HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第269話≪コメントの疑問質問から・・・(クリエイティブな仕事に就きたいが・・・)≫

2006年08月07日 | 疑問質問
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、今日は下記の質問に回答しましょう・・・・・・・

≪疑問質問≫
教えてください (T.I(Takeshi Ito)) 2006-08-05 13:54:07

 最近は出来るだけオープンキャンパスに出かけていますが、イマイチ判らない点があります。教えてください。
将来「クリエイティブな仕事に就きたいのです」が、どのような学校を選び、将来どのような仕事があるのかを教えてください。
 僕は普通高校ですが、将来、商品のパッケージなどのデザインをするグラフイックデザイナー(又はCGデザイナー)を目指してます。美術系より情報系でCGを学んだ方が良いのですか?



 みなさん、上記の質問を含め、進学を希望する高校生から私へのメールの中に、「クリエイティブな仕事に就きたいが、どのような学校を選択し、どのような仕事があるのか?」を尋ねてくる生徒が最近多く見受けられます。

 横文字職業が巷にあふれており、デザイナーと言っても「グラフィックデザイナー、インテリアデザイナー、CGデザイナー、インダストリアルデザイナーなど」その他、「WEBクリエーター、ゲームクリエーター、アートディレクター、イラストレーター、」など多くの呼び名がありますね。また、この中に「カメラマン」も含まれるでしょうね。

 建築系、美術系、デザイン系を学んだあとの進路は多彩ですが、しっかり自分が将来就きたい仕事を理解しておかなければ、学校選びが間違ってしまいます。

 リクルートで数々のヒットを飛ばした「創刊男」の発想術はさすがですね。クリエイティブな仕事だけでなく、マーケティング企画や芸術的な感性・発想での右脳(智恵)駆使は、あらゆるビジネスにおいても必須のスキルですね。

            
            
 そこで、今回はこれらのクリエイティブな仕事内容を簡単に解説しておきます。

 ◆グラフィックデザイナー
  グラフィックデザイナーとは、グラフィックデザインをおこなうデザイナーのこと。即ち、広告、出版物、商品のパッケージなどのデザインやイメージを、消費者を引き付ける色や形、構図を考えて創作するのがグラフィックデザイナーです。店舗のディスプレー、展示会、映画、テレビなどの分野で仕事をする場合もあります。グラフィックデザイナーは、アートディレクター、エディトリアルデザイナー、カメラマン(写真家)、イラストレーター等を兼ねることも多いです。

 ◆インテリアデザイナー
  インテリアデザイナーの仕事は住居や店舗などの室内空間のデザインと、家具、照明器具、建具などのプロダクトをデザインする仕事の2つに大別されます。インテリアデザイナー(interior designer)をインテリアプランナーと呼ぶ人もいます。インテリアコーディネーターは、インテリア産業協会が実施する資格試験に合格した人です。 家具メーカー、室内装飾用品メーカー、住宅設備機器メーカーなどで、インテリアデザイナーの力を発揮することでき、実際の施工に立ち合って業者を指導したり、顧客にインテリアに関するアドバイスやコンサルティングも行います。また家具やカーテン、照明器具などのインテリア用品をデザインすることもあります。

 ◆CGデザイナー
  CGデザイナーは、コンピューターで画像を描く、デジタル絵師のことであります。コンピュータによってデザインされた図形や画像をコンピュータ・グラフィック(CG)と呼び、CGデザイナーは、自動車、服飾デザイン、建築物、コンピュータゲームなどさまざまな分野でCGをつくるのが仕事です。ゲームソフト専門のCGデザイナーのほか、広告ポスターや出版物などの静止画と映画やテレビなどの動画を得意とする人に大別されます。テレビや映画、コマーシャルに使われるCGの制作では、三次元のCGもつくり出していきます。

 ◆インダストリアルデザイナー
  インダストリアルデザイナーとは、工業製品のデザインを手がけるデザイナーの一種で、工業デザイナーとも言われています。工業デザイナーは、文房具やカメラ、時計屋、家電から自動車までさまざまな製品をその企画開発からかかわり、製品や素材のスタイルのデザインをしますが、特に、自動車や機器などメカニカルなものをインダストリアルデザインと呼ばれています。このデザインに携わるデザイナーをインダストリアルデザイナーと呼ぶ場合もあります。大学や専門学校、高校で工学デザインを学び、製図や素材など工業の知識をもっているほうが有利ですが、芸術的な感性はもちろん、マーケティングの知識も望まれるようになってきています。企画担当者、生産担当者、販売担当者とチームを組むこともあり、協調性、指導力、説得力も必要になります。

 ◆WEBクリエーター
  インターネット上で情報や知識を提供する窓口がホームページです。「WEB(ウエブ)サイト」と呼ばれており、このホームページを作成するのがWEBクリエーターの仕事なのです。
  尚、WEBクリエーターに含まれる職種には、
    「WEBデザイナー」(デザインや画像の作成)
    「WEBプロデューサー」(サイトの企画から制作進行管理までを監督)
    「WEBプログラマー」
    「WEBディレクター」

 ◆ゲームクリエーター
  ゲームセンターやパソコン、家庭用ゲーム機で、ゲームは子どもから大人まで広く親しまれています。その次々と登場するゲームソフトを制作しているのがゲームクリエーター。夢と冒険の世界をつくる仕事です。 企画担当者である「ゲームデザイナー」が構成やシナリオを作成。「グラフィック担当者」がキャラクターやアイテム、背景などを作成し、コンピュータグラフィックス(CG)画像に仕上げていきます。さらにシステムをプログラムする「プログラマー」や効果音などを制作する「サウンド制作者」など、それぞれの専門家がプロジェクトチームを組み、能力と情熱を結集させて新しいゲームを生み出しています。グラフィック担当者には、美術系の大学や専門学校卒業者、サウンド担当者には、音楽大学卒業者が多いようです。新しいもの、おもしろそうなものに対して敏感に反応する感性が大切で、さらに企画担当者には豊かな発想力やチームをまとめる力、ソフト担当者にはコンピュータ言語によるプログラミング技術が求められます。ゲームソフト制作の現場は、少数精鋭で、柔軟な考えをもつ若い年齢層が集まっているのも特徴です。

 ◆アートディレクター
  アートディレクター(art director)とは広告、宣伝、グラフィックアート、装丁などにおいて、主に視覚表現手段を計画し、総括、監督する立場にある人を指します。即ち、ポスターやチラシ、新聞・雑誌の広告などの印刷媒体で、情報をいかに伝えるかを考え企画から制作までの取りまとめ役をするのがアートディレクターなのです。視覚面において決定権を持つ者から順は一般的に、クリエーティブ・ディレクター(creative director、単にディレクターとも)、アートディレクター(art director)、デザイナー(designer)となっている。アートディレクターはグラフィックデザイナーとしての経験を積んでから活動することがほとんどです。デザイン能力だけでなく、アイディアを生み出す企画力や表現力が重要になるからです。デザイン能力だけでなく、アイディアを生み出す企画力や表現力が重要です。さまざまなスタッフを取りまとめる指導力も必要となります。予算管理、スケジュール管理、プレゼンテーションの能力も必要です。

 ◆イラストレーター
  イラストレーター(Illustrator)とはイラストを描くことを生業としている人のことです。即ち、雑誌や書籍、広告などで、絵によってその内容をわかりやすく表現したり、人の目をひきつける写真以外の画像がイラストレーション(イラスト)で、これを描くのがイラストレーターです。イラストの表現方法と分野はイラストレーターによりさまざまで、細密画、透視図、切り絵や影絵などのペーパークラフト、写実的なものからマンガのようなもの、人物やスポーツ、動物や医学、メカニックまで多岐にわたります。最近ではコンピュータを利用して描く人が増えています。

 ◆カメラマン
  カメラマンとは、本来の英語の意味では「テレビや映画のカメラで撮影をする人」(撮影技師)であるが、日本では、写真を撮るカメラで撮影する「写真家」も含めてしまっています。アイドル撮影会などのイベントに集まる素人カメラマンをカメコ(カメラ小僧)と呼ぶことがあります。即ち、カメラマンには、自らの芸術作品として写真を撮影する人(彼らを写真家といいます)と、依頼を受けて撮影をする人がいます。多くは後者で、大きく広告・宣伝用の撮影と報道・記録の撮影に分けられます。カメラや撮影機材を自在に使いこなし思い通りの写真を撮る技術が必要です。専門学校や大学で写真の技術・知識を身につけ、カメラマンのもとで助手として経験を積み一人前となっていきます。重い機材を運び、過酷な場所での撮影もありますので、体力と忍耐力が必要となります。シャッターチャンスは一瞬のことですので、瞬間をとらえる機敏性と鋭い感性が大切です。撮影対象を知ろうという姿勢も重要です。

 さ~~ぁ、将来、「クリエイティブな仕事をやりたい」と考えながら進学希望しているみなさん、実際に関わっている先輩に仕事内容を聞きだすのも一方法だし、担任や進路指導の先生方と相談し、充分に仕事内容を理解した上、進学校を決めてくださいね。

               
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