HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第277話≪仕事への意欲が最低なのは日本人?(米タワーズペリン社調査報告)≫

2006年08月23日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、人事戦略コンサルティング会社の米タワーズペリン社は、仕事に対して「非常に意欲的」と感じる日本人は、世界16ヶ国で、わずか2%しかいない」という調査報告を明らかにしました。

 この調査の中で、「意欲的でない」と回答した日本人は41%もおり、インドの56%に次いで2番目に低い数字です。

         

 米国に本社があるタワーズペリン社は、世界24カ国に9000人のスタッフを抱える人事戦略コンサルティング会社の大手です。


 今回の調査は、2005年8月に、日本人千数百人を含む計8万6000人の回答で、日本、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、アイルランド、イタリア、スペイン、メキシコ、ブラジル、韓国、中国、インドの16ヶ国で、Webアンケートを実施しました。

 アンケートの調査項目は約200で、意識レベルを5段階にて回答。
この調査データを基に、仕事に対する意欲、その意欲を高める要因、離職しない理由、就職や転職先選びで求める条件、一般社員から見た管理職への評価などを分析し、今年から順次、調査結果を公表しています。今後も継続的に調査を実施する予定です。

 タワーズペリン社は、仕事に対する意欲を、
        「非常に意欲的」 「普通に意欲的」 「意欲的でない」
  ◆日本人      2%     57%      41%
  ◆米国人     21%     63%      16%
  ◆ドイツ人    15%     70%      15%
  ◆イギリス人   12%     65%      23%
  ◆韓国人      9%     71%      20%

  ◆16ヶ国平均値 14%     62%      24%

の結果であり、日本人のマイナス思考が目立つ。

 日本人特有の傾向として、≪仕事に対して意欲的でないにもかかわらず、転職を考えてない人の比率が高い≫ということも明らかになっています。

 仕事に意欲的でない人を、5分類
   「退職の予定なし」
   「退職の予定はないが、オファーがあれば検討」
   「積極的に転職活動を実施中」
   「退職を決断済み」
   「数年内に退職」

  ◆日本人    「退職の予定なし」+「退職の予定はないが、オファーがあれば検討」73%
  ◆16ヶ国平均 「退職の予定なし」+「退職の予定はないが、オファーがあれば検討」63%


 日本は、管理職のリーダーシップに対する評価も16ヶ国平均中で一番低かった。
  ◆日本人    「管理職の質が非常に悪い」+「悪い」 40%
  ◆ドイツ人   「管理職の質が非常に悪い」+「悪い」 14%
  ◆16ヶ国平均 「管理職の質が非常に悪い」+「悪い」 26%


 以上の分析結果から、過去の日本ビジネスマンは、仕事への意欲や会社への忠誠心が高かったのですが、バブル崩壊以降10年以上にわたって景気が悪く、終身雇用の廃止、構造改革による人員削減などで仕事への意欲、会社への忠誠心が失われたものと考えられますね。

これらの結果を、みなさんはどのように捉えますか・・・・・