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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

楽しいひととき

2023年09月10日 | ツアー
今日は女性2名のお客様と、裏砂漠+αのツアーに行ってきました。

お客様はツアーの最初から、足元の小石に小さな植物の芽生えを発見!


水たまりの中のカエルを観察し、「アズマヒキガエルだ!」と、名前を正確に言い当て…


地面に横たわる黄色い枝を見つけて、「これは何かの目印ですか?」と…。

折れた枝にカビ(地衣類)が生えたものみたいですが、確かに目印に見えなくもないような目立ち方でした。

サルトリイバラのグルグル巻きの蔓も、興味深げに観察し

さらに、その蔓がススキに巻きついて、花が咲くのを妨害している様子も、教えてくれました。

ススキ、大変そうでした〜💦

溶岩地帯では

気泡の入り方が、場所によって違うのを見つけて、その理由を考え

とびきり綺麗なキラキラの石を見つけて記念写真を撮りながら、「構造色」であることを話されていました。

動植物から石まで幅広い知識をお持ちだったので、「理科の先生か研究者の方ですか」と聞いてみたのですが、「いえ、ただ好きなだけで、文系です」とのことでした(驚)

気温は32度ぐらいで、雲も多く涼しかったので、お客様と相談して櫛形山の頂上を目指すことにしました。

で、カッコイイ縞々の地層を観察してから

黒い斜面を登り


山頂へ!

この後、なぜか…
「行き倒れ」のポーズ!

🤣🤣🤣

お茶を飲んで休憩してから、今度は黒い斜面を下り

大の字!

爽やか〜💖

近くに咲いていた、小さなハチジョウイタドリの花も、健気でたくましくて

みんなで、見とれました😊

森では、行きに目に入らなかったツチアケビの実が、健在なのを発見!


黒地に白線がオシャレなホタルガが、ステンドグラスのような穴あきの葉っぱに止まっていて綺麗だったし


アズマヒキガエルにも再会し、お別れの挨拶ができたし(かなり弱っていました💦)


あちらこちらで、花盛りのセンニンソウは美しいし、で

幸せな、ひと時を過ごしました。
ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

(かな)
コメント (2)
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コガタスズメバチ

2023年09月09日 | 
今年はなんだか見かけるのが少ない気がします。
一昨日、ノブドウの花に何匹か来ているのを見つけました。




コガタスズメバチがこうしてノブドウの花に来ているのは毎年何度か見ていますがそんなに美味しいナニカ(って蜜?)が出ているんでしょうか。


黄色と黒のコントラストが美しい~。


スズメバチってカッコイイですよね!


正面顔。


ツルナの蜜も舐めていました。

コガタスズメバチのオス、まだ見たことないなぁ。
近々出会えることを願う!

がんま
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「火の龍の国」連載開始

2023年09月08日 | その他
5月に、3日間かけて漫画家と編集者の方が取材にきてくれたファンタジー漫画の連載が始まりました。

「ヤングアニマルZERO」という青年コミック誌で、題名は「火の龍の国」

なんとなく、たくさんの火山を抱える日本という国を、想像させてくれる題名ですよね?
(編集者に了解を得て、こちらのWebサイトのページを転載しました)

5月の取材では、火口、裏砂漠、樹海、赤ダレ、海岸、神社などの様々な環境を歩き、景色の中にたくさんの「!」を見つけて教えてくれました。

そして時々ジッと景色を見つめ、「目には見えない何か」を感じているかのようでした。

(その時のブログは1日目2日目3日目

編集者の方からお知らせいただいて、Web上の第1回を読んでみましたが、大地から出てきた小さな芽生えや、地面の下にある熱いものの存在を主人公が感じる場面など、「あの時の風景、あの時の話では?」と想像できる描写がところどころにあり、嬉しく思いました。

この先の2話以降で、漫画家の方が感じていた「目には見えない何か」が、どのように表現されていくのか、気になります。

連載第1話までは無料ですので、こちらのページの「はじめから読む」で読めます。漫画好きの方、ファンタジー好きの方、「火と龍の物語」に興味のある方は、ご覧ください。
https://younganimal.com/episodes/86b5dd2005af6

(かな)
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ご主人は晴れ男 奥さまはトレイルランナー

2023年09月07日 | ツアー
本日、東京からお越しのご夫妻と裏砂漠に行ってきました!



台風接近中で、天気予報も雨模様だったので、しっかり雨具を着て、いざ出発!

雨が降るとできる水たまりにヒキガエルがスイスイ気持ちよさそうに
水たまりを独り占めして泳いでいました。


こもれびトンネルを抜けると、なんと青空が見えました〜!
雨がやんでます!
雨具を脱いでも大丈夫そうです。

どうやらご主人は晴れ男だそうで、
今回で実証されました😆

他の植物の陰に隠れて見つけづらいのですが、
お客さまがジオロックガーデンで見つけてくれました
ナンバンギセルです!


そしておかげさまで、そのまま雨に濡れることなく歩き、
裏砂漠に到着です。

裏砂漠といえば、この写真!



↑なかなかシャッターが合わず、裏技を使いました!
(ヒント:ビデオ🎥)

さらに、裏砂漠の櫛形山山頂を目指すことに!


実は、奥さまトレイルランナーで、走りたくてウズウズしていたようなのです。


あっという間に頂上へ!


第二展望台付近は、風速計で測ったら最大9.5mくらい、
すごい速さで雲が風で運ばれては消えて行きます。


山らしいモニュメント?の前で記念写真!


最後にご案内した樹海のくねくねの植物たちを見て、
「日本中いろいろなところに行ってきたけど、
ここは日本じゃないみたい!」と!!


このように、砂漠と名付けられたエリアから溶岩流の上の森まで半日で見れる伊豆大島の環境は、
改めて素晴らしいなと思いました。


新たな視点から伊豆大島を知り、パワフルなお客様に元気をもらい感動しました!
ご一緒くださったお客様どうもありがとうございました。

(ユリカ)
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継続観察には、気づきがたくさん!

2023年09月06日 | 植物
2週間前ガイドさせていただいた、春日部高校の生物・地学のフィールドワーク。
ガイドつきでの2日間のフィールドワークを経て、自分たちで課題を見つけ、ガイドなしで調査する日だった3日目。
生徒さんたちが考えた課題は、「シマホタルブクロの花の大きさを計測してみる」と言うものだったそうです。

2日目のガイド中、泉津切り通しの近くで、シマホタルブクロの花を見つけたとき、「伊豆諸島を南下し、本州からの距離が遠くなればなるほど、花粉を運ぶ昆虫の種類に合わせて花が小さくなると言う研究結果がある」と、私が話したのが印象に残ったようで、自分たちで実際に測ってみることになったそうです。

バスで島を一周し、数カ所の海岸で観察することにしたと連絡を受けていましたが、シマホタルブクロの花の最盛期は7月初旬…。もしや、花はほとんど咲いていないのでは?

私が心配していたら、昼前に先生から、「数は少ないですが、各場所で2〜3個ずつ見つかっています」と連絡がきました! 素晴らしい!!

そこで、「私も観察してみよう!」と思いたち、すぐあとに、まず泉津切り通しに見に行きました。

さらに、月曜日ブログ担当でもある嶋田に渡すものもあったので、待ち合わせ先をシマホタルブクロ前に!🤣🤣🤣
そこには別のジオガイドさんもいて、その方に新たな情報をもらい、確認したところ…

2cmぐらいの小さめの花から

3cm近くある細長い形のものまで、車移動1分以内の範囲の計3カ所で、花が見つかりました。


細長い花が咲いていたのは、この場所ですが

花数も多く、

元気に開いていました!


そして、観察から2週間たった今日。
「9月に入ったから、さすがにもう花は終わっただろう」と思いつつ、同じ場所を見に行ったところ…

まだ2カ所で、咲いていました!


花がいっぱい咲いていた場所は、数は減っていましたが…

同じような細長い形の花が、4つ。

蕾もありました!

野生の植物なので、もともと咲く時期に、バラつきがあるのでしょうか?
それとも、今年は気温が高いので、開花時期が延びているのでしょうか?

生きものの継続観察には、気づきがたくさんありそうです😊

(かな)
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ジオパーク・オンライン#023 洞爺湖有珠山ジオパーク

2023年09月05日 | 火山・ジオパーク
今週末の日曜日(9月10日)、通算23回目のジオパーク・オンラインツアーが開催されます!

今回の舞台は、北海道の南西部・北海道有珠郡壮瞥町。

洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパークからは、これまでに2回、2人のガイドさんが異なる切り口で、地域の魅力を語ってくれました。

今回は、戦時中という混乱した情勢の中で、生まれきた火山の姿を見つめ続けた「人」に焦点を当てた物語です。

ガイドは、この地に地域おこし協力隊として移住した前橋史子(まえはし・ふみこ)さん。
リハーサルに参加しましたが、お話しが整理されていてわかりやすく、有珠の火山や人への「愛」を感じる内容でした!

ツアーの申し込みページが、「あなたは目の前で山が生まれる瞬間を見たことがありますか? 今まで暮らしを営んでいた場所が、どんどん地形を変えていく、その瞬間に立ちあったことは?」という書き出しで始まるのも、今までにはない感じで期待が高まります😊

普段は立ち入れない昭和新山の、美しい景色も見ることができると思います!

ブログ書いていたら、2019年4月に特別な許可をもらって、昭和新山に登らせてもらった時のことを懐かしく思い出しました。
どんな山か、少しだけ紹介(自慢?)しますね。

当時の昭和新山と、持ち主の三松三郎さんと、ガイド仲間。


立ち上る噴気。


モリモリ盛り上がったのが感じられる(?)山頂近くの岩。


熱で焼けた赤い地面。

伊豆大島とは全然違う個性が、本当に魅力的な火山です。

そして何よりも魅力的なのが、人の暮らしに被害をもたらすこともある火山を愛し、ともに暮らそうとしている“人”の存在そのものです。
ぜひぜひ、洞爺湖有珠山ジオパークの大地と人の物語をお楽しみください!

申し込み先&詳細はこちら

2日後に行われる、ガイド勉強会の申し込み先&詳細はこちらです。

(かな)
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タマアジサイ

2023年09月04日 | 植物

大島にはまだまだ紫陽花が残って咲いています。紫陽花と言ってもラセイタタマアジサイです

でも、最盛期は8月ですが

 

↓花盛りと思えるのですが、本当の花は蕾だらけ

 

ラセイタタマアジサイを分解してしまいました

茶色に見える船?に乗って(本当は茶ではなくてクリーム色

 

左側は蕾、右側花盛りその手前は虫を呼ぶための飾り

(しま)

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鉄で物を作る皆さんと

2023年09月03日 | ツアー
昨日、千葉県内で、鉄を使ったものづくりをしている東原産業の社員旅行の皆さんと、裏砂漠に行ってきました。

他に、スノーケリングと三原山ツアーに参加された方々もいて、裏砂漠チームは3人でした。

天気予報通りの晴天で、草が時々揺れるぐらいの優しい風が吹いていました。

日ごろ、「鉄」を扱う皆さんなので、鉄の多い伊豆大島の溶岩(玄武岩)と記念撮影!

考えてみたら皆さんにとって、仕事に使う原料の中を歩いているようなものかも?😊

そして火山観測機器を、熱心に観察!

溶接や塗装などについても、説明してくれました。

皆さん歩くのが速く、普段のツアーよりも短時間で裏砂漠に到着したので、「どこまで行こうか?」と考えながら歩いていました。

で、“シュッとしたラインがカッコいい地層”を観察した後、コースを相談。

意見調整の結果、足場の悪い冒険コースを歩いて…

この景色の中に出て

奥に見える緑の山(白石山)の左側から、「櫛形山」に登ることにしました。

山の稜線に出ると、皆さんの会社のある千葉県が、海に浮かんでいるように見えました。
(見えていたのは、会社よりもずっと南ですが💦)

黒い大地と海と空しかない景色に、盛り上がる皆さん。
そして「ちょっと行ってきます!」と言って、櫛形山と反対方向へどんどん歩いてきました。

後ろから「私は先に櫛形山に登ってますよ〜」と声をかけて、逆方向に歩き、振り返ったら

夏らしい雲が、爽快でした!!

櫛形山の頂上に着いたら、美しい富士山の姿が現れました!

なので、「山頂についたら『おお〜!』というような景色が見えますよ〜」と声をかけておいたら、山頂についたお客様が、本当に「おおお〜!」と言ってくれました🤣

それぞれ、座りやすい石を見つけてティータイム。

お客様が「鉄!」と言って、赤い石を持ってきて、その石と一緒に富士山を撮っていたのが面白くて

私も真似して、同じ角度から撮影してみました。
鉄で物を作る皆さんと歩いた良い記念になります😊

極上のティータイムを楽しんだ後、下山開始。

途中にある丸い石で、「何年か前、ミュージシャンのSUGIZOさんが、この石でバイオリンを弾いていたことがある」とお話ししたら、お客様も石に登ってポーズを決めてくれました!


シャボン玉であそび始めたあとには、「これで撮ってくれますか?」と、日傘を使ってポーズ!

ご自身も「楽しい〜!」と言いつつ、壮大なシャボン玉に熱中していました。


「シャボン玉が程よい大きさで海に向かって適度に流れていく」という素晴らしいコンディションだったので、私は、こんな写真に挑戦してみました。

富士山、うまくシャボン玉の中に入りました〜!

やった〜😊

帰りは再び、火山観測機器を観察。

お客様は「2.3!」と、鉄板の厚さを言い当てていました(驚)

帰りは全員で、樹海の中へ!

溶岩の森の、たくましい植物を観察しました。

暑かったけれど、適度な風で、楽しい時間を過ごしました。
ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!

(かな)
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コクワガタ

2023年09月02日 | 
今週水曜日に見つけました。

立派な男子。

むん!

左中脚が欠損していますが元気です。

青空バック。

カッケーーーッッ!

・・・しかし今年はクワガタ類少ないです。
これからノコギリのオスも載せられたらいいんだけど。

がんま
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シャボン玉VS水鉄砲

2023年09月01日 | ツアー
昨日は、Y君(小学校2年生)&ご両親と、三原山に登ってきました。

Y君は、まだ学校で火山を習っていなかったので、噴火をイメージしてもらうため(?)

まず噴火を再現してもらいました😊

肉厚でツヤツヤのガクアジサイの葉を見て、「食べ物を乗せるお皿になりそう」というお母さんの言葉に

大いに共感しながら坂を登りました😊

夏から秋への移り変わりを告げる、様々な花の開花が進んでいました。
ここ最近、どんどん数を増やしているイヌトウバナ。

キンミズヒキは、神社近くにいっぱい咲いていました!

小さいけれど美しい花です。

そして火口には…アシタバ!

気温は真夏のままですが、植物たちの姿から秋を感じました。

歩きはじめは山にかかっていた雲も、すっかり姿を消して火口もバッチリ見えました!


そしてY君の希望で、久しぶりに三原山の西側斜面を降りました。

誰もいない広大な大地を、自由に歩く時間…。最高です!

どんどん元気になるY君


小さな祠を観察し

鳥居と背比べ!

同じ高さでした〜😊

そして足元を気にしないで遊べる平坦な場所で、この日のメインイベント!

シャボン玉VS水鉄砲〜!!!

飛んでくるシャボン玉に、水鉄砲を命中させるのは、なかなか難しそうでしたが、最後の方は命中率があがり、

水が当たるとパチンと弾けるのが、見事でした〜!

帰り道の森では、Y君が“小枝に片手をかけたまま、ブラブラ揺れるカビの生えたセミ”を見つけて教えてくれました。

初めて見る風景に驚いて、必死に写真を撮りましたが、ピントはあいませんでした😢
(Y君、実は虫が嫌いで、嫌いだからこそ見つけられたとのこと😊)

歩き終わりの頃には、再び、夏から秋への移り変わりを告げる花を見つけました!

ススキの根から栄養をもらって生きる、ナンバンギセルです!!

ツアー終了後の記念写真。

時々雲に助けられながら、暑い中を、よく歩きました。

お疲れ様でした&楽しい時間の共有を、ありがとうございました!

(かな)
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