HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第314話≪パワーハラスメント(通称「パワハラ」)とは?≫

2006年11月06日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、今回の時事用語は、今、話題の≪パワーハラスメント(通称「パワハラ」)とは?≫を配信します。

 みなさんが将来、高卒或いは大卒し就職したときに、職場で起こる人間関係のトラブルのひとつに、「パワーハラスメント」(通称「パワハラ」)があります。

 「パワーハラスメント」という言葉を生み出した岡田康子氏の著書(「許すな!パワーハラスメント」19 pageを引用すると、
 ≪職権などのパワーを背景にして、本来の業務の範疇を超えて、継続的に人格と尊厳を侵害する言動を行い、就業者の働く関係を悪化させ、あるいは雇用不安を与えること。≫

 と記載されています。
 尚、パワーハラスメント(パワハラ)は造語であり、和製英語です。
 

 「パワハラ」の最大の要因の一つに「コミュニケーション」の問題が原因であることが多く見受けられ、相手の立場に立った言動や行動ができていない人が引き起こしてしまいがちです。明るく活き活きとした職場づくりの壁となる「パワハラ」について、今から覚えておきましょう。

 ◆「パワハラ」とは?
  「パワハラ」とは、簡単に言うと上司(或いは先輩)による職場の「いじめ」を意味します。時には精神的な病にまで追い込まれる陰湿なケースもあり、深刻な問題となっています。その言動が本来の職務の範疇であれば業務上の指導・注意ということになりますが、それを超えた命令や仕事とは直接関係ない個人的なことにまで口を出し、個人攻撃とも思われる言動を繰り返せば、「パワハラ」に該当することになってきます。
  最近は、上司と若年層の意識のギャップから「パワハラ」問題に発展することもあるようです。


 ◆「パワハラ」に対する対処法?
  過去には、「パワハラ」は、往々にして個人が起こす個人的な問題、逸脱だと理解されてきました。
  しかしながら、放置しておくと、社員の名誉や尊厳を傷つけるばかりでなく、さらなるモラールダウンをもたらし、会社の業績や社会的信用の問題にまで発展しかねないとも言われています。これは人権侵害の問題であるとの視点で、会社としても真剣に取り組む必要が出てきました。

  既に一部の企業では、今の企業に存在するセクハラ相談窓口の対象範囲を広げて、人権侵害に関する相談も加えていき、予防のための教育・研修を行うようになってきています。

  実際に新入社員から「パワハラ」の相談を受けても、上司がその内容から、それが教育的指導なのか、パワハラに該当するのか判断が難しくなっており、人権侵害に関する教育・研修が必要になっています。
  人権侵害に関する教育・研修を受けていない上司は、自分が若い頃に受けたように指導しようとしますが、最近の若年層は、親や先生から叱られずに育ったからか打たれ弱い傾向があり、両者のコミュニケーション・ギャップは思いのほか深いようです。

  このギャップを埋めるために、企業としては、上司・部下双方にコーチングやアセスメントなどのコミュニケーション教育を実施すると共に、問題を見過ごさないように、各部署の状況に気を配っていく必要がある時代になってきていると、HageOyajiは思います。

 参考までに、下記をクリックしてお読みください
 【解説】社会構造の変化が生むパワー・ハラスメント(nikkeibp netから)

 【パワハラ自殺】校長ら3人が謝罪 鹿児島・両親が会見