期せぬことの最たるものは、老いるということだ。もちろん頭脳も衰えてきていることは確かだが、それ以上に身体の劣化は駆け足でやってきた。悲しいことだ。
今私の生活の中心は、盲人のための点訳のボランティアだ。いろんなグループに属し、様々なものの点訳を経験した。現在は、英和辞典の点訳を、7、8人の方と携わっている。外国語の点訳は、その言葉ができないと駄目なように思われているが、全く関係がない。1文字1文字を記号と考えて点字に直していくので、忍耐と、校正を通じてのちょっとしたコミュニケーション力があればいい。私が始めたころから、パソコンを使った点訳が普及した。それも運がよかったと思っている。あと何年出来るかわからないが、できるところまで続けていくつもりだ。
もうひとつ、20歳代に参加した読書会がある。この会は、無理をしないから続いてきたといえるだろう。レポーターになった人が本を選び、各人が読んで、皆で話し合う。自分ではとても手にしないような本がテーマ本になり読む。私にとっては、これが一番の醍醐味だ。皆さん、子育てや介護など、生きていくうえで直面するすべてを経験されたいる。そういう点では、独り身の私は肩身が狭いが、人が生きていくということは、どういった形であれ簡単なものではない。私は、経済的な面での苦労を背負いながら、何とか生きてきた。本を読むことで支えられたことも多々あったと思う。だいぶこころもとなくなってきたが、健康に留意して、この会がまだまだ続いていくことを願っている。
来年も書き続けたい思いと、いろいろな点で限界が来ているという思いが交差しながら、今日で私のブログを終わりにすることにした。つたないブログを覗いてくださった方々に感謝したい。