私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

思い出のシベリウス

2014-05-05 11:51:26 | 日記
May 5, 2014

50代の終り頃よくヴァイオリン協奏曲を聴いていた。ベートーベン、メンデルスゾーン、モーツアルト、ブラームスなどなど、その中でシベリウスの協奏曲ニ短調は一番好きだった。昨日、NHKテレビのクラシック音楽館をつけていると、この曲が流れてきた。ワン・シジョンのバイオリンもよかったが、ふっとあの頃の気持ちがよみがえり、いつもならば「ながら」で見ているテレビの音を大きくして、聴きいってしまった。今朝になって、CDを探したがない。プレーヤーがないので聴けないが、思い出つながりで、引っ越しの時に束ねて押入れにしまったままのレコードを取り出してみた。しかし見当たらない。多分感激のあまり、あの頃開いていた英語教室の生徒さんの誰かにあげたのだろう。もちろんそれでいい。しかし今の自分の生活を振り返ると、若い頃(?)はずいぶん精神的に余裕があったのだと、改めて思う。また現在の、何かに追われているような日常を反省もした。不思議なもので、バックミュージックが全く気にならない、あるいはそれがなくては淋しいと思う時と、集中力が落ちてしまう時がある。面倒な点訳をやっていると、音楽さえ耳触りになったりする。こんなことではいけないと、シベリウスを頭に響かせながら、思いいたった。

仕上げなければならない点訳を抱えてはいるが、今日はそれは忘れよう。今手元にたくさん本が集まってきている。ほとんどが図書館の本なので、どんどん読まないといけない。乙川優三郎『生きる』(文春文庫)、大西民子『印度の果実』(短歌新聞社)、チャールズ・カミング『甦ったスパイ』(ハヤカワ文庫)、フェルディナンド・フォン・シ―ラッハ『コリーニ事件』(東京創元社)など。シベリウスはなかったが、ハイフェッツが演奏するヴァイオリン曲を集めたCDを聞きながら読書三昧の1日にしよう。曲はサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」、サン・サーンス「ハバネラ作品83」、「序奏とロンド・カプリチオーソ作品28」、ショ―ソン『詩曲作品25』、ベートーベン「ロマンス」、ブラームス「ハンガリー舞曲」、ワックスマン「カルメン幻想曲」。なぜ曲を羅列したかというと、こんなにいい曲ばかりが入っているCDなんだと今さらに驚いたので、記憶する意味で書いてみた。特に音楽に造詣が深いわけではないと、こんな風に聞き流していて、曲目をしっかり意識したりしない。そんな中でシベリウスは、私にとってなぜか記憶に残る曲だったのだろう。

画像は、「マーガレット」。駅に行く道沿いのお宅の玄関わきの小さな庭園の季節の花々に、つも楽しませてもらっている。今はこの花が満開だ。花屋さんの店先に同じ花があったので、思わず買い求めてしまった。私の悪い無駄遣い癖です。