グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ぷかぷか

2012年01月21日 | 
ワタクシの冬鳥見の楽しみのひとつはカモメ類の観察です(まだまだ勉強中ですが)
この冬はどんなカモメの仲間が来ているでしょうか?

昨日猛烈なナライが吹く波浮港(はぶみなと)に行ってきました。
ウミネコやセグロカモメ、オオセグロカモメが港の入り口にぷかぷかしていました。

この中をよーく探すと・・・

あ。いた。
シロカモメ発見ー。



画像中央の全体的に白っぽいのがシロカモメです。
まだまだ子供です(第1回冬羽でいいと思います)
ん?全然他のぷかぷかしてるヤツと区別がつかないって?
簡単に見分けることができる決定的な違いがあるんですよ。



風切羽にご注目!
1羽だけ白い個体がいますね。



ほら!
手前の2羽と全然違うでしょ?



さらによく探すとシロカモメは2羽いました。


そして。

飛ぶとその違いはさらにはっきりとします。







明らかに色が違うのがおわかりいただけるでしょう。


今回はちょっと遠かったので、また撮影してご紹介したいです。


                          がんま

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花ごよみ: フェノロジー

2012年01月20日 | 植物
先週土曜日の14日、元町の知人宅へ伺うと、
とても良い香りがして来ました。

見上げるとロウバイの花が満開↓でした。
元日に咲いている年もあるようですが、
今年は開花が少し遅かったようです。

「この季節この頃になると、あの花が開く」という具合の花ごよみ。

花暦(はなごよみ:かれき)は、四季折々の自然を愛してきた
先人たちが、開花や紅葉などを楽しみにして蓄積してきた
生活の知恵といったところでしょうか。

ロウバイは花が下を向いて咲きます↓。
踏み台をお借りして、
枝の上から撮ってみました。

良い香りは、スイセンの香りに似ているような?

英語のPhenology:フェノロジーは、生物季節、生物季節学などと
翻訳されるようですが、昔から親しまれてきた言葉を当てて
花ごよみの方がしっくりくることがあります。

スイセンも早咲きのものが花盛りです↓。
ご近所の畑の脇の陽だまりに植えられている水仙が、
たくさん花を付けていました。

学問のフェノロジーは、
木々の芽吹き・開花・落葉、虫たちの出現、
鳥や虫の初鳴きなどなど、自然界の森羅万象、
その経過や変化などを天候や気象との関係まで考えるようです。


この冬のウメの開花は2週間ほど遅くなりました。
去年、一昨年と元日の寄せ書きごあいさつで、
紅梅・白梅の写真を使ったのですが、
今年は紅梅が15日にやっと咲き始めました。

昨日から降り始めた雨が、東京・横浜などで雪になったそうです。
初雪も半月ほど遅いとか。


近くの梅林を見に行くと↓、
白梅も咲き始めました。

遅くなったのは、
11月12月が比較的暖かかったからでしょうか?
まだまだこれから寒さは続くのですが、
やはり、春が来たようで嬉しいです。

地球温暖化で気候変動が心配ですが、
梅の花が咲いて香りが漂ってくると、何とも嬉しくなります。

ビワの花は、もうそろそろ終わりそうです↓。
今年もおいしいビワが楽しみです(笑)
今日は、里や里山の花々でした。

先週、岡田八幡神社の奉納踊り「手古舞」のところで、
書き忘れた大事なことがありました。
手古舞のテコは、「梃の原理」のテコの当て字だそうです。
元来は「梃前」で、木遣りなどでテコを操作する役を言ったようです。
溶岩のゴツゴツした土地を開拓して畑などを作る際にテコにした棒を使った
労働作業を踊りという芸能にしているのです。

大島岡田の踊りは、ジオパーク的な意味を持った文化でした。

(なるせ)
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溶岩流遡上の旅

2012年01月19日 | 火山・ジオパーク
いつか歩こうと思っていた、1986年に山腹を流れ下った溶岩流。
今日、ついに歩いてきました!

奇跡の復活を果たし、最近山のガイドも猛勉強中の柳場と一緒に、
元町にある砂防ダムのすぐ上から“溶岩流遡上の旅”に出発。

わ~い!ワクワクする~(^O^)

歩きはじめの風景は、こんな感じ。

通い続けたもう少し下の溶岩流より、ハチジョウイタドリが多いです。
なぜ、わずかな距離で違いがあるのでしょう?

そしてテイカカズラは、やはり右手の森から這い出しています。
なぜいつも右手の森から這い出すのでしょう?

太陽の傾き方と、関係があるのでしょうか??
歩き始めから、疑問が増えました(^_^;)

さて、ガラガラの溶岩の上を登って行くと…
「おお!きっとここ、木が溶岩と一緒に流されてきて燃えちゃった痕だね。」

「木肌の模様もついてるよ。」
「ここでバキッと折れたんだね~、きっと。」

「ウワ~、この模様、どうやってできたんだろう?」

溶岩がまだ熱くて柔らかいうちに、誰かが引っ張って伸ばしたような出っ張りが何本も!
いったいどんな現象が起きると、こういう形になるんでしょう?

溶岩流の側面は、所々で高い壁のようになっています。
赤いドロドロの溶岩はかつて、この壁の一番高いところまで満たして流れていたはずです。

外側の溶岩が冷え固まった後、中央のまだ熱い溶岩が流れ去ってしまうと、こんな壁ができるらしいのです。
ずいぶん深い流れだったのですね!

さらに壁の上の縁に、こんなものもありました。

でっかい三角!
しかも、穴が開いていてのぞけるし!

のぞいてもらいました(^O^)


溶岩流は一本かと思っていたら、このでかい三角の上で、一時的に2方向に流れていたらしいことが分かりました。三角の両脇に、黒い溶岩の川が見えたからです。

少し上流からふりかえった景色です。。
溶岩流の真ん中に、高さ4m程のこんもりしたスダジイの木が生えていました。

なんで、燃えないで残ることができたのでしょうか?
あ、そうか!もしかしたら焼け焦げた幹だけの状態から、新しい枝を伸ばして再生したのかも!
それとも何かがスダジイの上流にあって、その何かに守られたとか??

溶岩流は、上へ上へと続いていきます。

この黒い色を頭の中で赤く塗り替えると、ドキドキします。
まさに“火の川”ですよね。

溶岩の上にたくさん生えているのは、元気なオオバヤシャブシたち。
茶色い実が昨年の春の枝の先端だから、この木は10か月ぐらいで広げた手の幅ぐらい伸びたことになります。

超・元気だ~(^O^)

栄養の少ない地面の上にも生きられる仕組みを持つオオバヤシャブシにとって、光を独占できるこの場所はとても住みやすい場所なのに違いありません。

さて、斜面が急になって溶岩流の幅も狭くなったあたりから、急に溶岩を覆うコケが目立ちはじめました。
溶岩流の幅で、かなり湿度に差が出るのでしょうか?

明るい緑と黒のモザイク模様が、なんとも言えない美しさです。

そしてコケ地帯を抜けると、今度はテイカカズラ達が溶岩を覆い始めました。

足元の様子が葉っぱに隠れて見えないので、ちょっと危ないです(^_^;)

下を見ながら歩いていたら、目の前に柵が現れました!
目的の林道が近づいてきたようです。

柵の周りは結構高い木が生え、一気に森の雰囲気。
なぜ急に森に?
柵をすると地面が動かなくなるからでしょうか??

そして、さらに新たな疑問が!
ここの溶岩は、スベスベの石みたいなものが多いのです。

なぜでしょう?
もしや溶岩流を割って工事をしたので、溶岩の中のスベスベの部分が出ているとか?

うう、歩けば歩くほど疑問が増える(^_^;)
しかしこういう謎解き、楽しくてやめられません~。

あ~、面白かった。

次は残り半分、更に上流へ遡上予定です(^^)v

(カナ)










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シノリガモ

2012年01月18日 | 
波浮港(はぶみなと)のシノリガモが2羽になったというので久し振りに見に行ってきました。
昨日のことです。

広い湾内を探すと波消ブロックの上で休んでいる姿を見つけました。

一番左端に乗っかっています。



頭頂部の模様が面白いですね。


2羽いたと聞いたのはちょっと前のこと・・・
昨日は1羽しか見つかりませんでした。


曇っていたので綺麗な色があんまり出ていませんが。



この丸っこさがたまらんです。



ちんまり!!
モチー!!


さて、今年も越夏するのでしょうか?


                        がんま
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ジオパークガイド養成講座が始まりました。

2012年01月17日 | 火山・ジオパーク
昨日19時から21時まで、第1回のジオパークガイド養成講座が開催されました。

養成講座の申し込み人数は49名。
昨日は運営スタッフも入れて、50名弱が役場大会議室に集まりました。

講座は前半1時間がジオパーク推進委員会副会長挨拶、近々公開予定のジオパークHPの紹介、
ジオパークガイドの体験報告とお客様の感想の紹介など。

私はプレゼン資料を作って、30倍速ジオツアー(5時間で歩くところを10分で紹介するので30倍速です・笑)と、ツアー中に聞かれた感想や、メール、コメントなどから、比較的多かったお客様の声を中心に紹介しました。

そして後半は参加者を3グループに分けて自己紹介と、今後ジオパークでどんなことをしていきたいかを話し合いました。私のチームはダイビングサービスの方達と、島に来て日が浅い方達が多かったです。

今回の講習参加の動機は「火山が好きだから火山について知りたい」「植物を勉強したい」「潜りに来たお客様に陸の自然の魅力も紹介したい」「自然保護に対してジオパークがどう関われるのか知りたい」など様々でした。

テーマの「ジオパークで、どんなことをしていきたいか」は、私のチームでは動機=“したいこと”と言う感じでしたが、他チームでは「特別ではない、どこにでもある石などを見せたい、神社や三原山から見える富士山を見せたい、椿を見せたい」など具体的な意見も出ていたようです。

ところで今回の講習では、有珠山ジオパークのガイド講習などを手掛けたCeMI(環境防災総合政策研究機構)に協力をお願いし、講習の組み立てに様々なアドバイスをいただいています。

グループ討議の後にCeMIの本田さんから、講評とアドバイスをしていただきました。
本田さんが考える“ジオパークでできること”は…?

「1・火山、植物など元からあるものが新しいビジネスチャンスとなる。
 2・子どもたちがジオパークを通して、外から来た人たちと触れあえる。
 3・防災、減災に対してジオパーク活動を通して地域で力をつけることができる。」

「ジオパークはユネスコが支援しているので正しい知識を伝えていくことが必要。」
「住民がその地域に誇りを持って住むことが大切で、外の人に話をすることでさらにその地域の良さに気づいていくことができる。」などなど、でした。

講習はあと12回。
いっぱい学んで島の魅力探しをして、みんなで伊豆大島ジオパークを作っていけたら良いなぁ、と思います。

講習2回目は今週日曜日夜19時から、日本ジオパーク委員会事務局の渡辺さんの「ジオパークの楽しみ方・各地の例」が開催されます。
都合のつく方は今からでも申し込んで、みんなでジオパークについて語りましょう。
(申し込みは今からでも間に合うはずですので、観光協会に連絡してみてください。)

ところで、今週は少し時間があるので、日頃できないフィールド調査をしようと思っています。
明日はカルデラ内の面白い形の溶岩を求めて、普段は行かない場所を調べる予定です。

同行されたい方は、明日の昼12時までに090-1533-1903にご連絡ください。

一緒に歩きましょう~(^^)v

(カナ)




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2012年01月16日 | その他
相撲まっただ中、両国に行ってきました。(ただ、両国に用事が有っただけで相撲の場所とは関係ないのですけれど)

前にお相撲さん!1人は力士でもう1人は付き人さんでしょうか?
お相撲さんに会うといつも思うのはいい香りがします。びんつけ油(髷に付ける油)の香りなんですね。道ですれ違った時もほぉ~んわ~か甘い香りが漂います。(ちょっと好きかな

国技館は相撲博物館が有り入場無料で見学出来ます。しかし、今は場所中なので博物館は一般の見学は出来ません(相撲の入場者は出来るみたいですが)
今回相撲の番付表を購入したかったのですが、それも出来ませんでした。


今回は水天宮にも行ってきました。安産の神様として有名ですね。
昔々、人形町にお仕事しに来ていましたが,すっかり変わってしまいキョロキョロ
記憶はタイ焼き屋さんかな(食べ物は覚えているのね)

境内には犬の親子の像が有りました。みなさんにナデナデされてピカピカに光っていました。私は本で読んだ『新参者』の“子犬の頭をなでる”がこれなんだとナデナデ
(犬は安産なので昔から象徴とされています)

鳥居の下には龍の塑像が有りましたが網のカバーが有って良く分からないですよね…
あみが無いと夜出歩いて帰ってこなかったり

記憶に残るように!どれにしようかな

花びら餅  
お正月の宮中菓子だそうです。近年関東でも良く目にしますが中の餡は西京味噌味で甘く煮た牛蒡が特徴です。頂きま~す


最後に大島から見えたらいいなの思いを込めて
ツリーの設計上ねじれたように見えますね!
反対にスカイツリーから大島見えるかな?こちらの方が大きくて確実ですね来年の空気が澄んでいる冬に! (しま)
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大変だなぁ。

2012年01月15日 | 植物
またまたテイカカズラです。

もうこの植物は私にとってかなり親しい存在となっているので、時々会いに行きたくなってしまう…のは確かなのですが、今日は本当はテイカカズラ観察が目的ではなくて、カメラの練習に出かけたのです。

場所は元町溶岩流の上のダム。
ダム周辺の歩道を歩きながら、被写体を探して樹木達の姿をのんびり眺めていたら…アレ?

木の上に今まで見たことのない実(?)が、いくつもブラブラしているではないですか!
何でしょうコレ??

どの茎から伸びているのか込み入ったツルをたどっていったら、どうやらテイカカズラからみたいでした。
テイカカズラはこの日記で何度も報告しているように、赤い2本の実をつけるはずなのに…

変な形ですねぇ。

「コレってもしや虫こぶ(虫が卵を産んで、その周りが膨れたもの)では?」
テイカカズラの虫こぶは、今まで見たことがありませんでした。

で、持ち帰って調べてみることにしました。
「どんな虫が入っているのでしょう?」←ワクワク(^O^)

帰りに、いつもの溶岩流のテイカカズラたちにも会いに行きました。
ここにはこんなにいっぱい這っているのに、虫こぶらしいものは見えませんね~。

そして赤い実も、ほとんど残っていません。
さらに、白いフワフワのタネもあまり飛び散っていないのです。

よく周りを観察すると、茶色くなった実が「ラストスパート!」と言わんばかりにグチャ~とタネをつけていたり…


「ここから離れたくないよ~。」と言わんばかりに、ユラユラしているタネがあったりするのですが…

しかし、パッと見た感じではタネは目に入らないのですよね。

…で、緑の葉っぱをかき分けてみたら…

何だか白いものがチラチラ。

うわ~!いっぱい、たまってますね!
こんなふうに、一か所にたまるですね!

誰かが「タネとして子孫は残せなくても、結局土を作る元になるから良いのじゃない?」と言ってましたが
この量で土を作るとしたら、かなり気の長い話ですね~。

さて、自宅に帰って例の虫こぶをネットで調べてみたら、このコブの中にはテイカカズラミタマバエの幼虫が
1粒に何匹も、入っているらしいことが分かりました。

好奇心に勝てず、割ってみました(^_^;)

ハエの幼虫と言うからにはきっと、すごく小さなウジ虫かサナギが入っているのだろうと、
ドキドキしながら割ったのですが…

中には黒い穴があいているだけで、生き物らしいものは何も見つかりませんでした。
「虫はどこに~?」←疑問が残ったままでスッキリしない(^_^;)

…ということで、カメラの練習のはずが、今日もテイカカズラに心を奪われてしまいました(笑)

タネを遠くに飛ばして子孫を残すためにフワフワの毛を何カ月もかけて作ってきたのに、タネはほとんど溶岩の隙間に落ちてしまったり、虫に卵を産まれて、実ができなかったり…。

テイカカズラ達も大変ですね。
「ごくろうさま。頑張ってね。」と、言いたい気分です。

いや、ほんと。

(カナ)







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やっとツグミ

2012年01月14日 | 
昨日、やっとツグミを撮影することができました!
こんなにじっくり見るのもこの冬初めてです。
草刈りされた牧場に3羽が降りていました。


ツグミ得意の立ちポーズ。
むん!





たかたか歩き回って食べ物を探します。
見つけた!



渋い後姿。



いつ見ても面白い正面顔。





警戒して上空を見ています。
トビが飛んできました。



別の1羽がオオシマザクラにとまりました。
気の早い(?)花が咲いています。

これからもっと冬鳥たちの数が増えてくれることを期待します!

                     がんま
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お正月飾り

2012年01月13日 | 歴史・文化
岡田さんが副総理になった事とは無関係で、
岡田地区の八幡神社に行ってみました。

苔むした小さな祠にご幣が供えられているのが、
何とも良い感じなので見出し写真↑に使いました。ほっこり。

大島では、岡田を「おかた」と濁らずに言います。
大島の南部の差木地地区に住んでいる身としては、
島の北東部にある岡田は地の果て(笑)という感覚なので、
あまり地域の様子が分かりません。
(岡田の方々も南部のことを地の果てのように感じていると思います)

そこで、岡田地区の70才代半ばの男性に伺ったことなどを
紹介します(古老と呼ぶには、お若い元気な方)。
午前中で逆光になってしまい、ごめんなさい。
参道の入り口にお正月飾りの注連(しめ)縄が。
岡田八幡さまは、客船が多く利用する岡田港近く、
集落の中程にあります。
参道両側は、大島の屋敷を囲む伝統的石垣「ついじ」の
ような造りですね。

参道を行った鳥居の前には、
とても凝った作りの注連飾りが↑。
両側で柱状になっているのは、クロマツの枝と細い竹で、
根元は薪(まき)が何本も束ねられていました。

写真↑が分かりにくくて、ご勘弁下さい。
藁で太い注連縄の下に、
ダイダイの実、ユズリハの葉、
ウラジロ(シダ)の葉で飾ってありました。

昨年も今頃、書いたと思いますが、
各々の家の庭にカヤで作られていたイボッチャが、
明治時代になって石やコンクリートで造った祠として
神社に集められた・・・と書いた立て札がありました。

よく見ると祠には、それぞれに屋号や違う印が付いてます!

本殿や狛犬の首にも注連縄が掛けられています。
石段の前の境内では、
1月15~16日に踊りなどの奉納があるそうです。が、
今年は、総代(役員)の方々のご都合で、
踊りの奉納は行われません。うーーーん、残念!

大島が六ケ村だった昭和30年より前には、
岡田村役場が、塚の本(つかのもと)の付近にあって、
1月14日の宵宮(よいみや:前夜祭)には、
トンネル下の交差点辺りで、
踊りを初披露するところから始められたそうです。


お賽銭箱のご紋は、
笹にリンドウで昔々島に流人となった源為朝の紋だとか。
為朝がこの神社を寄進したとの言い伝えがあるそうです。

踊りに話を戻しますが、
手古舞(てこまい)という独特の踊りで、
江戸時代の木遣歌のような、おごそかな歌で、
静かに踊るもので、落ち着いたいい雰囲気だそうです。
来年、お祭りがあったら見に行きたいです!

ちなみに、岡田八幡神社の正月祭りの儀式は1月6日で、
漁港近くの竜王神社は1月21・22日、
どちらも午前10時頃からとのことです。

皆さんがお住まいの地域では、「どんど焼き」がありますか?
11日が鏡開きでしたが、はずしたお正月飾りや書初め、
昨年1年飾ったダルマさんなどのお焚き上げのことを何と呼びますか?
その火に当たったり、焼いたダンゴを食べたりすると、
1年間、無病息災のご利益があるとか言われます。

相模灘の北側にある神奈川県の大磯では、
浜辺でのお焚き上げを鷺長(さぎちょう)と呼び、
大々的に行われます。
が、大島では、こうした行事はないそうです。

静かなたたずまいです。

昨日も案内がありましたが、自然愛好会主催で、
明晩、7:00~7:30、我がチームリーダーの西谷による
一般公開の特別講演『大島のジオ・パークについて』があります。

会場の「椿公園」は、元町から野増の間の海側にあります。
現在、都道の工事で片側通行になっている南側ですので、
気をつけていらして下さい。

ご都合の付く方は、ぜひご参加下さい!

(なるせ)
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もうすぐジオガイド講習&ジオフォーラムが、はじまります!

2012年01月12日 | 火山・ジオパーク
私のインドア生活が始まりました。
週明けから始まるジオガイド講習&ジオフォーラムの資料づくりのためです。

まずは午前中、願法と鳥や虫の資料用写真選び。

13回行われる講習のうち9回目の2月28日に、願法が大島の鳥、虫などを、成瀬がウミガメとコウモリを、
私が植物を紹介することになっています。

時間が短いので島の生き物のほんのわずかしか紹介できないのですが、少しでも大島のことを
「もっと知れる」「もっと好きになる」「もっ楽しくなる」ような話ができれば、と思っていますので、
みなさんぜひご参加ください~。

また、1月21日~22日にはジオパークフォーラムが開催されます。
この時、講演やパネリストを担当して下さるのは、ジオパークに対して熱いハートを持って活動を支えてこられた方達、そして大島の火山研究を長年続けてこられた研究者の方達です。

「“ジオパーク”っていう言葉を時々聞くけれど、何の事だかわからない。」と思っていた方、ぜひこの機会にフォーラムに参加して、疑問を少しでもスッキリさせてください。(スッキリすると気持ちよいですよ~・笑)

私達が暮らす大地の生みの親であり私達の財産でもある大島の火山と、どう向き合いどう生かしていくかなど、色々なことを語り合えたらうれしいです。

さて午前中に願法と写真選びをして、ある程度プレゼン資料の下準備を終え、
午後は明後日の夜の自然愛好会総会で話す予定の“ジオパーク”についての資料を作りました。

以前の資料がそのまま使えるかと思いきや…以前のものは理屈っぽくてとても使えず、午後いっぱいかけて作りなおしました(^_^;)
以前って言ってもわずか1年以内なのですが、伝えたいことって少しずつ変わるのですね。

この自然愛好会総会での話は、19時から30分ぐらい椿公園で開催予定です。
会員でなくても立ち寄り可能ですので、興味のある方はご参加ください。

今日は文字ばかりになってしまったので、最後に三原山の写真です。
夕方、山に撮りに行きました。

なんだか雰囲気がいつもと違うでしょう?

実はついに、ミラーレス一眼を買ってしまいました。
あの島ガールの時に見たカメラの小ささと可愛さの、誘惑に負けました~(^_^;)

機種はオリンパスPEN。
PENにはアートフィルターという遊べる機能がついています。

“ポップアート”で撮った三原山


“ドラマチックチックトーン”で撮った三原山


“トイフォト”で撮った三原山


いったいどれが本当の三原山???
どれも肉眼で見たのとは違う、別の表現になっていますが…色々試して楽しめそうではあります。

すごく意外な写真(?)が撮れたら、また報告しますね(^^)v

(カナ)

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