HageOyaji通信

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第279話≪国際天文学連合(IAU)が新定義(太陽系惑星数9個から8個へ)≫

2006年08月26日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、太陽系惑星を9個と習ってきましたが、9番目の惑星の「冥王星」が外され、太陽系惑星が8個になることが決まりましたね。

       

 チェコのプラハで開かれた国際天文学連合(IAU)総会最終日の8月24日に、「太陽系惑星の定義」ついて投票による採択が行われました。

 そこで採択され、承認された太陽系惑星の定義は、
  (1)太陽の周りを回り
  (2)自己の重力で球形となった天体で
  (3)軌道上で他の天体(衛星を除く)がないこと
 と規定したのです。

 そのため、採択された新しい定義では、太陽系惑星は水金地火木土天海の8個に限定されるので、1930年に発見された「冥王星」が惑星の地位を失い、太陽系惑星数は76年ぶりに書き換えられます。

 総会に提示された四つの決議案の採決の結果、「冥王星」は、惑星とは別に新しく設けられた「矮(わい)惑星」というジャンルに入ることになります。矮惑星は「太陽の周りを回り、十分重いため球状だが、軌道近くに他の天体が残っている、衛星でない天体」と定義され、近くに同程度の小天体が多数見つかっている「冥王星」は、その代表と位置づけられました。 「冥王星」を含む海王星以遠の天体を総称して「プルートニアン(冥王星族)天体」と呼ぶ決議案は、否決されました。

 尚、矮惑星には「冥王星」のほか、米観測グループが昨夏「第10惑星」と発表した「2003UB313」、火星と木星の間にある小惑星で最大の「セレス(ケレス)」などが含まれます。


 「冥王星」の脱落経過は、
 細長い軌道の一部が海王星と重なり、他の8惑星の公転面に対して大きく傾いている。このため、多くの研究者が科学的な知見から「惑星とするには無理がある」としていたが、IAUは1999年に「惑星としての地位に変更はない」と発表した・・・・・が、
 海王星や冥王星より外側のカイパーベルトと呼ばれる太陽系外縁部で、次々と新しい天体が発見され、その1つの「2003UB313」は、冥王星よりも大きいことが判明。米航空宇宙局(NASA)が昨年夏に「第10惑星」と発表したことがきっかけで、惑星の定義がIAUで改めて議論されることになった。
 そして今回の総会の中で、冥王星を惑星にとどめたうえで3つの天体を新たな惑星とする「太陽系12惑星案」が提示されたが、研究者の反対が続出。IAUは一転して、冥王星を外す「8惑星案」での決着を目指した。
 最終的な決議案には、8惑星を「古典的惑星」として冥王星などを「古典的ではない惑星」と解釈する道も盛り込まれたが、研究者による投票の結果、科学的にも明解で惑星の定義がシンプルな「8惑星案」が、多数の賛同を得たのである。

               
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