HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第54話≪中高一貫教育校ーその1≫

2005年04月22日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、中学と高校の6年間を通して学ぶ機会を生徒に与える「中高一貫教育校」が最近増えていますね。政府は全国に500校整備するという目標案を出し、実際に設置校数は制度化された1999年度以降、伸びてきているのである。昨年10月現在で、今後の設置予定も含めると公立だけでも150校にになっている。

 そこで、昨年末にHageOyajiは教育に携わるメンバーと米国ハワイ州の実態を研究してきたので、≪中高一貫教育校ーその1≫として配信しましょう。

◆ハワイの教育制度(義務教育は高校まで)
 ハワイの教育制度には初等教育(Primary Education)、中等教育(Secondary Education)、高等教育(Higher Education)の3つのカテゴリーがあります。 日本での教育制度は6・3・3制の12年間が文部科学省で定められていますが、ハワイ州では5・3・4制または6・2・4制となっています。ハワイ州令による義務教育期間は6~18歳までの12年間です。高校教育は4年間でキャリア教育が充実。

◆学期制
 日本では1年間を3つに分けた3学期制ですが、ハワイでは8月または9月から翌年1月前半が秋学期、1月後半から6月までが夏学期の2学期制です。

◆校長の権限
 日本の校長とはちょっと違う。「教員の選考、学校運営、地域との連携、時には先生の退職勧告」こちらの校長は力を持っている。また政府からもらった限られた予算だけでは学校運営は十分にできない。地域の力、イベント、バザーによる収益など得ながら学校の環境を整えていくのも校長の力だ。とくにボランティアで教師としてきてもらうこともあるという。これらを理解してもらうため半日学校参観も企画しているという。

◆年間授業日数
 年間授業日は180日、休日185日である。

◆親の責任
 生徒は遅刻9回で、親が学校に呼び出され、約1時間、3日間続けて説教され、指導を受けるとのこと。それでも続く時は警察署、監察局と親子で指導を受けるシステムになっている。長期休日のときは、12歳以下の子供を持つ親は、常に24時間子供を監視する人(例えばメイド、祖母、など)を付けなければなりません。

◆IT状況
 各学校のIT状況は完璧に普及しており、光ファイバーで結ばれており、宿題はe-ラーニング方式である。

Punahou Schoolの評判
  Junior School (K-8) ⇒ Primary Education+Secondary
  Education Academy (grades 9-12) ⇒Higher Education
 プナホウ高校はハワイ州では№1の私学であり、さらに全米でも屈指の高校という評判である。プナホウへ入るということは大きなステイタスである。アメリカの高校生で大学入試を狙う生徒はまず、6つの希望大学を記入し、全国共通のテストを受験する。プナホウの生徒はスタンフォードやMITなどに進んでいく。地元のハワイ大学からは入学依頼の文章が送られてくるという。地元の有名私学としてはカメハメハの王族が私財を投じて作ったカメハメハ高校やヒラニ高校などである。私学、年額11000ドル(約150万円)の学費に対して、さらに保護者の学校イベントへの参加、さらには寄付行為が大切という。入学のとき本人だけでなく、血縁に出身者がいることや、寄付の実績が評価の対象となるからである。2月の行われたフェスティバルでは5000万円もの収益を上げたと聞く。しかし「高額にみえる学費」も大学入学後、高成績で入学することから奨学金取得が可能であり、「元は簡単に取れる」というシステムになっている。

 ≪中高一貫教育校ーその2≫で日本での実態を配信しましょう。